傷がつきにくくお手入れしやすいステンレス製の洗浄ノズルを採用した、東芝 温水洗浄便座 クリーンウォッシュ SCS-T161。「シンプルで使いやすい」と評判ですが、「継ぎ目に汚れが付着しやすい」「洗浄したい位置に水があたらない」という口コミもあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の温水洗浄便座とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、温水洗浄便座選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
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目次
東芝 温水洗浄便座 クリーンウォッシュ SCS-T161は、賃貸に住んでいる人で価格を抑えて使いたい人におすすめです。ECサイトでは2万円以下(※執筆時点)と、3〜4万円台の商品もあるなかでは比較的低価格。袖リモコン型なので、壁に穴を開ける必要もなく、賃貸に洗浄便座がなくても挑戦しやすいでしょう。
口コミに反し狙いを定めやすいこともメリット。使用したモニターからは「少し動けばほどよい角度になる」と好評です。洗浄後のすっきり感がほしい人でも満足できそうです。一方、10秒間に吐出する水量は約110mLと多く、水圧はモニター間で好みが分かれました。汚れは落としやすい一方、モニターからは「一番弱いモードでも強い」との声が。水圧自体は強くありませんが、水が細いぶん刺激を感じることもありました。
水温が安定しにくい点もネック。本商品は温水が出る仕組みに貯湯式を採用しており、タンクに貯めたお湯を洗浄に使います。そのため、タンク内部のお湯を使い切ると水が出てくることも。モニターからは「なかなか温まらず冷たかった」という声もあがり、設定温度よりぬるく感じる場面もありました。寒い日は使うのをためらいそうです。
お手入れもしやすいとはいえません。便座裏に段差が少なく、拭きやすいことは好印象。樹脂製と比較して汚れがつきにくいステンレス製ノズルを採用し、自動洗浄できることも便利でした。ただし、ノズルを外して細かい部分まで磨けない点がいまひとつ。また、口コミのとおり、便座に継ぎ目があり、ハネた汚れが隙間に入り込みやすいことも気になりました。
節電向きではなく、電気代は6,665円/年と高め。とはいえ、リーズナブルな本体価格は無視できません。日中外出していて使用頻度が少ない人や、とにかく初期費用を減らしたい1人暮らしデビューの人なら、十分満足できるでしょう。やさしい水圧で使いたい人やお手入れを楽にしたい人は、ほかの商品も検討することをおすすめします。
東芝 温水洗浄便座 クリーンウォッシュ SCS-T161の購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイアイテムを見つけてみてくださいね!
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温かい水でおしり・デリケートゾーンを洗える温水洗浄便座。拭く前にある程度汚れが落とせれば、トイレットペーパーを使う量を減らせるほか、何度も拭いて肌を傷つける心配も減るでしょう。
東芝 温水洗浄便座 クリーンウォッシュ SCS-T161は、2021年11月に発売された、傷つきにくいステンレス製の洗浄ノズルを搭載した1台。水勢は4段階で調整でき、最大0.75L/分のお湯を吐出できると謳われています。
販売元は大手総合電機メーカーの東芝。温水洗浄便座の種類は豊富で、泡を含む水流で洗いあげるエアイン水流や、おしり・ビデの噴射口が別々になるようにノズルが2段に設計されたモデルなども取り扱っています。
ノズルの位置は、使う人に合わせて前後7段階に調整が可能。ノズルを前後に動かしムラなく噴射するムーブ洗浄機能も搭載し、「しっかり洗いたいけど刺激が集中するのが苦手」という人でも使いやすい設計です。
座ってはじめて機能が使える着座スイッチを内蔵し、自動で脱臭機能が作動する点も特徴。立ち上がった1分後には、自動で脱臭運転を停止します。
また、2パターンの節電モードを搭載した省エネ設計も魅力。温水約25℃・便座約28℃の低い温度で待機するモード1か、設定後8時間運転を止めるモード2を選べます。温シャワーや便座の温め機能を使用しつつも節電効果が期待できるのは、うれしいポイントです。
今回は東芝 温水洗浄便座 クリーンウォッシュ SCS-T161を含む、売れ筋の温水洗浄便座を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
人気の温水洗浄便座を比較検証したところ、東芝 温水洗浄便座 クリーンウォッシュ SCS-T161には2つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてみてください。
洗浄力を決めるのは、汚れを落とせる水圧と汚れを洗い流す水量。
今回は汚れをすっきり落とせるかを確認するために、専用の機器を便座の中央にかぶせた状態で、最も強いモードを噴射。各商品の圧力分布・吐水量を測定しました。圧力分布と吐水量の数値を掛け合わせて、洗浄力を示す数値を算出しています。
結果、本商品は水圧は比較したほかの商品より弱かったものの、そのぶん水量でカバーしていることがわかりました。
10秒間に吐出する水量は、約110mLと多め。比較したなかには10秒間で約65mLしか水が出ない商品もあったため、こちらは洗浄後のすっきり感がほしい人でも十分満足できる水流といえます。
たっぷりの水流で汚れを洗い流せるので、何度も拭き直す手間が省けるでしょう。
実際に使用した男女10人のモニターからは、「ほどよい位置に水流があたる」と好意的な声が聞かれました。とくに、元々の噴射角度がほどよいところがメリット。「座って少しずれるだけで洗浄したい部分に水があたる」と回答したモニターもいて、座りながらの細かな位置調整が苦手な人におすすめです。
比較したなかには座り直さないと水がしっかりあたらない商品も。本商品はノズルを前後に7段階位置調節でき、「洗浄したい位置に水があたらない」との口コミに反し狙いを定めやすいでしょう。
<角度についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
人気の温水洗浄便座を比較検証したところ、東芝 温水洗浄便座 クリーンウォッシュ SCS-T161には4つの気になる点がありました。購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
今回は普段からおしり・ビデ洗浄を使っているモニター男女10人が実際に洗浄し、水あたりが心地よいかを確認しました。
水圧の強さは賛否両論。ビデ洗浄は「洗いたい部分にきちんと水があたり、しっかり洗浄できた」とモニターから好評です。水圧自体は強くはないものの、水量が多いため汚れは十分洗い流せました。
一方、水が細いぶん勢いを感じやすいことは気になるポイント。比較したなかには柔らかな水あたりの商品もありましたが、こちらは「一番弱いモードでも強い」との声も。普段弱モードに慣れている人は、もう少しやさしい水あたりの商品を選ぶとよいでしょう。
<強さについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
水を温める方法は2とおり。本商品のようにタンクに溜まっている水を事前に温めて噴射する貯湯式と、使う水をその都度温める瞬間式があります。
水温が安定しにくいこともあり、モニター10人のうち9人が温水が温かくないと回答。「適温に調整しにくい」との声があがっています。設定した温度よりも低めの状態で洗浄されるため、とくに冬場は寒さを感じそうです。
モニターからは「温度を設定をしても、なかなか温まらず冷たかった」という指摘も。タンク内の水が適温になるまでに時間を要するため、朝の忙しい時間帯に使うには不便に感じることもありそうです。
コメントは一部抜粋
お手入れを楽にする工夫も、もう少しほしいところ。商品の仕様を確認すると、便座は抗菌仕様ですが、撥水加工はされていないため、尿はねなどの汚れは早めに拭き取る必要がありました。比較したなかには洗剤を含んだ水で便座を自動洗浄したり、抗菌水を便座に吹きつけたりできる商品もあったのに対し、便器をきれいに保てる機能はとくにありませんでした。
ノズルは樹脂製よりも汚れがつきにくいステンレス製で、真水での自動洗浄が可能。ボタン操作でノズルを出せるものの、外して洗えないため、細部まで手入れがしにくいと感じました。
便座の裏にはクッション材がありますが、凹凸が少なくサッと拭きやすい印象。一方で、「継ぎ目に汚れが付着しやすい」との口コミどおり、便座の溝に汚れが入り込むと落としにくそうです。また、本体横にリモコンが設置されているため、床を掃除する際は邪魔に感じる可能性もありました。検証結果の詳細は以下のとおりです。
タンクにお湯を溜める貯湯式を採用していることもあり、ランニングコストを抑えたい人には不向きです。実際に節電モードを使わずに測定した年間消費電力量は、215kWh/年と大きめ。1kWhあたり31円で換算すると、年間6,665円も電気代がかかります。
比較した同メーカーで瞬間式を採用した「SCS-SRU7010」は、年間消費電力量が120kWh/年と少なく電気代は年間3,720円ほどで済む計算だったのに対し、本商品は頻繁に使うと出費がかさみやすいでしょう。
一方、タイマー節電機能を使えば、年間60kWhほど節電できます。約1,860円節約できるので、家族が多い人・使用頻度が高い人は、上手に活用してみてください。
なお、日中に外出している一人暮らしの人なら電気代は増えにくいはず。本商品は本体価格が2万円以下(※執筆時点)と安いので、使用回数が少ない人なら十分満足できる商品といえるでしょう。
温水噴射方式 | 貯湯式 |
---|---|
リモコンタイプ | 袖リモコン |
ノズル位置調整 | |
シームレス便座 |
フタ自動開閉機能 | |
---|---|
温風乾燥機能 | |
水勢調整段階数 | 4段階 |
着座センサー付き | |
暖房便座 | |
便ふた着脱可能 | |
定格消費電力 | 662W |
タンク容量 | 0.6L |
使用水圧範囲 | 0.07~0.75MPa |
吐水量 | 500~670mL/分 |
吐水温度 | 33~40℃ |
本体重量 | 4.1kg |
電源コードの長さ | 1m |
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水圧の好みが分かれ、電気代も高額な東芝 温水洗浄便座 クリーンウォッシュ SCS-T161。ここでは、本商品のデメリットをカバーできる商品をご紹介します。
専用タンクに台所用洗剤を入れると、泡ありの水でトイレを流せる設計。便器の汚れの付着を防げるところが魅力です。便座は継ぎ目がないシームレスタイプを採用しており、拭き掃除の手間が省けます。
本商品と同様に水流は細めですが、「ソフトなあたり心地」と刺激を感じたモニターはいませんでした。ビデ洗浄では水が広範囲に広がるため、広い範囲を一定の柔らかさで洗浄できます。
東芝 温水洗浄便座 クリーンウォッシュ SCS-T161は、AmazonやYahoo!ショッピングなどの大手ECサイトで販売されています。
執筆時点のECサイトの価格は税込16,000~17,000円と、取扱店舗により値段が異なりました。購入前に事前にリサーチして、少しでもお得にゲットしてください。
温水洗浄便座は説明書を確認し、ドライバー・モンキーレンチといった工具を用意できるのであれば十分に取りつけ可能です。
ただし、給水ホースを取りつける作業が初心者には難しいのが実情。専門業者に依頼すれば約1時間でおわるところ、初心者が取りつけたところ完了するまで3時間かかりました。業者へお願いした場合の料金は、7~8千円が相場。それほど高額ではないので、自信のない人やすぐに使いはじめたい人は業者へ依頼することも考えましょう。
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