ノーリツ ガスファンヒーター Standard Type GFH-5803Sの評判・口コミは悪い？実際に使用してメリット・デメリットを徹底レビュー！

ノーリツ ガスファンヒーター Standard Type GFH-5803Sの魅力のひとつは、速暖性の高さ。実際に、温度・湿度を一定に管理できる恒温恒湿室で温度上昇にかかる時間を計測した結果、足元の温度はわずか6分10秒で12℃から18℃に到達しました。

本商品と適用畳数が同じ「リンナイ ガスファンヒーター Wiz RC-B5801ACP」は、14分。比較したそのほかの商品も12～15分かかるものがほとんどであり、検証トップクラスの温まりやすさでした。「すぐに温かくなる」との口コミのとおり、冷えが気になる人でも快適に過ごせるでしょう。

室温の維持のしやすさも申し分ありません。恒温恒湿室では、18℃に到達してから12分経ったあとも、20℃の設定温度とほぼ同等の20.95℃をキープできました。

比較した商品の平均は22.6℃（※執筆時点）とやや上がりぎみで、なかには「リンナイ ガスファンヒーター A-style RC-A4401NP」のように、設定温度を5℃以上超えてしまったものも。その点こちらは30分後の時点でも室温表示が24℃、実際の室温は約22.9℃と誤差は少なく、実際の室温を正しく認識できているといえます。

「温度が不安定」との口コミに反して、長くつけていても温度が上がりすぎず、心地よく使えるといえるでしょう。

光熱費も、比較したなかでは安く収まりました。室温が安定したあとの1時間あたりのガス代は、全体平均の約30.6円（※執筆時点）を下回る19.4円。ガスで熱を作り出すため電力消費量も少なく、比較したほかの商品と同様ほとんどかかりません。

設定温度に達すると30分に1℃ずつ、2回自動的に設定温度を下げるエコ運転も搭載。併用すればさらに経済的に利用できるでしょう。

使い勝手のよさも高評価です。朝の使用時間を決める「おはようタイマー」は、「おはよう」ボタンを押して時間を調節するだけ。10時間後までが30分単位、10時間後から24時間後までは、1時間単位で調節ができます。

寝る前にセットする「おやすみタイマー」も、10〜60分の間で10分単位で調整可能です。どちらのタイマーも一度設定した時間は記憶してくれるので、翌日から手間がかかりません。

なお、比較したどの商品もこれらのタイマーがついており、設定が難しい商品はほとんどありませんでした。商品選びをするうえで、使い勝手のよさはそれほど気にしなくてよさそうです。

ノーリツのガスファンヒーター Standard Type GFH-5803Sは使い勝手に優れた商品ですが、人感センサーやリモコンがついていないのが惜しいところです。

とはいえ、検証したなかで人感センサーがついているものは、「ノーリツ ガスファンヒーター Dluxe Type GFH-4007D」のみ。リモコンがついたものも少なく、リンナイの「A-style RC-A4401NP」や「Wiz RC-B5801ACP」など一部の商品にあるのみでした。必要に応じて検討してみてくださいね。

室温が安定したあとのガス代は安いものの、運転開始直後の1時間あたりのガス代は、全体平均の約52.4円（※執筆時点）を上回る73.74円と高めです。

これは、大型モデルゆえスペック上の暖房能力が高いからということが要因と考えられます。広い部屋に使うならよいですが、狭い部屋だとややオーバースペックに感じられるかもしれません。

比較したなかだと、ノーリツの「Deluxe Type GFH-4007D」は、運転開始直後のガス代は51.61円・室温安定後は17.89円、「Standard Type GFH-4007S」はそれぞれ52.06円・15.72円（いずれも1時間あたり）。築浅の木造15〜22畳・コンクリート22〜30畳ほどの部屋で使うなら、こちらもおすすめですよ。