鬱映画のおすすめ人気ランキング【2025年】

アイスランドの歌手ビョークを主演に撮りあげた人間ドラマです。過酷な運命に翻弄されながらも、息子のためにすべてを投げ打つ主人公セルマの姿をミュージカルの手法を導入。第53回カンヌ国際映画祭では、最高賞のパルムドールを受賞しました。

フランク・ダラボン監督が、映像化不可能と言われていたキングの傑作中篇「霧」に挑んだ意欲作。激しい嵐が過ぎ去った町に不気味な深い霧が立ち込め、住民たちは身動きが取れなくなってしまい、やがて霧の中に潜んだ正体不明の生物が彼らを襲いはじめます。原作とは異なる衝撃のラストが大きな話題を呼んだ作品です。

ベストセラーノンフィクション、凶悪ある死刑囚の告発を映画化。元ヤクザ組員の死刑囚から、未解決の殺人事件3件の真相を告白された雑誌記者は、事件にのめり込みます。ジャーナリストとしての使命感と狂気の間で揺れ動く藤井役を山田孝之、死刑囚・須藤をピエール瀧が演じていますよ。

バットマンの悪役として広く知られる、ジョーカーの誕生秘話を描いた作品です。社会に見捨てられた男がジョーカーに変貌していくさまを、ホアキン・フェニックスが圧巻の演技で魅せます。悲しみと孤独、善と悪がうねる狂気の物語に、心を揺さぶられる作品です。

佐藤二朗を主演に迎え、忽然と姿を消した父親と、必死に父を捜す娘の姿を描いたヒューマンサスペンスです。とある日、雇い現場の作業員に父の名前を見つけましたが、まったく知らない若い男でした。失意に沈むなか、無造作に貼りだされていた連続殺人犯の指名手配チラシに、あの若い男の顔があったのです。

「あのとき、あなたの心の声が聞けたなら」と、父との最後の夏休みの記憶をたどるドラマです。若くして娘を持つ父親を演じたポール・メスカルの繊細な演技が印象的。ミニマリスティックな演出が深い余韻をもたらす、大切な人とのいとおしい記憶の物語です。

孤独な未亡人サラは、ある日テレビ番組への出演依頼の電話を受け、お気に入りの赤いドレスを着用するためダイエットを始めます。一方、息子のハリーは恋人マリオンとのささやかな夢を叶えたいと、麻薬売買に手を染めていました。ダーレン・アロノフスキー監督による、衝撃のドラッグムービーです。

スウェーデンの奥地の村で開催される、90年に一度の祝祭日を舞台にしたホラー作品。まるで楽園のような場所でしたが、次第に不穏な空気が漂いはじめ、想像を超える悪夢が始まります。「ヘレディタリー 継承」が高い評価を集めたアリ・アスター監督の第2作です。

世界的ベストセラーとなった同名小説の映画化作品です。第2次世界大戦下のドイツ、ユダヤ人強制収容所の指揮官を父に持つ少年ブルーノはある日、有刺鉄線で囲まれた風変わりな農場を発見。そこで縞模様のパシャマを着た少年に出会い、次第に心を通わせていきますが、これが彼の運命を大きく変えていきます。

「ダブリン上等！」のジョン・クローリー監督と脚本家マーク・オロウが再びタッグを組んだ作品。ある罪で服役していた青年が保釈され、彼はジャックという新しい名前で人生をやり直そうとします。訳ありな青年の苦悩・希望・孤独を描いた人間ドラマです。

NYで出会い恋に落ちたジュードとミナ、やがて結婚し、かわいい男の子が産まれるが...。ヴェネツィア国際映画祭主演男優賞と女優賞のW受賞の快挙を果たした本作。愛か狂気か、観る者の価値観を根底から揺さぶる衝撃のパラノイド・サスペンス作品です。

鬼才・園子温が、実際の猟奇殺人事件をモデルに描いた衝撃の犯罪ドラマです。平凡な中年男性が想像を絶する犯罪に巻き込まれる様子を、激しいバイオレンスとともに描いた作品。素朴なイメージの強いでんでんが、トラウマになるほどの鬼気迫る演技を披露しています。

ホラー作家ジャック・ケッチャムによる、実在の少女監禁事件を基にした小説を映画化した作品です。少年デビッドの家の隣に住む伯母ルスの元に身を寄せることになった、美しいミーガンとスーザンの姉妹。デビッドと姉妹は親しくなっていき、ルスの嫉妬と憎悪の入り混じった虐待に姉妹が苦しんでいることを知ります。

貫井徳郎の直木賞候補作を、妻夫木聡と満島ひかり共演で映画化したミステリーです。羨望や嫉妬、駆け引きなど、誰もが日常で積み重ねる「愚行」が絡み合っていくさまを描く群像エンターテイメント。先の読めない予想外の展開に圧倒的な衝撃が走りますよ。

アカデミー賞4冠を達成した、クリント・イーストウッド監督の痛切ドラマです。老トレーナーと、不遇の人生を送る女性ボクサーの絆と劇的な人生を描いた名作。体を鍛え上げ、ボクサー役を熱演したヒラリー・スワンクは、本作で2度目のオスカーを受賞しました。

ブラッド・ピットとモーガン・フリーマンが「七つの大罪」になぞらえた、連続猟奇殺人事件に挑む刑事を熱演しています。全編を通して漂う不穏な空気と、練り上げられたストーリーに驚くこと間違いなし。独特のビジュアルセンスとダークな物語が話題を呼んだ、戦慄のサスペンススリラーです。

父を思う息子と弱い父親、切っても切れない親子の絆を描くミステリー・サスペンス作品です。知り合いの検事から聞いた事実を元に松本清張が書き下ろしたという短編を野村芳太郎監督が映画化。キャストは岩下志麻、緒形拳などが出演しています。

「ゲット・アウト」のジェイソン・ブラムが製作総指揮を手掛けた、驚愕のリアルタイム・スリラー。92分の全編ワンショットで映像化し、アメリカで社会問題化しているヘイトクライムの狂気をえぐり出しています。ある会合に集まった女性たちの平凡な日常が惨劇に変わる、異次元の映像体験と人間の恐怖を暴いた作品です。

「血と骨」「タクシー狂躁曲」などで知られる梁石日の同名長編小説を阪本順治監督が映画化。タイの裏社会で行われている幼児売春・人身売買・臓器密売の実態とその闇に迫る新聞記者を江口洋介が演じています。NGO職員役に宮崎あおい、フリーカメラマンに妻夫木聡など共演キャストも魅力です。

些細な隣人トラブルの連鎖から人々が暴走していく様子を描いたブラックサスペンス。妻から家を追い出されたアトリは両親のもとに身を寄せ、両親と隣人との木の影をめぐる激しい争いに巻き込まれます。やがて老夫婦がかわいがっていた猫が失踪したことから、両家は越えてはならない危険な一線を越えてしまうのです。

1997年のカンヌ国際映画祭で、そのあまりに衝撃的な展開に途中で席を立つ観客が続出。斬新なスタイルとショッキングなテーマ性で、その年のカンヌの台風の目となりつつも、賞レースでは無視されました。挑発的で暴力的な内容に、世界各地で物議を醸した衝撃の問題作です。

中村獅童と小栗旬が共演した、かつてのいじめっ子に復讐を図るサイコサスペンス。人気漫画家・井上三太の初期の傑作を斬新なタッチで実写映画化しました。薄暗い画面と中村獅童の演技が恐怖を引き立て、かなり残酷なシーンがあるのでマニアにはたまらない作品です。

人の死を予告するというアイルランドの精霊バンシーをモチーフに描いた人間ドラマです。住民全員が顔見知りの小さな孤島イニシェリン島で暮らすパードリックは、ある日突然長年の友人コルムから絶縁を言い渡されてしまいます。パードリックは戸惑い事態を解決しようとするが、2人を待ち受けていたのは想定外の結末でした。