DeliToo 折りたたみ傘をレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

最初は、濡れにくさの検証です。外部専門機関の人工気象室に、傘を持たせたマネキンを設置。100mm/sの雨を浴びせ、着用したグレーのスウェットの濡れ具合を目視で評価しました。

その結果、上の画像からもわかるとおり、上半身に染みがみられ評価はまずまず。「濡れにくい」との口コミがありましたが、強い雨の日は傘の先端から垂れる水に当たらないよう注意が必要です。

一方で、下半身があまり濡れていなかったのはよい点。比較したなかでも、傘の直径が77～80cmと小さいものは体を覆いきれず、はみ出した部分や足元が濡れてしまいました。本品は直径108cmと大きいため、背が高い人でも使いやすいといえます。

なお、比較した商品内で染み込みが見られなかったものは全体の2割ほど。なかでも「クニルプス U.220」は、直径96cmと本品より小さめながらほとんど濡れなかった点が目を惹きました。濡れにくさを重視する人は、こちらも要チェックです。

次は、撥水性・耐風性など機能面の検証です。

撥水性は、濡れた傘を三度開閉して水滴・シミの残り具合をチェック。さらに1メートル離れた場所から12m/sの強風を受け、骨のたわみ・生地のはためき具合から耐風性を評価しました。

続いて、持ち運びやすさの検証です。長さ・厚み・重さをすべて実測し、軽くてコンパクトになるものほど高評価としました。

結果、「重くて持ち運びに向かない」との口コミどおり、携帯性はいまひとつ。折りたたみ時の全長は32.7cm・重さは451gと、大きくて重いのがネックです。

比較した結果、全長30cm以下だとどのようなバッグにも入れやすく、重量250g以下だと楽に持ち運べる傾向がありました。本品はビジネスバックに収まりにくく、重さが負担になる可能性も。常にバッグに入れておく携帯用ではなく、雨が降りそうな日などメイン傘として使いたいときに向いています。

なお携帯する際は、重さを分散しやすいリュックのほうが負担になりにくいでしょう。

最後は、開閉のしやすさの検証です。開閉動作のスムーズさと、生地を丸めて専用の袋に収納する一連の流れをチェックしました。

調べた結果、開くのはボタンを押すだけと簡単。しかし閉じるのが重いうえ生地もたたみにくく、評価は伸び悩みました。太さがあるため、収納袋に入れにくい点も気になります。

比較したなかでも、本品のように撥水コーティングがあるものは生地が硬く、まとまりにくい傾向がありました。高評価を得たのは、形状安定生地が用いられスムーズに折りたためた「urawaza 折りたたみ傘 」など。 バタつきやすいシーンで使うことを想定しているなら、あわせてチェックしてみてください。