節水・節電を売りにしている温水洗浄便座、TOTO ウォシュレット KSシリーズ TCF8CS67。ネット上では「電気代を削減できる」「汚れがつきにくい」と評判である一方、「水圧が弱い」という気になる口コミもあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、同社のほかのモデルや各メーカーの新商品、売れ筋上位など人気の温水洗浄便座とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行っているので、温水洗浄便座選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
39,800円
おすすめスコア
汚れの落としやすさ
おしり洗浄の心地よさ
ビデ洗浄の心地よさ
お手入れのしやすさ
電気代の安さ
温水噴射方式 | 瞬間式 |
---|---|
リモコンタイプ | 壁リモコン |
ノズル位置調整 | |
シームレス便座 |
TOTO ウォシュレット KSシリーズ TCF8CS67は、強めの水圧ですっきり汚れを落としたい人におすすめです。水量は平均的ですが、「水圧が弱い」との口コミに反して、水圧は強め。比較したなかには水量が少なすぎて汚れが落ちにくい商品もありましたが、本商品はTOTOの独自技術により、少ない水でもしっかりと洗えるところが魅力です。
一方で心地よさの検証では、水圧の強さゆえにモニターからの評価が分かれました。水勢は5段階で調整できるものの、一部のモニターからは「弱めのモードでも水圧が強い」という声も。水圧の感じ方には個人差がありますが、ソフトな水当たりが好きな人には不向きな印象です。おしり洗浄・ビデ洗浄ともに水が当たる位置は5段階に細かく調整できるので、ほどよい場所に当たる点は好印象でした。
水圧の強ささえ気にならなければ、ほかに目立った弱点はありません。電気代は、年間4,650円と控えめ。貯湯式の商品は電気代が年間6,000〜7,000円台かかったのに対し、本商品のような瞬間式の多くは3,000〜4,000円台で済みました。指定した時刻やトイレの使用頻度に応じて節電する機能もあるので、使い方によってはさらに電気代を節約できますよ。
座面はワンタッチで着脱できるうえ、便座・ノズルには撥水効果のあるクリーン樹脂を採用。リモコンは壁につけるタイプで、トイレの後ろ側の掃除もしやすいでしょう。座面に継ぎ目があり汚れが詰まる可能性があるものの、全体的にはお手入れしやすいといえます。
ECサイトでの販売価格は執筆時点で3万円台前半と、比較した瞬間式の製品のなかではお手頃。価格のわりに洗浄力や省エネ性能が高く、コスパの高い商品です。汚れ落ちを一番に考えたい人は、ぜひ候補に入れてくださいね。
今回ご紹介するウォシュレット KSシリーズ TCF8CS67は、節水・節電にこだわった温水洗浄便座。いわゆるリテール向けの商品で、家電量販店やホームセンター向けに販売されています。使うたびに水を温め、お湯切れの心配がない瞬間式の商品です。
販売元のTOTOは、トイレ・洗面台・浴槽などの衛生陶器を製造販売する日本のメーカー。いまや温水洗浄便座の代名詞となった、ウォシュレットの販売を開始したのは1980年です。「おしりだって、洗ってほしい」というキャッチコピーが、当時おしりを洗う習慣のなかった日本人の間で大きな話題となり、新しいトイレ文化を広めました。
流速の異なる洗浄水を交互に連射して大きな水玉を作る「たっぷリッチ洗浄」(特許取得済み)が特徴。水に空気を含ませることで粒を大きくするため、少ない水量でもしっかり洗えると謳っています。水のムダ使いを軽減し、従来品に比べて節水・節電を実現しました。
毎日指定した時刻にヒーターをオフにする「タイマー節電」やトイレの使用頻度を記憶して自動で電力をセーブする「おまかせ節電」など、省エネ機能も充実しています。
使用前後に、ノズルを水で勢いよく自動洗浄するセルフクリーニング機能を搭載。また、使用後は自動で通常の脱臭に比べて吸い込み量が約2倍になるパワー脱臭を行い、気になるニオイを軽減します。
便座・ノズル・ケースには、強力な撥水効果を持つクリーン樹脂を採用。汚れをはじきやすく、お手入れがひと拭きで済むと謳っています。
本体カラーはホワイト・パステルアイボリーの2色。便座とフタはゆっくり閉まるタイプで、音がほとんどしない設計です。
今回はTOTO ウォシュレット KSシリーズ TCF8CS67を含む、温水洗浄便座全11商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
人気の温水洗浄便座を比較検証したところ、TOTO ウォシュレット KSシリーズ TCF8CS67には3つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてくださいね。
洗浄力を決めるのは、汚れを落とせる水圧と汚れを洗い流す水量。
そこで今回はおしりシャワーモードで実際に噴射し、専用の機器を使って水流の圧力分布・吐水量を測定しました。圧力分布と吐水量の数値を掛け合わせて、洗浄力を示す数値を算出しています。
結果、本商品は水圧の弱さを懸念する口コミに反して、水圧が強めで洗浄力が高いことがわかりました。10秒間の水量は75.35mLと平均的な数値。一方で、水が当たる範囲が狭いぶん水圧が高くなり、洗浄力を示す数値は246.06CUとなりました。
満足できる基準として設定した150CUを悠に超えており、汚れを落とせたスッキリ感が得られる商品といえます。
比較した商品の多くが高い洗浄力を発揮しましたが、なかには水量が少なすぎて汚れを満足に落とせないものも。本商品は一定の間隔で大きな水玉を噴射する独自技術により、少ない水でもしっかり洗えるところが特徴。気になる汚れをすっきりと洗い流せるでしょう。
本商品は、流速の違う洗浄水を交互に噴出することで水玉を連射する「たっぷリッチ洗浄」や「ワンダーウェーブ洗浄」と呼ばれるTOTO独自の水流が特徴。少ない水量でもしっかり洗浄できることを売りにしています。
電気代がかかりにくいのもメリット。節電モードを使用しない場合の消費電力量値は年間150kWhで、1年間の電気代は4,650円と安めでした。タイマー節電機能を使えば114kWhまで削減でき、口コミどおり電気代を削減しやすいといえます。使用時に水を温める瞬間式なのでお湯が切れる心配がなく、使用頻度が高い家庭にもぴったりです。
比較した結果、タンクに貯めた温水を噴射する貯湯式の商品は、タンクの水を温め続けるため電気代が6〜7,000円台と高い傾向がありました。本体価格が貯湯式のほうが安いものの、長期的に見るとランニングコストがかさみます。
長い目で見ると本商品のほうが安く使えるため、電気代を抑えたい人にはおすすめですよ。
お手入れもしにくいわけではありません。便座・ノズルには汚れをはじく「クリーン樹脂」を採用。撥水効果があるので、サッと拭くだけで楽にお手入れできますよ。
リモコンを壁に取りつけるため、比較した便座にリモコンがついている商品よりも横幅をとらずすっきりとした印象に。リモコン部が邪魔にならず、トイレの後方も掃除しやすいでしょう。
座面はワンタッチで着脱できるため、便座下の掃除も楽ちん。座面に継ぎ目があるのは惜しいところですが、トータルで見るとスムーズなお手入れができるといえます。
TOTO ウォシュレット KSシリーズ TCF8CS67にはメリットが多い反面、気になる点もありました。購入を考えている人は、しっかりとリサーチしてくださいね。
使い心地はモニターによって評価が分かれる結果に。水勢は5段階で調整できますが、弱めの水勢が好みのモニターからは「中モードは以上は水圧が強すぎる」という声があがりました。「水圧が弱い」という口コミとは裏腹に、おしり・ビデともにやや水圧は強めな印象です。
なかには「弱めのモードでも水圧が強い」という声もあり、繊細な水当たりを求める人には不向きな印象。比較したなかには水勢がソフトな商品もあったので、気になる人はほかの商品もチェックしてみてくださいね。
<おしり洗浄の心地よさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
一方で、おしり洗浄・ビデ洗浄ともに水が当たる角度は満足の声が多数。水勢同様5段階に位置調整でき、ほとんどのモニターが「当てたいところにちゃんと当たる」と回答しました。
温度は、「すぐに温かい水がでてきた」と好意的な声が多数。比較したなかで貯湯式の商品はお湯切れを起こしやすく、水がなかなか温かくならない場面もありましたが、瞬間式の本商品なら寒い日も使いやすいでしょう。ただし、「一番低い温度にしても熱く感じる」と回答したモニターもいたので、暖かい時期は温水を切ったほうがよさそうです。
<ビデ洗浄の心地よさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
温水噴射方式 | 瞬間式 |
---|---|
リモコンタイプ | 壁リモコン |
ノズル位置調整 | |
シームレス便座 |
フタ自動開閉機能 | |
---|---|
温風乾燥機能 | |
水勢調整段階数 | 5段階 |
着座センサー付き | |
暖房便座 | |
便ふた着脱可能 | |
定格消費電力 | 1268W |
タンク容量 | |
使用水圧範囲 | 0.05~0.75MPa |
吐水量 | 430mL/分 |
吐水温度 | 35~40℃ |
本体重量 | 4.5kg |
電源コードの長さ | 1m |
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TOTO ウォシュレット KSシリーズ TCF8CS67は、水圧が強いと感じるモニターもいました。そこで、ソフトでやさしい水当たりが好みの人におすすめの温水洗浄便座をご紹介します。
心地よさでとくに高評価だったのが、パナソニックのDL-AWM600-CP。おしり洗浄の水勢は強さ・幅を調整でき、25通りから選べるところが魅力です。水圧は全体的にマイルドで、モニターからも当たり心地がよいと好評でした。
便座は継ぎ目のないシームレス便座を採用しているうえ、泡の力で便器のこびりつき汚れを防ぐ独自機能も搭載。8万円台の高級機種ですが、使い心地と手入れのしやすさを兼ね備えた1台です。
TOTO ウォシュレット KSシリーズ TCF8CS67は、TOTOのウォシュレットのなかでもリテール向けと呼ばれるモデル。取扱店舗は家電量販店やホームセンターが中心です。
このほか、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトでも購入できます。ショップによって値段が異なるので、ポイント還元率なども加味してお得に買えるところを探してみてくださいね。
TOTO ウォシュレットには、TCF8CS67のほかにもリテール向けとして販売している機種があります。ここでは、本商品と同時期の2021年に発売されたほかの機種と、本商品との違いをご紹介します。
いずれも基本的な機能は共通していますが、洗浄位置調節・やわらか洗浄機能は、機種によって搭載の有無が分かれました。強い水圧が苦手な人は、やわらか洗浄を搭載している「TCF8GS34」がおすすめです。
別シリーズの「TCF8CM57」は、お手入れしやすくする機能が充実。便座に継ぎ目がない仕様のほか、便座とフタの間にある部品(クリーンケース)に汚れがつきにくい素材を採用。トイレを使う前の便器に自動でミストをふきかけて汚れを防止する、プレミスト機能も搭載していました。
TCF8GS34(KSシリーズ)29,000~33,000円前後(※執筆時点)
TCF8CM57(KMシリーズ)36,000~41,000円前後(※執筆時点)
値段は位置調節を搭載していない「TCF8GS34」がややお手頃。とはいえ、3万円台前半で販売されている本商品に5,000円ほどプラスするだけで、一気にお手入れが楽になりますよ。
ドライバーやモンキーレンチなどなどの工具があれば、温水洗浄便座は自分でも取りつけ可能。とはいえ、タンクや便座の給水ホースをつける作業は難易度が高く、初心者が作業すると3時間近くかかる場合もあります。
業者に依頼すると7〜8,000円程度かかりますが、作業は1時間程度で済みます。時間とお金のどちらを優先するかで決めましょう。
使うと気持ちのよい温水洗浄便座ですが、洗いすぎには要注意。必要以上に洗うと肛門付近を保護する皮脂や常在菌まで洗い流してしまい、「温水洗浄便座症候群」になるおそれがあります。
この病気は、肛門付近に肌荒れのような炎症が起こるもの。慢性的な皮膚炎に加えて細かい裂傷やただれなどが生じ、痒みや痛みをともないます。おしりを清潔に保つはずが、洗いすぎると逆効果になりかねません。
1回で長時間当てるのは避け、使用後は水分をしっかり拭き取りましょう。保湿剤を塗って潤いを保つのもおすすめです。
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