充電式でありながらパワーがあり、効率よく作業できると評判のマキタ 充電式ランダムオービットサンダ BO180DZ。インターネット上では高く評価されていますが、「研磨中に粉塵がかなり舞う」「思いどおりに動かせない」といった口コミもあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、マキタ 充電式ランダムオービットサンダ BO180DZを含むランダムサンダー全11商品を実際に使って、使いやすさ・粉塵の舞いにくさ・音の静かさ・付属品、付加機能の高さ・研磨力の高さを比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
DIYアドバイザー・DIY工作アドバイザー・日曜大工士。乙種第4類危険物取扱者免状を取得しているほか、フォークリフト運転技能講習を修了。2023年まで、ホームセンターの資材館の販売員として電動工具・建築資材・農機具などの接客に従事。現在はマイベストにて、インパクトドライバーや丸ノコなどの電動工具を中心に徹底的に検証。メーカーや価格を問わず、ユーザーが「買ってよかった」と感じられるようなコンテンツ制作に日々努めている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
マキタ 充電式ランダムオービットサンダ BO180DZは、研磨力の高いコードレスの商品をお探しの人におすすめです。比較した商品のなかでも数少ないバッテリー式で取り回しがよく、コード式に劣らない研磨力が持ち味。実際にニスを塗った木材を研磨した検証では、上位のコード式と同等の約10秒という速さで剥がせました。
ハンドルにグリップがあり、握りやすいのも好印象。口コミの指摘どおり、意識して操作しないと少し本体がブレますが、扱いにくさは感じません。電源操作もワンタッチと簡単ですよ。稼働音は79.4dBと、比較した商品の平均約80dB(※執筆時点)とほぼ同じでした。
作業中に粉塵が舞いにくいのも魅力です。「研磨中に粉塵がかなり舞う」という口コミがありましたが、黒いシート上で木材を研磨しても、ほとんど飛散は見られませんでした。ダストバッグにファスナーがあるため、ゴミを捨てるのも楽ちんです。
変速機能は、低速~高速までの3段階で調整が可能。粗く削ったり、回転数を下げて稼働音を抑えたりと、シーンに合わせた使い方ができますよ。電源OFFから約3秒で回転停止と、すぐに次の作業に取り掛かりやすいのもうれしいポイントです。
とくにバッテリーの使い回しができるマキタの電動工具をお持ちの人は、ぜひ購入を検討してみてください。
そもそもランダムサンダーとは、電気の力でプレートを振動・回転させることで効率よく研磨できる電動サンダーのこと。加工後の仕上げに使うオービタルサンダーよりも研磨力が高く、木材はもちろん、塗装はがしやサビ落としにも使えるパワーを備えているのが特徴です。
今回紹介する充電式ランダムオービットサンダ BO180DZも、パワーが必要な作業向けにつくられた商品。販売元は、電動工具を中心に充電製品の開発に力を入れるマキタです。
取り回しのよさにこだわり、バッテリー充電式を採用。マキタの18Vシリーズの商品をお持ちであれば、バッテリーを使いまわしできます。セット販売しているバッテリーは、以下2種類です。
<バッテリー>
時間のかかる作業をするときは容量6.0A、なるべくバッテリーが軽いものを選びたい場合には容量3.0Aを選ぶのがおすすめです。すでに18Vシリーズをお使いでバッテリーの追加購入が不要であれば、本体のみでも購入できます。
全長は175mm、重量は1.6kg。モーターを前方、バッテリーを後方に斜め差し込みすることで、コンパクトかつ低重心を実現していると謳っています。作業の邪魔にならないよう、ダストバッグは360度回転する設計です。そのほかのスペックは、以下をご確認ください。
<仕様>
ランダムサンダーは、パッドにバフを取り付ければポリッシャーとして車磨きにも使えます。
ただし、ランダムサンダーはポリッシャーより回転数が高いため、操作にふなれだと傷をつけてしまう場合も。心配な人は、ポリッシャーを使うのがよいでしょう。
今回は、マキタ 充電式ランダムオービットサンダ BO180DZを含むランダムサンダー全11商品を用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、使いやすさと粉塵の舞いにくさの検証です。
実際に商品を使い、動かしやすさや持ちやすさをチェックしました。粉塵の舞いにくさについては、黒いシートの上で木材を1分間研磨し、目視で飛散した量を確認します。なお、サンドペーパーの番手は#120に統一して検証を行いました。
実際に木材を研磨したところ、若干暴れました。検証ではほとんど暴れなかった商品もあり、人によっては口コミどおり扱いにくさを感じる場合があるでしょう。
グリップがあるため、握りやすさは良好です。手にもフィットしやすく、意識してコントロールすれば問題なく作業できます。電源操作はボタンを押すだけ。トリガーを握ったまま作業する必要がなく、楽に研磨できました。
黒いシートの上で木材を研磨しても、ほとんど粉塵は飛散しませんでした。研磨しながら粉塵を吸い取る、ダストバッグを接続できるのが特徴。同じダストバッグ付きでも、粉塵が飛散した商品があったのに対し、目や喉に入らず作業に集中できました。
「研磨中に粉塵がかなり舞う」という口コミとは反対に、しっかりと粉塵を吸い込めるので、研磨後の作業台まわりの後片付けも楽になりますよ。
別売りのホースとノズルを購入すれば、集塵機とも接続できます。長時間作業する場合など、集塵容量が足りなくなりそうなときは、アタッチメントの購入をご検討ください。
次は、付属品・付加機能の豊富さと音の静かさの検証です。音の静かさでは、使用中の音の大きさを騒音計で測定し、比較検証しました。
機能・付属品について確認した結果は、以下のとおりです。
比較したほとんどの商品と同じく、バフは付属しません。必要なときは追加で購入しましょう。
変速機能は、高速・中速・低速の3段階。粗く削りたいときや、繊細な作業に使いたいときなど、シーンに合わせて調整できます。電源を切ってから回転停止までも約3秒と短く、いったん手を止めて別の作業に取り掛かるときも効率がよいですよ。
集塵袋に溜まったゴミは、ファスナーから捨てられる仕様です。ファスナーは比較した商品の約3割しかついておらず、使いやすさに配慮しているのが好印象でした。
実際に研磨中の稼働音を測定したところ、79.4dBと特別うるさくはありませんでした。ランダムサンダーは総じて音が大きく、検証した全商品の約半数が75~79dBです。
試しに変速機能で回転数を落としたところ、稼働音を抑えた使い方もできました。音が響きやすい場所で作業するときや、時間帯によってうまく使い分けるとよいでしょう。
最後に研磨力の高さを確認するため、ニスを塗った木材を研磨します。
その結果、約10秒研磨しただけでほとんどのニスを剥がせました。コード式と変わらぬパワーだと謳っているとおり、比較したコード式の商品と同等の研磨力を備えています。
コードの煩わしさが気になっていたが十分な研磨力もゆずれない、という人によいでしょう。
給電方式 | バッテリー式 |
---|---|
回転数 | 7,000/9,500/11,000min-1 |
吸塵パック付き | |
変速機能 |
幅 | 123mm |
---|---|
長さ | 175mm |
高さ | 153mm |
消費電力. | 不明 |
電流 | 6.0Ah/3.0Ah |
3軸合成値 | 2.5m/s2 |
コード長 | 不明 |
ペーパーサイズ | 125mm |
吸塵パックにファスナーあり | |
バッテリー付属 | |
充電器付属 | |
ケース付属 | 不明 |
標準付属品 | サンディングディスク:#60、#120、#240(各2枚)/ダストバッグ |
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35,980円
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マキタ 充電式ランダムオービットサンダ BO180DZは、楽天市場・Yahoo!ショッピング・AmazonなどのECサイトで購入できます。本体のみでも、バッテリーとセットでも販売しているので、間違いのないように型番を確認しましょう。
<販売価格>
執筆時点での公式サイトの価格です。
在庫状況は店舗によって異なりますが、コメリやDCMなどのホームセンターでも取り扱っています。実物を見たい人は、在庫があるか問い合わせてみてくださいね。
ムラなく仕上げるために、正しい使い方を確認しましょう。電源を入れたら、モーターの回転が完全に上昇するまで待機します。研磨したい部分に対して水平にサンドペーパーが当たるよう調節し、軽く押し当てながら動かしてください。
押し付けすぎると回転数が落ちるだけでなく、本体の故障に繋がる場合も。グリップに手を添えるような感覚で動かすのがポイントです。
ランダムサンダーは、用途に合わせたバフが販売されています。
車のワックスがけには柔らかいスポンジバフ、木材のツヤ出しには布のバフ、床などについた大きな傷にはウールバフを使いましょう。作業内容に合わせて、必要なものを買い足してくださいね。
ボッシュ吸じんランダムアクションサンダーは、パワーと静音性を兼ね備えた商品。木材に塗ったカラーニスを10秒で剥がせるほどの研磨力がありました。高速にしても約75dBと静かですが、変速機能で回転数を下げれば、稼働音をより抑えられます。粉塵も舞いにくく、扱いやすいですよ。
京セラのサンダポリッシャー RSE-1250は、初心者でも扱いやすいのが特徴。両手でも片手でも握りやすく、研磨中のブレも少ないので、思い通りに動かせました。粉塵の飛散が少ないうえに、集塵機と接続できるのも便利なポイント。付属品が充実しているので、購入後すぐに作業をはじめられますよ。
給電方式 | コード式 |
---|---|
回転数 | 7,500〜12,000min-1 |
吸塵パック付き | |
変速機能 |
幅 | 122mm |
---|---|
長さ | 227mm |
高さ | 150mm |
消費電力. | 250W |
電流 | 不明 |
3軸合成値 | 5m/s2 |
コード長 | 2.5m |
ペーパーサイズ | 不明 |
吸塵パックにファスナーあり | |
バッテリー付属 | |
充電器付属 | |
ケース付属 | |
標準付属品 | マイクロフィルターユニット、ラバーパッド(ミディアム)※本体装着済み |
ボッシュ 吸じんランダムアクションサンダー GEX125-1AEをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
給電方式 | コード式 |
---|---|
回転数 | 6,000〜12,000min-1 |
吸塵パック付き | |
変速機能 |
幅 | 123mm |
---|---|
長さ | 226mm |
高さ | 151mm |
消費電力. | 300W |
電流 | 3.3A |
3軸合成値 | 5.2m/s2 |
コード長 | 2m |
ペーパーサイズ | 125mm |
吸塵パックにファスナーあり | |
バッテリー付属 | 不明 |
充電器付属 | 不明 |
ケース付属 | 不明 |
標準付属品 | ディスクペーパー 穴あき(#120)、ポリッシングスポンジ、集じん袋 |
京セラ サンダポリッシャー RSE-1250をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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