3軸の手ブレ補正で、プロレベルのスマホ撮影が可能と謳うスマホ用ジンバル・スタビライザー、Insta360 Flow。インターネット上では「バランス調整しなくても安定して使える」と評判ですが、実際のところ口コミどおりなのか気になりますよね。
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のDJIやhohemなどの19商品とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、スマホ用ジンバル・スタビライザー選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
Insta360 Flowは、スマホ用ジンバル・スタビライザーを探しているすべての人におすすめです。実際に撮影すると被写体をしっかり追従し、後ろ姿・マスク着用時でも人物を認識しました。比較したなかにはアプリが非搭載の商品もあったなか、カメラを回転させるスピンショットなどの特殊撮影機能が充実。AIによる自動編集も可能で、目を引く動画を撮影できますよ。
プロ並みの手ブレ補正も好評でした。比較したなかには歩いた振動ですら気になる商品もあったなか、走ってもまったくブレません。コツのいらない電動式の3軸手ブレ補正で、非常に安定した映像が撮れました。口コミどおり自分で調整する必要がなく、初心者でも気軽に挑戦できますよ。
扱いも簡単です。装着はマグネット式で簡単に取り付け可能。クイック起動と合わせて、撮りたい瞬間を逃しません。ジョイスティック・トリガーボタンの操作性も上々です。比較した商品には搭載が少なかった内蔵三脚がとても便利で、いつでも手軽に視点を変えて撮影できますよ。
しかし、重量は401gと持ち運ぶには若干重めです。比較したなかには250g程度の商品もあったなか、大型センサー搭載のため軽量とはいきませんでした。とはいえ、折りたたんだ長さは162.1mmと比較したなかでもコンパクト。別途三脚を用意する必要もなく、総合的にみれば持ち歩きも苦ではないでしょう。
価格は執筆時点で税込20,900円(公式サイト参照)とやや高価ですが、豊富な撮影モードを搭載し、使いやすさ・安定性に優れています。旅行や食べ歩きといった撮影だけでなく、激しいスポーツの撮影にも適した一台。ぜひこの機会に購入を検討してはいかがでしょうか。
そもそもスマホ用ジンバル・スタビライザーとは、スマホで動画を撮影するときに揺れやブレを軽減できるアイテムのこと。ブレが少なく高品質な動画を撮影できるため、SNSや動画投稿サイトの人気が高まるとともに需要が拡大してきています。
今回ご紹介するInsta360 Flowは、プロ並みの撮影を手に入れると謳うアイテム。AIによる追跡機能で、被写体を完璧にフレーム内に入れると謳っています。手を上げるだけで追跡を開始し、障害物にさえぎられても追跡。スローモーション・ズーム・ビデオ通話中も追跡可能です。
Insta360は2015年設立の中国企業。没入感のある空間を共有したいと360度撮影を探求し、ジンバルのほかにも360度カメラ・アクションカメラ・プロ級VRカメラなどを開発・販売しています。
AIは撮影シーンでも活躍。アプリ・音声でシチュエーションを選択すると、AIがおすすめの撮影テクニックを提案します。AI駆動型編集ツールを使えば、AIが自動で編集し音楽に載せてストーリーを作りますよ。
プロレベルの手ブレ補正もアプールポイントです。補正力の高い電動式を採用。3軸手ブレ補正で外出先・薄暗い時間帯でも安定した撮影が可能としています。
また、撮影モードも多数搭載。360度パノラマ撮影では、360度・240度・180度・3x3分割で自動撮影ができます。ほかにも、高速再生できるタイムシフト・夜景の光などの風景を効果的に写すモーションタイムラプスなど、シネマチックな映像を撮影できる豊富なモードの使い分けが可能です。
なお、詳細は以下をご覧ください。
サイズは折りたたんだ状態で長さが162.1mm、重量が401g。広げて磁石でスマホをくっつけるだけと、簡単に使用できます。操作はスマートホイールに集約。背面にはトリガーボタンを搭載し、スマホの向きを瞬時に変えられます。
バッテリー容量は2900mAhで、最大12時間の連続撮影に対応。なお、外出先でもスマホにつないで充電が可能です。カラー展開はグレイ・ホワイトの2色展開でシックなデザインが特徴です。なお付属品は以下をご確認ください。
<付属品>
今回は、Insta360 Flowを含むスマホ用ジンバル・スタビライザー全19商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
最初に、安定性について検証しました。
スマホ用ジンバルを手に持った状態で、撮影者・被写体を動かしながら撮影。動画のブレ具合や揺れの少なさを確認し、評価しました。
実際に撮影したところ、揺れやブレが少ないと好評でした。急な加速や減速にも対応し、口コミどおり安定して使えます。比較したなかには歩いているだけで上下の揺れが気になる商品もあったなか、走ってもまったくブレませんでした。
比較した結果、電動式のものであれば強力な補正が簡単にできる傾向に。さらに3軸補正であれば全方向の補正が可能で、高品質な動画になりました。本品は電動式の3軸補正なので、激しく動くスポーツ撮影にも向いていますよ。
続いて、アプリの充実度の検証です。
被写体の追従性・ジェスチャー操作・各種撮影モードなどを確認し、機能の多さを評価しました。なお、2022年3月時点での最新版ファームウェアにて検証し、iOS版の専用アプリを評価対象としています。
アプリは大変充実しています。メーカーが謳うとおり人物の追従性が非常に優秀で、後ろ姿・マスク着用の状態でもしっかり認識しました。モノの追従では失敗もありましたが、人物はかなりの高精度です。
さらに、被写体のサイズを変えず背景のみサイズ変更するドリーズームや、カメラを回転させつつ撮影するスピンショットも搭載。比較したなかにはアプリをまったく搭載していない商品もあったなか、高品質な映像が撮影できる特殊撮影機能は好評でした。
また、メーカーがアピールしているとおりAIによる撮影モードの提案・自動編集機能も搭載していて、プロのような創作が可能です。なお、搭載されている機能については以下をご参照ください。
最後に、使いやすさ・持ち運びやすさを検証しました。
使いやすさでは、ジョイスティック・トリガーボタン・自撮り棒機能・スマホホルダー機構・ズームレバー・録画ボタンがあるか確認。搭載機能の多さを評価しました。
持ち運びやすさでは、各商品の大きさと重量をチェック。持ち運びやすいサイズ感かどうかを評価しました。なお、折りたためるものは折りたたんで測定しています。
使いやすさでも高評価を獲得しました。比較したなかには少なかった、内蔵三脚を搭載。別で用意したり持ち運んだりする必要がなく、第3者目線などアングルを手軽に変えられます。
セッティングはマグネット式で簡単です。クイック起動に対応しているので、撮りたい瞬間を逃さず撮影できるでしょう。操作は前面のジョイスティックで行い、背面のトリガーボタンでスマホの向きを変更。比較したなかにはトリガーボタン非搭載の商品もあったなか、直感的に操作しやすいですよ。
なお、詳細は以下をご覧ください。
本体は若干重いものの、コンパクトにたためる構造が好評でした。実際に折りたたんだサイズは162.1mm。比較したなかには300mmを超える商品もあったなか、持ち歩くときにも邪魔にはなりにくいでしょう。
重量は401g。比較したなかには250g程度の商品もあったのに対し、バッテリーの容量が多いぶん、やや重さを感じそうです。
Insta360 Flowは、公式サイトでの購入がおすすめです。公式サイトなら1年間無料保証がついているうえ、延長保証も追加できます。
検証では通常版を使用しましたが、スポットライトや収納ケースが付属するクリエイターキット、プロ三脚キットでの購入も可能。値段は、通常版が税込20,900円・クリエイターキットは税込28,000円・プロ三脚キットは税込26,000円(※執筆時点・公式サイト参照)です。
そのほか、大手ECサイト(Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピング)でも販売しています。取扱店舗が公式サイトに明記されていないため、実店舗で買いたい場合には、最寄りの家電量販店などにお問い合わせください。
最後に、操作性・機能などでほかの魅力をもつ商品をご紹介します。
DJI Osmo Mobile 6は、小型モニターを搭載した商品。設定がひと目でわかり操作が簡単です。電動式の手ブレ補正機能で、ジャンプしてもブレは目立ちません。追従性も優秀で、後ろ姿でも認識できました。センサー内蔵のわりに重量309gと軽く、性能と携帯性のバランスがよい商品ですよ。
人物以外の撮影も楽しみたいなら、DJI OM 5がおすすめ。検証では、人の後ろ姿も電車のおもちゃもしっかり認識して追従しました。着脱式のスマホホルダーで、サッとつけ外しできるのも魅力です。重量326gと軽量ながら安定性にも優れ、激しいスポーツの撮影でもブレは気になりません。
本体重量 | 307g(実測値) |
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駆動時間 | 6.5時間 |
良い
気になる
補正軸 | 3軸 |
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ライト付き | |
専用アプリあり | |
ジョイスティック付き | |
トリガーボタン付き | |
内蔵延長ロッド | |
マグネットスマホホルダー付 | |
折りたたみ可能 | |
追従可能角度 | 334度 |
追従可能距離 | 50m |
AIトラッカー付き | |
Apple DockKit対応 | |
折りたたみ時の全長 | 18.3cm |
三脚 | 外付け |
保証期間 | 1年 |
充電口の形状 | Tyep-C |
付属品 | Tyep-Cケーブル、収納ポーチ |
DJI Osmo Mobile 6の口コミ・評判は?実際に使ってよい点・気になる点を徹底レビュー!
素材 | 不明 |
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駆動方式 | 電動式 |
対応端末サイズ | 幅:67〜84mm|厚さ:6.9〜10mm |
対応端末 | スマートフォン |
対応モデル | iPhone、HUAWEI、GALAXY、HONOR、Xiaomi、OPPO、vivo、OnePlus、Google、Nothing |
本体重量 | ジンバル:292g、 磁気スマートフォンクランプ:34g |
対応端末の幅 | 不明 |
対応端末の厚さ | 不明 |
対応端末の重量 | 不明 |
耐荷重 | 230g(±60g) |
補正軸 | 3軸 |
バッテリー容量 | 1,000mAh |
駆動時間 | 6.4時間 |
軸の回転 | パン:-161.12〜172.08度、ロール:-127.05〜208.95度、チルト:-101.46〜229.54度 |
ライト付き | |
専用アプリあり | |
ジョイスティック付き | |
トリガーボタン付き | |
内蔵延長ロッド | |
素材 | 不明 |
マグネットスマホホルダー付 | |
ズームレバー付き | |
録画ボタン付き | |
折りたたみ可能 | |
特殊効果撮影可能 | 不明 |
DJI OM 5をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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