手軽に購入できて人気のダイソー グルーガン。「瞬間接着剤より使いやすくて便利」など高評価の口コミを見かけますが、実際のところどうなのか気になりますよね。
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のAnestyや藤原産業などのグルーガンとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、グルーガン選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
DIYアドバイザー・DIY工作アドバイザー・日曜大工士。乙種第4類危険物取扱者免状を取得しているほか、フォークリフト運転技能講習を修了。2023年まで、ホームセンターの資材館の販売員として電動工具・建築資材・農機具などの接客に従事。現在はマイベストにて、インパクトドライバーや丸ノコなどの電動工具を中心に徹底的に検証。メーカーや価格を問わず、ユーザーが「買ってよかった」と感じられるようなコンテンツ制作に日々努めている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
ダイソーのグルーガンは、気軽にグルーガンを試せるのが魅力。ただしネイルシールやボタンなどを使う繊細な作業には向きません。実際に商品を使用すると、加熱中も加熱後も液ダレがあり扱いづらい印象。比較した商品のなかにはまったく液ダレしないものもあったのに対し、作業スペースや作品についてしまうことが懸念されます。
グルーの出しやすさや接着のしやすさも不満の声が多数。実際に使ってみると出す量の調節が難しく、「瞬間接着剤より使いやすくて便利」という口コミのようには使えませんでした。固まるまでに時間もかかるので、しばらく手やクリップで押さえておく必要があるでしょう。
余熱時間の短さも高評価だった商品には及ばず。電源を入れて余熱が完了するまでの時間は、平均172秒とやや長めでした。比較した商品にはこちらより100秒以上早く余熱ができたものも。対してこちらは一度電源を切って作業を再開する場合は、スムーズな作業がしづらいといえます。
付加機能はスタンドのみがついており、ランプや電源スイッチは搭載していません。ハンドメイド上級者には、機能面が充実したAnestyの商品のほうが重宝するでしょう。こちらはほかにはないリーズナブルさが魅力ですが、機能は非常にシンプルであるといえます。
軽さや持ちやすさは好印象なものの、肝心の使いやすさにやや不満が残りました。グルーガンを試しに使ってみたいという初心者にはおすすめですが、自分の思いどおりの快適な作業をしたい人は、ほかの商品も検討してみてはいかがでしょうか。
工作やハンドメイドでの作業に便利なグルーガン。接着に時間がかかるボンドや瞬間接着剤と異なり、接着してから数十秒で硬化が始まるため作業効率が向上するアイテムです。手間を省いて美しい作品作りができることから、初心者から上級者まで幅広い層から人気を集めています。
今回ご紹介するのは、100円ショップダイソーのグルーガン。価格は税込み220円(※執筆時点)とダイソーのなかでは高額の部類に入りますが、それでもほかの商品と比較するととてもお手頃価格です。
グルーガンに興味があるけれど高価で手が出せないという人は、気軽に試せるこちらを検討してはいかがでしょうか。
給電方式はコード式で、連続使用時間は60分。細かい工作をじっくりと行う際に便利なアイテムです。本体サイズは幅12×高さ×12×奥行2.3cmとコンパクトで、デスクの上でも邪魔にならず持ち運びにも向いています。
グルースティックは付属していないので、忘れずに購入しましょう。ダイソーではクリア・黒・白など数種類のカラーのグルースティックを販売しているので、作品にあわせて適切なカラーを選んでくださいね。なお、対応するグルースティックの直径は7.5mm、長さは100mmです。
今回はダイソー グルーガンを含む、グルーガン全10商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
最初に、液ダレのしにくさの検証です。実際にグルーガンを使用し、液ダレの有無をチェック。予熱中と使用後に液ダレしたタイミングに応じて評価し、液ダレしないものを高評価としています。
検証したところ、グルーガンの加熱中から液ダレが見られ不満が残る結果に。液ダレする商品はトリガーを引いてもグルーが出続けてしまい、グルーの量を微調節するのが難しいことがわかりました。検証で加熱中も加熱後も液ダレしなかった商品は、全体の半分程度。
総合評価が高かったAnestyのグルーガンは約2,000円(※執筆時点)と値は張りますが、内部に液ダレ防止設計が施されており、加熱中も加熱後も液ダレはまったく見られず高評価を獲得しました。服や作業スペースを汚さないために、液ダレのない商品を検討してみてはいかがでしょうか。
次に、余熱時間の短さの検証です。各商品の電源を入れ、余熱が完了するまでの時間を計測。実際に使用して予熱時間が短いと感じられた1〜2分程度のものを高評価としています。なお、予熱時間は適切な柔らかさのグルーが出てくるまでにかかった時間を計測しました。
その結果、余熱時間は平均172秒とやや長め。比較したなかでの予熱時間の平均である約142.7秒よりも長くかかる結果でした。1分ほどで使える状態になった余熱時間の短い商品と比較すると、スピーディとはいえません。
余熱時間の短さは、一度電源を切って作業を再開したいときの快適性につながります。スムーズに作業するためにも、余熱時間はしっかりチェックしておきましょう。
続いて、使いやすさの検証です。ハンドメイドに興味のある女性5名が実際にグルーガンを使用して評価。持ちやすさ・動かしやすさ・グルーの出しやすさ・接着しやすさをチェックしました。
動かしやすさも優秀です。モニター6人全員が満足と回答し、小回りがきいて作業しやすい点を評価しました。しかし、コードの長さが1mと短めなのは気になるところ。
検証ではコードの長さが1.5m以上のものが使いやすかったことをふまえると、思いどおりに動かせずに使いにくさを感じることもありそうです。電源の場所を考慮して作業スペースを決める必要があるでしょう。
<持ちやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
<動かしやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
検証では、液ダレの有無はグルーを出す量の調節のしやすさにも影響することが判明。液ダレが見られたこちらは押してもグルーが出ない、押していないのに出るなど調節が難しい印象です。実際に使ったモニターからも「調整ができない」と使いにくさ指摘する声が集まりました。
接着のしやすさもいまひとつ。満足と回答したモニターは1人のみで、「固まるのが遅い」との声が挙がりました。比較した商品にはグルーがすぐに固まり、次の作業にスムーズに移れる商品も。対してこちらはやり直しがきくのはよいものの、細かい作業には不向きといえます。
<グルーの出しやすさ>
コメントは一部抜粋
<接着のしやすさ>
コメントは一部抜粋
最後に、付加機能の豊富さの検証です。電源スイッチや予熱完了ランプなど、あると便利な付加機能の有無をチェックしました。搭載していた機能は、以下のとおりです。
スタンドが採用されているのみで、ランプや電源スイッチは搭載していません。比較した商品のなかには、今回チェックした項目すべてを備えているものも。
対してこちらは特筆すべき機能性がありません。リーズナブルな商品なので、試しにグルーガンを使ってみたい人向きといえるでしょう。
ダイソー グルーガンは、公式サイトから購入できます。グルーガン本体だけでなくグルースティックもあわせて購入できるので、忘れずに用意してくださいね。
グルーガンにはさまざまな商品がありますが、基本的な使い方はどれも同じです。グルーガン本体にグルースティックをセットしてから、電源を入れて余熱します。トリガーを引いて本体の先端から溶けたグルースティックが出てきたら、余熱完了です。
実際に材料につける際にはトリガーを少しずつ引き、グルーが出過ぎないように注意しましょう。出し終わりは円を描くように動かすと、グルーが糸を引いて作品に垂れるのを防ぎます。その後材料を素早くくっつけて、手で押さえるのを忘れずに。
接着に時間がかかる場合は、クリップで止めておくのもよいでしょう。正しく使って、作品作りを楽しんでください。
最後に、ほかの魅力的な商品をご紹介します。
Anestyのグルーガンは、内部に液ダレ防止設計を施しているのが強みの商品です。検証では予熱中・使用中ともに液ダレはゼロ。思いどおりに気持ち良く作業できるでしょう。グルーを出し終わったときのキレもよく、繊細な材料を扱う作品作りにも向いています。
作業に集中したい人は、本体をそのまま机に置けることが特徴の藤原産業 SK11 ピタガン EXもおすすめ。ノズルが机に対して平行になるので液ダレを軽減できると謳うとおり、検証で液ダレは見られませんでした。予熱時間は2分11秒と比較的早く、作業が捗るのも魅力です。
給電方式 | コード式 |
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ノズルの最大温度 | 180℃ |
予熱時間(実測値) | 1分45秒 |
コードの長さ(実測値) | 1.5m |
良い
気になる
本体幅 | 15.8cm |
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本体奥行 | 4.3cm |
本体高さ | 12.3cm |
付属品 | グルースティック(7mm、30本) |
グルースティック直径 | 7mm |
グルースティック長さ | 150mm |
温度の切り替え機能 |
Anesty グルーガンをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
給電方式 | コード式 |
---|---|
ノズルの最大温度 | 160℃ |
予熱時間(実測値) | 2分11秒 |
コードの長さ(実測値) | 1.7m |
良い
気になる
本体幅 | 14cm |
---|---|
本体奥行 | 4.8cm |
本体高さ | 13cm |
付属品 | グルースティック×2本 |
グルースティック直径 | 7.5mm |
グルースティック長さ | 100mm |
温度の切り替え機能 |
藤原産業 SK11 ピタガン EX GM-130をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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