軽量で投げやすいと評判のシマノ セフィアBB S86ML。インターネット上では「しゃくりやすい」「柔らかくて感度がよい」「見た目と性能を兼ね備えていてコスパがよい」といった口コミを多く見かけますが、実際はどうなのかと購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のエギングロッドとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、エギングロッド選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
釣り歴は15年以上。投げ釣りやフカセなどの堤防からできる釣りをはじめ、ルアーフィッシングや船でのエサ釣りなどの幅広い釣りを経験してきた。釣りジャンルのYouTube出演や雑誌取材を多数経験後、自身も釣りに関するコンテンツのライターとして活動中。メインのカワハギ釣りでは、トーナメント大会に出場し決勝ステージ進出の経験もある。現在はmybestにて釣りジャンルのコンテンツ制作に注力し、ユーザーファーストを重視して正確で分かりやすい企画制作に日々努めている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
セフィアBB S86MLは、エギング初心者におすすめです。実際に投げたモニターから「しなやかで投げやすい」「振り抜き感がよい」と好評。比較したなかには硬さやグリップの太さがネックになり投げにくい商品もありましたが、こちらはスムーズにラインを放出できました。リールとバットガイドの感覚・ガイドの配置バランスもよく、快適にエギを投げられますよ。
重量を測定してみても104gと軽量でした。比較した全商品の平均値119.3g(※執筆時点)を大きく下回っており、「軽量設計」との謳い文句にもうなづけます。120g以下の商品は使ったときに軽く感じやすい傾向があり、こちらも同様に軽やかな投げ心地に期待。長時間使う場合も、疲れを感じにくいでしょう。
実際に使用して感度をチェックしたモニターは、「着底の瞬間が伝わった」「水流が感じられる」とコメント。一方で、比較した一部商品のように水底の形状・水流の強弱を感じ取れるほどではありませんでした。感度の高さを重視して選ぶなら、ほかの商品を含めて検討するのもひとつの手です。
とはいえ、手元に重心があって扱いやすく、しゃくり動作もしやすい理想的な一品です。軽さ・投げ安さも兼ね備えているため、エギングロッドをこれから始める人は、1本目のロッドとしてぜひ検討してみてくださいね。
そもそもエギングロッドとは、エギ(イカ専用ルアー)を使ったルアー釣り「エギング」に使うルアーロッドのこと。イカのアタリをずっと待つため、パワーと感度を兼ね備えた設計が施されています。長すぎず初心者も取り回しやすいものが多いため、ライトショアジギングやちょい投げにも人気です。
今回ご紹介するセフィアBBは、エギングに特化したブランド「セフィア」のエントリークラスに位置するモデル。ねじれへの強さに配慮した強化構造ハイパワーXを搭載し、パワーロス・ブレ低減といった効果を狙っています。キャスト感度・ジャークのパワー伝達性も従来品と比べてアップ。軽さと強さをあわせ持ち、快適にエギングを楽しめるよう工夫した一品です。
販売元のシマノは、大正10年に鉄工所として創業した老舗メーカー。堺の金属加工技術を受け継ぎつつ、時代の先を行く技術と製品の開発に注力してきました。現在は、自転車部品・釣具・ボート用品を多く展開しています。
検証に使用したスタイルはS86ML。テクニカル系オールラウンダーと謳い、高活性時の数釣りから高プレッシャーのタフなシーンまで幅広く対応するつくりです。
適合エギは1.8-3.8号、適合PEライン号数は0.4〜1号です。
セフィアBBシリーズは、検証に使用したS86MLを含む全16機種。春の大型アオリイカ・秋のサイトエギング・ボートエギング・ライトゲームなどあらゆるゲームを想定しています。
公式サイトには各番手におけるおすすめの組み合わせも紹介されているので、ぜひ参考にしてみてください。
まずは軽さの検証をしました。デジタルはかりを使って商品の重さを測定すると、104gと軽量。比較した全商品の平均値119.3gを大きく下回りました。
比較によると、120g以下の商品は実際に使ったときに軽く感じやすい傾向に。なかには190g近い商品もありましたが、こちらは104gしかないため長時間使った際の疲れにくさ・感度の高さともに期待できます。
次は、感度の検証です。
エギングロッドを使って年間10杯以上のアオリイカを釣ったことのあるモニターに協力を依頼。実際にバイブレーションルアーをつけて使用し、着底・水流のわかりやすさをチェックしました。
5人のモニターのうち、着底の瞬間がわかりやすいと回答したのは3人。「着底時の糸の感触が伝わった」「ほかの商品に比べて反響感度があった」といったコメントがあがりました。比較によると120g以下の軽いロッドは感度が高い傾向があり、104gのこちらも同様の結果といえます。
しかし、砂底の形状が伝わるほどではありません。「底の起伏は感じるが、硬さまでは感じ取れない」「着底時のハリがない」という指摘がありました。比較したなかには「着底後の藻や岩の感じまで伝わる」と好評だった商品も。こちらはいま一歩およばず、惜しい結果でした。
<着底の瞬間のわかりやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
流れがわかりやすいと回答したのも、モニター5人中3人。「流れにロッド全体を引っ張られる感じでよくわかる」「流れの変化を感じやすかった」という声が集まりました。
一方で、「流れの強弱までは感じ取れない」との指摘も。比較したなかには流れの強弱・波に押される感覚までしっかり伝わる商品もありました。感度のよさを最重視して選ぶなら、ほかの商品を含めて検討するとよいでしょう。
<流れのわかりやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
最後は、投げやすさの検証です。
感度と同じく、エギングロッドを使って年間10杯以上のアオリイカを釣ったことのあるモニターに協力を依頼。バイブレーションルアーをつけて実際に使用し、楽に振り抜けるかを調べました。
投げやすさは、モニター全員から高評価を獲得。「しなやかで投げやすい」「軽く振り抜けてエギを飛ばしやすい」「振り抜き感がよい」といったプラスコメントが多く寄せられました。
竿尻には曲線加工が施されており、握りやすさへの配慮が感じられるデザイン。ガイドの配置バランスがよく、ラインをスムーズに放出できたと考えられます。重心の位置が手元に近い設計なため、しゃくり動作もスムーズにできますよ。
比較によると、8ft台は扱いやすさと遠投性能のバランスがよい傾向に。8.6ftのこちらも「力がほとんどいらずコントロールしやすい」と好評です。ほかのKガイドを搭載した商品と同じく初心者も扱いやすい投げ心地で、エギングデビューにぴったりな一品といえるでしょう。
<投げやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
セフィアBB S86MLは、Yahoo!ショッピング・楽天市場といった大手ECサイトで取扱店舗が確認できました。公式サイトに記載されていた値段は税込18,600円(執筆時点)でしたが、送料などを含めて確認のうえ購入してくださいね。
エギングロッドには、スピニングリール2500〜3000番をあわせるのがおすすめです。PEライン0.6~0.8号を150m以上巻いておくことが可能。エギングロッドとのバランスがとりやすいですよ。
最後に、水底の形状・水流がわかりやすかった商品をご紹介します。
がまかつのEG Sは、水流の有無・強弱が手に伝わってきたことから高評価に。着底の瞬間もしっかり感じられました。89gと非常に軽量なため片手だけでも握りやすく、楽に振り抜けて遠くまで投げやすいでしょう。長時間エギングを続けたい人・初心者にとって使いやすい一品です。
ダイワのエメラルダス MX 86M・Nも、水流の強弱・波に押される感覚が手に伝わってきました。着底の瞬間もわかりやすく、感度は良好。95gと軽量で、軽快な操作感が味わえます。初心者から中上級者まで、幅広い層に使いやすい高感度なロッドといえるでしょう。
全長 | 8.2ft |
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仕舞寸法 | 129.5cm |
本体重量 | 89g |
良い
気になる
ガイド数 | 8個 |
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ガイド特徴 | SiCリングガイド |
継数 | 2本 |
ガイドリング | SiCリング |
対応魚種 | アオリイカ、クロダイ、小型青物 |
ラグゼ EG S S82MLをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
全長 | 8.6ft |
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仕舞寸法 | 134cm |
本体重量 | 95g |
良い
気になる
ガイド数 | 9個 |
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ガイド特徴 | Kガイド |
継数 | 2本 |
ガイドリング | SiCリング |
対応魚種 | アオリイカ、クロダイ、小型⻘物 |
ダイワ エメラルダス MX 86M・Nをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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