12年間の長期保存が可能と謳う、PASOBO アルミ缶入長期保存水。しかし実際の口コミが少なく、評判がわからないため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の2つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、サントリーやアサヒ飲料の保存水とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行ったので、保存水選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
防犯・防災の総合危機管理専門家として活動しており、護身術や防災グッズなど防災・防犯対策や危機管理業務について、企業・自治体・大学向けに実技指導・講演会・セミナー・監修を行うほか、TVや雑誌などメディアにも出演。43歳で硬式空手のチャンピオンとなっており、引退後に危機管理のアドバイス活動を開始。防犯・防災対策を実技と知識両方で広めるべく、活動している。
すべての検証は
マイベストが行っています
PASOBO アルミ缶入長期保存水は、買い足す手間を減らしたい人であれば候補になる商品です。保存期間は12年と非常に長く、比較した全商品の平均である6.7年(※執筆時点)を大きく上回りました。こまめに賞味期限をチェックする必要がないため、ローリングストックが苦手な人にも管理しやすいでしょう。
一方で、おいしさはいまひとつです。比較した「サントリー 南アルプスの天然水 防災備蓄用」や「アサヒ飲料 おいしい水」は甘くまろやかな味わいで常温でもおいしく飲めたのに対し、口に含むと独特なにおいと雑味を感じました。
一般的にミネラルウォーターは硬度が178mg/L未満の軟水ほど飲みやすい傾向がありますが、本品は硬度52mg/Lと低めながらにおい・味わいともに人工感が気になります。実際に試飲したモニター6人からは、「ゴクゴク飲むのは難しい」「水道水と同じ感覚では飲めない」との声が寄せられました。
保存期間がかなり長いのは大きな魅力ですが、災害時でもおいしい水を飲みたい人には不向きといえます。上位商品には保存期間の長さはもちろん、クリアな味わいで飲みやすいものもあったため、買い足す手間の少なさ・おいしさの両方を求める人は、ほかの商品もチェックしてみてください。
そもそも保存水とは、長期間にわたって保存可能な水のこと。水の品質は一般的なミネラルウォーターと同じですが、容器に厚手の素材を用いることで中身の水を蒸発しにくくしており、保存期間の長さを実現しています。
今回ご紹介するアルミ缶入長期保存水は、長く保存できるよう、ボトルに光・ガス・紫外線を通しにくいアルミニウム素材を使用しているのが特徴。アルミニウムはリサイクル率が高く、プラスチック容器に比べて環境に配慮していると謳っています。販売元は、家庭ごとに適した防災セットを提案するPASOBOです。
原材料の水には、静岡県焼津市で採水した深井戸水を採用。飲みやすさを考え、ボトルの口は大きめに設計しています。
1本あたりの内容量は500mLと持ち運びに便利なサイズ。1セットにつき3本が入っており、合計量は1.5Lです。保存水の備蓄量は成人1人あたり3Lが目安のため、十分な量を備えるには数セット用意しておくとよいでしょう。
災害が発生すると、ライフラインが停止し水道水が使えなくなる可能性があります。実際に東日本大震災が発生した際には、水道が80%復旧するまでに3日間も要しました(参照:厚生労働省)。
スーパーやコンビニで水を購入するのも難しくなるため、ライフラインが復旧するまでの3〜4日間を過ごせるだけの保存水を準備しておくことが大切です。飲用のほか調理用・トイレにも使えるよう、成人1人あたり3Lを目安に備えましょう。
保存水の保管場所には、におい移りしにくく直射日光が届かない場所を選びましょう。保存水の容器によく使われるペットボトルは温度変化の影響を受けやすいうえに、食料品のにおいも透過してしまうため、保管場所には工夫が必要です。
保管時には、ダンボールのまま置いておくのがおすすめ。保存水が入ったダンボール箱は厚手かつ、取っ手の切り込みがないものが多く、異臭のもととなる外気の侵入を防げるでしょう(参照:農林水産省)。
今回は、PASOBO アルミ缶入長期保存水を含む保存水全29商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
はじめは、保存期間の長さの検証です。せっかく保存水を購入するなら、できるだけ長く保存できるものを選びたいですよね。
そこで公式サイトに記載の情報をチェックしたところ、保存期間は12年とかなり長めでした。比較した全商品の平均期間が6.7年(※執筆時点)だったことをふまえると、こまめに買い足す手間がかかりません。ローリングストックが苦手な人にも向いています。
次は、おいしさの検証です。
実際に男女6人のモニターが各商品を試飲し、味に臭みや雑味を感じないか・ゴクゴク飲めるかの2点をチェックしました。
実際に試飲したところ、おいしさはモニターからの評価が伸び悩む結果に。独特なにおいがあり、口に含むと雑味も気になります。一般的にミネラルウォーターは硬度178mg/L未満の軟水ほど飲みやすい傾向がありますが、本品は硬度52mg/Lと低めながら飲みづらさを感じました。
比較した「サントリー 南アルプスの天然水 防災備蓄用」や「アサヒ飲料 おいしい水」は甘くまろやかな味わいだったのに対し、本品はモニターから「ゴクゴク飲むのは難しい」「水道水と同じ感覚では飲めない」との声が。災害時でもおいしい水を飲みたい人には不向きです。
<おいしさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
最後に、ほかの特徴をもつ商品をご紹介します。
ジャパンミネラルのカムイワッカ麗水は、保存期間が15年と長いのが魅力です。購入後はこまめに買い足す必要がありません。財団法人日本食品分析センターの水質検査に合格しており、安全性にも期待がもてます。500mLが24本セットになっているため、避難用・備蓄用の両方を準備できますよ。
おいしさにこだわる人には、フジックスの黒部10年保存水がおすすめ。口あたりは柔らかいうえに雑味はほぼなく、ミネラルウォーターに近いクリアな味わいでした。喉越しもサラッとしており、においにもクセは気になりません。保存期間は10年と長く、管理がしやすいでしょう。
保存期間 | 15年 |
---|---|
1本あたりの内容量 | 500mL |
硬度 | 19mg/L |
原水の種類 | 湧水 |
採水地 | 北海道羊諦山麓 |
ミネラル含有量 | 不明 |
カルシウム含有量 | 0.51mg |
ナトリウム含有量 | 0.7mg |
マグネシウム含有量 | 0.15mg |
カリウム含有量 | 0.15mg |
セット本数 | 24本 |
外箱の幅 | 36cm |
外箱の奥行 | 25cm |
外箱の高さ | 22.5cm |
ジャパンミネラル カムイワッカ麗水をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
保存期間 | 10年 |
---|---|
1本あたりの内容量 | 500mL |
硬度 | 57mg/L |
原水の種類 | 不明 |
採水地 | ‐ |
ミネラル含有量 | 0mg |
カルシウム含有量 | 1.9mg |
ナトリウム含有量 | 0mg |
マグネシウム含有量 | 0.23mg |
カリウム含有量 | 0.15mg |
セット本数 | 24本 |
外箱の幅 | 37cm |
外箱の奥行 | 25cm |
外箱の高さ | 21cm |
フジックス 黒部10年保存水をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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