日常に溶け込むようにデザイン性・小型・軽量にこだわったスマートタグ、ジョージ・アンド・ショーン biblle。「外出前の探す手間を省ける」と評判です。しかし「スマートタグから離れても通知がない」「位置確認としては使えない」など気になる口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の3つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のスマートタグとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。スマートタグ選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
ジョージ・アンド・ショーン biblleは、紛失防止には役立つものの、落とし物を探すのは難しいといえます。落とし物を想定して位置情報を確認すると、都市部でも郊外でも実際の位置とかなりズレがある結果に。位置情報はどの測定場所でも最初にいたオフィスから移動していない状態でした。比較したなかでどの測定場所でもオフィスから変化がない商品はほぼなく、「位置確認としては使えない」との口コミにも頷けます。
探す際にスマートタグを鳴らせるものの、音が小さいのがネック。キラキラ星のメロディが流れますが雑音にかき消されやすく、試したモニターのほとんどが「聞こえづらい」と回答しました。口コミのように「外出前の探す手間を省ける」と体感するには静かな環境が必要でしょう。アプリにスマートタグとの距離が表示されますが、ラグがありおおよその位置がわかる程度でした。
一方、「スマートタグから離れても通知がこない」という口コミに反し、紛失防止機能の精度は高め。比較したほとんどの商品が26〜250m離れた時点で通知が来たなか、こちらはわずか25mで通知が来ました。誤作動による通知もほとんどなし。少し離れただけで通知が来るのでわずらわしさを感じる場合があるものの、常に携帯している物の紛失を防ぎたい人には候補になるでしょう。
iPhone・Androidのどちらのユーザーにも使いやすいのも魅力。比較したAppleの「探す」アプリを使う商品はiPhoneユーザーしか使えないのに対し、本商品はOS問いにくい独自アプリを採用しています。位置情報の履歴はスマホだけでなく、Webアプリケーションからも確認できる点も便利です。
とはいえ、「タグの位置情報・距離を表示することができる」という謳い文句とは異なり、正確な位置情報を取得したい人には不向き。OS問わず使え、身につけている物の紛失は防ぎやすいものの、落とした物の場所を特定したり、子どもの見守りに使用したい人はほかの商品を検討しましょう。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
実際にジョージ・アンド・ショーン biblleと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイのスマートタグと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
ジョージ・アンド・ショーン biblleのデメリットが気になる人は、ぜひこちらも検討してみてくださいね!
今回ご紹介するのは、「タグの位置情報・距離を表示することができる」と謳うジョージ・アンド・ショーン biblleです。スマホと連携し、大切な物や人を見守るアイテムとして発売。スマホとスマートタグ相互で鳴らせるのが特徴です。スマホがマナーモードでも関係なく鳴らせます。
大きな魅力は豊富なカラーバリエーション。ホワイトやブラックなどシンプルなものはもちろん、コラボレーションデザインなど、デザイン性が高い商品も用意されています。重量は9gと軽量。サイズも幅22×奥行60×厚さ6mmと大きすぎません。キーホルダー感覚でカギやカバンなどに取り付けられる設計です。
販売元は「少しだけやさしい世界を創ろう」を企業理念に掲げる、GEORGE AND SHAUN(ジョージ・アンド・ショーン)。東京に本社を置く、日本の会社です。紛失物をぐスマートタグやアプリ、高齢者向けの見守りシステムなどを提供しています。
今回はジョージ・アンド・ショーン biblleを含む、人気のスマートタグを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
結果、都市部でも郊外でも位置情報はオフィスから移動しませんでした。比較したなかでどの測定場所でもオフィスから変化がなかった商品はほとんどなく、「位置確認としては使えない」との口コミにも頷けます。落とし物を探したり子どもの迷子防止に利用したい人にはおすすめできません。
スマートタグは、近くにある同じタグアプリのユーザーのスマホと通信することで位置情報を取得します。そのため比較したうち、ユーザー数が限られる独自アプリを利用する商品は正確さに欠ける傾向に。本商品も例外ではなく、「タグの位置情報・距離を表示することができる」という謳い文句とは異なる結果でした。
正確さを求めるなら、Apple「探す」ネットワークなど多くの人が利用しているものに対応している商品を選ぶのが無難です。比較したApple「探す」ネットワークに対応した商品のなかには、都市部・郊外両方とも10〜20mのズレに抑えられたものもあり、本商品は評価が伸び悩みました。
<人口密集地・電車で紛失した場合を想定したルートの結果>
<人口がそこまで多くない場所・電車ではない移動で紛失した場合を想定したルートの結果>
30〜50mの範囲内であればアプリでスマートタブを鳴らせるものの、音が小さいのがネックです。テレビで50dBの音を流している環境下で実際に部屋でスマートタグを探したところ、ほとんどのモニターが「聞こえづらい」と回答。「物の下などに埋まっているとほぼ聞こえない」という厳しい声もあがっています。
一方、キラキラ星のメロディが流れるため、「雑音と区別がつきやすい」という意見もありました。ただ、雑音にかき消されることも多く、比較した多くの商品と同様に音を頼りに探す際は耳を澄ませる必要があります。口コミのように「外出前の探す手間を省ける」と体感するには、周りの雑音を抑えることが大切です。
<音がきこえやすいかについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
音だけでなく、アプリに表示されるスマートタグとの距離でも探せます。しかし、位置情報の更新が遅めであるうえ、位置表示はピンポイントではなく、おおよその位置がわかる程度。比較した音でしか探せない商品よりは親切ですが、忙しい朝にはわずらわしく感じる可能性があります。家の中の紛失物を探すのにもあまり向きません。
<音以外で位置が特定しやすいかについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
音だけでなく、スマホの画面でスマートタグまでの距離が表示されますが、正確さはいまひとつでした。
紛失防止機能の精度は高めです。実際に本商品を指定の位置に放置し、スマホを持って離れると、公称値の30mよりも短い25mで通知がきました。比較したほとんどの商品が26〜250m以内で通知がくるなか、反応速度は非常に速いといえます。「スマートタグから離れても通知がこない」という口コミを払拭しました。
スマートタグと離れていないのに通知が来る誤作動もありません。反応が早いゆえに少し離れただけで通知が来るわずらわしさがあるものの、紛失するまえに気づける可能性は高いでしょう。体から離すことが少ない物の置き忘れを防ぎたい人は候補になりそうです。
<対応機種・OS>
自動ペアリング機能も搭載。スマートタグとスマホを近づければ自動でBluetooth接続されます。位置情報の履歴はスマホだけでなく、Webアプリケーションからも確認できるのも便利です。
対応ネットワーク | 独自ネットワーク |
---|---|
対応OS | iPhone、Android |
紛失防止機能 | |
バッテリー減少通知機能 |
良い
気になる
形状 | キーホルダータイプ |
---|---|
幅 | 22mm |
奥行 | 60mm |
厚さ | 6mm |
重量 | 9g |
防水機能 | |
防塵機能 | |
スピーカー内蔵 |
ジョージ・アンド・ショーン biblleは、紛失防止機能の精度は高いものの、位置情報は正確とはいえませんでした。詳細な位置のわかりやすさの評価もいまひとつ。ここでは、より紛失物や探し物が見つかりやすい商品をご紹介します。
iPhoneユーザーならAppleのAirTagがおすすめです。紛失を想定して位置情報をアプリで確認すると、都市部・郊外にかかわらずかなり正確に表示されました。比較した商品の多くがズレやすい郊外でも、実際の位置からわずか20m以内の誤差に抑えられています。紛失物を防ぐだけでなく、子どもの見守りに使用したい人にもぴったりです。
詳細な位置の把握のしやすさも優秀で、部屋のなかでカギや財布を探すのも便利。音は小さいものの、振動させることも可能です。アプリの画面でスマートタグがある方向や距離を確認でき、スムーズに探し物を見つけられるでしょう。
紛失防止機能も高精度で、スマートタグから250mほど離れた時点でスマホに通知がきました。早すぎず遅すぎないちょうどよいタイミングで、わずらわしさを感じず紛失を防げます。スマホと離れていないのに通知が来る誤作動もありませんでした。
位置情報・詳細な位置の把握・紛失防止機能どれをとっても性能が高く、欠点が見当たらない本商品。ボタンのように小型で厚さも8mmほどなので、邪魔になりにくいのも利点です。iPhoneユーザーで探し物や落とし物が多く悩んでいる人は、ぜひ検討してみてください。
Galaxyスマホユーザーにおすすめなのが、Galaxy SmartTag2です。紛失防止機能の精度が高く、スマートタグから250m離れた時点で通知が来ました。自宅やオフィスで一時的に置いた場合は通知が来ないように配慮されており、わずらわしさを感じずに使えるのが利点です。
音だけでなく、スマホのアプリに表示される距離や方向を頼りにスマートタグを探せるのも魅力。スマートタグが近くにあれば、雑音がある場所でもスマートタグがある詳細な位置を把握しやすいでしょう。
一方、位置情報は環境によって差が出る結果に。実際に位置から20m以内に収まった計測場所もあれば、200m以上ズレた計測場所もありました。落とし物がある場所をピンポイントで表示するのは難しいものの、大まかな場所の把握には役立ちます。
本体は車のキーのような形状で厚さはわずか8mm。真ん中に大きな穴があり、キーホルダーのようにさまざまな場所につけられるのも特徴です。Galaxyスマホユーザーで、探し物を探す時間を短縮したい人や大切な物の紛失を防ぎたい人はチェックしてみてください。
ジョージ・アンド・ショーン biblleは、オフィシャルオンラインショップで販売されています。価格は2024年12月時点で4,070円(※公式サイト参照)です。350円を追加すればラッピングも可能です。ただし、コラボ商品は値段が異なる場合があるので注意しましょう。
ジョージ・アンド・ショーン biblleを使うには、スマホと連携する必要があります。Bluetoothで接続するため、Wi-Fiがない環境下でも使用が可能です。アプリの月額料金も発生しません。使い方を以下で詳しく説明しますね。
<使用方法>
①付属の絶縁テープを引く
②アプリをダウンロード(App StoreとGoogle Playの両方でダウンロードが可能)
③BluetoothをONにする
④Googleアカウントを登録(本商品を使うためにはGoogleアカウントが必要)
⑤本体をスマホに近づけ、アプリ画面の円が青になると 本体とスマホの連携が完了
電源はボタン型乾電池 CR1620です。電池が切れた場合も、電池交換をすれば繰り返し利用できます。ただ、交換にはドライバーが必要になるので、持っていない場合は事前に用意しておきましょう。
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