HITBOX 溶接機 ‎UW-AT2000を検証レビュー！家庭用溶接機の選び方も紹介

HITBOXの「溶接機」は、インバーターを搭載した直流の被覆アーク溶接機。出力する電流をデジタルディスプレイに表示できることが特徴です。

今回検証した商品のなかでは、最も軽量・コンパクトだった点が好印象でした。本体の重量は約3.2kg、幅・奥行き・高さの合計は510mmと持ち運びがまったく苦にならないうえ、机の上に置けるほどのサイズで収納場所に困る可能性は低いといえます。

付属している説明書は英語表記ですが、日本語のPDFの説明書をダウンロードできます。また被覆アーク溶接なので、英語の表記でも準備のやり方がわからず困る場面は少ないといえるでしょう。

1.6mmの溶接棒を使用する場合、説明書には電流値の目安が44〜84Aと記載してあります。44Aに設定して1.6mmの板厚の鉄板を溶接したところ、溶け込みが甘くパワーが足りない結果に。一方で、84Aに電流を調節すると溶け込みのよいきれいな仕上がりで溶接できました。

しかし、溶接棒が短くなるとややアークを安定させるのにコツが必要な印象。板厚が6mmの鉄板を溶接したところ、1.6mmの太さの溶接棒では溶けるスピードが速すぎてしまい、3.2mmの太さの溶接棒ではパワーが弱くうまく溶け込まない傾向がありました。太さが2.5mm程度の溶接棒であれば、4mmの鉄板もうまく溶接できる印象です。

本機は100Vだけでなく200Vの定格入力電圧でも使用できるため、出力が200Vのコンセントがあれば、さらにハイパワーな溶接が可能。なお、100Vの電圧で使用した場合の定格使用率は60%。検証中に使用率オーバー防止機能が作動することはなく、鉄製の小物を作る程度のDIYであれば作業が止まる可能性は低いでしょう。