高性能とシンプルな使いやすさが評価され、世界天文年コレクションを受賞した、スコープテック ラプトル50 天体望遠鏡セット。インターネット上では高評価な口コミが多い一方で、「少し触れただけで動いてしまい、微調整が難しい」「月のクレーターが見えにくい」という気になる評判もあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、スコープテック ラプトル50 天体望遠鏡セットを含む天体望遠鏡12商品を実際に使ってみて、使いやすさ・子どもとの使いやすさ・天体の見やすさ・持ち運びのしやすさを比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
良い
気になる
スコープテック ラプトル50 天体望遠鏡セットは、子どもでも持ち運びやすいのが魅力です。鏡筒と三脚を合わせた重量は1.5kgで、教科書が入っていないランドセルとほぼ同じ重さでした。
三脚はネジ止めする部分が多いものの、それ以外はシンプルな設計で簡単にセットできます。ベーシックな機能がそろっており、調整の手間なく覗くだけで天体が見えるのも便利なポイントです。
説明書は振り仮名つきで書かれており、子どもが1人でも楽しめるように工夫されています。三脚は安定感があり、少しぶつかった程度で倒れる心配も少ないでしょう。実際に月を見てみると、コントラストが高くクレーターがはっきりと確認できました。
一方で、微動ハンドルがついていないため、細かな調整ができないのは惜しいところです。より遠くの対象物を見たい上級者には向きませんが、これから天体観測を始める子どもへのプレゼントにはぴったり。ぜひ購入してみてくださいね。
実際にスコープテック ラプトル50 天体望遠鏡セットと比較検証を行った商品の中で、各検証項目でNo.1を獲得したものをピックアップしました。
スコープテック ラプトル50 天体望遠鏡セットよりも高い評価を獲得した商品も!ぜひこちらも検討してみてくださいね。
神奈川県に本社を構える光学機器メーカー、スコープテック。
今回ご紹介するのは、「子どもが1人で出して1人で使える」というコンセプトのもと開発された天体望遠鏡です。
執筆時点での値段を公式サイトでチェックしてみたところ、税込11,000円とかなり安く購入できます。対象年齢は6歳からとされており、天体観測に興味を持ち始めたお子さんにもよいでしょう。
鏡筒には、昔ながらの形をした屈折式を採用しています。屈折式は温度変化に強く、保管時の手入れも必要ないのが魅力です。また視界全体が安定していてコントラストがよく、あらゆる天体観測に対応できるといわれています。
搭載している対物レンズの口径は、50mmです。対物レンズの口径が大きければ大きいほど天体の細部まで観察できますが、月をメインに見る場合は50mmでも十分でしょう。
付属している接眼レンズは、30倍に拡大できるK.20mm・75倍に拡大できるF.8mmの2つ。接眼レンズを使えば、小さめではあるものの、土星の輪や2本以上の木星の縞が確認できると謳われています。
星を探すときに便利な、のぞき穴ファインダーがあるのも注目したいポイントです。前後にある2つの穴に見たい対象を合わせるだけで星をとらえられ、細かな調節などの面倒な作業が必要ありません。初心者でも扱いやすいでしょう。
スマホで月の撮影がしたいなら、別売りのクリップアダプタを購入するのも一手です。
使い方は簡単で、まずはクリップアダプタの穴の中心が、スマホカメラのレンズの中心と重なるようにはさみます。つぎに天体望遠鏡にセットしたK.20mmの接眼レンズにクリップアダプタをはめ、スマホを支えながらシャッターを切ればクリアな写真が撮れますよ。
クリップアダプタはK.20mmの接眼レンズのみに対応しているので、ほかの接眼レンズを使わないよう注意してください。公式サイトでのクリップアダプタの値段は、執筆時点では税込2,580円でした。
今回は、スコープテック ラプトル50 天体望遠鏡セットを含む天体望遠鏡12商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
検証①:使いやすさ
検証②:子どもとの使いやすさ
検証③:天体の見やすさ
検証④:持ち運びのしやすさ
まずは、使いやすさの検証です。
天体観測に興味がある初心者5人に協力してもらい、実際に組み立ててみました。そしてファインダーの調節をしながら、遠くの建造物を観察します。セットのしやすさ・細かな操作のしやすさ・安定性の3つの観点で評価しました。
「三脚の組み立てが面倒」というコメントがあったものの、それ以外は手順がシンプルで楽にセットできました。ベーシックな機能がそろっており、「見たいものがすぐに見れる」といった意見も寄せられています。三脚については、「きちんと固定されている」など安定感を評価する声があがりました。
一方で微動ハンドルがないため、細かな調整ができないのが気になります。「本格的な天体望遠鏡とはいえない」と感じた人もおり、より遠くの対象物を見たい上級者には物足りないでしょう。キャンプなどに持ち出すよりも、家の近くで天体観測をしたいときに向いています。
続いて、子どもとの使いやすさの検証です。
子どもは文字を読みながら組み立てるのが苦手と想定し、説明書を読まずにモニターが組み立ててみます。わからないときのみ説明書をチェックしました。完成後はファインダー調整と実際の観測をして、セットのしやすさ・細かな操作のしやすさ・安定性の3つについて評価します。
三脚はネジを止める部分が多いですが、一度組み立てたあとは解体しなければ楽に扱えます。複雑な微調整がなくただ覗くだけで天体が見えるため、子どもでも使いやすいでしょう。モニターのなかには、「小学生向けの簡易天体観測キットとして役立ちそう」とコメントした人もいました。
説明書は振り仮名つきで書かれており、子どもが1人でも楽しめるように工夫されています。「少しレンズが小さい」という意見もあったものの、「基本的な観測をするのにぴったり」と評価する声が寄せられました。
三脚は安定しており、少しぶつかった程度で倒れる心配は少ないでしょう。しかし、「足先が丸いので衝撃によってズレる可能性がある」といった声もありました。砂場などはグラつきやすいため、コンクリートなどフラットな場所を選んで立ててくださいね。
次に、天体の見やすさの検証です。
月を観察して、解像感・コントラスト・色収差のなさを確かめました。なお、観察条件は以下のとおりです。
解像感が高く、月のクレーターがはっきりと確認できました。コントラストが十分にあり、天体の見えやすさは問題ありません。月がかなり明るい場合は光の反射が漏れることもありましたが、あまり気にならないでしょう。
最後に、持ち運びのしやすさの検証です。
鏡筒と三脚を合わせた重さをチェックし、楽に持ち運べるかを確かめます。
鏡筒と三脚の重量は1.5kgで、今回検証したなかではトップクラスの軽さです。教科書が入っていないランドセルと同じくらいの重量なので、子どもでも楽に持ち運べます。
光学形式 | 屈折式 |
---|---|
架台タイプ | 経緯台 |
倍率 | 30倍、 75倍 |
ファインダー | のぞき穴ファインダー |
微動ハンドルあり | |
スマホ撮影可能 |
良い
気になる
分解能 | 2.32秒 |
---|---|
極限等級 | 10.3等星 |
集光力 | 51倍 |
自動追尾機能 | |
自動導入機能 | |
カメラとの接続可能 | |
スマホホルダー付き | |
付属接眼レンズ | K20mm、 F8mm |
最後に、使いやすさの検証で高評価を獲得したほかの商品をご紹介します。
池田レンズ工業のリゲル60は、微動ハンドルがあり鏡筒の向きを簡単に調整できるのが便利です。パーツが少なくて構造がシンプルなため、大人だけでなく子どもにも使いやすいでしょう。月を観察してみると、フチにわずかな色づきがありましたが、ほとんど気になりません。コントラストが高く、図像がはっきりと見えました。
スコープテックのアトラス60 天体望遠鏡セットは、微動ハンドルが届きやすい位置にあるのが魅力。腕が短い子どもでも楽に操作できそうです。三脚・架台はやや重めですが、精度が高くて調整の正確さも優れています。月の細かな模様までよく見え、観察のしやすさも問題ありません。
光学形式 | 屈折式 |
---|---|
架台タイプ | 経緯台 |
倍率 | 35倍、 117倍 |
ファインダー | のぞき穴ファインダー |
微動ハンドルあり | |
スマホ撮影可能 |
良い
気になる
分解能 | 1.93秒 |
---|---|
極限等級 | 10.7等星 |
集光力 | 73.5倍 |
自動追尾機能 | |
自動導入機能 | |
カメラとの接続可能 | |
スマホホルダー付き | |
付属接眼レンズ | K20mm、 F6mm |
池田レンズ工業 リゲル60をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
光学形式 | 屈折式 |
---|---|
架台タイプ | 経緯台 |
倍率 | 40倍、 64倍、 133倍 |
ファインダー | のぞき穴ファインダー |
微動ハンドルあり | |
スマホ撮影可能 |
良い
気になる
分解能 | 1.93秒 |
---|---|
極限等級 | 10.7等星 |
集光力 | 73.5倍 |
自動追尾機能 | |
自動導入機能 | |
カメラとの接続可能 | |
スマホホルダー付き | |
付属接眼レンズ | K20mm、F12.5mm、Or6mm |
スコープテック アトラス60 天体望遠鏡セットをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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