プロ仕様のM2 Maxチップを搭載した、Apple MacBook Pro M2 Max MPHK3J/A。ネット上では「高負荷な作業にも耐える」「キーボードが静かで打ちやすい」など高評価の口コミを見かけますが、実際のところ評判どおりなのか気になりますよね。
今回はその実力を確かめるため、以下の9つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のMacBook Pro M2 ProやMacBook Pro 14インチなどほかのMacBookとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、MacBook選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
筑波大学芸術専門学群卒業後、芸術制作で使用していたPCをはじめとする多くのデジタルデバイスやソフトウェアに関する知識を活かそうと大手家電量販店に入社。販売員としてPCだけでなくプリンター・ルーターなどPC周辺機器の販売や、インターネット・格安SIMなど通信サービスの提案など、PCに関する販売・契約を総合的に担当、自身の担当顧客に合ったPC環境を真摯に考え、販売ノルマや利益にとらわれず提案してきた。 その後2022年にマイベストへ入社し、PCや周辺機器の専門ガイドを担当。富士通やDellのような大手メーカー製PCだけでなく様々なデジタルデバイスに関する経験・知識を活かし、PCや周辺機器選びに困ったユーザーに寄り添う企画・記事制作を心がけている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
2023/02/03 発売
371,000円
おすすめスコア
CPU・メモリの処理性能の高さ
ストレージの読み書きの速さ
映像処理性能の高さ
耐負荷性能の高さ
バッテリー
軽量性
キーボードの快適さ
WEBカメラ
マイク
ディスプレイ
スピーカー
インターフェースの充実さ
シリーズ | MacBook Pro |
---|---|
CPU(mac OS) | M2 MAX |
メモリ容量 | 32GB |
ストレージ容量 | 1TB |
画面サイズ | 14.2インチ |
重量 | 1,630g |
良い
気になる
Apple MacBook Pro M2 Max MPHK3J/Aは、効率よく作業を進めたいすべてのクリエイターにおすすめです。M1からさらに進化したM2 MAXチップを搭載。ベンチマークテストを行った結果、PCのすべての処理速度を示すCPUのマルチスコアは平均14,789ptsと驚異的な数値をマークしました。比較したM1 Max搭載モデルの平均12,127pts・M2 Pro搭載モデルの平均11,796ptsという記録とは一線を画す数値です。口コミにあったように高負荷な作業もサクサク快適でしょう。
画像編集作業などもスムーズに行えるレベルの性能を備えており、映像処理性能を示すGPUスコアの平均は14,646pt。5分の4K動画の書き出し(保存)は1分47秒で完了しました。容量32GBのメモリスコアも、比較したほかの商品と同様に平均4,182と高く、動画編集をしながらブラウザを開くといったマルチタスクも難なくこなせるレベルです。
ディスプレイには、M1 Maxモデルと同じLiquid Retina XDR液晶を採用。高画質・高輝度・高コントラストで、視認性に優れています。スピーカーは低音に迫力があり、ダイナミックなサウンドを体感できました。内蔵WEBカメラはフルHDで顔や文字までくっきり映ります。マイクも雑音をカットするので、外付けデバイスなしでのWeb会議も快適ですよ。
インターフェースも充実しており、USB Type-CとHDMI端子で最大4台の外部デバイスと接続可能。クリエイターの使い勝手を考慮した仕様といえます。キーの打鍵感・タッチパッドの感度も口コミどおり良好で、実際に使用したモニターからは「マウスなしでも思いどおり」と好評でした。
動画の連続再生時間は6時間30分と、バッテリー持ちも良好です。ハイスペックモデルながら1.6kgと重すぎず、比較したほかのMacBook Pro(14インチ)と同等。また、M2 MAXモデルからは最新無線LAN規格のWi-Fi 6Eにも対応していますよ。とことん効率的に作業をしたいプロクリエイターにぜひとも手に取ってほしい1台です。
MacBookをはじめiPhone・iPad・Apple Watchなど、世界中で最新鋭のデバイスを販売するApple社。OSとハードを一貫して製造・販売しているためデバイス同士に高い連携性があり、動作がスムーズなのも特徴です。
今回ご紹介するMacBook Pro M2 Max MPHK3J/Aは、プロ仕様のスペックを誇るMacBook Proのなかでもとくに性能にこだわったモデル。最もパワフルで最も電力効率に優れると謳うM2 Maxチップを搭載し、プロフェッショナルが発想力と創造力をどこまでも広げられるように設計したとアピールしています。
PCの頭脳ともいえるCPUは12コア・画像処理を行うGPUは30コアを内蔵。メモリは32GBの大容量で、データの大きい動画編集も難なくこなせるスペックを誇ります。内蔵ストレージも1TBと大きいので、保存したデータを急いで外部へ出力する必要はありません。
14.2インチのディスプレイには、解像度3,024×1,964のLiquid Retina XDRを採用。輝度も最大1,000ニトと高く、どんな場所でも画面が見やすいよう設計されています。内蔵カメラもフルHD(1,080p)と高画質。高品質なカメラとディスプレイを採用しているため、本体だけでWEB会議やセミナーなども行えるでしょう。
疲れを知らないと謳うロングバッテリーも魅力。最大18時間のビデオ再生・12時間のWeb閲覧が可能だとしています。熱をため込まないよう、電力効率がよいシリコン・低速ファンを採用しているのもポイントです。15,000以上のアプリ・プラグインを用意し、マルチタスクをスムーズに行えると謳っています。
<スペックの詳細>
サイズは幅31.26×奥行22.12×厚さ1.55cmで、重量は1.63kg。カラーバリエーションは従来のシリーズでも採用の多いシルバー・スペースグレイの2色を展開しています。MacBookの伝統的なデザインを継承した、シンプルで洗練されたスタイルです。
充電用に磁石式の充電端子であるMagSafeケーブルが付属。コネクト部分が痛みにくく、位置もずれにくいので使いやすいですよ。
今回は、Apple MacBook Pro M2 Max MPHK3J/Aを含むMacBook全13商品を実際に用意して、比較検証を行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、CPU・メモリの処理性能・ストレージの読み書きの速さの検証です。
PCの処理能力を担うCPU・メモリは、処理速度を数値化できるベンチマークソフトを使って性能を測定。写真・動画などのファイルのコピー速度にも関係するストレージへの転送速度は、ソフトを使い1秒間にどのくらい読み込み・書き込みができるかを計測して評価しました。
進化したM2 Maxチップの実力により、CPUの処理性能は比較した商品のなかでもトップクラスでした。検証結果は以下のとおりです。
PC全体の処理能力を示すマルチスコアの数値は、平均14,789ptsと驚異的。前モデルのM1 Maxが平均12,127pts、M2 Proが平均11,796ptsだったことを踏まえても、非常に優秀です。
単一タスクの処理速度を示すシングルスコアも、平均1,617ptsと快適なスコア。ただし、こちらは比較したほかのモデルと大きな差はありませんでした。「高負荷な作業にも耐える」との口コミどおり、動画編集などの重たい作業にも使いやすいでしょう。
容量32GBのメモリスコアは、1回目4,192・2回目4,172・平均4,182と非常に優秀。検証で、快適に使える基準として定めた3,000をゆうに超えています。高性能CPUと相まって、重たいソフトの起動や並列作業もスムーズにこなせるでしょう。
なお、比較した商品のほとんどがメモリスコア3,000~4,000の好記録で、メモリ容量に関わらずどのMacbookも高い性能を発揮しました。Airシリーズを含めて、どのモデルを選んでもメモリの性能に大きな不満はないでしょう。
ストレージには大容量1TBのSSDを搭載し、データの転送速度も十分。検証結果は以下のとおりです。
とくに読み込み速度が高速で、842MB/sを記録。快適な速度でデータの読み出しや画面表示を行える基準とした600MB/sを大きく上回りました。
一方、書き込み速度は150MB/sとやや遅めです。Macbookは全体的に書き込みがやや苦手な傾向にあり、本商品も一般的にそこまで速くはありません。とはいえ、比較した商品には100MB/s以下のものも多かったため、Macbookシリーズとしては好成績です。
次に、映像処理性能の高さを検証しました。画像処理の性能に関わるGPUを、ベンチマークソフトを使って性能を数値化。加えて、実際に動画編集ソフトを使い4K動画をエンコード(書き出し)する際にかかる時間を計測して評価しました。
その結果、GPUスコアは平均14,646pt、5分の4K動画のエンコード(書き出し)は1分47秒と非常に高速です。GPU30コアの性能をフルに発揮し、比較したなかでもトップクラスの評価を獲得しました。画像や動画編集をスムーズに行える性能を備えています。
一般的に、GPUスコアが10000pt以上・エンコード時間が2分以内であれば快適に作業ができるレベル。比較したなかにはGPUスコア6,000ほどで、エンコードに4分以上かかった商品もあったので、日常的にクリエイティブな作業をするなら処理が速い本商品がおすすめです。
映像処理性能を左右するのは、GPUコア数やチップのスペック。本商品は30コアのため、32コア搭載の16インチMacBookのGPUスコア平均18,765ptには劣るものの、ほとんど遜色のない性能です。
続いては、耐負荷性能の高さ・キーボードの快適さの検証です。
高負荷の状態でも熱を持ちにくいかどうか、本体をサーモカメラで撮影して計測。またモニター5名で実際に操作をし、キーボードの打鍵感・タッチパッドの使いやすさも評価しました。
耐負荷性能も優秀です。高い冷却性能を備えており、負荷をかけても本体が熱くなりませんでした。
比較したなかにはファンレス設計でやや熱がこもりやすい商品もありましたが、本商品は低速ファンで熱を逃がす設計。長時間の作業や、容量の大きいソフトを使っても不快に感じにくいでしょう。
キーボードは、比較したほとんどのMacBookと同じく軽快で安定感のある使い心地。「静かで打ちやすい」という口コミのとおり、打鍵音も気になりません。静かなオフィスなど、周りに人がいる場所でも使いやすいでしょう。
タッチパッドの感度も良好でした。優れた追従性で細かい操作もしやすく、モニターからは「タッチパッドはマウスなしでも思うように操作できる」との声が聞かれています。
<打鍵感・タッチパッドについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
次に、持ち運びのしやすさの検証です。バッテリーが切れるまで動画を再生し、連続再生時間の長さを計測しました。さらに、本体・ACアダプタ・ケーブルの合計重量を見て、持ち運びに適しているかどうかを判断しました。
動画の連続再生時間は6時間30分と、謳い文句どおりロングバッテリーでした。電源がない場所でも長い時間作業できるでしょう。
重量は1.6kgと、比較したほかのMacBook Pro(14インチ)と同等です。軽さが魅力のMacBook Airには及びませんが、その差は0.2kgほどしかありません。ハイスペックな本商品ですが、気軽に持ち運べる範囲の重さといえるでしょう。
続いては、WEBカメラ・マイクの検証です。WEBカメラでマネキンを撮影し、解像度や肌の明るさなど総合的な画質をチェック。マイクについては、測定用のマイクと比較してクリアで聞き取りやすいかを確認しました。
本商品の内蔵カメラはフルHDで、顔の輪郭までくっきり映るほど。細かい文字まで鮮明に映りました。マイクも周囲の雑音を大幅に軽減できており、本体だけでオンライン会議が行えるクオリティです。
検証の結果、内臓カメラがHD(720p)スペックの商品は、小さな文字を拡大すると粗さが気になりました。本商品はフルHDカメラが内蔵されているので、顔や文字の細部までしっかり確認できます。紙の資料を見せながらのオンライン会議も問題ないでしょう。
次に、ディスプレイ・スピーカー性能の高さ検証です。公表されているディスプレイのスペックを参照し、幅広い表現ができるかをチェック。さらに、測定用マイクで音の周波数特性を分析し、迫力あるサウンドを楽しめるかどうかも評価しています。
ディスプレイは、比較したMacBook Proの多くが採用しているApple独自のLiquid Retina XDR液晶。3,024×1,964の高解像を誇り、1,000ニトの輝度・1,000,000:1のコントラスト・10億色の表示色に対応した、高価格モデルに相応しい視認性のよさです。高品質な動画や静止画の編集にも大いに役立つでしょう。
サウンド面も抜かりなく、周波特性は平坦ながらも低音がやや強調された形でした。比較したほかのProシリーズと同様にウーファーを内蔵しており、映画館のような迫力満点のサウンドを楽しめます。空間オーディオ対応のコンテンツを再生すれば、さらに立体的なサウンドを体感できますよ。
最後に、インターフェースの充実さの検証です。幅広い用途に対応できるかを確認するため、MagSafe・SDXCスロット・Type-C端子(Thunderbolt 4)・HDMIの搭載の有無を確認しました。
確認した結果、インターフェースは充実。比較したほかのモデルと大きく異なるのは、ディスプレイの接続台数です。Airは最大1台、Proは最大2台までだったのに対し、本商品はUSBとHDMIを駆使すれば最大4台のディスプレイと接続可能です。クリエイターの使い勝手を考慮した仕様といえるでしょう。
評価には含めていませんが、最新無線LAN規格であるWi-Fi 6Eに対応しているのもポイント。日本国内の普及はまだ進んでいないものの、今後ネット環境が向上した際により利便性が高まるでしょう。
<検証結果>
2023/02/03 発売
シリーズ | MacBook Pro |
---|---|
CPU(mac OS) | M2 MAX |
メモリ容量 | 32GB |
ストレージ容量 | 1TB |
画面サイズ | 14.2インチ |
重量 | 1,630g |
良い
気になる
ディスプレイ | Liquid Retina XDR |
---|---|
解像度(Mac) | 3024×1964 |
輝度 | 1000nit |
端子数 | 5個 |
Thunderboltポート数 | 3 |
GPUコア数 | 30コア |
拡張機能 | Thunderbolt 4ポート(USB-C) |
スピーカー搭載数 | 6 |
Touch Bar搭載 | |
MagSafe 3ポート搭載 | |
ファンクションキーあり | |
空間オーディオ再生対応 | |
内蔵カメラ解像度. | 1080p |
電源アダプタのW数 | 96W |
幅 | 31.26cm |
奥行 | 22.12cm |
高さ | 1.55cm |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
Apple MacBook Pro M2 Max MPHK3J/Aは、Amazon・楽天市場・YahooショッピングなどのECサイトの取扱店舗から購入しましょう。
後継モデルのM3 Max発売されたため、Apple Storeオンラインでは新品の販売を終了しています。 認定整備済製品が中古販売されていることもあるので、最新の情報をチェックしてみてくださいね。
最後に、M2 Maxよりも安く手に入りやすいMacBook Proをご紹介します。
MacBook Pro M2 Proは、M2 Proチップを搭載したモデル。ソフトを複数起動しての作業も快適に行えます。前モデルからバッテリー持ちが大幅にアップし、外出先でも長時間作業しやすいでしょう。執筆時点で30万円弱とM2 Maxに比べて安く、これを選んでおけば間違いなしともいえる商品です。
コスパを重視するなら、MacBook Pro 14インチがおすすめ。M1 Proチップ搭載機ながら、検証では最新機に劣らない性能を発揮。とくに、CPUのベンチマークスコアは平均12,038ptsと比較したなかでもトップクラスでした。高性能ですが、型落ちで30万円弱と比較的手の届きやすい価格ですよ。
シリーズ | MacBook Pro |
---|---|
CPU(mac OS) | M2 Pro |
メモリ容量 | 16GB |
ストレージ容量 | 512GB |
画面サイズ | 14.2インチ |
重量 | 1,600g |
良い
気になる
ディスプレイ | Liquid Retina XDR |
---|---|
解像度(Mac) | 3024×1964 |
輝度 | 1000nit |
端子数 | 5個 |
Thunderboltポート数 | 3 |
GPUコア数 | 16コア |
拡張機能 | Thunderbolt 4ポート(USB-C) |
スピーカー搭載数 | 6 |
Touch Bar搭載 | |
MagSafe 3ポート搭載 | |
ファンクションキーあり | |
空間オーディオ再生対応 | |
内蔵カメラ解像度. | 1080p |
電源アダプタのW数 | 67W |
幅 | 31.26cm |
奥行 | 22.12cm |
高さ | 1.55cm |
MacBook Pro M2 Pro 14インチ MPHE3J/Aをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
シリーズ | MacBook Pro |
---|---|
CPU(mac OS) | M1 Pro |
メモリ容量 | 16GB |
ストレージ容量 | 1TB |
画面サイズ | 14.2インチ |
重量 | 1,600g |
良い
気になる
ディスプレイ | Liquid Retina XDR |
---|---|
解像度(Mac) | 3024×1964 |
輝度 | 1000nit |
端子数 | 7個 |
Thunderboltポート数 | 3 |
GPUコア数 | 16コア |
拡張機能 | Thunderbolt4ポート、SDXCカードスロット、HDMIポート |
スピーカー搭載数 | 6 |
Touch Bar搭載 | |
MagSafe 3ポート搭載 | |
ファンクションキーあり | |
空間オーディオ再生対応 | |
内蔵カメラ解像度. | 1080p |
電源アダプタのW数 | 96W |
幅 | 31.26cm |
奥行 | 22.12cm |
高さ | 1.55cm |
MacBook Pro 14インチ MKGT3J/Aをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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