軽量・高感度を謳うアジングロッド、オリムピック 23 コルトUX。インターネット上では「軽くて感度もよい」と高評価な口コミがありますが、実際に評判どおりか気になり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のアジングロッドとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、アジングロッド選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
釣り歴は15年以上。投げ釣りやフカセなどの堤防からできる釣りをはじめ、ルアーフィッシングや船でのエサ釣りなどの幅広い釣りを経験してきた。釣りジャンルのYouTube出演や雑誌取材を多数経験後、自身も釣りに関するコンテンツのライターとして活動中。メインのカワハギ釣りでは、トーナメント大会に出場し決勝ステージ進出の経験もある。現在はmybestにて釣りジャンルのコンテンツ制作に注力し、ユーザーファーストを重視して正確で分かりやすい企画制作に日々努めている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
オリムピック 23 コルトUXは、片手での投げやすさを重視する人におすすめです。実際にアジング経験者が使ったところ、「曲がりがよく思った場所にキャストできた」など満足の声が聞かれました。比較したほかの商品にはハリがなく投げにくいものがあったなか、本品はハリがあるうえグリップがコンパクトで握り込みやすく、狙った位置に飛ばしやすいのが利点です。
重さも実測値で60gと軽く、比較した全商品の平均値62.5g(※執筆時点)を下回りました。重心の位置も竿尻から38.3cmとグリップに近く、楽に扱えます。ただ竿がやや太いためか、若干の先重り感があったのは惜しい点。取り回しやすさにこだわるなら、重さ40g台で重心がよりグリップに近いモデルもチェックしましょう。
ジグヘッドの操作感は優秀です。実際に使用したモニターからは「シェイクの振動が手に馴染む感覚があり、使っていて楽しい」などの声が挙がりました。比較した軽いルアーを操作しにくかった商品とは異なり、本品は着底や動きの振動を感じられたのがメリット。感覚を掴みたい釣り初心者にも向いています。
すべての検証項目において良好な評価を獲得し、大きな弱点がない本商品。ただ手の大きなモニターからは「持ちにくい」との声があり、コンパクトさゆえに手のサイズによっては馴染まない可能性があります。軽さ・握りやすさ・操作性のどれも譲れないなら、上位商品も検討してみてください。
ルアーと呼ばれる疑似餌でアジを狙うアジング。ほかのロッドで挑戦できないわけではありませんが、専用のアジングロッドを使うのがおすすめです。繊細なつくりで、ほかのロッドでは捉えきれないアジの小さなアタリを捉えやすい点が特徴。1gほどの軽量なジグヘッドという仕掛けに繊細なアクションを加えやすい点もメリットです。
今回ご紹介するオリムピック 23 コルトUXもアジングロッドのひとつ。竿先には0.7mmのハードソリッドティップを採用し、繊細に操作しやすい設計です。なおソリッドティップは高感度といわれており、多くのアジングロッドで使われている主流のティップです。軽量で感度も高く、釣り初心者やロッド選びに悩んでいる人にもぴったりと謳っています。
販売元のオリムピックは、平成13年設立の釣具メーカー。主にロッドを販売していて、アジングロッドのほか、エギングロッド・シーバスロッド・エリアトラウトロッドなどを取り扱っています。
全長は6.1フィート(1.86m)あり、硬さはL(ライト)。0.3〜4.0gのルアーを扱えます。なお硬さにはM(ミディアム)やMH(ミディアムヘビー)などもありますが、軽いルアーを使用するアジングにはLやUL(ウルトラライト)などが向いていますよ。
2本に分割できる2ピースモデルで、収納時のサイズは95.6cm・重さは59gです。ジョイント部は逆並継で、継ぎ目のないワンピースモデルのようにしなやかに曲がるよう作られています。ロッドが曲がる位置を表す調子は超先調子と謳っており、魚の食いつきが伝わりやすい設計です。
釣り糸が通るガイドにはステンレスフレームSiC-Sリングガイドを採用。リールを固定するためのリールシートにはオリムピック独自開発の「OP-01」を使用しています。ラウンドバック形状と肉抜きされたフォルムにより、人差し指で竿に触れるブランクタッチもしやすい仕様ですよ。
23 コルトUXシリーズでは、長さ・硬さ・調子の違う9モデル展開しています。それぞれの特徴を把握し、自分の釣り方に適したモデルを選びましょう。各モデルの特徴は以下のとおりです。
<ラインナップ>
今回はオリムピック 23 コルトUXを含む、アジングロッド全13商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
まずは、軽さの検証です。はかりを使ってシーバスロッドの重さを計測。「軽量で楽に振り抜きやすく、ルアーもコントロールしやすい商品」を高評価としました。
結果、重さは実測値で60gを記録。60g以下のモデルは扱いやすく感度が高い傾向があり、また比較した全商品の平均値62.5g(※執筆時点)も下回りました。軽量なロッドほど水中の変化に反応しやすいといわれており、本品も軽快に操作しやすくアジの繊細な動きも把握しやすいでしょう。
次は、重心の位置の検証です。クリアスタンドを使ってロッドの重心位置を見つけ、竿尻からの距離を計測。「先重りせず、1日中軽快に操作できる商品」を満足の基準として評価しました。
調べたところ、竿尻から38.3cmの位置に重心があり、高評価を獲得。比較したほかの商品には40cm以上離れた場所に重心があるものがあったのに対し、本品はグリップに近く楽にロッドを扱えます。
ただブランクス(竿自体)が太めのためか、若干の先重り感があったのは惜しいところ。満足できるレベルではありますが、比較した商品内では重心の位置が37cm程度であれば先重りしにくい傾向がありました。扱いやすさにこだわるなら、重量45g以下・重心の位置37cm未満の商品にも着目してみましょう。
次は、ジグヘッドの操作感の検証です。
アジングロッドでアジを年間30匹以上釣った経験があるモニター7人が実際にジグヘッドをつけたワームを操作し、検証しました。
ジグヘッドの操作感は優秀です。モニター7人中6人が「ジグヘッドの存在を感じられる」と回答。一部「魚をかけた際に首を振った感じなどがわかりにくい」といった声がありましたが、着底した際の感覚がわかりやすくプラスの声が多めでした。
グリップは手に馴染みやすいフォルムです。アジングロッドの主流のハードソリッドティップを採用し、「ハリが強い」とのコメントも寄せられています。
比較した商品には、検証で使用した軽いジグヘッドだと操作しにくいものがありましたが、本品はアクションを加えたときの振動も手に伝わってきました。釣りの感覚を掴みたい初心者にも使いやすいでしょう。
<ジグヘッドの存在を感じられるかについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
最後は、片手キャストのしやすさの検証です。
アジングロッドでアジを年間30匹以上釣った経験があるモニター7人が、ジグヘッドをつけたワームを実際にキャスト。グリップの握りやすさ・ジグヘッドの飛ばしやすさを確認しました。
片手での投げやすさは高い評価を獲得。グリップはコンパクトで手馴染みがよく、7人中5人が握りやすさに満足しました。モニターからは「グリップが手に馴染み長さも丁度よい」といった声が挙がっています。
比較したなかには、グリップの膨らみ具合が手にフィットしないと感じられたものも。本品はオリムピック独自の肉抜きされた構造で、ブランクスに直接触れられる点も魅力です。
ただ、手が大きいモニターからは「手が大きいので持ちにくい」とのコメントが寄せられました。手のサイズによっては、グリップが小さすぎると感じることがありそうです。
<グリップの握りやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
ジグヘッドの飛ばしやすさには、7人中6人が「満足」と回答。「曲がりがよく、思った場所にキャストできた」などの声が挙がりました。竿先にはハードソリッドティップを採用し、ハリがあり振り抜きやすい点が特徴。投げるのに慣れていない初心者にも適しています。
比較したなかにはロッド全体にハリがなく、狙った場所に投げにくいものも。本品はグリップがコンパクトで握り込みやすいので、形が手にフィットすれば片手で無理なく投げられるでしょう。
<ジグヘッドの飛ばしやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
20,093円
(最安)
販売価格:20,093円
ポイント:0円相当
送料別
(1,528件)
20,093円
(最安)
販売価格:20,093円
ポイント:0円相当
送料別
(145,638件)
オリムピック 23 コルトUXは、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトで購入可能です。送料や値段を比較検討し、お得に購入できるショップを選びましょう。
価格は執筆時点で税込18,200円(※公式サイト参照)。オリムピック公式サイトには、実釣しながら使用感などを解説するインプレ動画も掲載されているので、ぜひ参考にしてくださいね。
まず、無駄な力を抜いて軽く握ることが重要です。強く握ると、細かな変化に気づきにくくなります。
またできるだけ脱力して、握るというより手に乗っているだけという持ち方がおすすめ。軽い力で持つことで、振動が伝わりやすくなるメリットがあります。繊細なアタリを確実に捉えたい場合は、人差し指でロッドのブランクス(本体)に軽く触れながら釣りをするのもよいでしょう。
アジングに必要なアイテムは全部で5つ。今回ご紹介したアジングロッドのほか、リール・メインライン・ショックリーダー・ルアー(ワーム+ジグヘッド)が必要です。リールは1000〜2000番の小型モデルを、メインラインにはエステルラインの0.2~0.4号もしくはPEラインの0.2~0.3号を選ぶとよいでしょう。
切れ防止のためメインラインの先端に30cmほど結ぶショックリーダーには、フロロカーボンの0.8号がおすすめ。ジグヘッドは1gを基準に、0.6~2.0gのものを複数持っておくと状況に応じて使い分けられて便利です。
ワームは2インチ前後のストレートタイプがおすすめです。ただ、場所や時間帯などフィールド状況によって適したものが変わります。ほかにもアジング用としてさまざまなワームが販売されているので、試してくださいね。
最後に、より繊細かつ軽快に操作できたモデルをご紹介します。
軽さ・感度の高さにこだわるなら、がまかつ LUXXE 宵姫 爽 S58FL-solidがおすすめです。重さはわずか46gと軽量。重心の位置も竿尻から36.2cmとグリップに近く、持つのにほとんど力はいりません。全体的に繊細なつくりで適度なハリがあり、ジグヘッドの動きをしっかり感じられました。
持ちやすさを重視する場合は、エイテック tailwalk AJIST SSD 510も選択肢のひとつ。リールシートの側面がへこんでいて、親指がフィットしやすく快適に持てるのが利点です。全体的にハリがありティップも繊細なので、ロッドの動きに追従してジグヘッドに確かなアクションをつけられました。
コンテンツ内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイベストに還元されることがあります。
掲載されている情報は、マイベストが独自にリサーチした時点の情報、または各商品のJANコードをもとにECサイトが提供するAPIを使用し自動で生成しています。掲載価格に変動がある場合や、登録ミス等の理由により情報が異なる場合がありますので、最新の価格や商品の詳細等については、各ECサイト・販売店・メーカーよりご確認ください。