コンパクトで手軽に使えるカッティングマシン、クリカット Cricut Joy。インターネット上の口コミでは「簡単にセッティング操作できる」「コンパクトで音も静か」と評判です。しかし、「カットラインがずれる」といった声もあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の10個の観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のカッティングマシンとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、カッティングマシン選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
クリカット Cricut Joyは、ステッカーなどを手軽に作れる、軽量&コンパクトなものがほしい人におすすめです。サイズは横幅が21.3cmと小さく、重量は1.75kgと比較した商品内でもかなり軽量で、使いたいときにサッと取り出せます。ペーパークラフトやステッカー・グリーティングカードなど、小さな作品をメインに作りたい人にぴったりでしょう。
実際に使うと、ステッカーやアイロンシートのカット精度は良好。「カットラインがずれる」との口コミ同様の意見も一部あったものの、直線・曲線はきれいに仕上がり個人使用には問題ないレベルでした。尖りがある頂点部分は「先端まできれいに再現」「複雑な漢字だと仕上がりが甘い」などモニター評価が二分したものの、半数以上が満足しています。
カットスピードも速く、8.1cmある「mybest」のロゴ10個の切り出しが4分48秒で完了。稼動音も50.1dBと静かで、夜間でも使いやすいでしょう。初回セットアップも、チュートリアルがあり簡単です。純正ソフトをダウンロードする必要があるものの、モニターからは「わかりやすい」との声が多く、はじめてでも直感的に扱えそうです。
カット設定も簡単で、無線でデータ転送でき、刃の長さを自動調整できるオートブレード機能を搭載。フェルト・ロール紙には非対応ですが、デフォルトでフェイクレザー・布への加工が可能です。箔押し・エンボスなど目を引く加工にも対応し、凝ったデザインに仕上げたいときにも重宝しますよ。
一方、プラ板はメーカーはで推奨しておらず、実際の精度も低め。切り取る際にかなり力が必要で、細かな部分はカッターなどの道具が必要でしょう。スキャン機能がなく、手描きのデザインだと取り込みに手間がかかるのも惜しい点です。とはいえ、扱いやすさと2万円台で購入できる手頃さは魅力。小さな作品をスピーディに作りたい人はぜひ検討してみてください。
今回ご紹介するクリカット Cricut Joyは、シリーズのなかでもコンパクトに作られたカッティングマシン。サイズは幅21.3×奥行13.8×高さ10.8cm・重量1.75kgと、小型かつ軽量で持ち運びも簡単です。アイロン転写シートや厚紙・ビニールなど、50以上の素材をカットできる設計ですよ。
最大カッティング範囲の幅は13.9cmで、カードやステッカーを作るのにぴったりのサイズです。Bluetoothワイヤレステクノロジーを搭載し、アプリを使ってスマホで簡単にオリジナルデザインを作成可能。専用ソフトウエア(アプリ)「Cricut Design Space」は、Windows・Mac・iOS・Androidに対応しています。
Cricut Joy専用のクラフト素材「Smart Materials」も便利です。通常カッティングする際は付属の専用マットを設置する必要がありますが、こちらの素材はマットなしで使用可能。最大1.2mまで連続カットできるうえ、繰り返しカットなら最大6mまで対応しています。
<スペック>
クリカットでは、コンパクトモデルのCricut Joyのほかにも、さまざまなカッティングマシンがラインナップしています。それぞれ特徴が異なり、作りたいデザインや用途に合わせて選べますよ。
たとえば「Cricut Joy Xtra(クリカット エクストラ)」はインクジェットプリンターと互換性があり、フルカラーで印刷したものをデザインに沿ってカット可能。アイロンがけに便利な小型ヒートプレスも付属しています。以下に数モデルの特徴を記載するので、購入時の参考にしてください。
<ラインナップ>
ラインナップは一部抜粋
今回はクリカット Cricut Joyを含む、人気のカッティングマシンを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
人気のカッティングマシンを比較検証したところ、クリカット Cricut Joyには9つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてみてください。
モニターがステッカーシートの仕上がりをチェックすると、元データの直線はおおむねきれいに再現できており、9人中6人が「満足」と回答。一部直線に歪みがある点が気になる人がいたものの、比較した波打っているような仕上がりだった商品と並ぶと、趣味で楽しむぶんには問題ないレベルといえます。
曲線の再現度も悪くなく、直線同様に6人が「満足」と回答しました。モニターからは「フォントの曲線がなめらか」など好印象です。ただ丸みのあるアルファベットや「較」の字の縦長の線の歪みを指摘する声もあり、文字が大きいと歪みが気になるかもしれません。
頂点のきれいさについては意見が二分。約半数のモニターは、「★」の先端の仕上がりや、めくれ・つぶれのなさに満足。一方複数の人は「底」の下の部分のくりぬきの甘さを指摘しており、「入り組んだ部分の角からめくれている」との意見も。個人使用には十分なレベルですが、販売用には向かないでしょう。
<ステッカーシートの仕上がりについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
アイロンシートの仕上がりも、おおむねきれいです。直線は歪みがほとんど気にならず、まっすぐにカットできていました。自分用にはもちろん、友人へのプレゼントなどにも使えそうです。
曲線もパッと見はきれいに仕上がっています。ただ「カットラインがずれる」との口コミのように、「漢字のカーブで丸みが物足りない・ガタつきがある」と感じた人も。とはいえ半数ほどのモニターが満足しており、全体的に歪んでしまった商品と比べると許容範囲といえます。
頂点の仕上がりは好みが分かれました。つぶれることなくむしろ画質がよくなったと感じる人がいた一方、複雑な漢字のくり抜きが甘い点や「★」の欠けを指摘する声も。鋭角に尖る部分が多い文字やイラストだと、物足りなさを感じる可能性があるでしょう。
<アイロンシートの仕上がりについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
使い勝手に大きく関わるカットスピードも優秀です。幅8.1cmある「mybest」のロゴを10個並べたカットデータを送ると、4分48秒でステッカーシートのカットが完了。比較した全商品の平均値より約10秒速く仕上がりました(※執筆時点)。
なかには6分近くかかった商品があったことを思うと、限られた時間内でもストレスなく使えそうです。
カット設定も簡単で、比較したほとんどの商品と同様に高評価を獲得しました。素材の読み取りは自動では行えず純正ソフトで指定する必要がありますが、Bluetooth対応でカットデータを無線で転送できるのは利点です。
刃の長さが自動で調整されるオートブレード機能も搭載しています。比較したなかには刃の長さを手動で変えなければならない商品もあったのに対し、素材を指定するだけと手間がかかりません。「簡単にセッティング操作できる」という口コミにも頷ける結果でした。
オプションが充実しているのもうれしいポイント。フェイクレザー(ペーパーシン)への加工が可能なうえ、オプション品を購入すれば厚紙や布も使えます。布の場合は強粘着のマットを購入し、その上に貼ってカットしましょう。
比較した一部の商品にはなかった箔押しやエンボス加工にも、デフォルトで対応しています。見栄えのする加工が行えるので、デザインに凝りたい人にも向いていますよ。
付属の細字ペンでオリジナルの細かいタッチを加えられるのも魅力のひとつです。ただし、フェルトやロール紙、静電気の力で固定するための静電マットに非対応な点は覚えておきましょう。
純正ソフトの使いやすさも良好です。アイコンにカーソルを合わせても説明は出ませんが、アイコン付近に日本語で名前が記載されています。実際にパソコンで純正ソフトを使用したモニターからは、「アイコン表示がわかりやすい」との声があがり好評でした。
ほかの商品には操作方法がわかりにくいものがあったのに対し、背景に目盛りがあり数値も表示され、文書ソフト感覚でサイズ調整できます。数字入力ができない点は惜しいですが、比較的スムーズに操作できるでしょう。
複製したいときは、Ctrl+C・Ctrl+Vが使えて直感的に操作可能。ただガイド線が出ないので、等間隔に並べる際は少し手間取るかもしれません。図形の調整は好みが分かれ、「エクセル感覚で使える」「図形を選択すると動きが遅い」などさまざまな声が聞かれました。楽に使いこなせるとまではいえないものの、グラフィックソフトを使っていない人でもそれほど迷わず使えそうです。
<純正ソフトの使いやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
初回セットアップ向けのチュートリアルがあり、準備も簡単。最初の一歩を踏み出しやすいでしょう。本体に操作パネルがありパソコン不要で準備できた商品には及ばないものの、純正ソフトをダウンロードすればすぐに使い始められます。
付属の説明書には本体のセットアップ方法のみ記載されているので、インストール方法はQRコードかURLから確認してください。iOS・Android・Windows・MacOSに対応しており、リンク先でOSを選択すればスムーズにインストールできますよ。
稼動音も控えめで高評価です。本体から1m離れた位置で騒音値を計測すると、50.1dBと書店の店内と同程度の数値をマーク(参照:環境省)。全体平均値の53.8dB(※執筆時点)よりも静かでした。
比較した結果、運転音が50dB以下の商品は夜中でも気にならない傾向があり、本品も同様です。「コンパクトで音も静か」との口コミどおり、仕事終わりなどの遅い時間帯でも、周囲を気にせず使いやすいでしょう。
比較的リーズナブルな価格設定も魅力です。比較したほとんどの商品が3万円以上するなか、本品は大手ECサイトで2万円台後半で販売されていました(※執筆時点)。購入時のコストを抑えたい人にぴったりです。
DIYやハンドメイドをこれからはじめる人は、入門機として検討してみるのもよいでしょう。
クリカット Cricut Joyにはたくさんのメリットがある反面、気になった点もありました。購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
プラ板の仕上がりはきれいとはいえない結果です。本品は軽量素材向けに開発されており、0.3mmのプラ板に対応したプリセットモードがなく、手動で少しずつ調節する必要がありました。
できあがったものを実際に切り離したところ、かなり力が必要できれいに抜き取れず、歪んだり壊れたりする部分も。モニターからは「カット面の凹凸が気になる」との指摘もあり、複雑な文字はカッターなどを使う必要があります。
直線の再現度もいまひとつで、手で切り離すとバリや凹凸が目立ちました。サイズが小さいため、やすりがけも大変そうです。切り抜く際の歪みにより曲線・頂点もきれいとはいえず、「再現性が低い」との意見も出ました。薄めの工作用プラ板もメーカーは推奨していないため、使用は避けたほうがよいでしょう。
<プラ板の仕上がりについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
スキャン機能を搭載していないのもネック。比較したスキャン機能つきの商品は手描きデザインなどを楽に読み込めましたが、本品はスマホで撮影したりスキャナーで読み取ったりしてデータ化してから本体に転送する必要があります。手書きデータを手軽に使いたい人には向きません。
図柄のフチをなぞるトレース機能はあるものの、「工程が多く、説明なしでは手こずる」といった声が聞かれ、操作に迷うモニターが多数見られました。グラフィックソフトを使ったことがない人にとっては、細かな調整は難しいでしょう。
<トレース機能についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
最大カッティング範囲幅 | 139mm |
---|---|
カット可能な厚さ | 不明 |
素材自動読み取り機能 | |
対応OS | Windows、macOS、iOS、Android |
良い
気になる
幅 | 21.3cm |
---|---|
奥行 | 13.8cm |
高さ | 10.8cm |
重量 | 1.75kg |
最大カッティング範囲長さ | 1210mm |
対応用紙サイズ | 10.795cm x 29.845cm |
カッティング速度(公称値) | 不明 |
サンプルデザイン数 | 50個 |
素材 | アイロン転写シート、厚紙、ビニール、紙など |
本体のスキャン機能 | |
自動位置合わせ機能 | |
スマホ読み取り可能 | |
トンボ読み取り機能 | |
トレース機能 | |
データ転送方法 | Bluetooth |
A4ステッカーのカットにかかった時間 | 288秒 |
カット可能な素材(オプション品がない状態) | アイロン転写シート、厚紙、ビニール、紙、スマート素材など50以上の素材 |
カット可能な素材(オプション品がある状態) | 布 |
CorelDRAW対応 | 不明 |
静電マット対応 | 不明 |
ロールフィーダー対応 | 不明 |
対応する刃・ペンの種類 | ノーマルブレード(自動刃出し調整) |
同時にセット可能な刃の数 | 1本 |
Illustrator対応. | |
可能な加工(オプション品がない状態) | 箔押し、エンボス加工 |
可能な加工(オプション品がある状態) | ドロー |
説明書付属 | |
タッチパネル式 | |
リピート機能 |
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シルエットポートレート4は、エントリーモデルながらカッティング精度に優れた商品です。価格は3万円以下とリーズナブルで、仕上がりのよさでは高い評価を獲得。直線はもちろん曲線の細かな部分まできれいに再現され、思いどおりにカットできました。
プラ板も元データと遜色ない仕上がりで、「軽い力で切り離せる」とほとんどのモニターから好評。アクセサリー作りなどにも活躍しそうです。オプションを使えば幅広い加工を楽しめる点も魅力的。カッティングマシン選びで迷ったときの有力候補となるでしょう。
シルエットカメオ4は、ポートレート4より大型で大きな素材をカットできるのが特徴です。カッティング範囲の長さは最大3mあり、ロール紙を使えば長いデザインや大量生産が可能。データ転送と同時に起動するので、スタートボタンを押す手間がないのも高ポイントです。
ステッカーやプラ板のカット精度も良好で、オプションを使えばレザークラフトも楽しめます。アイロンシートの仕上がりはモニター満足度が高く、「とてもきれい」などポジティブな声が挙がりました。Tシャツのロゴなども作りやすく、趣味の幅が広がるでしょう。
クリカット Cricut Joyは、楽天市場・Yahoo!ショッピング・AmazonなどのECサイトで購入可能。ECサイト内の公式ストアでは、税込約28,800円(※執筆時点・EC公式ストア参照)ほどで販売しています。普段のお買い物でポイントをためている人は該当のECサイトをリサーチしてみましょう。
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