M2チップとTouch Barの搭載が特徴的な、MacBook Pro 13。「キーボードやタッチパッドが使いやすい」「バッテリー持ちがよい」などプラスの口コミが多い一方、「やや重い」「拡張性が低い」といった気になる評判もあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の9つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、新商品や売れ筋上位など人気のMacBookとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、MacBook選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
筑波大学芸術専門学群卒業後、芸術制作で使用していたPCをはじめとする多くのデジタルデバイスやソフトウェアに関する知識を活かそうと大手家電量販店に入社。販売員としてPCだけでなくプリンター・ルーターなどPC周辺機器の販売や、インターネット・格安SIMなど通信サービスの提案など、PCに関する販売・契約を総合的に担当、自身の担当顧客に合ったPC環境を真摯に考え、販売ノルマや利益にとらわれず提案してきた。 その後2022年にマイベストへ入社し、PCや周辺機器の専門ガイドを担当。富士通やDellのような大手メーカー製PCだけでなく様々なデジタルデバイスに関する経験・知識を活かし、PCや周辺機器選びに困ったユーザーに寄り添う企画・記事制作を心がけている。
すべての検証は
マイベストが行っています
こちらの商品は生産終了となっています。最新モデルは公式サイトをご確認ください。
目次
2022/06 発売
152,800円
おすすめスコア
CPU・メモリの処理性能の高さ
ストレージの読み書きの速さ
映像処理性能の高さ
耐負荷性能の高さ
バッテリー
軽量性
キーボードの快適さ
WEBカメラ
マイク
ディスプレイ
スピーカー
インターフェースの充実さ
シリーズ | MacBook Pro |
---|---|
CPU(mac OS) | M2 |
メモリ容量 | 8GB |
ストレージ容量 | 256GB |
画面サイズ | 13.3インチ |
重量 | 1,400g |
良い
気になる
MacBook Pro 13は、出先でデスクワークをする機会が多い人におすすめです。バッテリー持ちは比較したなかでもトップクラスで、フルHDの動画を8時間32分も連続再生できました。充電器を持ち歩く必要がないのは、うれしいポイントですよね。「やや重い」という口コミがあるものの、重さは1.4gと比較したMacBook Proシリーズのなかでは最軽量(※執筆時点)でした。
打鍵感・タッチパッドの使用感も申し分ありません。キーストロークは浅めですが、実際に試した5人のモニター全員が打ちやすさに「満足」と回答。「軽快かつしっかり打てた」「タッチパッドの感度がよい」など、口コミと同様の声が集まっています。負荷をかけてもキーボードの発熱が少なく、長時間の作業向きといえます。
CPUのベンチマークスコアは、マルチスコア8448pts・シングルスコア1593ptsとどちらも高い数値を記録。画像編集アプリを開いたままでも、サクサクとブラウザを閲覧できる処理速度です。書き込み速度は比較したほとんどの商品と同じく遅めでしたが、読み込み速度は十分。デスクワークなら快適にできるでしょう。
映像処理性能も優秀です。M2を搭載したMacBook Airは5分の4K動画の書き出しに6分以上かかったのに対し、本品は3分31秒で完了。ディスプレイはLiquid Retina XDRを採用した14・16インチモデルに比べると表示色は少ないものの、基本的な作業ではあまり気にならないレベルです。スピーカーの性能はよく、立体的なサウンドを堪能できました。
WEBカメラの解像度はHD(720p)と低めで、大画面で見ると細部の粗さが気になります。一方、マイクは音声をしっかり拾い雑音もカットできたので、外づけマイクは不要でしょう。なお、「拡張性が低い」との口コミどおり、インターフェースはUSB Type-Cが2つとイヤホンジャックのみ。複数の外部機器をつなげたい人は、ほかのモデルも検討してくださいね。
実際にMacBook Pro 13と比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイMacbookと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
MacBook Pro 13のデメリットが気になる人は、ぜひこちらも検討してみてくださいね。
Apple Japan
高性能チップを搭載した妥協したくない人のためのベストバイ
Apple Japan
最高レベルのCPU。動画編集を最速で行うならこれ
Apple Japan
持ち運べる最高レベルの性能。処理能力は新型と劣らず抜群
Apple Japan
軽さと性能を兼ね備えた1台。画像編集もするならこれ
iPhoneをはじめ、世界的に人気の高いガジェットを数多く手がけるApple社。なかでも独自のOSやチップを搭載したMacBookシリーズは、ひと目でMacBookとわかるおしゃれなデザインが目を惹きます。ほかのApple製品との互換性が高いのも魅力のひとつです。
今回ご紹介するMacBook Pro 13は、M2搭載の13インチモデル。映像制作などのクリエイティブな作業に適したMacBook Proシリーズから、2022年6月に発売されました。
従来のM1搭載モデルのコンパクトさをそのままに、よりパフォーマンスと機能を向上。リリース当時、「Appleの最も持ち運びやすいプロ向けノートブック」との謳い文句を掲げていた1台です。
サイズは13.3インチ。ディスプレイにはAppleオリジナルの「Retina」を採用しています。解像度は2560×1600です。センサーが周囲の光を読み取り、ディスプレイの色・明度を自動的に適応させるTrue Toneテクノロジーを搭載していますよ。
キーボードの右上にはTouch IDを設置。ロック解除やApplePayの支払いなどが指紋認証で行える設計です。
本体のサイズは高さ1.56 x 幅30.41 x 奥行21.24cm、重さは1.4kgです。カラーはシルバーとスペースグレイの2色展開。MacBookらしい高級感のあるシンプルなデザインなので、プライベート・ビジネスシーンを問わず馴染みやすいでしょう。
付属するアクセサリーは以下のとおりです。
<付属品>
なお、環境への影響に配慮して、筐体のマグネットには100パーセント再生希土類元素を使用。メインロジックボードのはんだづけには100%再生スズを使用しています。
用途を詳しく聞くと、ほとんどの人が明るさ・音量などのシステム調整で使っているとのこと。便利な機能であることは確かですが、使い道はやや限定的という印象を受けました。
今回は、MacBook Pro 13を含むMacBook全13商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、CPU・メモリの処理性能の高さとストレージの読み書きの速さの検証です。電源に接続し、バックグラウンドソフトが起動していない状態でCPU・メモリの性能・ストレージの読み書きの速さを計測して基本性能を評価しました。
なお、測定はそれぞれ複数回行い、平均値を算出。CPUはマルチコアとシングルコアを測定しました。使用したベンチマークソフトは以下のとおりです。
<使用したベンチマークソフト>
<検証結果>
・マルチコア:平均8448pts
・シングルコア:平均1593pts
比較したすべての商品と同じく、高評価の基準としたマルチスコア3500pts・シングルスコア1100ptsを大きく上回っています。
比較したなかではM2 Maxチップ搭載のMacBook Proが、とくに処理性能が高い傾向がありました。しかし、M2搭載の本品もマルチタスクに十分対応が可能です。PhotoshopやIllustratorで編集をしながらでも、サクサクとブラウザを閲覧できるでしょう。
メモリスコアは平均2955を記録し、高評価の基準値とした1900を優に超えました。CPUの処理速度も相まって、優秀なスペックといえます。
<各回の測定結果>
比較したところ、メモリの容量が16GB以上ある商品ほど本来の性能を発揮できる傾向がありました。対する本品のメモリ容量は8GB。メモリスコアの平均値は、比較しなかでは最小値(※執筆時点)です。
最高値の4182(※執筆時点)を記録した上位商品との差はあるものの、スコアの高さは満足のいくレベル。複数のタブを開きながら作業しても、動作が重いとは感じにくいでしょう。
ストレージは256GBのSSDを搭載しており、比較したなかでは小さめです。しかし、十分なデータの転送速度を備えていることがわかりました。
<検証結果>
・読み込み速度:647.7MB/s読み込み速度は比較したなかでは最小値(※執筆時点)ながら、高評価の基準値とした300MB/sをクリアしています。
一方で、書き込み速度は遅め。比較したほとんどの商品と同様に、高評価の基準値300MB/sには届きませんでした。高負荷のゲームデータを高速で上書きできるとはいえませんが、デスクワークなら快適にできる性能でしょう。
続いて、映像処理性能の高さの検証です。画像処理の性能に関わるGPUの性能を3D Markというベンチマークソフトを使って測定。さらに、実際に動画編集ソフトを使い4K動画をエンコード(書き出し)する際にかかる時間も計測しています。
その結果、映像処理性能が高いことがわかりました。GPUスコアは平均6630pt。5分の4K動画の書き出しにかかった時間は平均3分31秒。高評価の基準としたGPUスコア3500pt以上・動画の書き出し4分以内を楽にクリアしています。
同じくM2を搭載したMacBook Airと比べると、GPUスコアは若干下回りました。一方で、5分の4K動画の書き出しにかかった時間は3分近くも速いという結果に。比較したなかではMacBook ProシリーズはGPU性能に優れている傾向があり、本品もクリエイティブな作業が得意といえます。
次は、耐負荷性能の高さとキーボードの快適さの検証です。
商品に電源を接続し、OCCTというソフトで負荷をかけて10分後にサーモカメラで撮影。撮影した画像はIllustratorでタイルフィルターをかけ、キーボード全体の表面温度が低いものを高評価としました。
負荷をかけても、キーボードの発熱は少なめでした。比較した商品にはキーボード全体が赤くなったものもあったのに対し、本品は部分的に赤くなっている程度。長時間の作業でも快適に使えるでしょう。
なお、比較したなかでもトップクラスの耐負荷性能を発揮したのは、M1Proチップ搭載のMacBook Proでした。M1Proチップ搭載のMacBook Proはファンを搭載しており、高い負荷をかけたときに稼働する仕組みになっています。
重厚な打鍵感が持ち味のMacBook Air M2モデルに比べると、本品のキーストロークは浅め。軽快な打ち心地で手が疲れにくいのがメリットといえます。
モニターからも「軽い打ち心地ながら、しっかり打てる」「タッチパッドの感度がよい」などプラスの声が並びました。「キーボードやタッチパッドが使いやすい」という口コミが多いのにもうなずけます。
<打鍵感・タッチパッドについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
次は、持ち運びのしやすさの検証です。充電なしでも1日バッテリーが持ち、長く持っても重いと感じにくいかどうかをチェックしました。
「バッテリー持ちがよい」との口コミどおり、バッテリー性能は比較したなかでトップクラスです。バッテリーが100%の状態でYouTubeの動画をフルHDで再生し続けたところ、比較した商品中の最大値である8時間32分を記録(※執筆時点)。常に充電器を持ち歩かなくてもよいため、外出時はとくに重宝します。
本体・ACアダプタ・ケーブルの総重量も1.4kgと軽量です。「やや重い」という口コミに反し、2kgを超える商品もあったMacBook Proシリーズのなかでは最軽量(※執筆時点)でした。「Appleの最も持ち運びやすいプロ向けノートブック」という謳い文句どおりです。
WEBカメラの解像度はHD(720p)です。比較したフルHD(1080p)の商品と比べると、小さな文字がやや潰れて見えました。顔を見て話すだけの会議であれば問題なく使えますが、紙の資料や模型などを共有するシーンでは相手に見えづらい可能性があります。
一方、マイクの性能は優秀で、男女の声ともに偏りなく拾えていました。ノイズキャンセリングが自動的に適用されるので、空調や車の走行音が気になりにくいのもポイント。外づけのWEBマイクを用意しなくても、本体だけでWEB会議に臨めるでしょう。
次は、ディスプレイ・スピーカー性能の高さの検証です。スペックを確認し、ディスプレイの種類・ディスプレイの輝度・最大表示色を評価しました。また、ピーカーから出力された音を測定用マイクで録音。録音データのうち10秒間の周波数分布の最大値をアナライザープラグインで計測しました。
ディスプレイには、Retinaディスプレイを採用しています。Liquid Retina XDRを採用した14・16インチモデルに比べると表示色数が少なく、コントラスト比も小さめです。基本的な作業にはあまり影響しませんが、画像や映像表現にこだわるクリエイターは物足りなく感じるかもしれません。
スピーカーの性能は高く、低音から高音までまんべんなく出力できました。6つのスピーカーやウーファーを搭載した14・16インチMacBook Proと比べるとやや低音の迫力には欠けるものの、空間オーディオに対応。サウンドの立体感は十分です。
最後は、インターフェースの充実度の検証です。1台で幅広い用途に対応できるかを確認するため、MagSafe・SDXCスロット・USB C端子・HDMIの有無や種類をチェックしました。
「拡張性が低い」という口コミどおり、インターフェースはUSB Type-Cが2つとイヤホンジャックのみ。比較したなかでは最も充実度が低いモデル(※執筆時点)です。インターフェースが充実した14・16インチのMacBook Proと比べると、据え置き用にはあまり向かないでしょう。
充電をしながら使うとUSB Type-Cが1つしか空いていない状況になるため、複数の外部機器をつなげたい場合はハブを用意してくださいね。
2022/06 発売
シリーズ | MacBook Pro |
---|---|
CPU(mac OS) | M2 |
メモリ容量 | 8GB |
ストレージ容量 | 256GB |
画面サイズ | 13.3インチ |
重量 | 1,400g |
良い
気になる
ディスプレイ | Retina |
---|---|
解像度(Mac) | WQXGA(2560×1600) |
輝度 | 500nit |
端子数 | 3個 |
Thunderboltポート数 | 2 |
GPUコア数 | 10コア |
拡張機能 | Thunderbolt/USB 4ポート |
スピーカー搭載数 | 2 |
Touch Bar搭載 | |
MagSafe 3ポート搭載 | |
ファンクションキーあり | |
空間オーディオ再生対応 | |
内蔵カメラ解像度. | 720p |
電源アダプタのW数 | 67W |
幅 | 30.41cm |
奥行 | 21.24cm |
高さ | 1.56cm |
MacBook Pro 13は販売終了しているため、Apple公式ストアで新品を購入することはできません。タイミングが合えば、お手頃な値段で新品水準並みの品質を確認したApple認定整備済製品が売られていることもあるのでチェックしてみましょう。
また、楽天市場・Yahoo!ショピング・AmazonなどのECサイトでも、中古品を販売する取扱店舗が確認できました。専用のカバーやケースのチョイスも豊富です。
中古のパソコンの買取をするサイトでも取り扱いがありますが、購入の際は信頼できるショップを選んでくださいね。
最後に、より高性能なMacBook Proシリーズのモデルをご紹介します。
MacBook Pro M2 Proは、高性能のM2 Proチップ搭載したモデルです。性能を表すベンチマークスコアは平均11,796ptsと非常に高く、高度なマルチタスクにも対応できます。バッテリー持ちも7時間3分とトップクラス。インターフェースも充実しており、ディスプレイやカメラとの接続性も優秀です。
MacBook Pro M2 Maxは、最新規格のM2 Maxチップを搭載。CPUスコアは平均14,789ptsと比較したなかでもトップクラスを誇り、画像編集から動画編集までさまざまなタスクに対応可能です。ProLiquid Retina XDRディスプレイの性能も高く、映像・画像表現重視の人におすすめできます。
シリーズ | MacBook Pro |
---|---|
CPU(mac OS) | M2 Pro |
メモリ容量 | 16GB |
ストレージ容量 | 512GB |
画面サイズ | 14.2インチ |
重量 | 1,600g |
良い
気になる
ディスプレイ | Liquid Retina XDR |
---|---|
解像度(Mac) | 3024×1964 |
輝度 | 1000nit |
端子数 | 5個 |
Thunderboltポート数 | 3 |
GPUコア数 | 16コア |
拡張機能 | Thunderbolt 4ポート(USB-C) |
スピーカー搭載数 | 6 |
Touch Bar搭載 | |
MagSafe 3ポート搭載 | |
ファンクションキーあり | |
空間オーディオ再生対応 | |
内蔵カメラ解像度. | 1080p |
電源アダプタのW数 | 67W |
幅 | 31.26cm |
奥行 | 22.12cm |
高さ | 1.55cm |
MacBook Pro M2 Pro 14インチ MPHE3J/Aをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
シリーズ | MacBook Pro |
---|---|
CPU(mac OS) | M2 MAX |
メモリ容量 | 32GB |
ストレージ容量 | 1TB |
画面サイズ | 14.2インチ |
重量 | 1,630g |
良い
気になる
ディスプレイ | Liquid Retina XDR |
---|---|
解像度(Mac) | 3024×1964 |
輝度 | 1000nit |
端子数 | 5個 |
Thunderboltポート数 | 3 |
GPUコア数 | 30コア |
拡張機能 | Thunderbolt 4ポート(USB-C) |
スピーカー搭載数 | 6 |
Touch Bar搭載 | |
MagSafe 3ポート搭載 | |
ファンクションキーあり | |
空間オーディオ再生対応 | |
内蔵カメラ解像度. | 1080p |
電源アダプタのW数 | 96W |
幅 | 31.26cm |
奥行 | 22.12cm |
高さ | 1.55cm |
Apple MacBook Pro M2 Max MPHK3J/Aをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
コンテンツ内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイベストに還元されることがあります。
掲載されている情報は、マイベストが独自にリサーチした時点の情報、または各商品のJANコードをもとにECサイトが提供するAPIを使用し自動で生成しています。掲載価格に変動がある場合や、登録ミス等の理由により情報が異なる場合がありますので、最新の価格や商品の詳細等については、各ECサイト・販売店・メーカーよりご確認ください。