伊藤園 ビタミン野菜は、「1日分の野菜120gをおいしく摂取できる」と謳っているものの、実際の成分評価は今ひとつ。糖質量が200mLあたり15.4gと多く食物繊維量は2.9gと少なめ、さらに香料を使用している点で評価が伸び悩みました。比較したなかには糖質10g以下の商品もあるため、健康に気を遣っている人やダイエット中の人はそちらを検討したほうがよいでしょう。なお、カリウム量は160~520mg、ビタミンCも1,000mgと豊富です。ただしビタミンは野菜や果物の栄養素そのままではなく、添加物として追加されている点に注意してください。一方、おいしさの検証ではまずまずの高評価。「圧倒的フルーツジュース感」「柑橘系のシロップみたい」など、野菜よりも果実の味を強く感じるという声が目立ちました。比較したなかには濃厚な野菜の味や強い塩味に抵抗を感じる商品もありましたが、こちらは味もスッキリしていて、フルーツジュース感覚で飲めるでしょう。また、濃厚さ・甘味・苦味・酸味・塩味の強さを採点してレーダーチャートを作成したところ、本商品は甘味と酸味が特に強い結果でした。フルーツジュースのような味わいですが、なかには「比較したなかでもとにかく甘い」「かなり酸っぱい」というコメントも。「思ったより酸っぱかった」という口コミにあるように、人によっては強めの甘味や酸味に抵抗を感じることもあるため注意が必要です。本商品はジュースのように飲みやすくおいしさの検証では好評だったものの、糖質が多く成分は低評価。上位にはおいしさと成分の両方で高評価を獲得した商品もあったため、健康維持やダイエットのために成分にもこだわりたい人は、ほかの商品もチェックしてみてください。
キリン キリンレモン キリンレモン スパークリング 無糖
結論からいうと、キリンレモン スパークリング 無糖は、脂っこい食事のお供におすすめです。試飲した専門家からは、「後味にかすかな塩気を感じ、さっぱり飲める」と好印象でした。謳い文句どおり、キリンレモンの味を感じたモニターも。一方で、レモンの香りや味をあまり楽しめず、口コミと同様に「レモン感がいまいち」と回答した人がいました。味・酸味がそこまで強くないため、ウイスキーとの相性もいまひとつです。炭酸濃度を計ってもると、3.49GVでした。「炭酸が弱い」という口コミがありましたが、全商品の平均を少し下回る程度です。強炭酸が好きな人には物足りませんが、適度に楽しみたい人には十分といえるでしょう。内容量は450mLで、価格は税込100円(執筆時点・公式サイト参照)です。砂糖が使われておらず、ゼロカロリーに抑えているのも魅力。キリンレモンを飲みたいけど、糖質やカロリーが気になるという人は試してみてはいかがでしょうか。
キリン 無添加野菜 無添加野菜 48種の濃い野菜100%
キリン 無添加野菜 48種の濃い野菜100%は、野菜ジュースを探しているすべての人におすすめです。おいしさと栄養価を両立しており、継続して飲みやすいのがメリット。比較した商品内でもジュース感覚で飲みやすかったのは野菜・果実ミックス飲料でしたが、こちらは野菜とレモン果汁のみながら、野菜の甘味がありスムーズに飲み進められました。実際に試飲したモニターからも、「サラッと飲める」「野菜の味をしっかり感じられておいしい」と好評です。口コミでは「さすがに濃すぎる」との声がありましたが、比較したドロッとした商品とは違い、濃厚すぎないサラッとした喉ごしでした。48種類の野菜そのものの味を楽しめますよ。比較したなかには塩味・苦味・えぐみを感じるものがあったのに対し、野菜の自然な甘味とほどよい塩味がマッチし、クセもほぼありません。「甘さ控えめで飲みやすい」との評判どおり、モニターからは「塩味がマイルドでトマトのみずみずしい味わいがする」といった好意的な声も聞かれました。管理栄養士が成分を調べたところ、十分な栄養素が含まれトップクラスの評価に。気になる糖質も、比較した商品の半数以上が200mLあたり15gを超えていたなか、本品は糖質8.4gと少なくダイエット中でも取り入れやすいでしょう。専門家は「糖質も低くβカロテンが豊富に含まれている」ともコメントしています。カリウムも24~1039mgと多め。香料などの添加物は不使用なうえ、「素材のおいしさを凝縮して閉じ込めた」という謳い文句どおりの味わいです。日々の野菜不足を補いたい人やおいしく飲み続けたい人は、この機会にぜひ味わってみてくださいね。
カゴメ つぶより野菜は、素材重視で選びたい人には検討の余地がありますが、飲みにくさがネックです。実際に試飲したモニターからは、「ザラザラした粒感が残った」「一気に飲まないときつい」などのコメントがあがり、飲みにくいと感じた人が多い結果に。比較した商品内ではさらっとした喉ごしのものが好評だったのに対し、本品は濃厚で野菜感を強く感じます。味わいについても、野菜本来の甘さは感じられるものの、後味にえぐみや青臭さを感じたのが気がかり。比較した商品のなかでは、甘味の強い野菜を使ったものや果実ミックス飲料がおいしいと評価される傾向がありました。本品も主原料がにんじんの果実ミックスタイプながら、濃厚さが際立ち評価を下げています。糖質量が15.2gと高く、野菜数が6種類と少ないのもマイナスポイント。比較したなかでも本品のような果実ミックス飲料は、糖質量が高いものが多めでした。「おいしいけど糖質が多い」という評判は否定できない結果です。とはいえ、使用している6種類の野菜はすべて国産。成分を確認した管理栄養士は「国産野菜使用で香料も無添加。素材にこだわる人におすすめ」とコメントしています。食物繊維やカリウムが多く含まれている点もメリット。とはいえ、さらっと飲みやすく毎日続けやすいものをお探しなら、ほかの商品も検討してみてください。
セブンプレミアム強炭酸水は、謳い文句のとおり炭酸の強い刺激が楽しめます。実際に飲んでみると、口の中で泡がパチパチと弾け、爽快感がありました。飲み終わったあとは炭酸に隠れていた酸味が広がり、喉が渇いたときにもぴったりな味わいです。辛さが際立ち、嫌な渋みがないのもよい点といえます。炭酸の持続性も優れており、開封して5時間経っても泡の勢いは衰えませんでした。500mlあたりの値段は91円と高すぎず、シーンを選ばず気軽に購入できるでしょう。一方で、口紅のような独特のにおいがあるので、好みが分かれるでしょう。香りが気になる人は、ハイボールの割り材として使うのがおすすめです。
ウィルキンソン タンサン レモンは、駄菓子のような甘みでジュースのように飲みたい人におすすめです。実際に炭酸濃度を表すGV(ガスボリューム)を測定したところ、4.15GVとかなり強め。比較した大半の商品が4GV以下だったなか、メーカーの謳い文句どおりの強炭酸といえる値でした。実際に試飲したモニターからも「炭酸が強く、喉ごしがよい」と好印象です。味わいも、モニター間では高評価です。レモンピールをイメージした香料が使われており、口コミのような苦みを感じる一方、「レモン本来の風味がほのかに感じられておいしい」との声が多く上がりました。しかし、専門家からは「人工甘味料の味がする」との指摘も寄せられました。比較した商品のなかにはさっぱりした味わいのものも多くありましたが、本商品は香料の後味もあり、さっぱり感は控えめ。「レモンの香料が強く癖がある」との口コミのとおり、本格的なレモン風味を期待する人には物足りない可能性があります。しっかりした炭酸の強さは感じられるものの、売りにしているスッキリとした味わいとは異なり、ジャンキーな印象です。レモン果汁の風味や爽快感を楽しみたい人は、ほかの商品をチェックしてみてくださいね。