BRUNO マルチ圧力クッカー BOE058をレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

BRUNO マルチ圧力クッカー BOE058は、炊飯や定番メニューの調理だけできれば十分という人におすすめです。ご飯・スープ・カレー・煮込み・肉じゃがの5種類が自動で調理でき、ボタン1つで設定可能。比較した商品にはコースが多すぎて選びにくいものもありましたが、それぞれのイラストがついたボタンを押すだけなので、作りたいメニューを瞬時に選べます。

実際に豚の角煮を作ってみたところ、仕上がりはまずまず。肉の繊維がやや残りましたが、比較した一部の商品のように噛みきれないほど硬くはなかったため、柔らかさは十分です。イワシの煮付けは箸で崩せるほど柔らかく、試食したモニターからも「ほろっと崩れた」と好評。2品ともしっかりと味が染みこんだ上位商品と比べるとやや薄味でしたが、水分を保ちジューシーに仕上がりました。

しかし、豚の角煮が完成するまでの時間は110分とかなり長め。比較した全商品の平均は54分（※執筆時点）で、なかには30分程度で味がしっかり染み込んでおいしく仕上がったものもありました。時短調理を目的とする人には、あまり向いていないでしょう。

また、「使い方がわかりにくい」と口コミにあるように、使い勝手には気になる一面も。スライド式のフタは取り外せるため洗いやすいものの、「開け閉めしづらい」との口コミどおりフタがはまりにくく感じました。調理中やエラー発生時の電子パネルの表示も、比較したほかの商品のような日本語ではなく、数字やアルファベット表示のためわかりにくいのが難点。使い方に慣れるまでは説明書を見ながら操作する必要があるでしょう。

機能面では、比較したほとんどの商品にあった予約調理に対応しておらず、物足りなさを感じます。しかし、最大12時間の保温や再加熱ができ、あたたかい料理がいつでも食べられる点はうれしいメリットです。レシピブックのメニュー数は12個と、比較したなかには100種類以上掲載されていた商品もあったことを考えるとかなり少なめ。幅広いメニューに挑戦したい人よりは、毎日決まった機能を手軽に使いたい人に向いているでしょう。

価格は、執筆時点で税込17,600円（公式サイト参照）。比較した商品のなかではそこそこ高めなものの、同価格帯の商品よりも機能面はかなりシンプルです。ころんとしたかわいらしいデザインで、インテリアとしても楽しめるのが魅力ですが、より使い勝手や多機能さを求める人は、ほかの商品もチェックしてみてください。