日中の会議室でもきれいに映ると評判のBenQ(ベンキュー) MW612。簡単な設定で使いはじめられると高く評価される一方で、「文字が不鮮明」「画質がいまいち」といった気になる口コミもみられ、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
テレビ・プロジェクターなどの映像家電や、ノートパソコンやプリンターなど家電全般の比較・コンテンツ制作を経験し、家電チームのマネージャーに就任。キャリブレーションソフトを用いたテレビ・プロジェクターの画質測定を設計したり、ノートパソコンのベンチマークテストに取り組んだりしてきた。「ユーザーにとってベストな選択体験を提供する」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
今回検証したBenQのMW612は、色の鮮やかさがいまひとつでした。カラーの資料を発色よく投影したい人は要検討です。
検証ではグラフの色味が、全体的にくすんで見えてしまいました。さらに動きのある映像では黒い部分が潰れてしまい、奥行きの薄さも気になります。色合いの物足りなさは否めませんが、最も小さい18pxの文字まで見え、描写力においては好印象です。
一方、明るさにおいては十分な性能を備えています。4,000ルーメンもの輝度を備えているのに加え、モニター5名全員が明るい部屋でも問題なく見えると回答しました。タテ・ヨコ方向の補正は手動ではあるものの、使いやすさに不足はありません。
明るい場所でも見えるのは便利ですが、画像や映像を投影する頻度が高い人は、他の商品も検討してみてください。
BenQ(ベンキュー)は液晶ディスプレイを中心に、ビジネス機器を数多く販売する台湾の電気製品メーカーです。
今回ご紹介するMW612は、4,000ルーメンを備える高輝度モデルのビジネスプロジェクターです。
テキストを明瞭に映し出せるよう、DLPプロジェクターを採用しています。
なかでも白黒・カラーの明るさを向上させる高フィルファクターを搭載しており、目の疲れの軽減が期待できるのもポイントです。
また、1.5AのUSBType-Aを内蔵。さらに2つのHDMI端子を搭載しており、複数のデバイスと接続できます。
スマートフォンやタブレットなどからの映像を投影しながら、デバイスの充電を行えるのも便利です。
映像ごとにベストな色味とコントラストを分析し、それに必要な明るさで投影する SmartEcoモードを搭載。
加えて、3分間操作しない状態が続くと自動で節電モードに切り替わり、その状態が20分間持続すると電源がオフになります。省エネモードの豊富さも魅力ですね。
最初に、画質のよさを検証します。
ビジネスプロジェクターで投影した18pt~40ptサイズの文字・4色を用いたグラフ・自然風景や動きのある映像を5名のモニターに見てもらい、ボヤけや潰れ具合から画質を総合的に評価しました。
この検証での評価は、下記のようにつけています。
カラーの発色が暗く、評価は3.3点と平均レベルとなりました。
4色を使用したグラフは背景の白色はきれいに映し出せているものの、その他の赤・青・緑・黄は色のトーンが低くなっています。特に赤色は、ボルドーに近い色味となってしまいました。
また映像においても、発色の物足りなさが目立ちます。暗い部分は潰れてしまい、奥行きが薄く感じられるとの声も。
しかし、ビジネスでの使用であれば許容範囲と答えたモニターもいました。
一方、文字を映した画像は輪郭がややぼやけているものの、一番小さくて薄い18pxの文字までしっかり見えています。
色合いの表現は弱めですが、文字の描写力は問題ない性能を備えています。
続いて、明るさを検証します。
5名のモニターに日中の明るい部屋にてそれぞれの商品で投影した画像をみてもらい、見えにくさを感じるかをチェックしました。
この検証での評価は、下記のようにつけています。
5名のモニター全員が明るい部屋でも十分見えると回答し、4.1点の高評価となりました。
輝度も4,000ルーメンあり、明るい部屋で問題なく見えるとされる3,000ルーメンを超えています。白色の部分も明るく、日中の会議室での使用にも適している印象です。
最後に、使いやすさを検証します。
タテヨコの補正・ピント調節は簡単にできるかなど使いやすくするための工夫があるかをチェックし、機能数に応じて加点評価しました。
この検証では、以下を評価項目としています。
使いやすさの検証では、3.8点とまずまずの評価です。タテ・ヨコ方向の補正は手動ではあるものの、どちらも簡単に調整できました。
ピント調節も手動ですが、投影角度の調節にも対応しています。リモコンでの操作もでき、セッティングは数分あれば終わるでしょう。
BenQのMW612は、色合いの暗さが気になりました。そこで、最後に他のおすすめ商品をご紹介したいと思います。
色の鮮やかさを重視する人には、EPSONのEB-W06がおすすめです。検証では小さな文字までしっかり見え、カラーの色味は鮮明に表現されていました。映像では葉っぱの揺れといった、細かな動きまで投影できていたのも魅力。輝度3,700ルーメンと、明るい部屋でも十分に見えますよ。
使いやすさにこだわる人は、EPSONのEB-1785Wをチェックしてみてください。タテ・ヨコ方向の自動補正機能が備わっており、簡単にセッティングが完了します。自然に近いカラーで、画質も申し分ありません。軽量かつコンパクトなサイズもポイント。外出先での使用にもぴったりな1台です。
投影方式 | 液晶方式 |
---|---|
解像度 | WXGA(1280×800p) |
大画面投影向け | |
Wi-Fi対応 | |
サイズ | 77×302×234mm |
明るさ | 3700ルーメン |
Bluetooth対応 | |
投影画面サイズ | 60~300インチ |
投影距離 | 1.72~10.49m |
コントラスト比 | 16000:1 |
接続方法(入力インターフェース) | HDMI、USBタイプB、USBタイプA |
フォーカス機能 | 手動 |
台形補正機能 | 手動(タテ±30度、ヨコ±30度) |
内蔵スピーカーあり | |
本体重量 | 2.5kg |
バッテリーあり | |
特徴 | 不明 |
エプソン ビジネスプロジェクター EB-W06をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
投影方式 | 液晶方式 |
---|---|
解像度 | WXGA(1280×800p) |
大画面投影向け | |
Wi-Fi対応 | |
サイズ | 幅292×奥行213×高さ44mm |
明るさ | 3200lm |
Bluetooth対応 | |
投影画面サイズ | 40~300インチ |
投影距離 | 0.89m~8.18m |
コントラスト比 | 10000:1 |
接続方法(入力インターフェース) | HDMI、RGB(VGA)、USB、コンポジット |
フォーカス機能 | 自動 |
台形補正機能 | 自動 |
内蔵スピーカーあり | |
本体重量 | 1.8kg |
バッテリーあり | |
特徴 | 短焦点、スマホ対応 |
エプソン ビジネスプロジェクター EB-1785Wをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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