アブガルシア ソルティスタイル カラーズ STCS-774LTをレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証
軽量で感度が高く、海釣りを気軽に楽しめると謳うパックロッド、アブガルシア ソルティスタイル カラーズ STCS-774LT。インターネット上の口コミやインプレでは「軽いルアーを投げやすい」「とても軽い」と評判です。しかし、「ガイドが小さすぎる」などのレビューも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか？
今回はその実力を確かめるため、以下の3つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
- 投げやすさ
- 持ち運びやすさ
- パーツの品質
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のパックロッドとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、パックロッド選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
釣り歴は15年以上。投げ釣りやフカセなどの堤防からできる釣りをはじめ、ルアーフィッシングや船でのエサ釣りなどの幅広い釣りを経験してきた。釣りジャンルのYouTube出演や雑誌取材を多数経験後、自身も釣りに関するコンテンツのライターとして活動中。メインのカワハギ釣りでは、トーナメント大会に出場し決勝ステージ進出の経験もある。現在はmybestにて釣りジャンルのコンテンツ制作に注力し、ユーザーファーストを重視して正確で分かりやすい企画制作に日々努めている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
- はじめに結論！小物狙いの釣り初心者におすすめ。しなやかに投げられ、軽量で持ち運びもしやすい
- アブガルシア ソルティスタイル カラーズ STCS-774LTとは？
- 4本継のスピニングモデル。アジ・メバルなど小型魚狙い向け
- 長さ・硬さの違う6モデルを展開。シリーズでは8種類のカラーを展開
- 振り出し竿とはどう違う？
- 実際に使ってみてわかったアブガルシア ソルティスタイル カラーズ STCS-774LTの本当の実力！
- 投げやすさはトップクラス。初心者でも楽にルアーを投げられる
- 軽量コンパクトに収納できる。ハードケースつきで衝撃からもガード
- ガイド・リールシートともに富士工業製。各パーツの品質は高い
- アブガルシア ソルティスタイル カラーズ STCS-774LTの価格比較
- アブガルシア ソルティスタイル カラーズ STCS-774LTはどこで買える？
- パックロッドが固着したときの外し方は？
- 持ち運びやすさを重視するなら、こちらもおすすめ
はじめに結論！小物狙いの釣り初心者におすすめ。しなやかに投げられ、軽量で持ち運びもしやすい
アブガルシア ソルティスタイル カラーズ STCS-774LTは、小型魚を狙うライトルアー初心者におすすめです。実際に使ったモニターからは「パックロッドとは思えない質のよさ」との声が。比較したほかの商品には、硬くしなりにくいものがあったのに対し、狙った場所に投げやすくはじめてでも扱いやすいでしょう。適合ルアーは0.5～10gで、アジ・メバルなどの小型魚にぴったりです。
重量は106gと軽く、投げる際に重さはほぼ感じず。比較したなかにはグリップが握りにくいものもありましたが、リールシートのねじ山が手にあたらず持ちやすいのも魅力です。親指と人差し指で上から挟むように持てるため、ロッドを繊細に動かせるのもメリット。ルアーに自然なアクションをつけたいシーンにも活躍するでしょう。
持ち運びやすさも優秀です。ケースを含めた重さは460gと軽量で、仕舞寸法は61.5cmとコンパクト。比較した800g以上のものや、仕舞寸法が70cmを超える商品と並ぶと、移動時の負担は少ないといえます。衝撃に強く肩掛け可能なハードケースが付属し、公共交通機関やバイクで釣りに行く人にも使いやすいですよ。
パーツのクオリティも高く、ガイド・リールシートは富士工業製。「ガイドが小さすぎる」との口コミもありましたが、Kガイドシリーズを採用しておりPEラインもスムーズに通りました。継数は4本あるものの1回で奥までしっかり継げるので、釣り場での準備を素早く行いたい人にも適しています。
シリーズには8種類のポップなカラーがそろい、自分好みのモデルを選べるのもうれしいポイントです。「スタイリッシュで手軽に扱える」という謳い文句どおりの本商品。見た目にこだわりたい人も、旅先で手軽に釣りを楽しみたい人にも、ぜひ購入を検討してみてくださいね。
アブガルシア ソルティスタイル カラーズ STCS-774LTとは？
そもそもパックロッドとは、1本のロッドを3本以上に分割して持ち運べるロッドのこと。別名マルチピースロッドと呼ばれ、公共交通機関やバイクでふらっと釣りに行きたい場合に重宝します。継ぎ目が多く、曲がりがしなやかではないとされていましたが、近年は2ピースロッドと遜色ない曲がりのモデルも販売されていますよ。
今回ご紹介するアブガルシア ソルティスタイル カラーズ STCS-774LTも、そのひとつ。スタイリッシュかつ手軽に釣りを楽しめるとのコンセプトのもと開発された、ソルティスタイルシリーズのモデルです。リーズナブルながら軽さ・感度が高いと謳っています。
販売元のアブガルシアは、スウェーデンの老舗フィッシングブランド。さまざまな魚種に対応したロッド・リール・ルアーなど、幅広い釣りアイテムを展開しています。
4本継のスピニングモデル。アジ・メバルなど小型魚狙い向け
対応しているリールの種類はスピニングリール。スピニングリールとは、スプールというパーツに糸を巻いていく設計のリールです。全長は7.7ft（231cm）ありますが、4本に分割可能で61.5cmまでコンパクトになります。重量は106gです。
0.5〜10gのルアー・ワームなどを扱え、主にアジ・メバルなどの小型魚狙いに適した設計。そのほか海釣りであればクロダイやキス、淡水であればバスやトラウトなどをターゲットにした釣りも楽しめますよ。
長さ・硬さの違う6モデルを展開。シリーズでは8種類のカラーを展開
ソルティスタイル カラーズには、長さ・硬さ・継数などが違う6種類のモデルがあります。長さは5.5～9.0ftまであり、継数は長さに応じて4継・5継の2種類を展開。公式サイトでは各モデルがどのような釣りに対応しているか確認できるので、自分のしたい釣りに適したものを選びましょう。
また、同シリーズのカラーバリエーションは全8色と充実。各モデルに対して2〜3カラーを展開しており、検証で使用したSTCS-774LTはソウルレッド・ネイビーグリーンの2色から選べます。好みの色をチョイスして、釣りのモチベーションを高めてくださいね。
＜サイズ・カラー展開＞
- STCS-554LS：5.5ft（パステルブルー・アクティブイエロー）
- STCS-664LS：6.6ft（キャンディーピンク・ライトグリーン・パッションオレンジ）
- STCS-774LT：7.7ft（ソウルレッド・ネイビーグリーン）※検証で使用
- STCC-704LT：7.0ft（ネイビーグリーン・アクティブイエロー・サマーブルー）
- STCS-805MT：8.0ft（ソウルレッド・サマーブルー）
- STCS-905MT：9.0ft（ネイビーグリーン・アクティブイエロー）
振り出し竿とはどう違う？
振り出し竿とパックロッドは、投げやすさ・持ち運びやすさ・価格帯に違いがあります。
持ち運びやすさを重視する場合は、振り出し竿に注目。パックロッドがロッドパーツを分割してコンパクトにできるのに対し、振り出し竿はロッド全体を持ち手部分に収納できます。ケースがなくてもばらけず伸ばすだけで使えるので、パックロッドよりもさらに気軽に使用できますよ。
投げやすさ重視なら、パックロッドがおすすめ。振り出し竿が2千〜1万円で購入できるのに対し、5千〜1万円と価格帯は上がりますが、2ピースロッドのようにしなやかに曲がります。自分の重視するポイントにマッチするタイプを選びましょう。
実際に使ってみてわかったアブガルシア ソルティスタイル カラーズ STCS-774LTの本当の実力！
今回はアブガルシア ソルティスタイル カラーズ STCS-774LTを含む、パックロッド全16商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
- 投げやすさ
- 持ち運びやすさ
- パーツの品質
投げやすさはトップクラス。初心者でも楽にルアーを投げられる
まずは、投げやすさの検証です。
ルアーフィッシングの経験がある5人が、バイブレーションルアーを投げてグリップの持ちやすさ・重量感の少なさをチェック。「ルアーフィッシングの経験があるモニターが、より楽に振り抜きやすいもの」を高評価としました。
握りやすい特殊な形。持ちやすく、操作しやすい
総合的な投げやすさの評価は、比較した商品内でもトップレベルです。グリップは、リール取りつけ部と竿尻が分離したセパレートタイプ。ストレートタイプのようにリールシートのねじ山にあたる感覚がなく、モニター5人中4人が「グリップの持ちやすさに満足」と答えました。
比較したほかの商品には、グリップが太かったり反対に細かったりしたものも。本品はモニターから「長さ・太さもちょうどよい」といった声も多数挙がっています。
握りやすい特殊な形状も注目したい点です。ぎゅっと握り込むのではなく、親指と人差し指で上から挟むように持てるので、ロッドを細かく操作可能。長時間の釣りでも疲れにくく、ルアーにゆっくり自然なアクションをつけて魚を誘いたい場合にも適しているでしょう。
＜グリップの持ちやすさについてのモニターコメント＞
- 「持ちやすい形状で快適だった」
- 「持ちやすく疲れにくい」
- 「持ちやすくて快適だった。握りやすい特殊な形」
- 「少し細いが扱いやすい」
- 「持ちやすくて、長さ・太さもちょうどよい」
コメントは一部抜粋
106gと軽量で、重みを感じず投げられる
重量感の満足度も高めです。比較した多くの商品が120～160gだったのに対し、こちらは106gと非常に軽量。「とても軽い」との評判どおりで、モニター5人中4人が高評価をつけました。
長さについては、8ft前後のモデルが汎用的に使いやすいといわれており、本品も8ftに近い全長7.7ft（231cm）です。大物狙いの人には向きませんが、挑戦したい釣りが定まっていない人や、気軽に釣りを楽しみたい人に候補となるでしょう。
＜重量感の少なさについてのモニターコメント＞
- 「軽いのでストレスはなかった」
- 「とても軽く感じた」
- 「軽いのでキャストの際は気をつける必要がある」
- 「軽くて扱いやすい」
- 「重さは特に問題ない」
コメントは一部抜粋
曲がりもスムーズ。狙った場所に投げられそう
曲がりはしなやかかつスムーズで、狙った位置に投げられました。モニター5人中4人が満足し、なかには「パックロッドとは思えないレベル」との声も。2ピースロッドと遜色なく扱えるほどの柔軟さがあり、普段2ピースロッドを使用している人にも活躍しますよ。
ルアーウェイトは0.5～10gに対応しています。「軽いルアーを投げやすい」との口コミどおり、軽いルアーでも重みを乗せて投げられるでしょう。比較した商品には硬くスムーズに曲がらないものがあったなか、釣りの感覚を掴みたい初心者にもおすすめできます。
＜曲がりのスムーズさについてのモニターコメント＞
- 「曲がりがスムーズでパックロッドとは思えないレベル」
- 「思ったとおりに曲がる」
- 「きれいな曲がりで、思った場所に投げられた」
- 「とても柔らかく、小さいサイズでもファイトを楽しめそう」
- 「柔らかくて、扱いやすい」
コメントは一部抜粋
軽量コンパクトに収納できる。ハードケースつきで衝撃からもガード
次は、持ち運びやすさの検証です。ハードケースの有無・ソフトケースの有無・ケースを含めた重量・仕舞寸法の短さなどを確認。「軽量で仕舞寸法が短いうえ、ケースが付属されている商品」を高評価としました。
リサーチの結果、ケースを含めた重量は460gと軽量で、仕舞寸法は61.5cmとコンパクト。比較した商品には800gを超えるものや仕舞寸法が70cm以上のものがあったなか、持ち運びやすさにこだわる人でも使いやすいといえます。
ハードケースが付属するのもうれしいポイントです。ソフトケースのように釣り場での折りたたみはできませんが、大切なロッドを衝撃から保護できるのがメリット。肩紐つきで肩掛けできるので、電車・飛行機・バイクなどで釣りに行く人にも重宝しますよ。
- ハードケース｜⚪︎（肩紐あり）
- ソフトケース｜×
- ケースを含めた重量｜460g
- 仕舞寸法｜61.5cm（ロッドのみ）
ガイド・リールシートともに富士工業製。各パーツの品質は高い
最後は、パーツの品質を検証しました。ガイドやリールシートが富士工業製か、ガイドがPEラインに対応したKガイドシリーズかなどをチェック。「ガイドやリールシートが富士工業製であるうえ、グリップがセパレートタイプでスムーズに継げるもの」を満足の基準として評価しました。
調べたところ、ガイド・リールシートともに富士工業製を採用し、パーツのクオリティは高評価を獲得。「ガイドが小さすぎる」との口コミがあるものの、スムーズにラインが通過するKガイドシリーズを採用しており、PEラインを使うシーンでも引っ掛かかりを低減できるでしょう。
継ぎ合わせもスムーズで、1回で奥まで継げました。分解も簡単なので、釣り場での準備・片づけを素早く行いたい人にもぴったりです。使い心地もよく、快適に釣りを楽しめるアイテムといえます。
- ガイドが富士工業製 ｜⚪︎
- ガイドがPEラインに対応したKガイドシリーズ｜⚪︎
- リールシートが富士工業製｜⚪︎
- グリップがセパレートタイプでねじ山が手にあたらない｜⚪︎
- スムーズに継げたか｜⚪︎
アブガルシア ソルティスタイル カラーズ STCS-774LTの価格比較
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
販売中のショップが見つかりません
アブガルシア ソルティスタイル カラーズ STCS-774LTはどこで買える？
アブガルシア ソルティスタイル カラーズ STCS-774LT-NGは、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトで購入可能です。執筆時点の価格は税込20,350円（※公式サイト参照）。送料や値段などを確認して、お得に購入できる店舗を探しましょう。
アブガルシアでは、「ズームサファリ」など別シリーズのパックロッドも販売しています。自分に合ったモデルを選んでくださいね。
パックロッドが固着したときの外し方は？
継ぎ目が多いパックロッドは、固着してしまう（抜けなくなってしまう）ことが多い点に注意が必要。塩や砂を噛む・熱膨張・継ぐときに力を入れすぎるなどの原因によって、引き起こされます。
固着してしまった場合は、正しい方法で抜きましょう。ポイントは継ぎ目に対してまっすぐ抜くこと。2人掛かりで引っ張るか、膝の裏と両手でロッドを固定し、足を開く力で抜く方法を試してみてください。暑さで抜けなくなった場合は、膨張を戻すため、継ぎ目を保冷剤などで冷やすのも有効でしょう。
持ち運びやすさを重視するなら、こちらもおすすめ
最後に、コンパクトさ・持ち運びやすさを追求したい人におすすめの商品をご紹介します。
ハードケース・ソフトケース両方が付属するものなら、パームスクワトロ QTRGS-75MLがおすすめ。利用シーンによって使い分けられ、ロッドの仕舞寸法が51cmとコンパクトになる点も魅力です。継ぎ目を感じさせないスムーズな曲がりで、2ピースロッドと遜色なく使用できますよ。
リュックに収まるほどコンパクトなモデルなら、プロックス ミニモバ7 MM7607MLSにも注目。仕舞寸法は30cmと比較したなかでもトップクラスに短く収納でき、気軽に持ち運べます。パワーはありませんが、旅先にも持って行けるので、メッキ・カマスなどの小型魚を狙うのによいでしょう。
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