山善 サーキュレーター AAS-KW15をレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

検証の結果、風の強さは上位商品には及ばず。画像の風速計結果からもわかるとおり、風が1か所に集中し上下左右に広がりにくかったのが気になるところです。公式サイトではパワフル送風を謳っていますが、風量は少しまだらな印象でした。

風量合計値も56.6ノットと、全体平均の約130ノットを下回っています。検証した商品のなかには300ノット以上の強風を記録したものもあり、風量重視の人よりも、狭い場所で少し使いたいというシーンに向いているでしょう。

一方で、便利な首振り機能を搭載しているのはメリット。左右は自動で50度、縦方向は約90度まで4段階に手動調整することが可能です。

部屋干しのサポートには左右の首振りを利用したり、部屋の空気を循環させたいときには真上に向けたりと、いろいろな用途に使えるのがうれしいですね。

機能性は、ほかの商品と比べるとやや物足りない印象です。左右上下の首振り機能に対応しているのは長所ですが、タイマーやリモコンが非搭載なのが惜しいところ。切タイマーをセットしておきたい外出中や就寝中にはやや使いにくいといえます。

ただ、操作方法は本体前面にあるダイヤルで風量調整するだけと簡単。最低限の機能でシンプルに使いたい人には向いているでしょう。

静音性は高評価です。「運転音がうるさい」との口コミがありましたが、実際に50cm離れた場所から稼働音を計測してみると、すべてのモードで全体平均を下回りました。

＜調査結果＞

• 静音：40.3dB（全体平均約42dB・最大約64dB）
• 1：44.5dB（全体平均約51dB・最大約76dB）
• 2：62.6dB（全体平均約64dB・最大約87dB）

環境省のサイトによると、40dBは図書館・50dBは書店・60dBはレストランほどの騒音レベルといわれています。「静音」「1」のモードであればかなり静かなので、集中して作業したいときにもぴったりですよ。