コスパが高いと評判のダイソー はんだごて。「リーズナブルなのに問題なく使える」と評判です。しかし、「加熱が物足りない」などの口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のYIHUAやベストワンなどの11商品とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、はんだごて選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
DIYアドバイザー・DIY工作アドバイザー・日曜大工士。乙種第4類危険物取扱者免状を取得しているほか、フォークリフト運転技能講習を修了。2023年まで、ホームセンターの資材館の販売員として電動工具・建築資材・農機具などの接客に従事。現在はマイベストにて、インパクトドライバーや丸ノコなどの電動工具を中心に徹底的に検証。メーカーや価格を問わず、ユーザーが「買ってよかった」と感じられるようなコンテンツ制作に日々努めている。
すべての検証は
マイベストが行っています
ダイソー はんだごては、500円と安価なものの予熱に時間がかかり購入の決め手にはかけます。予熱にかかる時間は3分35秒と、比較した商品の平均と比べて1分以上長くかかりました。なかには1分足らずで予熱が完了するものもあったのに対し、すぐに作業に入れないのがネックです。
また機能性や付属品の充実度もいまひとつ。コードは短く、温度調節機能やスタンド・交換用のこて先・はんだといった付属品もついていません。必要に応じて別途準備する必要があるため、本格的にはんだごてを使用したい人には物足りない印象です。
しかし、予熱の時間はかかるものの、一度はんだづけを行ってから元の温度に戻るまでの時間を計ったところ、わずか2秒とスピーディでした。比較したほとんどの商品と同様に、こて先の温度を保ちながらはんだづけできるので一時的にはんだづけしたい場合には向いているといえます。
モニター間での扱いやすさも好印象で、「ペン感覚で持てる」「持ち手も熱くならない」との声が多くあがりました。加熱が物足りない」との口コミもありましたが、気になるほどではないでしょう。こて先には少々はんだが残りますが、簡単に拭き取れます。
ダイソーで販売しているので、急ぎではんだづけをしたい人や一時的な利用には向いていますが、安全性や微細な仕上がりもこだわりたいなら、ほかの商品を検討してください。
そもそもはんだごてとは、針金状・棒状の金属「はんだ」や接合部分を加熱するのに使う工具のことです。主に電子製品のプリント基盤などの、部品同士をくっつける目的で使われます。
今回は100円ショップのダイソーから、はんだごてをご紹介します。ヒーターの種類には、昔ながらのニクロムヒーターを使用。消費電力は30Wで、電子工作や模型工作に適していると謳われています。
サイズは長さ21×幅3×奥行3cm。はんだは付属していないので、別途購入してくださいね。
今回は、ダイソー はんだごてを含むはんだごて11商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
実際に電源を入れてから予熱が完了するまでの時間を計測し、2分未満のものを高評価とします。また、こて先が340℃になったのを確認し、はんだづけを1回行ったのちこて先の温度を測定。340℃に戻るまでの時間をチェックしました。
予熱完了までの時間は比較したほかの商品より遅く、評価は伸び悩みました。全体平均が約2分19秒(※執筆時点)、なかには1分未満で予熱が完了した商品もあったのに対し、こちらは3分35秒と長め。取りかかるまでが遅く、もたついてしまうのが難点です。
比較した結果、本商品のようなニクロムヒーターよりもセラミックヒーター式のほうが、予熱時間が短い傾向がありました。とくに太洋電機産業の「鉛フリーはんだ対応デジタル温調はんだこて」は、予熱完了までの時間が56秒とスピーディ。素早く作業に取りかかれるので、はんだごてを使う頻度が多い人にもおすすめですよ。
はんだづけの経験のある男女5名のモニターに実際に使用してもらい、持ちやすさや取り回しやすさ・柄の熱くなりにくさ・こて先へのはんだの残りにくさ・溶着のしやすさをチェックしました。
本体は細めで握りやすく、使いやすさも良好です。モニター5名中3名からも、「ペンのように持てる」と満足の声があがりました。すべり止めはありませんが、重さも114gとそれほど重くなく、手の痛みや疲れを指摘する声もありません。持ち手も熱くならず、長く作業しやすいのも利点です。
しかしコードが短く、取り回ししにくいのがネック。モニターからも「使用場所を選びそう」との声が多くあがっています。電源タップを近くに用意するか、延長コードを使うといった工夫が必要でしょう。
比較したなかで取り回しが優れていたのは、YIHUAの「はんだこて デジタル表示 クリップと拡大鏡付き」。コードが1mほどと長く、「邪魔にならずに使える」とモニター間でも好評でした。本体もグリップつきでペンのような細さがあり、はじめての人にも使いやすいでしょう。
<持ちやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
実際に作業してみても、はんだはしっかりとくっつき、こちらもモニター5名中3名が満足と回答。「しっかりくっついて、仕上がりもきれい」との声が寄せられました。「加熱が物足りない」との口コミどおり、一部「溶けるのに時間がかかる」と感じたモニターもいましたが、気になるほどではありません。
作業後のこて先にははんだが多少残るものの、「簡単に拭き取れる」との声が多く、とくに支障はないでしょう。比較したほかの多くの商品と同じく、はんだづけの作業自体は問題なく行える印象です。
<溶接のしやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
最後は、温度調整機能や付属スタンド・交換用のこて先といった、機能・付属品の充実度を検証しました。
調査の結果、以下の5項目すべての機能や付属品が備わっておらず低評価に。とてもシンプルな商品のため、試しに使ってみたいという人によいでしょう。
比較したYIHUAの「はんだこて デジタル表示 クリップと拡大鏡付き」や、FEITAの「電気はんだごてセット」には、温度調整機能やスタンド・交換用のこて先などがついていました。本格的にはんだごてを使いたい人は、こちらにも注目してみてください。
また、ダイソーのまとめ買いオンラインショップでも取り扱っています。販売価格は、8個セットで税込4,400円(※執筆時点)です。
1つ目は、こて先を十分に温めること。はんだがこて先に溶けて乗る程度を目安としてください。温度が低いままだと、はんだがうまく溶けずに失敗につながる可能性があります。
2つ目は、こて先についた古いはんだをクリーニングすること。こて先を水を含ませたスポンジで拭き取り、再び温度が上昇するまで待ちましょう。
3つ目は、こて先を接合部つけたあと、はんだをこて先に押し当てること。はんだが溶けて山形になったら、こてを離しましょう。
機能性を重視するなら、YIHUAのはんだこて デジタル表示 クリップと拡大鏡付きをチェック。デジタル式の温度調整機能で、細かく温度が設定できます。LEDランプや拡大鏡を備えた高機能なスタンドに加え、はんだ・交換用のこて先が付属。基本的なアイテムはすべてそろっているので、購入してすぐに使い始められるのが魅力です。
ベストワンのはんだごては、USB給電式で場所を選ばずに使えるのが魅力。こて先の予熱時間は1分6秒と非常に短く、1度はんだづけをしたあとも温度がすぐに上昇するので、スピーディに作業が進められます。ペンを持つように扱えるうえ、軽くてコンパクトなのではんだごて初心者でも違和感は少ないでしょう。
ヒーター種類 | セラミックヒーター |
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消費電力 | 108W |
温度調整機能 |
全長 | 12.2cm |
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本体重量 | 1100g |
最小設定温度 | 90℃ |
最大設定温度 | 480℃ |
付属品 | ワニ口クリップ、LEDランプつき拡大鏡、はんだリール台、クリーニングキット (ワイヤー&スポンジ)、鉛フリーはんだ(36g)、こて先、3端子コンセント(アース付きの3ピン) |
YIHUA はんだこて デジタル表示 クリップと拡大鏡付き 926LED IVをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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