軽量なカーボンファイバーを使用した、KIZAWA 折りたたみ傘 50cm。「軽量で持ち運びに便利」と評判ですが、「暴風時には向かない」「本降りの雨では濡れる」といった口コミもあり、購入するか迷っている人もいるのではないでしょうか。
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のクニルプス U.220やファミリーマートの超軽量折傘などの折りたたみ傘とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、折りたたみ傘選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
掃除用品・衛生器具などの日用品から文房具・ファッション用品など身近な生活で使う幅広い商材のコンテンツ制作を3,000本以上担当。トイレットペーパーやスーツケースなど日常生活に関わる商材を比較検証してきた。「こだわって選ぶものではない生活雑貨こそ、実際に検証しなければわからない情報を届けること」を心がけ情報発信を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
KIZAWA 折りたたみ傘 50cmは、予備の傘をカバンに常に入れておきたい人におすすめです。重量89g・折りたたみ時の全長21.3cmと、軽量コンパクトなのが特徴。比較した商品には481gと重たいものや、全長30cm以上と長くバッグからはみ出るものもありました。対してこちらはメーカーが謳うとおり気軽に持ち歩けるサイズ・軽さで、いざというときに活躍しますよ。
直径80cm小ぶりながら、ある程度は雨をしのげます。人工気象室でマネキンに傘を持たせて雨を浴びせると、上半身から膝までは濡れませんでした。膝下は濡れたため「本降りの雨では濡れる」という口コミにも頷けますが、水は染み込みにくかったので小柄な人であれば使いやすいでしょう。開閉はワンアクションで、急な雨でもサッと開けますよ。
しかし、強風をあてると風に煽られました。「暴風時には向かない」という口コミのとおり、軽さゆえに内側で風を受けると裏返ります。振っても表面に細かい水滴が残るのも惜しいところ。比較したクニルプス U.220など、高撥水を謳う商品は振る前からすでに大まかな水滴が取れていたのに対し、こちらはバッグに入れる際は水濡れ対策が必要です。
閉じた際に生地がくしゃっとなりやすいのも気になります。比較したローソンやファミリーマートの商品は生地がまとまりやすかったのに対し、やや手間がかかるのがネックです。収納袋は滑りがよく、折りたたんだ後はスッキリ収まりました。
忘れがちな天気の動向を気にせず、いつものカバンに入れておきやすい一品。通常の雨であれば十分な機能性があり、とにかく軽くてコンパクトなものがほしい人にはおすすめです。より風や雨への耐性が高い商品を選びたい人は、ほかもチェックしましょう。
折りたたみ傘のメリットは、長傘よりコンパクトで携帯しやすい点。耐風性は長傘に劣る傾向がありますが、バッグに入れておけば両手が空き、突然の雨でもサッと取り出して使えます。
今回ご紹介するKIZAWA 折りたたみ傘 50cmは、高級傘に使用されることが多いカーボンファイバーを採用した商品。従来品より強度や耐久性を改良し、風速15m/sまで耐えられるフレーム構造と謳っています。
販売元のKIZAWAは、東京に本社を置く傘・アパレル専門メーカーです。ユーザーの声をもとに、よりよい商品の企画・開発を行っています。
通常の生地より密度を高め、水切れをよくしているのが特徴です。軽く振るだけでカバンに仕舞えるとしています。開いたときの直径は約80cmで、折りたたみ時は全長21.5cm。重量はわずか約84gと軽量で、ポケットやカバンに入れやすいよう設計しています。
本シリーズは、折りたたみかたの違う2タイプを用意。重さ69gの「ポキポキタイプ」と、手動で開閉する際にワンアクションで開閉できる「ラクラクタイプ」から選べます。今回は後者の「ラクラクタイプ」を検証で使用しました。
サイズ展開はほかにも、直径88cmのひと回り大きいサイズをラインナップ。なお、カラー展開は以下のとおりです。
<カラー>
今回は、KIZAWA 折りたたみ傘 50cmを含む折りたたみ傘全20商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、 濡れにくさの検証です。外部専門機関の人工気象室にて、マネキンに傘を持たせ100mm/sの雨を浴びせました。着用したグレーのスウェットの濡れ具合を目視でチェックしています。
その結果、上半身はほとんど濡れませんでした。直径80cmと小さいため、膝下からは濡れていますが、気をつければある程度雨をしのげるでしょう。比較した結果、下半身まで濡れなかった商品は全体の約2割と少数派でした。「本降りの雨では濡れる」との口コミどおりではあるものの、水は染み込みにくかったため、小柄な人は使いやすいですよ。
濡れにくさを重視する際は、平均的な体格であれば、男性は直径100〜110cm、女性は直径95〜105cmを目安に選ぶのがおすすめです。しかし、大きいものは携帯性に欠け、邪魔になる場合があります。好みに合わせてサイズを選びましょう。
次は、撥水性・耐風性の検証です。
撥水性の検証では、傘を濡らした状態で三度開閉し、水滴の残り具合をチェック。次に、12m/sの強風を、1メートル離れた場所から受け、耐風性を評価しました。
傘表面に水が残り、撥水性は低評価に。比較したクニルプス U.220など、高撥水を謳う商品は振る前からすでに大まかな水滴が取れていたのに対し、細かい水滴が残っていたのが惜しい点です。
カバンに収納する際は、付属のカバーなどに入れ対策しましょう。
「暴風時には向かない」と口コミあるように、耐風性もいまひとつ。風を内側で受けないよう傘を傾けても、ひっくり返ってしまいました。折れはしませんが、軽いので風に煽られます。片手で耐えられるほどですが、強風の日は内側で風を受けないように注意しましょう。
比較したところ、親骨の本数が多いほど安定性が高い傾向がありました。とくに8本以上の商品は風で煽られにくかったのに対し、こちらは5本と少ないので風でたわみます。ただし、骨の本数が多いほど重たくなるので、携帯性とのバランスを考えて選ぶのがおすすめですよ。
続けて、持ち運びやすさの検証です。長さ・厚み・重さを測り、軽くてコンパクトな商品を高評価としています。
その結果、非常に軽量・コンパクトでした。サイズは厚さ3.4×長さ21.3cm、重量は89gと、比較した商品のなかではトップレベルの持ち運びやすさ。なかには重量481gと重たいものもあったのに対し、バッグに入れたのを忘れるほどの軽さです。「軽量で持ち運びに便利」という口コミがあるのにも頷けます。
比較したところ、全長30cm以下だとバッグに入れやすい傾向がありました。こちらは21.3cmしかないので、小ぶりなバックにも入れやすく気軽に持ち歩けますよ。
最後は、開閉のしやすさの検証です。開閉のスムーズさ、生地を丸め専用の袋に収納するところまでを1セットとして評価しています。
その結果、手動開閉でワンアクションで開くものの、丸める際にくしゃっとなるのが気になりました。比較したローソンやファミリーマートの商品は、閉じる際に生地がまとまりやすかったのに対し、手間がかかるのが惜しいところです。
とはいえ、専用の袋は生地の滑りがよく、まとめてしまえばスッキリ袋に収まります。
KIZAWA 折りたたみ傘 50cmは、KIZAWA公式サイト・Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなど大手ECショップで購入できます。税込価格は3,480円でした(※執筆時点・公式サイト参照)。
カラーが豊富で大きめサイズもあるので、ひとつ常備しておくと便利ですよ。
最後に、ほかのおすすめ商品をご紹介します。
濡れにくいものがほしいなら、クニルプス U.220がおすすめです。直径の実測値は96cmと大きめで、足元まで濡れにくいのが魅力。撥水性も高く、軽く振れば水滴はほとんど落ちました。開閉は自動のワンタッチ式なので、手間がかかりません。通勤や買い物など、シーンを選ばず使えますよ。
サッと出し入れできる、ファミリーマートの超軽量折傘もおすすめです。耐風性は低いものの、使用後は3回振っただけでほとんどの水滴を払えました。折りたたんだときの生地のまとまりもよく、スムーズにバッグに入れられます。軽量なため、バッグに常備しやすいですよ。
重量 | 250g |
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開閉方法 | ワンタッチ |
雨晴兼用 | |
傘骨の数 | 6本 |
収納時の直径 | 5.5cm |
収納時の長さ | 29.0cm |
PU加工 |
良い
気になる
傘の素材 | ポリエステル |
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親骨の太さ | 9.0mm |
撥水加工 |
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