テイコブ ワンタッチ折りたたみシャワーチェア（ミドル） BSU11をレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

まずは介護用シャワーチェアを選ぶうえで欠かせない、滑りにくさの検証です。実際に石鹸で滑りやすくなった床に各商品を置き、福祉用具に定められる滑りにくさの試験方法を再現。座面に40kgおもりを乗せ、フォースゲージ（測定器）でずれが生じたときの引っ張る力を計測しました。

その結果、力を入れて強く引っ張っても動かず、トップクラスの高評価を獲得。ずれるまでに耐えられた引っ張る力は、比較した全商品の平均が約75N（※執筆時点）だったのに対し、本品は129Nと大きく上回りました。

重量が4.5kgと重めなうえに、脚部は大きめのグリップつきで床にしっかり密着します。滑りにくさに優れているため、立ち座り時に被介護者が転倒する心配は少ないでしょう。

次は、使用感の検証です。せっかく介護用シャワーチェアを購入するなら、肌触りがよく安定したものを選びたいですよね。そこで実際に使用したところ、むぎゅっとした感触のクッションにより、快適に座り続けられました。

比較した「山善 コンフォート 折りたたみシャワーチェア」は、クッションが座面にしかついていなかったのに対し、本品は背もたれ・座面の両方が厚手のクッションで覆われています。やわらかさよりも弾力が強いため、痩せた人はお尻が痛くなる可能性があるものの、総合的な座り心地は良好でした。

安定感も高評価を獲得。肘掛けは低めですが、背もたれはちょうどよい位置についています。座面と背もたれの二面で体をしっかり支えられ、楽な姿勢を維持できました。クッションには防カビ剤が練り込まれており、清潔を保ちやすいのも利点。入浴時間を心地よく過ごせますよ。

続いて、コンパクトさの検証です。各商品の重さ・本体サイズを計測し、場所をとりすぎないかをチェックしました。

その結果、サイズは幅46.5×奥行49.5〜57.5×高さ65〜75cmと大きめで、高評価には一歩及ばず。比較した「アロン化成 折りたたみシャワーベンチ ISフィット」は椅子幅は本品に近い46cmでしたが、奥行は41〜47.5cm・高さは59.5〜69.5cmと全体的にコンパクトでした。

一方で重量は4.5kgと、比較した全商品の平均値約4.58kg（※執筆時点）より軽量です。サイズは大きいものの、折りたたみ可能なため、使用後は浴室のスペースをそこまでとらないでしょう。介護者も周辺を動きやすいですよ。

最後は、機能性の検証です。実際に介護用シャワーチェアにほしい付属機能の有無を調べたところ、折りたたみ・クッションなどあると便利な機能が充実していました。

座面のクッションには水はけをよくする穴が開いており、水分が溜まるのを防げるのが利点。クッションは本体から取り外しでき、汚れても簡単に手入れできます。そのほかの詳しい結果は、以下のとおりです。

1. 座面に穴が空いているか｜⚪︎
2. 高さは何段階調節可能か｜3段階
3. 肘掛け｜⚪︎
4. 肘掛けの出し入れ｜⚪︎ 
5. 折りたたみ｜⚪︎
6. 座面は床と平行に見てU字になっているか｜ ×
7. クッションがついているか｜⚪︎