Panasonic ビューティ・トワレ ビューティー・トワレ
パナソニック ビューティトワレ CH951SPFは、初期費用を抑えたい人にもおすすめ。価格は16,000円程度(執筆時点・ECサイト参照)と安く、相場の半額ほどでした。ただし、メーカー公称値の年間消費電力から算出すると、年間の電気代は6,014円とやや高め。貯湯式のなかでは安いほうですが、瞬間式で水を温める商品には年間3,000円以下に抑えたものもありました。低価格ながら肝心な洗浄力も悪くありません。実際に強モードの水圧・水量を計測すると、反応範囲内平均面圧は3.02kPa、10秒間の水量は188.88mLと十分な数値に。比較したなかには10秒間の水量が100mLにも満たない商品もありましたが、こちらは水圧・数量ともにパワフルなので、とにかく汚れを落とし切りたい人にはおすすめできます。お手入れも簡単。便器をきれいにできる機能は非搭載でしたが、設計に工夫が見られました。樹脂製の便座は本体から外して掃除可能で、撥水加工・抗菌加工も施されています。フタも便座から外せるうえ、シャワーノズルは汚れのつきにくいステンレス製。「お手入れが楽」との謳い文句や「掃除が楽にできる」との口コミにも頷けます。しかし、実際にモニターがおしり・ビデ洗浄を使うと、使用感はいまひとつの結果に。水勢は強・中・弱の3段階に調節できますが、弱モードでは口コミどおり「水圧が弱すぎる」という指摘がありました。逆に強モードでは「強すぎる」という声が寄せられています。普段使うときに弱~中モードを選択している人は、ちょうどよい水圧に設定しにくいかもしれません。当てたいところに水を当てるには角度調節が必要で、水温が低めな点もネックでした。より使い心地にこだわりたいなら、ほかの商品を検討しましょう。
TOTO ウォシュレット KSシリーズ TCF8CS67は、強めの水圧ですっきり汚れを落としたい人におすすめです。水量は平均的ですが、「水圧が弱い」との口コミに反して、水圧は強め。比較したなかには水量が少なすぎて汚れが落ちにくい商品もありましたが、本商品はTOTOの独自技術により、少ない水でもしっかりと洗えるところが魅力です。一方で心地よさの検証では、水圧の強さゆえにモニターからの評価が分かれました。水勢は5段階で調整できるものの、一部のモニターからは「弱めのモードでも水圧が強い」という声も。水圧の感じ方には個人差がありますが、ソフトな水当たりが好きな人には不向きな印象です。おしり洗浄・ビデ洗浄ともに水が当たる位置は5段階に細かく調整できるので、ほどよい場所に当たる点は好印象でした。水圧の強ささえ気にならなければ、ほかに目立った弱点はありません。電気代は、年間4,650円と控えめ。貯湯式の商品は電気代が年間6,000〜7,000円台かかったのに対し、本商品のような瞬間式の多くは3,000〜4,000円台で済みました。指定した時刻やトイレの使用頻度に応じて節電する機能もあるので、使い方によってはさらに電気代を節約できますよ。座面はワンタッチで着脱できるうえ、便座・ノズルには撥水効果のあるクリーン樹脂を採用。リモコンは壁につけるタイプで、トイレの後ろ側の掃除もしやすいでしょう。座面に継ぎ目があり汚れが詰まる可能性があるものの、全体的にはお手入れしやすいといえます。ECサイトでの販売価格は執筆時点で3万円台前半と、比較した瞬間式の製品のなかではお手頃。価格のわりに洗浄力や省エネ性能が高く、コスパの高い商品です。汚れ落ちを一番に考えたい人は、ぜひ候補に入れてくださいね。
TOSHIBA 貯湯式温水洗浄便座 クリーンウォッシュ
東芝 温水洗浄便座 クリーンウォッシュ SCS-T161は、賃貸に住んでいる人で価格を抑えて使いたい人におすすめです。ECサイトでは2万円以下(※執筆時点)と、3〜4万円台の商品もあるなかでは比較的低価格。袖リモコン型なので、壁に穴を開ける必要もなく、賃貸に洗浄便座がなくても挑戦しやすいでしょう。口コミに反し狙いを定めやすいこともメリット。使用したモニターからは「少し動けばほどよい角度になる」と好評です。洗浄後のすっきり感がほしい人でも満足できそうです。一方、10秒間に吐出する水量は約110mLと多く、水圧はモニター間で好みが分かれました。汚れは落としやすい一方、モニターからは「一番弱いモードでも強い」との声が。水圧自体は強くありませんが、水が細いぶん刺激を感じることもありました。水温が安定しにくい点もネック。本商品は温水が出る仕組みに貯湯式を採用しており、タンクに貯めたお湯を洗浄に使います。そのため、タンク内部のお湯を使い切ると水が出てくることも。モニターからは「なかなか温まらず冷たかった」という声もあがり、設定温度よりぬるく感じる場面もありました。寒い日は使うのをためらいそうです。お手入れもしやすいとはいえません。便座裏に段差が少なく、拭きやすいことは好印象。樹脂製と比較して汚れがつきにくいステンレス製ノズルを採用し、自動洗浄できることも便利でした。ただし、ノズルを外して細かい部分まで磨けない点がいまひとつ。また、口コミのとおり、便座に継ぎ目があり、ハネた汚れが隙間に入り込みやすいことも気になりました。節電向きではなく、電気代は6,665円/年と高め。とはいえ、リーズナブルな本体価格は無視できません。日中外出していて使用頻度が少ない人や、とにかく初期費用を減らしたい1人暮らしデビューの人なら、十分満足できるでしょう。やさしい水圧で使いたい人やお手入れを楽にしたい人は、ほかの商品も検討することをおすすめします。
東芝 瞬間式温水洗浄便座 SCS-SRU7010は、トイレにつく汚れを少なくしたい人におすすめ。比較したなかでも珍しい便器の防汚機能がついたモデルで、東芝が特許を持つウルトラファインバブル発生装置を搭載しています。立ち上がるたびにウルトラファインバブルが噴射され、便器の黒ずみを予防する仕様です。使用前にノズルを自動洗浄する機能がついており、衛生面にも配慮。真水ではなく細かな汚れを剥がすウルトラファインバブル水で洗浄されるので、ノズルの清潔さが気になる人も使いやすいといえます。便座には汚れが詰まりそうな隙間があるため、爪楊枝などを使って掃除しましょう。水圧・水量は控えめですが、汚れを落とせる水準は満たしているため、おしりを拭く回数は減らせそうです。なお、水がやや細く出るので狙った場所に当たるよう位置を調整しましょう。年間の電気代を3,720円と、比較した商品の平均である5,470円(※執筆時点)に抑えられるのも魅力です。1番弱いモードに設定しても水の勢いが強めですが、おしり洗浄を試したモニターで痛みを感じた人はほぼいませんでした。比較したなかにはパワーが強く痛いと感じるものがあったことを思うと、「シャワーの当たり心地がよい」との口コミどおりといえます。ビデ洗浄ではより広範囲に水が広がり、モニターから「肌当たりがマイルド」との声が。ただし、「勢いが強い」と感じる人もいたので、はじめて使うときは弱モードから試すとよいでしょう。デリケートゾーンを柔らかい水流で洗いつつトイレ掃除の手間も減らしたい人は、ぜひ検討してみてください。
Panasonic ビューティ・トワレ 温水洗浄便座
パナソニック 温水洗浄便座 ビューティ・トワレ DL-AWM600は、肌当たりのやさしい温水洗浄便座を選びたい人におすすめ。実際に使ったモニターからは、柔らかい水流が広範囲に広がる点に、高評価が続出。比較したなかには水が細く勢いよく出るものがあったのに対し、おしり洗浄・ビデ洗浄ともにマイルドな洗い心地が好評でした。「自分好みの洗い心地にできる」との口コミどおり、調整の幅が広い点も魅力。水の強さ・細さ・位置・温度など変更できる項目が多く、自分に合った洗い方を追求できます。肌当たりがやさしいぶん水圧・水量ともに控えめですが、汚れは十分に落ちるレベル。最後にひと拭きすれば問題ありません。加えて、継ぎ目のないシームレス便座やシャワーノズルの自動洗浄機能など、トイレ掃除の手間を少なくする工夫が満載でした。便器の洗浄機能がついている点にもご注目。タンクに洗剤を入れると自動で泡が噴射され、こびりつき・輪じみ汚れなどをきれいにできます。電気代の安さも見逃せません。メーカー公称の消費電力量から電気代を算出すると、わずか2852円/年でした。比較した商品の平均電気代は5470円/年(※執筆時点)だったのに対し、半額程度に抑えられるといえます。洗剤を入れるタンクが出っ張っているため、床を掃除しにくい点は気になりました。しかし、ほかに目立った欠点はなく、総じて使い勝手のよい温水洗浄便座といえます。デリケートな箇所をやさしく洗いたい人は、ぜひ購入を検討してみてください。
TOTO BV1 TCF2212Eは、メリハリのある水勢調節やムーブ機能が好評でした。水勢は5段階で調節でき、弱から強まで幅広い好みの人が満足できるでしょう。ムーブの可動域と水幅が広いので的確な位置に当てられ、水温も適温でした。接合部の空間が広く凹凸が少ないので、拭き掃除がしやすいのも魅力。ベースプレートも本体も取りつけが簡単にできるのも好印象です。電気代は1日4円と節電効果にも期待できます。家族で使う場合でも、大人から子どもまで使い心地のよさを実感できるでしょう。