ダイワ ラテオ モバイル 86ML-4をレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証
軽くて扱いやすく、自転車での釣行にも便利だと謳うパックロッド、ダイワ ラテオ モバイル 86ML-4。しかし、インターネット上には高評価な口コミばかりが並んでおり、本当に評判どおり使い勝手がよいのか気になっている人も多いのではないでしょうか？
そこで今回は、ダイワ ラテオ モバイル 86ML-4を含むパックロッド全16商品を実際に使ってみて、投げやすさ・持ち運びやすさ・パーツの品質を比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね！
釣り歴は15年以上。投げ釣りやフカセなどの堤防からできる釣りをはじめ、ルアーフィッシングや船でのエサ釣りなどの幅広い釣りを経験してきた。釣りジャンルのYouTube出演や雑誌取材を多数経験後、自身も釣りに関するコンテンツのライターとして活動中。メインのカワハギ釣りでは、トーナメント大会に出場し決勝ステージ進出の経験もある。現在はmybestにて釣りジャンルのコンテンツ制作に注力し、ユーザーファーストを重視して正確で分かりやすい企画制作に日々努めている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
- はじめに結論！収納時の寸法が長く持ち運びにくいが、2ピースロッドのようで投げやすい
- ダイワ ラテオ モバイル 86ML-4とは？
- 長さは2.59～3.35mまで、5種類をラインナップ
- パックロッドと振り出し竿との違いは？
- 実際に使ってみてわかったダイワ ラテオ モバイル 86ML-4の本当の実力！
- 手が疲れにくい軽さ。2ピースロッドに負けないほどしなやかに曲がる
- 少し長くて持ち運びにくい。移動時のロッド破損にも注意が必要
- 富士工業製のKガイドとリールシートを搭載。釣り中のトラブルが起きにくい
- ダイワ ラテオ モバイル 86ML-4の価格比較
- ダイワ ラテオ モバイル 86ML-4はどこで買える？
- パックロッドが固着したときの外し方は？
- 長距離移動を考えているなら、こちらがおすすめ
はじめに結論！収納時の寸法が長く持ち運びにくいが、2ピースロッドのようで投げやすい
ダイワ ラテオ モバイル 86ML-4は、2ピースロッドに劣らない性能にこだわる人におすすめ。ルアーフィッシング経験があるモニター5人が投げてみた結果、ほどよいハリがありシャープな振り抜きができました。比較した商品にはしなやかさに欠けるものもあるなか、こちらは謳い文句のとおり継ぎ目が気になりません。
同シリーズの2ピースロッド譲りのグリップは、リールの取り付け部と竿尻が分離したセパレートタイプ。重心が手元に近いためか操作性がよく、軽々と扱えました。比較した商品には140gを超えるものもあったのに対し125gと軽く、モニターからは「パックロッドとは思えないほど軽い」との声も聞かれています。
搭載されているガイドとリールシートは、富士工業製です。PEラインと相性がよいKガイドが使われており、ライントラブルが起きにくいですよ。接着不良はなく、グリップのねじ山も手にあたらないため、握ったときの不快感もないでしょう。継ぎ部のセットもスムーズでした。
ただし、収納時の寸法が70cmと長いのは惜しいところ。比較したもののうち、50cm前後とコンパクトになる商品に比べると、かさばりやすい印象です。また仕切りがない簡易的なソフトケースしかついていないため、移動中のロッドへの衝撃も気になります。
運河や港湾などでシーバスを狙うのには十分な性能を備えていますが、より持ち運びやすいものがほしいなら、ほかの商品もチェックしてみてくださいね。
ダイワ ラテオ モバイル 86ML-4とは？
そもそもパックロッドとは、3本以上に分割できるロッドのことを意味します。マルチピースロッドとも呼ばれ、コンパクトに収納でき持ち運びやすいのが特徴です。
今回ご紹介する、ダイワ ラテオ モバイル 86ML-4もそのひとつ。大手釣具メーカーとして高い知名度を誇る、ダイワの商品です。
長さは2.59～3.35mまで、5種類をラインナップ
継ぎ目部分には、荷重移動がスムーズなV-ジョイント構造を採用。継ぎ目を意識させない軽快性を実現したと謳われています。竿部分は、カーボン繊維の密度が高くてねじれにも強い、HVF+X45です。リールを固定する部分には、軽量・高強度・高感度にこだわったエアセンサーシートが使われています。
長さのバリエーションは2.59〜3.35mの5種類あるので、シーンにあわせて選びましょう。今回は、運河・小河川・港湾で使うことを想定して作られた、86ML-4を実際に用意しました。86ML-4の詳しいスペックは以下のとおりです。
＜スペック＞
- 全長：2.59m
- 継数：4本
- 収納寸法：70cm
- 自重：125g
- 先径／元径：1.6mm ／12.4mm
- ルアー重量：7～35g
- ナイロンライン：8～16lb
- PEライン：0.6～1.5号
パックロッドと振り出し竿との違いは？
振り出し竿は、ロッド全体を持ち手部分に収納できて持ち運びやすいのに対し、パックロッドは分解するとバラバラになるため、持ち運び用のケースが必要不可欠。一方、パックロッドのほうがしなやかに曲がるので、振り出し竿よりも投げやすさが優れています。
持ち運びやすさで選びたいなら振り出し竿、投げやすさを重視するならパックロッドを選ぶのがおすすめです。
実際に使ってみてわかったダイワ ラテオ モバイル 86ML-4の本当の実力！
具体的な検証内容は以下のとおりです。
- 投げやすさ
- 持ち運びやすさ
- パーツの品質
手が疲れにくい軽さ。2ピースロッドに負けないほどしなやかに曲がる
まずは、投げやすさの検証です。
ルアーフィッシングの経験があるモニター5人に協力してもらい、バイブレーションルアーを投げます。グリップの持ちやすさ・重量感の少なさ・曲がりのスムーズさに注目して評価しました。
重心が手元に近くて操作しやすい
実際にバイブレーションルアーを投げてみたところ、重心が手元に近いためか操作性がよく、軽々と扱えました。
今回の比較では、リールから竿尻までつながったストレートタイプよりも、竿尻部分が分離したセパレートタイプのほうが握りやすい傾向が。本商品は同社のラテオシリーズの2ピースロッドと同じセパレートタイプで、モニター全員が「握りやすい」と声を揃えました。
重量は125gです。比較した商品のなかには、140gを超えるものも多かったので、軽めといえます。モニターからは、「パックロッドとは思えないほど軽い」といった声が多く寄せられました。長時間の釣行でも手は疲れにくいでしょう。
＜グリップの持ちやすさについてのモニターコメント＞
- 「見た目以上に持ちやすい」
- 「細くて軽いので持ちやすい」
- 「ちょうどよい太さで持ちやすく、疲れにくい」
- 「長さのせいで多少扱いにくいが、軽くて投げやすい」
コメントは一部抜粋
ほどよいハリがあり、狙った場所に投げやすい
投げたときの曲がり方は2ピースロッドと遜色なく、ほどよいハリがあってシャープな振り抜きができました。モニター全員が「思ったとおりにロッドが曲げやすい」とコメントしています。
比較したなかには、しなやかさに欠けるほかの商品もありましたが、こちらは謳い文句のとおり継ぎ目が気になりませんでした。
＜ロッドの曲げやすさについてのモニターコメント＞
- 「やや柔らかめだが狙った場所に投げられた」
- 「狙ったとおりに曲がる」
- 「よく飛んで、ピンポイントで狙える」
- 「パックロッドとは思えないほどよく曲がる」
コメントは一部抜粋
少し長くて持ち運びにくい。移動時のロッド破損にも注意が必要
続いて、ケースの有無などをチェックし、持ち運びやすさを検証しました。
比較したなかには、収納時の寸法が50cm前後とコンパクトなものもあったのに対し、70cmと長めです。仕切りがない簡易的なソフトケースしかなく、移動中にロッドが破損しないかという点でも懸念が残ります。
ケース込みで160gと軽いのは利点ですが、しっかりロッドを保護できるように、別途キャリーバッグやハードケースを用意しておくほうがよいでしょう。
富士工業製のKガイドとリールシートを搭載。釣り中のトラブルが起きにくい
最後は、パーツの品質について検証しました。チェックした項目は以下のとおりです。
- ガイドが富士工業製：◯
- ガイドがPEラインに対応したKガイドシリーズ：◯
- リールシートが富士工業製：◯
- グリップがセパレートタイプでねじ山が手にあたらないか：◯
- スムーズに継げたか：◯
ガイドとリールシートは、富士工業製です。今回の比較では、ノーブランドのガイドを使用したものよりも、富士工業製のガイドを搭載した商品のほうが投げやすい傾向がありました。グリップのねじ山が手にあたる、接着不良が見られるといったこともなく、快適に釣りを楽しめそうです。
また、ポリエチレン素材の糸を複数本編み込んだPEラインとの相性がよい、Kガイドが使われているのも魅力。ラインがガイドに絡まりにくく、釣り中にトラブルが起きにくいですよ。継ぎ部もセットしやすく、準備・解体ともにスムーズでした。
ダイワ ラテオ モバイル 86ML-4はどこで買える？
ダイワ ラテオ モバイル 86ML-4は、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトで購入できます。検証結果を参考にして、ぜひ購入を検討してみてください。
パックロッドが固着したときの外し方は？
パックロッドは継ぎ目が多いぶん、固着して抜けなくなってしまうことがあります。固着する主な理由として挙げられるのは、以下の4つです。
- 継ぐときに力を入れすぎた
- 水で濡れた状態でロッドを継いだ
- 塩や砂が継ぎ目に入り込んだ
- 熱膨張が起きて抜けなくなった
ガイドを持って抜いたりひねりながら抜いたりすると、破損の原因になりかねません。抜けなくなったときは、以下の3つの方法を試してみましょう。
- 2人で両側からまっすぐ引っ張って抜く
- 継ぎ目を保冷剤などで冷やして膨張を抑える
- 膝の裏と両手を使ってロッドを固定し、足を開く力で抜く
長距離移動を考えているなら、こちらがおすすめ
最後に、旅行先などに持ち運びやすい商品をご紹介します。
パームス クワトロQTRGS-75MLは、収納時の長さが51cmとコンパクト。肩掛けベルトつきのハードケースと、仕切りのあるソフトケースの2つが付属していて、シーンに合わせてケースを選べます。実際に使ってみると曲がり方がスムーズで、2ピースロッドに劣らない感触で投げられました。
ソルティスタイル カラーズSTCS-774LT-NGは、ケース込みの重量が460gと軽量です。収納時の寸法は61.5cmで、邪魔にならずに持ち運べるでしょう。ハードケースには肩掛けベルトがあるため、手で持つ必要はありません。投げてみると非常になめらかに曲がり、初心者でも扱いやすい印象でした。
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