ピジョン ステールをレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

まずは、ニオイの漏れにくさの検証です。

ニオイの原因であるアンモニアやうんち臭などを染み込ませた、擬似使用済みおむつ4個を用意。各商品に入れて1日経過するごとに2個ずつ追加し、合計3日間放置します。臭気判定士の石川英一さんに、密閉時・開閉時のニオイ漏れをチェックしてもらいました。

さらに、おむつを取り除いたあとのニオイ移りも確認。開閉時は、捨て口から1m離れた場所でニオイを嗅いでいます。

続いて、おむつの捨てやすさの検証です。

実際にMサイズのおむつを捨てて、フタの開閉がしやすいか・おむつを入れやすいか・カートリッジやゴミ袋の着脱はしやすいかの3項目をチェックしました。

続いて、機能性の検証です。抗菌消臭加工・ロック機能などあると便利な機能がどれほど備わっているかチェックすると、目立った機能はなく評価は伸び悩みました。詳しい結果は以下のとおりです。

1. おむつを袋で一つひとつ包めるか｜×
2. 本体や専用袋に抗菌・消臭加工などのニオイ対策があるか｜ ×
3. 消臭剤ポケットつきか｜ ×
4. フットペダルつきか｜×
5. 袋フック・ホルダーつきか｜◯
6. ハンドルつきか｜◯
7. ロック機能つきか｜×（本体を回さないと中は開けられない）

比較したほかの商品には、本体に消臭剤をセットできるものや抗菌加工が施されているものもあったなか、特別な工夫はありませんでした。

続いて、手入れのしやすさの検証です。おむつ用ゴミ箱を清潔に使い続けるためには、できるだけ手入れがしやすいものを選びたいですよね。

そこで実際に手入れしたところ、ポリプロピレン製により内部まできれいに丸洗いできました。分解するパーツは本体上段・下段・おむつ受け・中段2つの合計5パーツと多いものの、フタまで取り外せて細部まで洗えます。

比較したほかの商品には、底までの高さが40cm以上だと手が届きにくかったのに対し、本品は30.5cmと低く手を入れてしっかりこすれました。重量は2,280gと重すぎず、移動させやすいのもメリット。手入れの負担をできるだけ軽減したい人に適しています。

最後は、年間コストの検証です。ゴミ箱本体・袋代に加えて、1日10枚のおむつを捨てると仮定し、トータルコストを算出。市販の袋をセットする商品は1パック50枚入り500円のゴミ袋（1袋あたりおむつ30枚を収容可能）を使用するとし、年間の袋代を1,217円で計算しました。

なお、価格は2022年4月上旬のもので計算しているため、現行価格とは異なる可能性があります。

その結果、トータルコストは6,387円（執筆時点）と手頃。比較した商品内では、専用カートリッジを使用するタイプはコストがかかり、初年度で50,000円以上費用がかかるものもありました。本品は市販のゴミ袋20〜30Lに対応しており袋代を抑えられます。年間コストを抑えたい人におすすめですよ。