期待できる効果・サイズ・メーカーなど、さまざまな種類がある美顔器。高価な品物だからこそ、選び方を間違えるとダメージも大きくなりがちです。
そこで今回は、買ってはいけない美顔器の特徴を解説します。状況別に避けるべき美顔器の種類も紹介するので、購入前にチェックして後悔を防いでくださいね。
本記事における「浸透」「導入」とは、角質層までの浸透を指します。
新卒で国内メーカーの美容職に入社し、3年半従事。年間6,000人以上をカウンセリングし、お客さま一人ひとりにあった美容法を提案していた。その後マイベストへ入社し、メイク・スキンケア全般の記事を執筆。コスメコンシェルジュ・化粧品成分上級スペシャリスト・顔タイプアドバイザー1級を所有。
美顔器をやみくもに購入すると、効果が感じられないと後悔することもあります。とくに、安全性や期待できる結果が不明確だったり、自分の肌悩みに合っていなかったりする美顔器は避けるべきです。まずは、買ってはいけない美顔器の特徴を解説します。
科学的根拠が不明な美顔器は信頼性に欠けるので、避けるべきです。販売されている商品には、安全性や効果に関するデータがないものもあります。とくに敏感肌の人は、深刻なリスクにつながりかねません。
購入前には、第三者機関による臨床試験結果や、SGS・PSEなどの認証マークの有無をチェックしましょう。SGSとは世界最大の認証機関であり、品質の証明につながります。PSEは電気用品安全法の基準クリアを証明するマークであり、ある程度の安全性があるかどうかの判断基準です。
「短期間で劇的に美肌になる」など、根拠のない効果を謳う商品にも注意しましょう。過剰なキャッチコピーに惑わされず、確かな情報をもとに選ぶ姿勢が大切ですよ。
製造元の情報が不明瞭な美顔器も、購入を避けるべきです。メーカーの信頼性が確認できないと、トラブル時に保証やサポートが受けられないリスクがあります。また、品質基準が不透明な場合は、製品にばらつきがあることも珍しくありません。
たとえば、海外の無名メーカーが製造した美顔器で、日本語の説明書が付いていない場合や問い合わせ先が不明な製品は注意が必要です。使い方が分からず誤使用を招くケースも見られます。購入前には、公式サイトの有無・問い合わせ窓口・サポート体制の内容を確認しておきましょう。
肌質や現在の肌状態に合わない美顔器を使うと、期待した効果が得られないどころか、肌トラブルを引き起こすリスクもあります。とくに敏感肌・乾燥肌・ニキビができやすい人は、使用する美顔器のタイプや機能を慎重に選びましょう。ここでは、肌質別に避けるべき美顔器の特徴を紹介します。
一部の美顔器は、摩擦や電気刺激に対して過敏に反応しがちな敏感肌には不向きです。敏感肌はバリア機能が低下しやすいため、強い刺激が加わると、炎症・かゆみ・赤みなどの肌トラブルを招くリスクがあります。
たとえば、ローラー美顔器は筋肉に刺激を与えてもたつきにアプローチできるものの、肌をこする動作が刺激となりやすいのがデメリットです。
イオン導入美顔器は、微弱な電流が化粧水や美容液に含まれる成分を内部まで浸透させる働きがあります。しかし、肌の状態によっては電気の刺激がかえって肌荒れを悪化させる可能性もある点に注意しましょう。
敏感肌の人には、低刺激設計の美顔器がおすすめです。購入前に、敏感肌対応の表示があるか確認してくださいね。
超音波美顔器は使用頻度に制限がある商品もあるため、毎日の使用には適していません。超音波による高周波振動は、肌にしっかり刺激を届けられる反面、使いすぎると肌に負担をかけてしまいます。
超音波美顔器とは、肌を擦らずに角質や毛穴の汚れを浮かせて除去したり、刺激を与えてスッキリ感を得られたりする製品です。
ただし、やりすぎると必要な皮脂まで落としたり、毛穴の開きが悪化したりする可能性があるため、週2~3回の使用に抑えるよう推奨されています。推奨頻度は製品によって異なるので、購入前に公式の使用ガイドを確認してくださいね。
妊娠中・授乳中の人は、RF美顔器の使用を控えましょう。妊娠や授乳期はホルモンバランスが乱れやすく、普段は問題のない刺激にも敏感に反応する可能性があります。
RF(ラジオ波)美顔器は、電磁波を用いて肌にアプローチできる機器です。目もとなどのデリケートな部分にも使える商品もあり、美容成分の浸透を促進するとされています。
ただし、体調や肌状態が不安定な時期には思わぬトラブルの引き金になることも。妊娠中や授乳中に使用する美顔器を選ぶ際は、かかりつけの医師に相談してくださいね。
電気刺激が苦手な人には、EMS美顔器は適していません。微弱な電流を使って表情筋に直接刺激を与えられますが、ビリビリした使用感を抱く人も多く、使い続けることが負担になりがちです。
EMS美顔器は、筋肉をトレーニングし、肌のハリをサポートする製品。フェイスラインの集中ケアや動かしにくい筋肉のケアなど、さまざまな効果に期待できますが、継続使用が苦痛に感じる人は、せっかく購入しても使わなくなる可能性があります。
また、インプラント治療を受けている人は、電流の影響で思わぬトラブルが起こる可能性があるので、使用は控えましょう。
美顔器を選ぶ際には、まずは自分の肌の悩みに適しているかどうかを考慮しましょう。毛穴汚れ・ハリ感など、肌悩みは人それぞれ異なります。美顔器の搭載技術もそれぞれ異なるので、自分の目的に適した機能を見極めることが大切です。おもな肌の悩みと、対応する美顔器の種類は以下のとおりです。
<肌の悩み別おすすめの美顔器の種類>
以下のコンテンツでは、美顔器の種類別におすすめの製品を紹介しています。なお、選ぶ際は性能だけでなく、サイズや重量にも注目しましょう。手に負担がかかる重い美顔器は使うのが面倒になりやすく、継続の妨げになります。手軽に使用しやすい製品を中心にチェックしましょう。
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