静かな作動音を謳う、EARTH MAN 静音オイルレスエアーコンプレッサー ACP-39SL。ネット上でも「音が静か」と評判です。その一方、「圧力がすぐに下がる」「エアーの充填時間が少し長い」と気になる口コミも存在し、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のエアーコンプレッサーとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、エアーコンプレッサー選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
アウトドア用品・自転車・スポーツ用品・PC本体・PC関連用品など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
EARTH MAN 静音オイルレスエアーコンプレッサー ACP-39SLAは、できるだけエアー充填の回数を抑えて効率よく作業したい人におすすめ。タンクが39Lと大容量ということもあり、圧力の落ちにくさは比較したなかでもトップクラスです。実際に試すと圧力が0.6MPaを下回るまでの時間は約14秒でした。比較した商品の平均が約10.3秒(※執筆時点)だったのに対して、長く使えます。タイヤの空気を入れたあとに、タイヤ交換もできるでしょう。
39Lのタンクが満タンになるまでの時間は約3分49秒。「エアーの充填時間が少し長い」という口コミに反し、1Lあたりに換算すると充填時間は5.86秒とスピーディでした。比較した多くの商品が吐出空気量が80L/min以下だったのに対し、約137L/minと多いのがポイント。「効率よくタンク内のエアー充填を行える」との謳い文句どおりの結果です。
最大騒音レベルが82.2dBと、比較したなかでは音が控えめだったのもうれしい点。メーカーが謳うほど静かではなかったものの、比較した全商品の平均約83.4dB(※執筆時点)よりは控えめでした。90dBを超えるものもあったのに対し、日中であれば住宅街でも使いやすいでしょう。
使い勝手も優れています。圧力の単位表示はMPaのみですが、目盛りは細かく0.1MPa刻みで、圧力調整がスムーズに行えました。加えてレバー式のドレンコックつきなので、水抜きも簡単です。お手入れ面でも、エアーフィルターが1つと少ないうえに取り外しも簡単。オイルレス式なので、オイル交換の手間もかかりません。
ECサイトの値段は、執筆時点で6万円台。比較したなかでは高価ですが、パワーと充填スピードを兼ね備えています。容量39Lなので、とくに車のタイヤ交換・ダスター作業にぴったりですよ。効率よく作業したい人は、ぜひこの機会に手に取ってみてくださいね。
実際にEARTH MAN 静音オイルレスエアーコンプレッサー ACP-39SLAと比較検証を行った商品の中で、各検証項目でNo.1を獲得したものをピックアップしました。
EARTH MAN 静音オイルレスエアーコンプレッサー ACP-39SLAよりも高い評価を獲得した商品も!ぜひこちらも検討してみてくださいね。
コメリ
住宅街で作業したい人に。静音性と実用性を両立
高儀
とにかく静かな商品がほしい人に。圧力の落ちにくさも優秀
そもそもエアーコンプレッサーとは、タンク内で空気を圧縮して、さまざまなエアーツールの動力源となる機械です。電動工具に比べて小型・軽量のものが多く、モーターが熱を持たないので連続作業にも向いています。車のタイヤ交換やダスター作業など、さまざまな作業で活躍するでしょう。
今回ご紹介するEARTH MAN 静音オイルレスエアーコンプレッサー ACP-39SLAは、自宅でのDIY・ペイント作業に適した静音性が自慢の商品です。一般的なエアーコンプレッサーの作動音が80dBなのに対し、約65dBに抑えられているとアピールしています。
製造元の高儀は、1886年に鋸鍛冶として創業した工具メーカーです。電動工具ブランド「EARTH MAN」のほか、スタイリッシュな鋸鍛冶ブランドの「SHARK SAW」や園芸道具ブランドの「畑サイクル」などを展開しています。同社のエアーコンプレッサーはタンク容量の種類が豊富なので、用途に合ったものを選びやすいでしょう。
スピーディなエアー充填をするために、ダブルピストン方式を採用。2つのピストンが交互に動いてエアーを押し出すことで、効率よくタンク内のエアー充填を行えると謳っています。
タンク内の最高吐出圧力は0.8MPa。吐出空気量は50Hzの場合で約120L/min、60Hzの場合で約137L/minです。使用中にタンク内の圧力が0.8MPaを超えた際には、内部の空気を抜く安全弁が作動。タンクの破損を防ぎ、快適に使うための工夫が施されています。
オイルレス式を採用しているのも魅力です。本体内部の金属部品の代わりに樹脂部品が使われているため、金属の劣化を防ぐ潤滑油が不要となる仕組みです。オイル交換が不要で、メンテナンスも楽に行えるとしています。
<スペックの詳細>
本体サイズは39Lタイプで幅360×奥行570×高さ660mm、重量は25.6kgです。比較したほかの商品も、サイズ・重量ともにほかと大きな差はありませんでした。タンクにタイヤ・取っ手がついており、移動しやすいのはうれしいポイントです。
タンクの容量は、10・13・25・39Lと全部で4種類。用途に合わせて、容量を選べますよ。なお、付属品は以下のとおりです。
<付属品>
今回はEARTH MAN 静音オイルレスエアーコンプレッサー ACP-39SLAを含む、エアーコンプレッサー全12商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、圧力の落ちにくさの検証です。
エアーコンプレッサーにエアーダスターガンを接続し、吐出圧力を0.78MPaに調節して使用。圧力が0.6MPaを下回るまでの時間を計測しました。時間が長いものほど高評価としています。
なお、エアーダスターガンは射出口径2.2mm、空気使用量90L/min(0.6MPa時)のものを使用しました。
圧力が0.6MPaを下回るまでの時間を計測したところ、結果は約14秒でした。比較した商品の平均は約10.3秒(※執筆時点)。「圧力がすぐに下がる」という口コミもありましたが、実際は圧力が持続する時間は比較的長いといえます。
なお、持続時間が14秒以上を記録したのは、比較した全商品の上位2割ほどでした。比較したなかでも、空気圧の落ちにくさはトップクラスです。
本商品のタンク容量は39Lです。比較したなかでも、容量が30L以上ある商品は一度にたくさんのエアーをためられるため、1回のエアー充填で十分にタイヤ交換やダスター作業ができる傾向がありました。本商品ならタイヤの空気を入れたあとに、タイヤの交換もできるでしょう。
次に、エアーの充填時間の速さの検証です。
空の状態のタンクにエアーを充填し、満タンになるまでの時間を計測。計測結果から、タンク1Lあたりの充填にかかる時間を算出しました。充填時間が短いものほど高評価としています。
なお、実際の使用状況を再現するため、暖機運転(電源をONにした状態をしばらく保つこと)を行ったあとに検証を行ないました。
39Lタンクが満タンになるまで約3分49秒で、1Lあたりに換算した充填時間は5.86秒と速めでした。効率的に作業できる基準として設けた7秒を上回り、「エアーの充填時間が少し長い」という口コミとは裏腹にかなりスピーディです。比較した全商品の平均約6秒(※執筆時点)とほぼ同じスピードでした。
本商品の吐出空気量は、50Hzで約120L/min・60Hzでは約137L/minです。吐出空気量が多いほど、エアーの充填スピードが速い傾向があるなかで、100L/minを超えたのは比較した商品全体の約2割のみでした。本商品は39Lとタンクが大きいにも関わらず、充填が短時間で済むのが特徴です。
比較したなかでも、本商品はとくにエアーを使える時間が長く、補填もスピーディ。車のタイヤ交換やダスター作業なども、効率よく行えるでしょう。
続いて、音の静かさの検証です。
作業者が操作する位置を想定し、タンクの横から50cm離れた位置に騒音計を設置。エアーを充填している間の稼働音を計測し、騒音レベルの最高値より静音性を評価しました。
実際に騒音値を測定すると、騒音レベルの最高値は82.2dBと控えめでした。ゲームセンターの店内と同程度の音の大きさ(参照:環境省)です。比較した全商品の平均約83.4dB(※執筆時点)を若干下回りました。
比較した商品のなかには90dBを超えるものがあったことをふまえると、比較的稼働音は静かだといえます。日中であれば住宅街でも、そこまで稼働音を気にせず使えるでしょう。
最後は、使いやすさの検証です。
圧力ゲージは見やすいか・ドレンコックは使いやすいか・エアフィルターのお手入れはしやすいかなどをチェックして、使いやすさを評価しました
使い勝手は良好です。圧力ゲージの目盛りが0.1MPa刻みで表示されているため、針を合わせやすく細かく圧力調整ができました。エアーツールの交換がしやすいでしょう。比較したなかには目盛りが0.2MPa刻みの商品もあり、目盛りが大きいほど調節がしにくい傾向がありました。
一方、圧力ゲージの表示はアナログ式かつ、単位はMPaのみ。タイヤの圧力で使用されるkPAの単位表示がないのは気になるところです。ただし、比較したなかでは、表示がデジタル式で単位表示が複数そろっている商品はごくわずかでした。一般的な用途で使用するのであれば、それほど気にしなくてもよいでしょう。
<検証結果>
空気を圧縮した際にエアーコンプレッサーのタンク内に水滴が発生するため、使用後はドレンコックから水を抜く必要があります。本商品はドレンコックがレバー式なので、ワンタッチで開閉が可能です。ネジ式の商品と違って回すのに力はいらず、紛失の心配もありません。
エアーフィルターは1つと少ないうえ、設置場所が外側で簡単に取り外せます。作業から片づけまで、大きな手間はかからないでしょう。比較したところ、カバーの内部にフィルターが取りつけてあるものは掃除のたびにカバーを取り外す必要があり、わずらわしく感じました。
オイル交換が不要なのも魅力です。メンテナンスに手間がかからず、オイルの混じらないクリーンな空気を出せます。塗装をする人は、オイルレス式の商品を選ぶのがおすすめです。なお、比較したほとんどの商品はオイルレス式に対応していました。
<検証結果>
オイルタイプ | オイルレス |
---|---|
タンク容量 | 39L |
吐出空気量(50Hz) | 120L/min |
吐出空気量(60Hz) | 137L/min |
騒音値(実測値) | 82.2dB |
圧力ゲージの目盛りが0.1MPa刻みか |
良い
気になる
幅 | 360mm |
---|---|
奥行 | 570mm |
高さ | 660mm |
重量 | 25.6kg |
タンク内最高圧力 | 0.8MPa |
吐出口規格 | カプラ1/4in(ソケット) |
消費電力 | 50Hz:620W、60Hz:710W |
電圧 | 100V |
連続使用時間 | 30分 |
静音設計 |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
販売中のショップが見つかりません
EARTH MAN 静音オイルレスエアーコンプレッサー ACP-39SLAの取扱店舗は、執筆時点ではECサイトのAmazonのみでした。値段は6万円台です。
在庫がない場合は、後継モデルのACP-39SLBが販売されているので、そちらもチェックしてみてくださいね!
EARTH MAN 静音オイルレスエアーコンプレッサー ACP-39SLAの使い方をご紹介します。取扱説明書に記載されていた内容は以下のとおりです。
<使用方法>
(参照:公式サイト)
使用する際は必ず、電源を直接コンセントに挿しましょう。延長コードを使用すると、動作不良や建物のブレーカーが落ちる原因になる可能性があります。
最後に、静音性に優れた商品をご紹介します。
コメリ アルミタンク静音コンプレッサーは、速いエアー充填でスムーズに作業したい人におすすめ。30Lのタンクが、1Lあたり5.03秒でスピーディに充填できました。最大騒音レベルも70.9dBと静かだったので、閑静な住宅街でも使用しやすいでしょう。
とにかく静かに作業したい人は、高儀のACP-39SLBがおすすめ。最大騒音レベルが68.8dBと非常に静かなので、近隣の迷惑を気にせず使用できるでしょう。39Lタンクで、ACP-39SLAより吐出量が多いのが特徴。圧力の持続時間が約17秒と長かったのも魅力です。
オイルタイプ | オイルレス |
---|---|
タンク容量 | 30L |
吐出空気量(50Hz) | 150L/min |
吐出空気量(60Hz) | 165L/min |
騒音値(実測値) | 70.9dB |
圧力ゲージの目盛りが0.1MPa刻みか |
良い
気になる
幅 | 300mm |
---|---|
奥行 | 600mm |
高さ | 740mm |
重量 | 18.5kg |
タンク内最高圧力 | 約0.8MPa |
吐出口規格 | カプラ1/4in(ソケット) |
消費電力 | 50Hz:780W、60Hz:800W |
電圧 | 100V |
連続使用時間 | 不明 |
静音設計 |
オイルタイプ | オイルレス |
---|---|
タンク容量 | 39L |
吐出空気量(50Hz) | 約125L/min |
吐出空気量(60Hz) | 150L/min |
騒音値(実測値) | 68.8dB |
圧力ゲージの目盛りが0.1MPa刻みか |
良い
気になる
幅 | 670mm |
---|---|
奥行 | 370mm |
高さ | 590mm |
重量 | 26kg |
タンク内最高圧力 | 0.8MPa |
吐出口規格 | ワンタッチソケット1/4 |
消費電力 | 620W(50Hz)/740W(60Hz) |
電圧 | 100V |
連続使用時間 | 30分 |
静音設計 |
高儀 EARTH MAN 静音オイルレスエアーコンプレッサー 39L ACP-39SLBをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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