コイズミ KKS-0997/Wをレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証
軽量で持ち運びがしやすく、手軽に暖を取れると評判のコイズミ KKS-0997/W。しかしインターネット上には口コミが少なく、実際「暖房性能は優れているのか」「電気代は安いのか」など不安で購入を迷っている方も多いのではないでしょうか？
そこで今回は、コイズミ KKS-0997/Wを含むカーボンヒーター11商品を実際に使ってみて、暖かさ・消費電力・安全性への配慮・機能性を比較してレビューしました。購入を検討中の方はぜひ参考にしてみてくださいね！
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
マイベストが行っています
【総評】消費電力・暖め性能はやや物足りないが、立ち上がりの早さは魅力
今回検証したコイズミのKKS-0997は、暖かさを重視する方にはおすすめできません。
グラファイト使用のため速暖性には優れているものの、暖房性能はもう一歩といったところ。検証では、45℃までしか身体の表面温度が上昇しませんでした。また、1時間あたりの電気代が12円とやや高めなのも気になります。
一方、機能面では問題ありません。タイマー・首振り機能を搭載しており、出力は450W・900Wの2段階で調整できます。転倒オフ・過熱防止装置などの安全性への配慮も十分みられました。
機能面で大きなデメリットはありませんでしたが、消費電力・暖房性能を重視する方は、他の商品も検討してみてくださいね。
コイズミ KKS-0997/Wとは
生活家電やオーディオ家電を中心に、リーズナブルな価格帯の製品を手がける小泉成器。
今回紹介するカーボンヒーターは、発熱体にグラファイトを採用しているのが特徴。わずか0.2秒で立ち上がり、すぐに部屋を暖めると謳っています。
パワーは、450W・900Wの2段階に調整可能。操作はダイヤルを回すだけなので、立ったまま簡単に切り替えができます。
本体サイズは、幅30×高さ82.5×奥行き30cm、重さ2.7kgです。
お手入れの際は、前面の網を上にあげて手前に引っ張るだけで取り外しが可能。メーカー保証期間が2年と長めなのもうれしいポイントですね。
実際に使ってみてわかったコイズミ KKS-0997/Wの本当の実力！
今回は、コイズミ KKS-0997/Wを含むカーボンヒーター全11商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。それぞれの検証で1～5点の評価をつけています。
検証①：暖かさ
検証②：消費電力
検証③：安全性への配慮
検証④：機能性
検証① 暖かさ
室温20℃・湿度45%の室内で、カーボンヒーターを最大電力に設定して稼働。mybestのスタッフが、ヒーターから1m離れた場所に背中を向けて座り、表面温度計・サーモグラフィーカメラで15分間の温度変化を計測しました。
この検証での評価は、以下のようにつけています。
- 10～20℃まで
- 20～30℃まで
- 30～35℃まで
- 41～49℃まで
- 60℃以上
表面温度は45℃とそこそこだが、速暖性は良好
暖かさはの検証では、4.0点を獲得。
暖め始めてから15分後の身体の表面温度は、45℃まで上昇。50℃を越えた上位商品には一歩及ばない結果です。しかし、発熱体にグラファイトを使用しているため、速暖性には優れていました。
検証② 消費電力
補助暖房として30分連続の使用を想定し、各ヒーターを最低出力である省エネモードで運転させます。ワットモニターを使用し、積算電気料金をチェックしました。
この検証での評価は、以下のようにつけています。
- 25円以下
- 20円以下
- 15円以下
- 10円以下
- 5円以下
1時間の電気代は、最低出力でも約12円とやや高め
1時間あたりの電気代は約12円を算出し、消費電力は3.5点を獲得。
約8円に抑えられた上位商品と比べると、やや劣る印象です。電気代の節約にこだわる方は、長時間の使用には注意しましょう。
検証③ 安全性への配慮
続いて、安全性への配慮の検証です。
公式HP・取扱説明書から、安全性に関わる4つの機能を搭載しているかチェックします。また、運転中のカーボンヒーターの本体温度も確認して総合的に評価しました。
この検証では、以下を評価項目としています。
- 使用中の本体温度（やけどの危険性）
- 転倒オフ機能
- サーモスタット機能（過熱防止装置）
- モーションセンサー類
転倒オフ・過熱防止装置を搭載しており、安全性への配慮は十分
安全性への配慮は、4.0点の高評価を獲得。
センサー類の機能は非搭載ですが、転倒オフ・過熱防止装置が付いています。稼働時の本体温度は40℃と決して低くはないため、使用中は触れないように注意しましょう。
検証④ 機能性
公式HP・取扱説明書から、あると便利な機能を搭載しているかチェックします。また、各カーボンヒーターの使い心地もあわせて評価しました。
この検証では、以下を評価項目としています。
- 節電機能
- 人感センサー
- 首振り機能
- タイマー・自動オフ機能
- 温度調節機能
機能性は良好。首振り機能・タイマーを搭載
機能性は3.5点と、高めの評価を獲得しました。
節電・人感センサーは付いていないものの、タイマー・首振り機能を搭載。また、出力を450W・900Wの2段階で調整可能です。カーボンヒーターとして、十分な機能性を備えています。
消費電力を抑えたい方・細かく温度調節したい方は、こちらの商品がおすすめ
コイズミのKKS-0997/Wは、消費電力・暖房能力を重視したい方にはおすすめできません。そこで最後に、他のおすすめ商品をご紹介したいと思います。
消費電力を抑えたい方には、アラジンのCAH-2G10A-Gがおすすめ。1時間あたりの電気代はわずか約8円と、検証した商品の中でもトップクラスの安さです。また暖房能力の検証では、15分後の身体の表面温度は約55℃まで上昇。デザインがアンティーク調でおしゃれなのも魅力です。
細かく温度調整をしたい方は、コロナのスリムカーボンをチェック。350〜900Wの間を10段階で温度設定できます。さらに、1時間あたりの電気料金は10円と、消費電力がしっかり抑えられているのも◎。使用中の本体温度は約36℃とそれほど高くならず、安全性への配慮もバッチリです。
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