素早く予熱が完了し、さまざまな作業に使えると謳っている、FEITA 電気ハンダゴテセット AC110V 60W。インターネット上では「軽くて細身で使いやすい」と評判ですが、本当に口コミどおり使い勝手のよい商品なのかと気になって、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、FEITA 電気ハンダゴテセット AC110V 60Wを含むはんだごて全10商品を使って、予熱時間の短さ・こて先温度の安定性・はんだ付けのしやすさ・機能・付属品の充実度を比較してレビューしました。購入を検討している人はぜひ検討してくださいね!
DIYアドバイザー・DIY工作アドバイザー・日曜大工士。乙種第4類危険物取扱者免状を取得しているほか、フォークリフト運転技能講習を修了。2023年まで、ホームセンターの資材館の販売員として電動工具・建築資材・農機具などの接客に従事。現在はマイベストにて、インパクトドライバーや丸ノコなどの電動工具を中心に徹底的に検証。メーカーや価格を問わず、ユーザーが「買ってよかった」と感じられるようなコンテンツ制作に日々努めている。
すべての検証は
マイベストが行っています
FEITA 電気ハンダゴテセット AC110V 60Wは、初心者でも失敗しにくい商品をお探しの人におすすめです。作業時のこて先の温度を確認したところ、一度はんだ付けを行っても約1秒でもとに戻りました。比較した商品には3秒待たないと戻らないものもあったなか、温度が安定しているので、はんだ付けの不良が起きにくいですよ。
予熱は3分34秒と遅めですが、比較した全商品の平均は2分19秒(※執筆時点)。先に温めておき、後から材料などの準備をはじめれば気にならない程度でしょう。温度調整機能が搭載されており、用途に合わせて適切な温度で作業できます。オーバーヒートによる失敗が心配な人も使いやすいですよ。
実際に経験者5人がはんだ付けを行ったところ、溶着も問題ありませんでした。モニターからは、「はんだの離れがよい」との声も聞かれています。ゴム製のグリップが手になじむため、長時間使った際の手への痛みも少なめ。「ペン持ちしやすい」といった回答もあり、取り回しも良好でした。
スポンジ以外のすべてのアイテムが揃うのもメリットです。スタンドやはんだ・交換用のこて先が付属するため、ひととおり買い直したい人にもぴったり。謳い文句とは反対に予熱は少し遅かったとはいえ、比較した商品のなかでもリーズナブルな価格は魅力的です。ぜひこの機会に購入してみてはいかがでしょうか。
そもそもはんだごてとは、金属同士を接合させる工具のこと。針金状・棒状の金属である「はんだ」を用い、電子基板などの部品を接合させます。部品を変えれば、焦がすことで木に模様を施すウッドバーニングやステンドグラスの制作にも活用できるため、DIYで用途で使いたい人にもぴったりです。
今回ご紹介するはんだごては、AmazonなどのECサイトで販売されているFEITAの商品。加熱セラミック誘導技術により、急速に加熱ができると謳っています。
消費電力は60W、電源コードを繋いで給電するタイプです。温度調節ダイヤルがあり、用途に合わせて220~480℃のの範囲で温度を変えられます。鉄管設計によって急速冷却ができるとアピールしており、作業後に素早く片付けられますよ。
付属品は、放熱用はんだごてスタンド・5種類の交換チップ・直径1mmのはんだワイヤーです。
今回は、FEITA 電気ハンダゴテセット AC110V 60Wを含む、はんだごて10商品を実際に使用して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証は以下のとおりです。
まずは、予熱時間の短さとこて先温度の安定性の検証です。
電源を入れてからこて先の温度が340℃になるまでの時間と、1回はんだ付けを行って再度340℃に戻るまでの時間を計測。スピーディに温度が上がった商品を高評価としました。なお、検証にはgoot こて先温度計(TM-100)を使用しています。
予熱にかかった時間は3分34秒と遅めでした。比較した商品の全体平均が2分19秒(※執筆時点)だったので、少し待たされる感覚があるでしょう。
今回の比較で予熱時間が短い傾向があったセラミックヒーター式ですが、素早く作業をはじめたい人にはあまり向いていません。材料を用意する前に電源を入れておくなど、工夫をするのがよいでしょう。
一方で、1回はんだ付けを行ってから温度が戻るまでの時間は1秒とスピーディでした。比較した商品の全体平均が1分36秒(※執筆時点)だったのに対し、待機時間が短く連続の作業も効率よく行えるでしょう。
続いて、はんだ付けのしやすさの検証です。
はんだ付け経験がある男女5人が、SD-53(goot 鉛フリー電子工作はんだ)を使用してはんだ付けを行います。取り回しのしやすさ・持ち手部分の熱さなどに着目して評価しました。
実際に試したモニター5人のうち、4人が「持ちやすい」と回答。持ち手にゴム製のグリップがあり、滑りにくい点が高く支持されました。
モニターからは「鉛筆のように持てる」との声も。かなり根元に近い箇所を持つと少し熱を感じますが、グリップ部分は熱くなりません。コードが少し引っかかる程度で、作業中の取り回しも良好でした。
比較した商品には、太くて指にフィットしないものや重さを感じたものもあったのに対し、長時間の作業でも手に痛みを感じにくいでしょう。
<持ちやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
溶着については、モニター全員が「しっかりくっつく」と回答。「基盤への残りがきれい」といったコメントもあり、仕上がりにこだわりたい人にもよいでしょう。
比較したなかには、こて先にはんだが残りがちだった商品もあったのに対し、「はんだの離れがよい」という声も。連続でも使用しやすく、スムーズに作業が進められますよ。
<溶着しやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
機能や付属品について確認したところ、比較した商品のなかでもトップクラスの充実度でした。詳細は以下のとおりです。
比較した多くのセラミックヒーター式の商品と同様に温度調整機能があり、用途に合わせてこて先の温度を変えられます。特筆すべきは、付属品の多さ。スポンジ以外はひととおり揃うので、これからはんだ付けをはじめてみたい初心者にもぴったりですよ。
一時的に作業の手を止めるときもスタンドに置けて、誤って机から転がり落ちるといった危険も避けられます。
FEITA 電気ハンダゴテセット AC110V 60Wは、AmazonやYahoo!ショッピングなどのECサイトで購入できます。サイトによって金額に差があるので、お得に買えるところを探してみてくださいね。
はじめてだと難しいように感じるはんだごてですが、コツを覚えれば初心者でも簡単です。
ポイントは、温度が上がるまできちんと待つこと。はんだがこて先に溶けて乗るくらいまで温めたら、スポンジで古いはんだを拭いましょう。あとは作業温度まで上昇するのを待ち、こて先を接合部につけてはんだを溶かしたら完成です。はんだが山形になってから、こて先を外してくださいね。
最後に、短時間で作業できる温度まで上がった商品をご紹介します。
ベストワンのはんだごては、作業時にコードが邪魔にならないUSB充電式。1分6秒で予熱が完了し、一度作業を行ってもすぐに温度が戻りました。軽いうえにペンのように持てるので、初心者でも違和感なく扱えるでしょう。はんだと専用スタンドが付属するため、購入してすぐに使えますよ。
太洋電機産業のPX-280は、デジタル式の温度調整機能を備えた商品。温度を1℃単位で調整でき、接合したいものに合わせた設定が容易です。予熱時間は56秒と、比較した商品のなかでもトップクラスの速さでした。はんだ付け後に温度が戻るのも速く、高性能なものがほしい経験者にぴったりです。
ヒーター種類 | セラミックヒーター |
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消費電力 | 80W |
温度調整機能 |
全長 | 21.9cm |
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本体重量 | 141g |
最小設定温度 | 200℃ |
最大設定温度 | 500℃ |
付属品 | 不明 |
太洋電機産業 goot 鉛フリーはんだ対応デジタル温調はんだこて PX-280をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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