布目がきれいに整うと評判の、G.B.KENT カシミアケア ブリッスル洋服ブラシ CP6。「カシミヤコートの艶が戻った」など高評価の口コミばかりがみられますが、実際のところどうなのか気になりますよね。
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の洋服ブラシとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、洋服ブラシ選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
掃除用品・衛生器具などの日用品から文房具・ファッション用品など身近な生活で使う幅広い商材のコンテンツ制作を3,000本以上担当。トイレットペーパーやスーツケースなど日常生活に関わる商材を比較検証してきた。「こだわって選ぶものではない生活雑貨こそ、実際に検証しなければわからない情報を届けること」を心がけ情報発信を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
G.B.KENT カシミアケア ブリッスル洋服ブラシ CP6は、使いやすさは魅力ですが、汚れの取りやすさはいまひとつ。実際に0.2gのホコリを付着させた20cm四方のウール生地に使うと、すべて取り切るのに13回ものブラッシングが必要でした。比較したほかの商品には、5回のブラッシングでホコリを残さずきれいにできたものがあった点を考慮すると、物足りない結果です。
ヘッドは長さ11cmと小さく、広範囲にかけるのは手間に感じます。比較した商品のうち、ヘッドが15cm以上と大きいものほど汚れを効率よく取れる傾向がありました。数回のブラッシングでは汚れが残りやすく、大きな衣服全体を手入れしたいときには不向きでしょう。
ブラシに使用しているのは、長さ1.8cmと短く硬めの豚毛。生地に引っかかるほどではないものの、かけ心地はなめらかとはいえません。3cm以上の長く柔らかい馬毛を用いた商品はなめらかにブラッシングできたのに対し、本品はウール・ニット生地に使うと繊維をかなり傷めてしまいました。
一方で、持ち手の握り心地は良好。持ち手は滑り止めになるマットな加工が施されており、上部には指で挟み込めるくぼみもついています。重さは約98g(※実測値)と、比較した全商品の平均重量約107g(※執筆時点)よりも軽量。手にフィットしやすく、ブラッシング時に重さによる負担も感じません。
手になじんで持ちやすいのは利点ですが、肝心の汚れの取りやすさ・生地へのやさしさの評価は伸び悩みました。静電気除去などの付加機能もなく、水洗いにも非対応。なかには、なめらかなかけ心地でホコリをしっかり取れるものもあったため、使用頻度が高い人は上位商品も検討してみてください。
そもそも洋服ブラシとは、ブラッシングすることで繊維の奥に入り込んだホコリや花粉などの汚れを落とせるアイテム。エチケットブラシやコロコロでもホコリは取れますが、洋服ブラシは繊維の目も整えられるため、洋服を長持ちさせられるというメリットがあります。
今回ご紹介するカシミアケア ブリッスル洋服ブラシ CP6は、デリケートなカシミア生地をケアすることに特化して作られているのが特徴です。
販売元は、1777年に創業されたイギリスの高級ブラシ&コームメーカーであるG.B.KENT。プロのヘアスタイリストなどを中心に世界52か国以上で愛用されており、英国王室御用達にも指定されています(※執筆時点)。
ブラシの毛には、ブリッスルと呼ばれる白と黒の豚毛を採用。毛の長さは1.8cmで、全部で143もの毛束が横に7列ずつ配置されています。
ブラシは全長22×奥行3.3cmで、ヘッド部分の長さは11cmです。木製の持ち手は木目や色の美しさにこだわり、素材にはサペリウッドを使用しています。
今回は、G.B.KENT カシミアケア ブリッスル洋服ブラシ CP6を含む洋服ブラシ全33商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
まずは、汚れの取りやすさの検証です。
20cm四方にカットしたウール素材の生地に、0.2gの綿毛をほぐした擬似ホコリをまんべんなく付着させます。各商品を使用し、5回のブラッシングで何gのホコリを取れるか、すべてのホコリを取るのに何回のブラッシングが必要かをチェックしました。
実際に5回ブラッシングをしたところ、ホコリ0.2gのうち取れたのは0.13gと少なめ。ヘッドの長さは11cmと小さく、すべてのホコリを取り切るには13回のブラッシングが必要でした。
比較した商品内ではヘッドが15cm以上と大きいものほど汚れを取りやすく、なかには5回のブラッシングですべてのホコリを取り切れたものも。
また、馬毛を使用している商品は汚れをしっかりキャッチできる傾向があったのに対し、本品は黒豚毛・白豚毛で作られています。汚れが残りやすいため、大きな洋服全体の手入れや短時間で済ませたいときには向かないでしょう。
次は、生地へのやさしさの検証です。10cm四方のウール生地・ニット生地を用意し、各商品で逆毛方向に25回・順毛方向に5回のブラッシングを行います。その後マイクロスコープで撮影し、生地へのダメージを確認しました。
その結果、生地へのやさしさは低評価に。実際にブラッシングすると、ウール・ニット生地ともに繊維をかなり傷めてしまいました。
比較したなかでも馬毛で毛の長さが3cm以上かつブラシが大きめの商品は、生地をやさしくなでるように手入れできたのに対し、本品はヘッドが小型なうえに使用している豚毛も長さ1.8cmと短めです。カシミアケアを謳っていますが、生地を傷めやすく風合いを損ねる可能性があるため注意が必要です。
続いて、使い勝手のよさの検証です。
各商品を使用し、取っ手の形状・ブラシの大きさ・重量・毛の硬さの4点をチェックしました。
使い勝手のよさは高評価を獲得。持ち手には、滑りにくいようマットな加工が施されています。持ち手上部にはくぼみもあり、指で挟み込むと手によりフィットしました。
重さを感じなかったのもよい点です。比較した全商品の平均重量は約107g(※執筆時点)だったのに対し、本品は約98g(※実測値)と重すぎません。手に大きな負担を感じることなく、ブラッシングできるでしょう。
ブラシに使われている豚毛は硬めですが、生地をガリっと引っかくような感覚はそこまでありません。ただかけ心地は、比較したなかでも特になめらかにブラッシングできた白馬毛使用の上位商品には、一歩およびませんでした。
ニットなどデリケートな生地ではなく、硬い生地を用いた衣服に使うとよいでしょう。
最後は、機能性の検証です。静電気除去機能などがついている洋服ブラシであれば、より便利に使えます。
そこで実際に機能面をチェックしたところ、目立った機能は備わっていませんでした。比較したほかの商品には、静電気除去や水洗いできるなど清潔さを保つための機能や、持ち手に紐がついているといった収納面を考えた工夫がされているものも。
とくに静電気除去機能がついた商品は花粉やホコリの付着を防ぐ効果が期待でき、ブラッシングの回数を減らせます。洋服のケアにかける手間を減らしたい人は、静電気除去機能に着目して選ぶとよいですよ。
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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G.B.KENT カシミアケア ブリッスル洋服ブラシ CP6の取扱店舗は、公式サイトやAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングといったECサイトです。公式サイトでの値段は本体が税込9,350円・クリーニングブラシが税込880円(※執筆時点)。検証結果を参考に検討してみてください。
洋服を傷めずに効率よくブラッシングするためには、洋服ブラシの正しい使い方を理解することが重要です。
洋服ブラシをかける際は、まず繊維の流れとは逆向きにブラシを動かし、洋服に付着したホコリを浮かせます。次に繊維の間に空気を含めるよう、繊維の流れに沿ってテンポよくブラッシングしましょう。
日頃から手入れしておけば、繊維の流れが整った状態をキープでき、ドライクリーニングの回数削減や虫食い予防につながります。大切な衣服をきれいに保つためにも、洋服ブラシで手入れをする習慣を身につけてくださいね。
G.B.KENT カシミアケア ブリッスル洋服ブラシ CP6にホコリが溜まってきたら、別売りの専用クリーニングブラシで取り除きましょう。
ブラシの汚れが気になるときは、ホコリを取り除いたあと、軽く濡らしたタオルなどでよく拭き取ります。ヘッド・持ち手の木製部分は長時間水につけると腐食やひび割れする恐れがあるため、ブラシ部分のみを拭き取るのがポイント。汚れを落とせたら、風通しのよい場所で自然乾燥させてくださいね。
(参照:公式サイト)
最後に、ほかの魅力的な商品をご紹介します。
デリケートな生地に使いたい人には、池本刷子工業のグランドイケモト 洋服ブラシがおすすめです。ブラシには柔らかい馬毛を使用しており、実際にニット生地にブラッシングしても繊維を傷めることなく整えられました。静電気除去機能も備えているため、ホコリや花粉の付着を防げますよ。
ショージワークスの四角い馬毛の洋服ブラシは、汚れの取りやすさに優れています。ブラシに使用しているのは、4cmと長めの白毛馬毛。ヘッドは18.5cmと大きく、ウール生地に付着させた0.2gのホコリはわずか3回のブラッシングですべて取れました。大きな洋服のブラッシングにもぴったりです。
毛の種類 | 白馬毛 |
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ブラシ部分の長さ | 不明 |
良い
気になる
重量 | 約178g |
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柄の素材 | チェリーウッド |
持ち手あり | |
ブラシの全長 | 29.5cm |
持ち手のカーブあり |
池本刷子工業 グランドイケモト 静電気除去洋服ブラシ IKC-3822をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
毛の種類 | 特級白馬毛 |
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ブラシ部分の長さ | 17cm |
良い
気になる
重量 | 164g |
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柄の素材 | 本体:ウォールナット/つまみ:黒檀 |
持ち手あり | |
ブラシの全長 | 18.5cm |
持ち手のカーブあり |
ショージワークス 四角い馬毛の洋服ブラシ HQ−1をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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