CANON Satera MF272dwの口コミ・評判は？実際に使ってよい点・気になる点を徹底レビュー！

文字印刷のきれいさは十分です。実際に黒文字で印刷した5〜14ptの「鷹」の文字をチェックすると、文字サイズ10pt以上であれば掠れが気になりませんでした。

比較した商品はいずれも品質に大きな差はなく、本品も仕上がりは良好です。口コミに「文字の鮮明さが弱い」とありますが、複雑な漢字でも文字サイズが小さすぎなければくっきり印刷できます。

白抜き文字の場合も同様に、10ptと12～14ptの文字サイズであればきれいに印刷できました。比較した上位商品のように5ptの文字までくっきり印刷できないものの、小さな文字でなければ掠れは気になりません。

11ptにぼやけがあったものの、基本的には10pt以上の文字はきれいに印刷可能です。書類のなかで際立たせたい見出しなどに白抜き文字を使うのであれば、見にくくなることはまずないでしょう。

印刷した図形や表をチェックしても、印刷不良は見受けられませんでした。比較したなかには円に白い筋が2本入った商品もあったのに対し、本品はくっきりきれいな仕上がりに。グラデーションがきれいに出ており、まだらになっている箇所もありません。図形や表を交えた仕事の資料を作ることが多い人にもおすすめです。

印刷速度が速い点もメリットです。モノクロ資料50枚の印刷にかかった時間は、平均107.67秒。比較したなかには170秒以上かかったものもあったなか、素早く印刷できました。口コミで「印刷スピードが速くてよい」と評判なのも頷けます。

ファーストプリントタイムも、実測で平均7.67秒を記録。比較した大半の商品が10～20秒かかったなか、かなりの速さでした。印刷の待ち時間を短縮したい人や、大量に印刷することが多い人にぴったりです。

静音性も悪くありません。1m離れたところに騒音計を設置して測定した起動音・動作音の最大値は平均62.07dBと、乗用車の車内程度の大きさ（参照：日本騒音調査）でした。

比較した一部商品には約70dBとかなり大きいものもありましたが、こちらは大きな声でなら使用中も会話できるレベルです。過剰に騒音を心配する必要はなく、気軽に使えるでしょう。

スキャンした文字にも印刷不良はなく、高品質な仕上がりです。平均9.33秒で素早くスキャンでき、文字はくっきり、グラデーションの色味も細やかに再現できています。6～18ptの文字がきれいなのはもちろん、手書きした9pt相当の計20文字にも掠れは見られません。

比較した商品内にはスキャン機能がついていないものも。本商品は業務相手に手書きした簡単なメモを共有したり、紙の資料を自分用の電子データとして保存したりできて便利です。

コピー・プリント・スキャンを備えた複合機ながら、リーズナブルな価格帯も魅力です。比較したなかでは20,000円を超える商品が多い傾向でしたが、本品は公式サイトで15,180円・ECサイトで13,000円前後（※2024年12月時点）と低価格です。

コンパクトなサイズで、設置場所を選ばないのもうれしいポイント。本体サイズは幅372×奥行き320×高さ271mmなので、机上や棚の上などの省スペースに設置できます。

スマホ印刷・自動両面印刷など基本的な機能は備わっていますが、機能面はシンプルです。タッチ操作に対応していないので、直感的に操作できません。詳細なスペックは以下のとおりです。

1. 手差しトレイ｜×
2. 液晶モニター｜〇
3. タッチ操作｜×
4. 同時セットできる用紙の種類｜1
5. クラウドプリント｜〇
6. スマホ対応｜〇
7. Air Print｜〇
8. Wi-Fiダイレクトプリント｜〇
9. Mopria｜〇
10. NFC対応｜×
11. ADF対応｜×
12. 自動両面印刷機能｜〇
13. USBスロット｜×
14. セキュリティ印刷機能｜〇
15. ユーザー別の制限機能｜〇
16. 最大給紙枚数｜150枚

原稿を自動で取り込みスキャンするADF機能は非搭載。比較したほかの商品には最大給紙枚数が300枚以上でADFにも対応しており、大量の文書を一括で処理しやすいものもありました。本品は文書管理や事務処理が多い人には物足りない可能性があります。

スマホをかざすだけで印刷できるNFC機能もありません。しかし、Mopria・Air Printに対応しており、スマホから手軽に印刷できます。セキュリティ機能があり、情報漏洩のリスクを抑えられるのもうれしいポイント。オフィスや在宅ワークなどで個人情報を取り扱う人によいでしょう。

モノクロレーザーなので、比較したカラーレーザータイプの商品とは違ってカラー写真の印刷ができません。文書印刷でしか使わない場合はよいものの、プレゼン資料や広告などで色鮮やかな印刷物を作成したい人には不向きです。カラー写真も印刷したい人はほかの商品をチェックしましょう。