解像感に優れ、細かなニュアンスも聴きとりやすいと評判のSONY MDR-HW700DS。ネット上ではやさしい装着感も好評ですが、一方で「サラウンド特有の臨場感はあまりない」「もう少しウーファーを利かせたような重低音が欲しい」「下を向くとずり落ちる」などの口コミもあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、SONY MDR-HW700DSを含むサラウンドヘッドホン7商品を実際に使ってみて、迫力・臨場感・使いやすさを比較してレビューしたいと思います。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
オーディオ専門店「e☆イヤホン」の販売員として3年間勤務。オーダーメイドや高級機種なども含め、これまでに試聴したイヤホン・ヘッドホンは、のべ500種類を超える。また、音楽や環境に合わせて11種類のイヤホン・ヘッドホンを使い分けるほど、音には並々ならぬ情熱を持っている。 その後、2023年にmybestへ入社し、豊富な知識を活かしてオーディオ機器のガイドを担当。「顧客のニーズを真摯に考えて、オーディオ機器を提案する」をモットーに、ユーザーに寄り添った企画・コンテンツ制作を日々行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
SONY MDR-HW700DSは、音像をリアルにイメージできる自然な音場を満喫したい人におすすめです。
実際に視聴した結果、頭全体を包み込むような音の広がりを感じられました。移動する様子が音でわかるほど、真横から背後にかけての正確性も優れています。低音の迫力も十分感じられますが、音像の再現はナチュラルで聴き疲れしません。
初期設定や操作のしやすさも魅力。PCやスマホに対応していないとはいえ、ARC対応機器同士ならHDMIだけで簡単に接続できます。フィット感のあるつけ心地で、ヘッドホンの重みもあまり気になりませんでした。
ただし、装着感はやや強いので、休憩を挟みながら楽しんでくださいね。臨場感のあるサウンド、映画やゲームに没入したいなら、こちらを検討してみてはいかがでしょうか。
デジタルカメラやテレビ、スマートフォンをはじめ多様なジャンルの製品を手掛けているソニー。ヘッドホンも、初心者向けから業務用まで幅広く扱っています。
今回紹介するMDR-HW700DSは、9.1chのサラウンド音場を実現したモデルです。ソニー独自のVirtualphones Technology(通称:VPT)により、後方で鳴る音や音源の高低まで再現しています。
マトリクスデコーダーを搭載しているのも特徴です。DTS Neo:XとDolby Prologic IIzを活用することで、2ch・5.1ch・7.1chの音源を最大9.1 chまで拡張できます。
電波状況に応じて2.4GHz帯と5GHz帯を自動で切り替えるデュアルバンド無線伝送方式で接続するため、音声が途切れにくいのが魅力。最大192kHz/24bitの非圧縮音源も再生でき、従来のDVDより高音質で楽しめますよ。
映画やゲームを満喫するのに適した音場を再現できる、エフェクトモードも見逃せません。ボイスモードやゲームモードも用意されているので、コンテンツに合わせて設定を変更して楽しみましょう。
自宅のテレビがARCに対応している場合、接続に必要なケーブルはHDMIだけ。装着すると自動でヘッドホンの電源が入るので、頻繁に着け外しする人にもおすすめです。テレビ画面上で各種設定の操作ができるので、プロセッサーを離れた位置に置いても困りません。
メガネをかける人のことを考えているのも魅力です。低反撥イヤークッションが使われていて、3Dメガネをかけた状態でもそのままヘッドホンが装着できます。
USB接続タイプで、充電時間は約3時間。満充電の状態から最大12時間連続で再生できます。増設用のヘッドホンMDR-HW700も販売しているので、複数人で使いたい場合にも要チェックですよ。
実際に商品をテレビに接続し、解像度・セリフ・迫力・臨場感の4項目に分けて音質を評価しました。なお、今回の検証で視聴した映像素材は以下のとおりです。
実際に視聴してみると、頭全体を包囲するような音の広がりを感じられました。とくに真横から背後にかけての臨場感と正確さが印象的。単に爆音が聞こえるに留まらず、その移動やキレまで把握できます。
低音も力強く、ズンと余裕のある響きが感じられました。十分なパワーがあり、迫力を重視したい人も満足できるサウンドです。
上質かつ高音質な音場で、聴き疲れしないのも魅力です。些細な音まで拾い上げてナチュラルな空間を形成。リアルな音像が浮かんでくるほどの解像度でした。
セリフも誇張しすぎることなく、自然な聴こえ方です。バランスがよく違和感がありません。
初期設定はスムーズか・ボタン操作は簡単か・接続可能な機器はいくつあるか・側圧の強さはどうかを確認し、総合的に評価しました。
使いやすさの検証では、初期設定・操作のしやすさが高く評価されました。ARCに対応しているので、対応機器同士ならHDMIだけで簡単に接続できます。HDMI専用機なので汎用性はありませんが、セットアップも難しくありません。
音量をダイヤルで調節できたり、送信機を本体から操作できたりといった、多機能さも評価されました。
包み込まれるようなフィット感も好評でした。やや装着感は強めですが、重みは許容範囲。連続で何時間も視聴しないように、適度に休息を挟んで使うとよいでしょう。
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最後にMDR-HW700DSとは特徴が異なる、おすすめの商品をご紹介します。
SONY WH-L600は、首の真うしろまで音が移動してくるサラウンド感が魅力です。音楽や効果音の細微なニュアンスまで鮮明に再現でき、解像感や密度にも優れています。余韻のある力強い低音も、没入感が高まりますよ。初期設定や操作のわかりやすさも好評なので、ぜひ検討してみてください。
VictorのXP-EXT1も、背後まで回り込むような音の広がりを感じられます。音を分解してきめ細やかに再現でき、低音の量感もありました。頭外定位音場処理技術を搭載していて、一人ひとりの聴覚特性に合わせて伝え方を変えられるのもポイント。自分だけの音を楽しみたい人は要チェックですよ。
カラー | ブラック |
---|---|
装着方法 | オーバーヘッド |
重量 | 320g |
構造 | 密閉型 |
ドライバーサイズ | 40mm |
接続タイプ | ワイヤレス |
折りたたみ可能 | |
再生周波数帯域 | 20Hz~20,000Hz |
駆動方式 | ダイナミック型 |
リモコン付き | |
連続再生時間 | 17時間 |
充電時間 | 6時間 |
自動電源ON機能 | |
自動電源OFF機能 |
SONY WH-L600をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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