Kirala Pratoをレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

ニオイの種類によって脱臭にかかる時間が異なり、評価は分かれる結果に。

猫砂のニオイはわずか5分で完全に消え、全体平均の約7分と比べてもスピーディーです。ペット臭などの浮遊臭が気になる家庭に向いているといえます。

一方、タバコの付着臭は脱臭までに15分かかりました。検証では10分ほどでニオイが取れた商品が多く、付着臭の脱臭スピードはやや遅めです。

適用畳数が8畳と狭いぶん、パワーは少し控えめな印象。とはいえ、HEPA・活性炭フィルターによる空気清浄機能とオゾン脱臭機能をあわせ持っているのは大きな強みでしょう。

運転開始10分でオゾン臭が発生しました。オゾン独特のニオイが苦手な人には、やや使いにくい可能性があるでしょう。

Kirala Pratoのオゾン濃度は、人体に影響がないとされる最大0.1ppm以下に設計。また2時間経つとオゾンの発生が停止するオートストップ機能もあるため、正しく使用すれば大きな問題にはなりにくいといえます。

ただし念のため、密閉された空間で長時間使用し続けるのは避け、気になる場合はこまめに換気を行ってください。

空気清浄機能には、2層の高性能フィルターを採用。2種類のセンサーが汚れた空気を検知し、風量を自動調整します。ろ過された空気はUV除菌されるのも注目ポイントです。

＜使用フィルター＞

• 集じんフィルター（HEPAフィルター）：花粉やほこり・PM2.5のほか、ホルムアルデヒドや有害ガスなどの超微細な粒子も吸収して分解
• 脱臭フィルター（ハニカム状活性炭フィルター）：気になるニオイや有害ガスを吸収して除去

さらにマイナスイオンも放出し、カビ菌やアンモニアまで除去。3段階のクリーンサインがあり、汚れレベルがわかりやすいのも便利です。

お手入れが必要な箇所は3か所と、ほかの商品と比べてもそれほど多くありません。頻度は月に1回程度とほかの商品と同レベルで、お手入れの負担はかかりにくい印象です。

＜お手入れ箇所＞

• 本体・フロントパネル：月に1回、中性洗剤をつけた柔らかい布で汚れを取る
• 高性能ダブル層フィルター：月に1回、表面についたほこりを柔らかいブラシで取る（掃除機・水洗いはNG）

また、置き型なので設置する手間がかからないのも利点といえます。

高性能ダブル層フィルターは、1年に1回を目安に交換が必要です。フィルター交換が不要な商品が多いなか、購入や交換の手間がかかるのは気になるところです。

フィルターの価格は執筆時点で税込5,280円（公式サイト参照）。維持費がかかる点は覚えておきましょう。

最後に、静音性も検証しました。脱臭機のそばで騒音計を使って音の大きさを計測したところ、どのモードでも全体平均を下回り評価は優秀です。

＜騒音値＞

• 弱モード：33.7dB（平均約38dB・最大約51dB）
• 中モード：46.5dB（平均約47dB・最大約53dB）
• 強モード：53.7dB（平均約56dB・最大約71dB）

環境省によると、30dB前後はホテルの室内、40dB前後は図書館の館内、50dB前後は書店の店内と同レベルの騒音といわれています。弱モードは全商品のなかでもかなり静かだったので、就寝時でも邪魔にならないでしょう。