フルーツや野菜の甘さを測定できる、糖度計。屈折計と呼ばれることもあり、アタゴ・シンワ測定などさまざまなメーカーから販売されています。夏休みの自由研究や家庭菜園用に購入を考えているものの、デジタル式・アナログ式など種類があり、どれがよいか迷う人もいるでしょう。
そこで今回は、糖度計の選び方を解説。さらに、おすすめの糖度計をAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングの売れ筋から人気ランキング形式でご紹介します。ぜひ購入の際の参考にしてください!
料理番組への出演や、料理動画サービスのレシピ制作・撮影、料理記事の執筆、講師など多岐にわたり活躍するフードコーディネーター。真似しやすく簡単な家庭料理のレシピ制作を得意とする。2017年に渡星し、弁当レシピを開発・販売。和食の発信に務め、帰国後2019年に合同会社HITOOMOIを創業。「手作り料理で大切な人を大事にできる社会を創る」ことが目標。日本大学生物資源科学部食品ビジネス学科出身で、大手食品商社にて2年間勤務。
徹底した自社検証と専門家の声をもとにした、商品比較サービス。 月間3,000万以上のユーザーに向けて「コスメ」から「日用品」「家電」「金融サービス」まで、ベストな商品を選んでもらうために、毎日コンテンツを制作中。
監修者は「選び方」についてのみ監修をおこなっており、掲載している商品・サービスは監修者が選定したものではありません。
糖度計とは、糖度の測定器です。主に、フルーツや野菜などに含まれる糖分の割合を計測する際に使用します。糖度はフルーツや野菜の甘さの指標になります。光の屈折率や赤外線を利用して濃度を測り、「Brix(ブリックス)〇〇%」という数値で示します。
正確にいうと糖分だけでなく酸など別の物質も含む値ですが、果汁に溶け込む物質の多くは糖分です。そのためBrix値が高い作物には甘いと感じるものが多く、糖分を表すひとつの指標として使われます。
活用方法はさまざまで、作物を出荷する農家の人や家庭菜園をする人のほか、ジャム・餡子作りで、煮詰め具合を確認するときなどに役立ちます。また夏休みの自由研究で、トマト・メロン・いちごなどの糖度を調べるために使われることもあります。
糖度計はホームセンターの公式オンラインショップや店舗、Amazon・楽天市場などのECサイトで販売されています。ひとくちに糖度計といってもさまざまなタイプや機能があるので、本コンテンツで紹介するポイントを参考に、自分の用途にぴったりな商品を選んでくださいね。
糖度計を選ぶ際に必ずチェックしておきたい「4つのポイント」をご紹介します。
糖度計は試料計測タイプのデジタル式・アナログ式と、非破壊タイプの大きく3種類に分かれます。それぞれの特徴をチェックし、用途に合ったタイプを選択しましょう。
日常で手軽に使うなら、試料計測タイプのデジタル式糖度計がおすすめです。試料計測タイプとは、試料(果汁などのサンプル)に触れて測定する糖度計のこと。後述するアナログ式の場合、目盛りを読み取る必要がありますが、デジタル式では液晶に値が表示されるため、スピーディに確認できます。
デジタル式が役立つシーンは、家庭菜園で収穫した野菜・果物の出来栄えを見たり、ジャム・シロップを作ったりする場面などです。測定開始から2~3秒ほどで結果がわかるものが多いので、サンプルが複数ある場合でも効率的に測れるでしょう。
デジタル式には、手のひらサイズのポケットタイプや、サンプルに先端を浸すペンタイプなどがあります。広い価格帯から選ぶなら、商品数の多いポケットタイプがおすすめ。ジャムなどペースト状のサンプルに直接挿したり、果汁に当てたりと、さまざまな方法で測りたい人は、ペンタイプをチェックしてみましょう。
価格は抑えめで、とにかく糖度が測れるものがほしいなら、試料計測タイプのもアナログ式糖度計に注目。同じタイプのデジタル式と比べると安いものが多く、数千円から入手できます。夏休みの自由研究や実験など、一時的に使いたい場合でも選びやすいでしょう。
アナログ式糖度計では、プリズムと呼ばれる先端部分にサンプル液を垂らし、反対側の接眼鏡をのぞき込んで数値を読み取ります。目盛りの確認には慣れが必要ですが、少ないサンプル液にも対応しやすく、電池いらずな点は魅力。コンパクトで軽量なものが多いので、持ち運びにも便利ですよ。
農業研究者や果物や野菜を生産する農業従事者などに向いているのが、非破壊タイプの糖度計です。作物に機器を当てるだけで糖度が測れるため、サンプル液を都度採取する必要はありません。出荷用の作物を傷つけず、かつ素早く糖度が測れますよ。
非破壊タイプの糖度計を使えば、樹木に実ったりんご・梨などを測定し、収穫タイミングを見極められます。出荷作業で多くの作物を取扱う際にも、効率よく糖度チェックが可能です。
ただし、試料計測タイプの糖度計に比べると価格は高めで、10万円を超えるものも多くあります。メーカーによってはレンタルに対応しているので、購入前に試すのもよいでしょう。
Brix値の測定範囲は商品ごとに異なるため、シーンに応じたものを選びましょう。たとえばフルーツや野菜の糖度を測定する場合、0~50%ほどの範囲があれば十分です。
一方、ジャム・はちみつ・水あめなどは数値が高く出やすいため、90%程度まで測れる商品が向いています。45~93%など、高濃度専用のモデルも販売されていますよ。低い値も含めて幅広く測りたい場合は下限にも注目し、0~90%など広範囲の商品をチェックしてみてください。
ちなみに糖度計には、トマト・いちご・メロン・はちみつなどの専用商品もあります。用途が1つに限られているなら、専用糖度計にも注目してみましょう。
糖度計は商品によって機能性も異なるため、求める使い勝手に応じたものを選ぶことが大切です。自動温度補正やデータ転送など、注目したいポイントを4つ紹介するので、必要な機能がないか確かめてみてください。
測定時の気温を意識しすぎることなく、正確に測れる糖度計がほしいなら、自動温度補正(ATC)機能があるか確認しましょう。
測定する濃度は気温の影響を受けるため、正しい値を知るには温度補正表に基づく計算が必要です。しかし自動温度補正機能つきの糖度計なら、20℃を基準とした値が自動的に表示されるため、測定ごとの計算は不要。表示された値を見るだけで、正確な値がわかります。
なお、自動温度補正機能を発揮させるために、商品によっては使用上の条件があることも。たとえば、決められた範囲内の温度で測定する、高温・低温のサンプルは糖度計にしばらく置き、なじませてから測るなどです。自動温度補正機能に注目して商品を選ぶ際には、推奨環境があることも意識してみてください。
糖度計の最小目盛りは0.1~0.5%と商品ごとに異なるため、より詳しく調べるなら0.1%から測定できるものがおすすめです。レシピを開発したり、果物の中央・ヘタ近くなどのポイントごとに値を比較したりと、さまざまなシーンで役立つでしょう。
一般的に、試料計測タイプのデジタル式や非破壊タイプには、最小目盛りの細かい商品が多くあります。試料計測タイプのアナログ式にも目盛り0.1%の商品はありますが、細かすぎると読み取りにくい可能性も。商品のイメージ画像を参考にしながら、詳細かつ見やすいものを選びましょう。
ジャム・ソース・餡子・スープなどの熱いサンプルを測定したい人は、測定可能温度に注目しましょう。100℃まで計測可能な商品なら幅広い温度に対応でき、サンプルが熱いままでも正確な値が測れますよ。測定可能温度がわからない場合は、「耐熱性強化」などを謳っているかに注目するのもひとつの手段です。
高温非対応の糖度計で熱いサンプルを測ると、エラー表示や故障につながる場合もあるため、糖度計の用途をイメージしながら選んでみてください。
計測値を継続して管理するなら、データ転送機能がついた糖度計がおすすめです。データ転送機能とは、Bluetooth・赤外線などを使って、スマホやパソコンに糖度計の数値を記録できる機能のこと。多くの場合、端末で専用アプリをインストールすると、データが管理できるようになります。
数は少ないものの、データ転送機能はデジタル式の糖度計などに採用されているので、効率よく記録・比較したい人は、検討してみましょう。
衛生的に使うためには、手入れのしやすさにも注目。糖度計を使い終わったあとは、測定部にサンプルが残らないようメンテナンスが必要です。手入れのハードルを下げるなら、本体も丸ごと洗える防水仕様の商品がおすすめ。測定部しか水に濡らせないものに比べ、気兼ねなく洗いやすいでしょう。
測定部に油汚れなどが残ると、以降の測定結果が正しく表示されない可能性があります。正確な数値を知るためにも、手入れしやすい商品を選んでこまめにメンテナンスしましょう。
商品 | 画像 | 最安価格 | ポイント | 詳細情報 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
計測方式 | 最小測定可能糖度 | 最大測定可能糖度 | 最小目盛り | 最小測定可能温度 | 最大測定可能温度 | 自動温度補正機能 | データ連携可能 | |||||
1 | C-Timvasion Brix0-32%糖度計|VLTJ002 | ![]() | 家庭で使いやすいリーズナブルなモデル | アナログ式・試料計測タイプ | 0% | 32% | 0.2%単位で測定可能 | 10度C | 30度C | 不明 | 不明 | |
2 | YU-AN 糖度計 | ![]() | ハチミツなど高い糖度も測定できる糖度計セット | アナログ式・試料計測タイプ | 0% | 90% | 0.5% | 10℃ | 30℃ | |||
3 | シンワ測定 デジタル糖度計 0~93% 防塵防水 遮光タイプ|70183 | ![]() | 遮光フタつきで野外でも使えるデジタル糖度計 | デジタル式 | 0% | 93% | 不明 | 0℃ | 40℃ | |||
4 | YU-AN 糖度計 | ![]() | 高糖度対応!0-80%の広い測定範囲で簡単操作の糖度計 | アナログ式・試料計測タイプ | 0% | 20% | 0.1% | 10℃ | 30℃ | 不明 | ||
5 | YU-AN デジタル 糖度計 | ![]() | 簡単操作!防水デジタル糖度計で甘さチェック | デジタル式・試料計測タイプ | 0% | 55% | 0.2% | 10℃ | 40℃ | 不明 | ||
6 | Soonkoda 糖度計 | ![]() | 防水性に優れ、水洗いすることが可能なデジタル式の糖度計 | デジタル式・試料計測タイプ | 0% | 55% | 10℃ | 40℃ | ||||
7 | 真 Slyfox 3in1 | ![]() | 自動温度補正機能つきで計算の必要がない測定機 | アナログ式・試料計測タイプ | 0% | 10% | 0.2% | 10℃ | 30℃ | 不明 | ||
8 | YU-AN 糖度計/塩分濃度計 | ![]() | 塩分・糖分どちらも測りたい人におすすめ | アナログ式・試料計測タイプ | 0% | 32% | 0.2% | 10℃ | 30℃ | 不明 | ||
9 | 高森コーキ デジタルフレッシュ糖度計 果樹名人|TKR-1 | ![]() | 陽が当たっても見やすい画面。丸洗いで清潔 | デジタル式/試料計測タイプ | 0.0% | 53.0% | 0.1%単位で測定可能 | 10℃ | 100℃ | 不明 | 不明 | |
10 | Anbachi 糖度計 | ![]() | バックライトつきの大型カラースクリーン。簡単で迅速 | デジタル式・試料計測タイプ | 0% | 58% | 不明 | 不明 |
果物や飲み物の糖度を測るのにぴったりな、計測範囲0〜32度の屈折糖度計です。電池や充電などの必要がなく、液体をプリズム面に2~3滴垂らすだけで簡単に測れるので、お子さんでも1人で糖度を調べられます。リーズナブルな価格で本格的な糖度計が手に入るのも魅力。
計測方式 | アナログ式・試料計測タイプ |
---|---|
最小測定可能糖度 | 0% |
最大測定可能糖度 | 32% |
最小目盛り | 0.2%単位で測定可能 |
最小測定可能温度 | 10度C |
最大測定可能温度 | 30度C |
自動温度補正機能 | 不明 |
データ連携可能 | 不明 |
いろいろな果樹の糖度測定に便利な「果樹名人」は、見やすい大画面液晶と、屋外で陽が当たっても数字が見えるところが魅力。生活防水設計で丸洗いできるので衛生的に使えます。収納ケースとカラビナが付属するため携帯しやすいですよ。
計測方式 | デジタル式/試料計測タイプ |
---|---|
最小測定可能糖度 | 0.0% |
最大測定可能糖度 | 53.0% |
最小目盛り | 0.1%単位で測定可能 |
最小測定可能温度 | 10℃ |
最大測定可能温度 | 100℃ |
自動温度補正機能 | 不明 |
データ連携可能 | 不明 |
野菜・果物・飲料・酒類のほか、調味料や、カレー・ゼリーといった食品類まで、ほとんどの食品に対応できるモデル。測定部に試料を乗せてボタンを押せば2秒で糖度を表示します。直射日光が当たらなければ屋外でも使用できるうえ、省エネ設計で電池も長持ちしますよ。
計測方式 | デジタル式/試料計測タイプ |
---|---|
最小測定可能糖度 | 0.0% |
最大測定可能糖度 | 85.0% |
最小目盛り | 0.1%単位で測定可能 |
最小測定可能温度 | 10℃ |
最大測定可能温度 | 75℃ |
自動温度補正機能 | 不明 |
データ連携可能 | 不明 |
1位: C-Timvasion|Brix0-32%糖度計|VLTJ002
2位: YU-AN|糖度計
3位: シンワ測定|デジタル糖度計 0~93% 防塵防水 遮光タイプ|70183
4位: YU-AN|糖度計
5位: YU-AN|デジタル 糖度計
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