ハイガー・HAIGE産業 HAIGE インバーター直流溶接機 HG-MAGMMA-100Aを検証レビュー！家庭用溶接機の選び方も紹介

ハイガー産業のオリジナルブランド、HAIGEの「インバーター直流溶接機」は、ガスボンベを必要としない半自動溶接機（ノンガス）。インバーター制御により、スパッタの少ない溶接ができると謳っています。

今回の検証では、ガイドチューブにワイヤーがスムーズに通った点が好印象でした。一方で、ワイヤーは本体の側面にセットする構造だったため、ワイヤーが落ちたり広がったりしないように慎重にセットする必要がありました。準備に多少の慣れが必要といえるでしょう。

説明書の記載に則り100Aの電流で1.6mmの板厚の鉄板を溶接するとパワーが強く、アークがパチパチとぶつ切りのようになりやや不安定でした。70Aに調節すると比較的きれいな仕上がりに。ただし、スパッタのサイズが大きく量も多い傾向があったため、飛び散った金属の微粒子の除去に手間がかかる場合があるでしょう。

なお、対応板厚の4.0mmよりも厚い6mmの鉄板を溶接してみたところ、鉄板が溶けず溶接できませんでした。対応板厚の範囲内の材料を溶接するようにしましょう。

本機は、半自動溶接（ノンガス）とは別に被覆アーク溶接ができるため、移動しながら使いたいときは別途長さのある溶接ホルダーコードを購入すると便利です。電圧の調節はできませんが、電流をダイヤルで調節すれば、比較的安定したアークで溶接しやすいと感じました。

本体の重量は約8.01kg。短い距離であればそれほど持ち運びが苦になる重さではありませんでした。サイズは幅・奥行き・高さの合計が705mmとやや大きめなので、作業スペースと収納スペースをあらかじめ確保しておくとよいでしょう。