元祖ハンドプロセッサーとして名高いバーミックスが手掛けるハンドブレンダー、チェリーテラスバーミックス M300 ベーシック。ネット上では「調理器具の必需品」などと評判です。しかし、「思っていた以上に音がする」「片手で持つと重く感じる」という口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、チェリーテラスバーミックス M300 ベーシックを含むハンドブレンダー全24商品を実際に使って、ブレンダー使用時の仕上がり・チョッパー使用時の仕上がり・氷の仕上がり・泡立ちのスピード・使いやすさ・静音性・手入れのしやすさを比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
製菓・コーヒーの専門学校卒業後、スペシャルティコーヒー専門店にてバリスタとして7年間勤務。店舗ではハンドドリップやラテアートの講師も務め、味や香りへの繊細な感覚を磨く。マイベスト入社後はカフェで勤務していたこれまでの経験を活かし、コーヒー器具をはじめ、調理器具やキッチン雑貨、食品・ドリンク、ギフトアイテムなど、食まわり全般の商材の比較検証を担当。「ユーザーの立場に立って考える」をモットーに、日々の業務に取り組んでいる。また、焙煎士・バリスタとして現在も現場に立ち、実体験に基づいたリアルなレビューを届けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
本コンテンツに記載の検証結果は2023年09月までの情報です
目次
チェリーテラスバーミックス M300 ベーシックは、パワフルにかく拌できる商品をお探しの人におすすめです。実際にスムージーを作ったところ、口当たりなめらかな仕上がりに。試飲した料理研究家は、「ムラなくかく拌されている」と評価しました。比較したなかで食材を細かくカットできた商品はえぐみが出にくい傾向があり、こちらも同様です。
泡立てもスピーディ。比較した商品には2~3分かかったものもあったのに対し、55秒で生クリームが7分立てになりました。「思っていた以上に音がする」との口コミどおり、稼働音は72.2dBと大きめですが、スピーディなぶん気になりにくいでしょう。時間帯には配慮して使うようにしてくださね。
グリップにくびれがあり、手にフィットするのも魅力。ボタンはやや小さめながら、柔らかいので長時間押しても疲れにくいですよ。重量は975gあり、「片手で持つと重く感じる」との口コミどおりですが、そのぶん重心が安定していました。比較した軽量な商品のように軸がブレず、扱いやすいですよ。
お手入れも簡単です。比較した大半の商品がNGだった、刃の取り外しに対応。ガードの奥まで洗いやすく、汚れが溜まりにくいでしょう。使用頻度が高くても、手間に感じにくいのはうれしいポイントです。
惜しかったのは、チョッパーの性能。玉ねぎをみじん切りにすると、大きな粒が残りつつも水っぽさが出ていました。とはいえ、スムージー・生クリームの泡立て・みじん切りのすべての仕上がりが良好だった商品は、比較したなかでも少数です。手軽に使えて洗いやすく、「調理器具の必需品」との口コミにも頷けます。
値段は執筆時点で税込38,500円(公式サイト参照)と高級。1万円台まで予算を下げても、パワフルにかく拌できて使い勝手もよい商品がありました。稼働音やチョッパーの仕上がりが気になる人は、ほかの商品もチェックしてみてくださいね。
バーミックスは、「元祖ハンドプロセッサー」として名高いスイスのメーカーです。1954年にはじめてハンドプロセッサーを発売して以来、ヨーロッパやアメリカ、日本など世界中で愛用されています。
2014年3月に発売された、チェリーテラスバーミックス M300 ベーシックもそのひとつ。フードプロセッサーの機能をフルに使える豊富なアタッチメントが付属され、一台でさまざまな調理ができるのが魅力です。
改良したモーターを搭載することで、従来機種に比べて回転力が1.5倍アップ。よりスピーディかつスムーズに作業できると謳っています。
アタッチメントは全部で5種類。本体の先端に取りつけるだけで、料理・お菓子作り・離乳食など幅広く活用できるアイテムが揃っています。それぞれの機能と作れる料理の例は以下のとおりです。
<アタッチメント>
アタッチメントは、すべて付属のLスタンドに収納可能です。使いたいときにサッと取り出せて、収納時もすっきりまとまります。
ガードの中央につけたアタッチメントのみ回転するため、ガラスコップや鍋に直接差し込んで使えまし。洗い物や手間も少なく、時短したい人にも使いやすいつくりです。
さらに、仕上がりの調節に便利なスピード調整機能も搭載。高速(17,500回転/分)・低速(13,000回転/分)の2種類から選択可能です。食感を細かく調整したい離乳食作りやペースト作りに重宝するでしょう。スイッチを押しているときのみ作動する設計です。
本体サイズは長さ34×直径6.5cm、重量は975g。本体とアタッチメントが、収納できる付属のLスタンドは、幅15.8×奥行20.4×高さ34.3cmです。キッチンに出しっぱなしにしてもそこまで邪魔にならないサイズでしょう。コードは1.7mと十分な長さがあります。
保証期間は5年間です。期間中は修理はもちろん、必要であれば修理期間中の代替品の貸出しも行っています。プロのシェフや料理家が愛用するアイテムならではの、細かな気遣いを感じるサービスですね。
<付属品>
カラーは、ホワイト・レッド・グレーの3色展開。インテリアや使う人を選ばない洗練されたデザインのため、プレゼントにもぴったりです。
今回はチェリーテラスバーミックス M300 ベーシックを含む、ハンドブレンダー全24商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
実際にハンドブレンダーを使用し、りんご・バナナ・小松菜でスムージーを調理。料理研究家の風間章子さんの協力のもと、試食して仕上がりを評価しました。
実際に作ったスムージは、口当たりがなめらかな仕上がり。専門家からは「しっかりと粒がなくなっている」と好評でした。比較したほかの商品のように、シャキシャキとした食材の繊維を感じません。
連続稼働時間が長いのも魅力のひとつ。比較した商品には1分前後のものが多かったのに対し、5分間とかなり長めです。もう少しなめらかに仕上げたい場合も困りません。
試飲した専門家からは、野菜のえぐみに対する指摘はありませんでした。比較した結果、しっかり材料に刃が当たり細かくカットできる商品はえぐみが出にくい傾向がありました。本商品も高速回転によって食材をパワフルにカットできており、専門家からも「ムラなくかく拌されている」と評されています。
次は、チョッパー使用時の仕上がりの検証です。
チョッパーのアタッチメントを取りつけ、玉ねぎ1個をみじん切りにし、仕上がりをチェックしました。
チョッパー使用時の仕上がりはいまひとつ。低速で5秒間玉ねぎをみじん切りにした結果、専門家から「均一とはいえず、とても不満」という厳しい評価をいただきました。
比較したほかの商品も刻む作業は苦手な傾向がありましたが、ごろっと大きな粒が残りつつも水っぽい仕上がりです。ペースト状になっている箇所もありました。
次は、泡立ちのスピードの検証です。生クリーム200mLをホイッパーアタッチメントで泡立て、7分立ちになるまでの時間を測りました。
その結果、わずか55秒で生クリームが7分立ちに。比較した商品には2~3分かかったものも複数ありましたが、圧倒的なパワーを発揮しました。お菓子作りに活用したい人にもぴったりです。
次は、使いやすさ・静音性の検証です。
料理研究家の風間章子さんにハンドブレンダーを実際に使用してもらい、ボタンの押しやすさ・グリップの握りやすさ・食材への刃の当たりやすさをチェック。また、作業音を騒音計で計測しました。
グリップは滑りにくいシリコン製。くびれた形が手にフィットしやすく、専門家から「支えやすかった」と好評でした。ボタンはやや小さめながら、柔らかいため指の腹でしっかり押せます。長時間の使用しても疲れにくいでしょう。
重心が安定しているのもメリット。「片手で持つには重く感じる」との口コミどおり、975gとずっしり感があります。とはいえ、比較した商品には600g前後と軽すぎて軸ブレしたものもあり、ほどよい重量感といえそうです。
稼働音は、「思っていた以上に音がする」という口コミどおりの結果に。1m離れた場所から騒音計で計測したところ、高速モードでは72.2dBを記録しました。比較したなかには65dB以下に抑えられたものもあり、静かとはいえません。
厚みのある低音のため不快には感じにくいものの、刃の回転が速くなるとともに音が大きくなります。使用する時間帯を気をつける必要があるでしょう。
最後は、手入れのしやすさの検証です。
実際に使用したハンドブレンダーを洗い、パーツは簡単に取り外せるか・ガードの底まで洗えるかの2点に注目してチェックしました。
お手入れのしやすさも、比較したなかではトップクラス。多くの商品でNGだった、刃の取り外しに対応していました。ガードの奥まで洗えるので、衛生的に使い続けられるでしょう。刃が非常に小さいので、紛失には気をつけてくださいね。
溝も浅く汚れが溜まりにくいのも利点。食洗機は非対応ですが、本体の先端のアタッチメントは熱湯消毒ができる金属製です。離乳食を作りたい人にもよいでしょう。お手入れが苦にならず手軽に使えるため、「調理器具の必需品」という口コミにも納得です。
今回はそのなかでも市販のルーを使わないスパイスを挽いてから作る本格カレーをご紹介します。
<材料>
スパイス
<作り方>
①スパイスをすべてあわせ、スーパーグラインダーで挽く
②トマト缶のトマトをミンサーで潰す
③玉ねぎをスライシーでみじん切りにする
④鍋に多めの植物油をひき、みじん切りにしたしょうがとにんにくを炒める。香りが出たら、④の玉ねぎと塩を入れ、きつね色になるまでじっくりと炒める
⑤①で挽いたスパイスを加え、焦がさないように注意しながらじっくりと炒める
⑥②のトマト缶を加え、水分がなくなるまで炒める
⑦別にフライパンを用意し、豚肉を炒め香ばしい色がついたら白ワインを加える。アルコールを飛ばし、さらにブイヨンを加える
⑧⑥の鍋に⑦を入れて5〜10分煮込み、味を整えたらできあがり
スーパーグラインダーでスパイスが粉砕しにくい場合は、パウダーディスクを使用するとより細かく挽くことができますよ。
直接商品をみて購入したい場合は、チェリーテラスの公式サイトで取扱店舗を検索できます。全国エリアから検索できるので、お住まいの近くにあるかチェックしてみてくださいね。
最後に、刻む作業が得意な商品・静音性に優れた商品をご紹介します。
パナソニックのMX-S302は、食材をしっかりとかく拌できる鋭い刃が魅力。玉ねぎのみじん切りは粒が均一でベチャッと感がありません。スムージーも野菜のエグみがない、口当たりがなめらかな仕上がりでした。持ちやすいグリップで、ボタンも突き出て押しやすいため長時間の使用でも疲れません。
デロンギのブラウン マルチクイック9 ハンドブレンダーは、パワーと静音性を両立した商品。稼働音が62dBと比較的静かなうえ、音が低いので気になりにくいですよ。ボタンは幅広な突出タイプで、どの指でも楽に押せます。作ったスムージーは、食材の繊維を感じないなめらかな仕上がりでした。
こせたスムージーの割合 | 89.4% |
---|---|
アタッチメント | ブレンダー、チョッパー、ホイッパー |
重量 | 909g |
定格時間(ブレンダー使用時) | 1分 |
良い
気になる
幅 | 6.4cm |
---|---|
奥行 | 7.1cm |
高さ | 41.0cm |
グリップ形状 | くびれ形 |
食洗機対応 | |
ブレンダーでの氷・冷凍食材の使用可能 | |
電源コードの長さ | 1.3m |
速度調節機能 | |
ブレンダー刃の取り外し |
パナソニック ハンドブレンダー MX-S302-Wをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
こせたスムージーの割合 | 88.4% |
---|---|
アタッチメント | ブレンダー、チョッパー、ホイッパー |
重量 | 993g |
定格時間(ブレンダー使用時) | 2分 |
良い
気になる
幅 | 6.5cm |
---|---|
奥行 | 7.0cm |
高さ | 41.0cm |
グリップ形状 | くびれ形 |
食洗機対応 | |
ブレンダーでの氷・冷凍食材の使用可能 | |
電源コードの長さ | 1.2m |
速度調節機能 | |
ブレンダー刃の取り外し |
ブラウン マルチクイック9 MQ9145XSを徹底レビュー!実際に使ってわかったよい点・気になる点は?
コンテンツ内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイベストに還元されることがあります。
掲載されている情報は、マイベストが独自にリサーチした時点の情報、または各商品のJANコードをもとにECサイトが提供するAPIを使用し自動で生成しています。掲載価格に変動がある場合や、登録ミス等の理由により情報が異なる場合がありますので、最新の価格や商品の詳細等については、各ECサイト・販売店・メーカーよりご確認ください。