除湿性能が高く信頼できると評判の、トーリ・ハン 防湿庫 ドライ・キャビ EC-42。インターネット上のレビューには「マットブラックとガラス扉で高級感がある」「何もしなくても湿度をキープしてくれる」など高評価のレビューが見られる一方、口コミの数が少なく、購入すべきか判断できない人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、トーリ・ハン 防湿庫 ドライ・キャビ EC-42を含むカメラ防湿庫全8商品を実際に使ってみて、除湿力・電気代の安さ・使いやすさを比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
良い
気になる
トーリ・ハンのドライ・キャビ EC-42は、とにかくランニングコストを抑えたい人におすすめです。電気代を調べてみたところ、除湿開始から安定するまでの48時間で0.42円、安定時は1日わずか0.17円でした。今回比較したほかの商品と比べても非常に安く、電気代をあまり気にせず使い続けられます。
湿度が高い状態から機材の保管に適した50%以下になるまでの時間は、約3.3時間と除湿スピードも十分。一度だけ50%を上回ったものの、再除湿されてすぐに低下しました。その後の湿度変化はなく、安定性も良好です。
使い勝手もよく、庫内のつまみを回すだけで簡単に湿度設定できました。扉の開け閉めがしやすいのもメリットです。ただし棚板が引き出せないため、奥にしまった機材はやや取り出しにくいでしょう。LED照明・充電用コンセント・光触媒といった機能も搭載されていませんでした。
価格は約3万円弱で販売されていることが多く、ほかの商品と比べるとやや高め。とはいえ電気代がトップクラスに安く、長期間の使用を考慮するとコスパは悪くありません。除湿スピード・キープ力を備えた使いやすい商品がほしいなら、ぜひ候補に入れてみてくださいね。
1983年創業のトーリ・ハンは、革新的なモデルを開発し続ける世界有数の除湿庫メーカー。一般向けからプロ用まで80種類以上のモデルを備え、なかでもECシリーズは手頃な入門向けとしてして位置付けられています。
同シリーズから今回ご紹介するのは、コンパクトなEC-42。2022年2月にリニューアルされ、湿度計・温度計を備えてより便利になりました。
サイズは、外寸(足含)360×390×475mmで、内寸358×330×400mm。容量は47Lあり、重量は9kgです。付属のスチール製の棚板で2段に分けることができ、9~12台のカメラを収納できますよ。
除湿方式は乾燥材タイプで、半永久的に使える特殊な乾燥剤を採用。交換する手間がかからないのがうれしいポイントです。
運転中は無音・無振動なので、場所を気にせず設置できるのもメリット。庫内湿度のレベルは、ダイヤルで簡単に低・中・高に調節可能です。
付属の湿度計はアナログ式のため、ひと目で把握できて便利。室内の温度も同時に確認できます。
ECシリーズにはこのほか、サイズ違いのE-47-M2・薄型タイプのEC-52・容量74LのEC-72もラインナップ。置き場所や、カメラ・レンズの台数などに応じて選べます。
今回はE-47-M2も検証しているので、興味がある人はチェックしてみてくださいね。
画像はEC-72
今回は、トーリ・ハン 防湿庫 ドライ・キャビ EC-42を含むカメラ除湿庫全8商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
検証①:除湿力
検証②:電気代の安さ
検証③:使いやすさ
はじめに、除湿力を検証します。
人の出入りがなく、室温を一定に保った部屋に商品を設置。庫内の湿度がカメラ保管に適した50%以下になるまでの時間を測定し、除湿スピード・維持力・庫内における湿度の違いをチェックしました。
なお、今回の検証は以下の条件で統一しています。
実際に稼働させてみたところ、除湿開始から約3.3時間で49%に到達。そこから庫内のすべての空間が50%以下になるまでに26分かかりましたが、除湿スピードは必要十分といえます。
途中で一度だけ50%を超えたものの、またすぐに低下しました。その後は1~2%程度の湿度変化をキープできており、安定性も優秀です。
次に、電気代の安さを検証します。
庫内の湿度が高い状態から除湿が完了して湿度が安定するまでの、1日あたりの電力消費量を計測しました。加えて、庫内の湿度が低く保たれている状態での、電力消費量も確認しています。
なお測定には、サンワサプライ株式会社製「ワットモニター TAP-TST8N」を使用しました。
電気代の安さは、今回検証した全商品のなかでも最安レベルです。
湿度が高い状態から除湿が終わるまでの電気代は、1日あたり0.25円。湿度を維持している間の電気代は1日あたり0.17円でした。除湿を始めてから安定した状態をキープする48時間の電気代は計0.42円で、全体平均の約2円を大きく下回っています。
安定した状態なら1か月わずか5円ほどしかかからず、ランニングコストをかなり抑えられるでしょう。
最後は、除湿庫の使いやすさを検証します。
以下の6つを確認項目とし、総合的な使いやすさについて評価を実施しました。
湿度の設定は庫内にあるつまみ1つで行えるので、迷うことなく操作できました。キーと一体になった扉の取っ手もつかみやすく、開け閉めもスムーズです。
棚板については、高さ調整は可能ですが引き出すことは不可。奥行きがあるため、奥のほうにしまった機材を取り出しにくい可能性があります。
扉はガラス製で庫内は見えますが、照明は非搭載です。周囲が暗いときには、やや見にくいこともあるでしょう。
また、充電用コンセントや光触媒もありませんでした。シンプルに使いたい人に向いているといえます。
内容量 | 47L |
---|---|
除湿方式 | 乾燥剤式 |
良い
気になる
棚板数 | 1枚 |
---|---|
棚耐荷重 | 不明 |
内寸幅 | 358mm |
内寸奥行 | 330mm |
内寸高さ | 400mm |
定格消費電力 | 16W |
湿度計付き | |
キャスター付き |
最後に、ほかの魅力的な商品をご紹介します。
機材の出し入れをよく行う人には、東洋リビングのオートクリーンドライがぴったり。棚板は可動式で、奥にしまった機材をすぐに取り出せます。汎用コンセントを備えており、カメラなどの充電が行えるのも便利なポイント。湿度が50%以下になるまで約2.5時間と、除湿スピードも優秀です。
HOKUTOの防湿庫 HP-38EXは、可動式の棚板に加えてLED照明も搭載。目的の機材を快適に取り出せるのが魅力です。湿度設定は前面の操作パネルで1%刻みに行え、扉を開ける必要がないのもメリット。除湿スピードも高評価で、わずか2時間弱で50%以下に到達しました。
内容量 | 39L |
---|---|
除湿方式 | 乾燥剤式 |
良い
気になる
棚板数 | 1枚 |
---|---|
棚耐荷重 | 12kg |
内寸幅 | 332mm |
内寸奥行 | 299mm |
内寸高さ | 387mm |
定格消費電力 | 15W |
湿度計付き | |
キャスター付き |
東洋リビング オートクリーンドライ ED-41CATをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
内容量 | 38L |
---|---|
除湿方式 | ペルチェ素子式 |
良い
気になる
棚板数 | 2枚 |
---|---|
棚耐荷重 | 不明 |
内寸幅 | 286mm |
内寸奥行 | 290mm |
内寸高さ | 435mm |
定格消費電力 | 不明 |
湿度計付き | |
キャスター付き |
コンテンツ内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイベストに還元されることがあります。
掲載されている情報は、マイベストが独自にリサーチした時点の情報、または各商品のJANコードをもとにECサイトが提供するAPIを使用し自動で生成しています。掲載価格に変動がある場合や、登録ミス等の理由により情報が異なる場合がありますので、最新の価格や商品の詳細等については、各ECサイト・販売店・メーカーよりご確認ください。