自然な色彩を再現した画面や、負荷の高いゲームにも対応できるベンチマークスコアの高さで人気のDell G16 ゲーミング ノートPC。「ノートPCで再現できる最高の処理速度」と評判な一方、「持ち運びにはやや苦労する」という口コミも存在するため、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証した結果をふまえた、レビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のゲーミングノートPCとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、ゲーミングノートPC選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
Dell G16 7630は、ノートPCでも高グラフィックなゲームをプレイしたい人におすすめ。ベンチマークスコアはCPUスコア14196、GPUスコア10442と比較した商品のなかでもトップクラスで、FPSスコアも100+と高い数値を記録しました。FPS・TPSゲームを日常的にプレイしている人はもちろん、負荷の高いソフトで作業をしたい人にも購入を検討してほしいノートPCです。
画質がよく、明るい色彩を自然に再現できるのも強み。暗い色の再現はやや苦手なものの、解像度は2160×1600の4Kに対応しており、鮮明で美しい映像を楽しむことができます。比較したなかにはモニター側の設定を明るくしなければ映像が見づらく感じるものもありましたが、こちらは画質に関して物足りなさを感じることはほとんどないといえるでしょう。
キーの音が静かで、打鍵感に優れたキーボードも注目ポイント。強く打った際も大きな音がしにくく、テンキーがないため全体がコンパクトにまとまっています。FPSなどスピード感が重要なゲームや普段のタイピングなど、さまざまなシーンで活躍してくれますよ。
その一方で、本体やバッテリーが大きいため、やや持ち運びにくさを感じる点は口コミどおりでした。総重量は2.73kgと軽めですが、外出時にバッグなどに入れて持ち運びたい人はほかの商品も選択肢に入れてみてください。
接続端子は、USB 3.2対応のポートが3つ、Type-Cが1つ搭載されているほか、DisplayPort対応のThunderbolt 4.0ポートも搭載。あらゆるデバイスでゲームやインターネットを楽しめるので、ノートPC選びに迷っているならぜひ選択肢に入れてみてくださいね。
そもそもゲーミングノートPCとは、FPS・TPSなど高グラフィックのゲームをなめらかにプレイするためのノートPCのこと。一般的なノートPCとは異なり独立したGPUが内蔵されているため、ゲーム中
にグラフィックの処理速度が追い付かずに映像が止まったり、カクついたりするのを防げます。
今回ご紹介するDell G16 7630もそのひとつ。「お気に入りのゲームの画質をワンランクアップさせる」と謳っており、鮮やかな映像や解像度の高さが魅力のゲーミングノートPCです。
販売元のDell Technologies(デル・テクノロジーズ)は、PC周辺機器を製造・販売しているの大手メーカー。キーボードやマウス、Webカメラといった各種アクセサリーにも力を入れており、コストパフォーマンスに優れた製品を提供しています。
Dell G16 7630の基本的なスペックは以下のとおりです。
Dell G16 7630ゲーミングノートPCの大きな特長は、応答速度に優れた165Hzのリフレッシュレートを備えている点。「Apex Legends」や「VALORANT」などのFPSゲームでもラグやフリーズが起こりにくく、4K対応の美しい画面で長時間ゲームを楽しめます。
F9キーを押すだけでファンの回転速度が最大になり、瞬時にダイナミックパフォーマンスモードへ切り換えられるのもうれしいポイント。ゲーム内で激しい動きが生じた際や、負荷の高い編集ソフトを使用する際も十分な性能を発揮してくれるゲーミングノートPCです。
Dell G16 7630 ゲーミング ノートPCの本体カラーは、クォンタム ホワイトとメタリック ナイトシェードの2種類。どちらも落ち着いた色調で、ほかの周辺機器とも馴染みやすいデザインが魅力です。
シャーシ(筐体)にはアルミ素材の天板が使用されており、スタイリッシュかつ耐久性にも優れています。大きめタッチパッドやRGBライトを搭載したキーボードなど、ゲームを快適に楽しむためのさまざまな工夫が施されている1台です。
今回はDell G16 7630 ゲーミング ノートPCを含む、ゲーミングノートPC全19商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、処理能力の検証を行います。
ゲーム内の細かいスコアを測定できるベンチマークソフトを使い、CPU・GPU・SSDの読み書き・ゲーム快適度の4項目を測定しました。
ベンチマークスコアを確認すると、CPU・GPU・FPSスコアともに非常に高い数値を記録しました。詳しい検証結果は以下のとおりです。
・CPUスコア:14196(平均約8418)
・GPUスコア:10442(平均約6638)
・FPSスコア:10873(平均約6748)
Dell G16 7630のベンチマークスコアは、CPUスコア14196・GPUスコアが10442とかなりの高水準。比較した全19商品の平均がCPUスコア約8418・GPUスコア約6638だったのを考えると、口コミでも評価されていたとおり非常に処理能力が高く、3Dグラフィックのゲームでも快適にプレイしやすい1台だといえます。
CPUの処理作業に大きく影響するメモリは16GBで、3Dのグラフィックゲームや動画編集をサクサク快適に行えるスペックなのもうれしいポイント。特に容量の大きいゲームはメモリを圧迫しやすいといわれていますが、Dell G16 7630ならフリーズやクラッシュのおそれが少ないのでぜひ検討してみてください。
ストレージには1TBのSSDを搭載しており、大容量データを転送する際にも不便ない速度が出ていました。詳しい検証結果は以下のとおりです。
・読み込み速度:499.27
・書き込み速度:436.97
比較した商品のなかには、ストレージが500GBで容量がすぐ埋まってしまうものもあったのに対し、1TBはかなりの大容量。複数のゲームをダウンロードし、さらに動画やアプリも楽しみたい人は積極的に検討すべき1台です。
ストレージの読み込み速度は499.27、書き込み速度は436.97とやや物足りない結果に。ただし、比較した商品の平均である約508.18と比べて大きく劣っているわけではなく、高グラフィックなゲームでもなめらかな映像でプレイできますよ。
続いて、画面のきれいさを検証。モニター5人が映像を視聴し、色彩の豊かさと画質の高さを軸に画面のきれいさをチェックしました。
画面のきれいさでは、細部まで美しく再現する画質の高さや、豊かな色彩で高評価を得ました。比較したなかには画質に物足りなさを感じるものもありましたが、こちらは2160×1600の4Kに対応した解像度の高さが魅力。「ゲームに没頭できる」という謳い文句どおりの色鮮やかな映像を楽しめるゲーミングノートPCです。
<彩色の豊かさついてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
リフレッシュレートは165Hzと高く、一般的なテレビやモニターよりもなめらかな映像でプレイできるのもうれしいポイント。ただし、4Kの商品はゲームプレイ時に高い負荷がかかるため、容量の大きさや利用環境によっては映像が若干カクつく印象でした。
<画質の高さについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
次に、接続端子の数と種類の検証です。
また、比較したなかにはDisplayPort対応に対応していない商品もありましたが、こちらはThunderbolt 4.0ポートも搭載されています。さまざまなデバイスでゲームを楽しみたい人は積極的に検討してみてください。
次に、キーボードの打ちやすさの検証を行いました。
モニターが「Apex Legends」「VALORANT」を実際にプレイし、ゲームプレイがどの程度快適かをチェック。また、普段の作業との併用に向いているかもあわせて確認しました。
Dell G16 7630は、キーボードの打ちやすさでも高評価を獲得。優れた静音性が魅力で、実際に利用したモニターからも「作業に集中できる」「夜中でも気兼ねなく使えそう」などの声が上がりました。
打鍵感はやや評価が分かれたものの、おおむね良好だと感じる意見が多い結果に。特にキーストロークが深めで押しやすく、ゲームプレイにも普段使いにも対応しやすい設計だといえます。
<打鍵感についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
使いやすいデザインも大きなメリット。比較したなかにはエンターキーのまわりが密集していて使いにくさを感じるものもあった一方、こちらはテンキーがなくコンパクトな設計が魅力です。
モニターからは「タイピングなどのキー操作が快適」「余分なキーがないのがよい」と好評。キーボード全体が大きくやや指が届きにくい点は気になるものの、ゲーミングノートPCとしては満足できる使いやすさだといえます。
<使いやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
次に、バッテリー持続期間・持ち運びやすさの検証です。
バッテリーの検証では明るさが最大、バッテリーが100%の状態から動画を連続で視聴し、バッテリーの持ちのよさをチェック。持ち運びやすさの検証では、面積・厚さ・重さの観点からバッグに入れても邪魔に感じにくいかを検証しました。
途中で充電せず動画を視聴し続けた結果、バッテリー持続時間は5時間3分でした。比較したなかには8時間以上バッテリーが持つものもありましたが、ほとんどの商品が約3~4時間だったのを考えると十分な持続時間だといえるでしょう。
外出先など、コンセントが使えない場所でゲームをプレイしたり、普段の作業を行ったりしたい人にもおすすめの1台です。
Dell G16 7630の総重量は2.73kgと、比較したほかの商品と大きな差はありませんでした。一般的なノートPCが1.1kg程度なのを考えるとやや重めにも感じますが、ゲーミングノートPCとしては平均的な重さです。
ただし、モニターサイズは16.0と大画面で、バッテリーも大きめなので持ち運びにくい印象でした。比較したなかにはコンパクトでバッグに収納しやすい商品もありましたが、こちらは外出先でもゲームや作業をしたい人には不向きだといえるでしょう。
最後に、冷却性能の検証です。
Windowsに標準搭載されているツールとフリーソフトを使用し、負荷をかけた状態の最高温度と、1分後に何℃まで下がるかを確認しました。
冷却性能はやや物足りなさを感じる結果に。PC本体へ負荷をかけると最高68℃まで上昇し、1分経過後も58℃までしか下がりませんでした。比較したなかには最高温度から20℃近く下がったものもあったのに対し、こちらは熱のこもりやすさが気になります。
そもそもノートPCは小型で空気を循環するスペースがなく、部品も密集しているため高音になりやすいのが特徴。CPUやGPUの処理性能が高いものほど、処理時の温度が上がりやすい傾向にあります。負荷の高い作業を長時間行いたいのであれば、少しでも放熱性に優れた商品を選んだほうがよいでしょう。
2023/03/22 発売
GPU | NVIDIA GeForce RTX 4060 |
---|---|
CPU | Core i7 13650HX |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD |
ストレージ容量 | 512GB |
モニターサイズ | 16.0インチ |
良い
気になる
リフレッシュレート | 165Hz |
---|---|
Bluetooth対応 | |
ファンレス | 不明 |
タッチパネル | |
接続端子 | HDMIx1、DPx1、USB3.2 Gen1x3、 USB Type-C×1、Thunderbolt4兼用x1 |
指紋認証 | 不明 |
テンキーあり | |
内蔵カメラあり | |
OS | Windows 11 |
サイズ | |
重量 | |
コア数 | 14コア |
解像度 | 2560×1600(WQXGA) |
2in1タイプ | |
ワイド画面 | |
メモリ規格 | DDR5 SDRAM |
ビデオメモリ | 8GB |
Office搭載 | 不明 |
ドライブあり | 不明 |
バッテリー持続時間 | 5時間3分 |
Dell G16 7630は、Dell Technologiesの公式サイトで販売されています。値段は配送料込みで179,963円と、格安ではないものの比較的購入しやすいのも魅力。ただし、あくまで執筆時点での値段なので、在庫状況などを含めた最新情報は公式サイトを参照してください。
また、Yahoo!ショッピング・楽天市場・Amazonなどの大手ECサイトでも購入可能です。送料の設定は各サイトで異なりますが、公式サイトの値段よりもやや高めに設定されていたため、クーポンやポイントなどを利用する予定がない人は公式サイトでの購入をおすすめします。
最後に、冷却性能を重視する人におすすめのゲーミングノートPCを紹介します。
GIGABYTE ゲーミングノート G5 KE-52JP213SHは、CPUの性能が高く熱もこもりにくい商品です。PCに負荷をかけた際の最高温度は57℃と極端に上がりにくく、1分で42℃まで冷却されました。ストレージも高性能で、データの読み書きが超高速。ディスプレイは暗い色の表現が得意で、美しい映像でゲームや動画を楽しめますよ。
ASUS ROG Strix G17 G713IM-R7R3060は、冷却性能に優れたゲーミングノートPC。61℃まで上がった温度を1分で45℃まで下げました。明るい色が特に美しく見え、自然な色彩を再現できるのも魅力です。GPU・CPUスコアは比較したほかの商品と大きな差がなかったものの、144Hzと高負荷な状態でも長時間プレイしやすいのでぜひ検討してみてください。
GPU | NVIDA GeForce RTX 3060 |
---|---|
CPU | Core i5 12500H |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD |
ストレージ容量 | 512GB |
モニターサイズ | 15.6インチ |
良い
気になる
リフレッシュレート | 144Hz |
---|---|
Bluetooth対応 | |
ファンレス | |
タッチパネル | |
接続端子 | HDMIx1、miniDPx1、USB3.2 Gen1x1、USB3.2 Gen2 Type-Cx1、USB Type-C×1、Thunderbolt4兼用x1、microSDスロット×1 |
指紋認証 | |
テンキーあり | |
内蔵カメラあり | |
OS | Windows11 Home |
サイズ | 奥行き238×幅360×厚み23.9mm |
重量 | 1.99kg(バッテリー込み2.69kg) |
コア数 | 12コア |
解像度 | 1920×1080(フルHD) |
2in1タイプ | |
ワイド画面 | |
メモリ規格 | DDR4 SDRAM |
ビデオメモリ | 6GB |
Office搭載 | |
ドライブあり | |
バッテリー持続時間 | 3時間25分 |
GIGABYTE ゲーミングノート G5 KE-52JP213SHをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
GPU | NVIDIA GeForce RTX 3060 |
---|---|
CPU | Ryzen 7 4800H |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD |
ストレージ容量 | 512GB |
モニターサイズ | 17.3インチ |
良い
気になる
リフレッシュレート | 144Hz |
---|---|
Bluetooth対応 | |
ファンレス | |
タッチパネル | |
接続端子 | 不明 |
指紋認証 | |
テンキーあり | 不明 |
内蔵カメラあり | 不明 |
OS | Windows 11 |
サイズ | 奥行き395×幅281×厚み25.0mm |
重量 | 2.71kg(バッテリー込み3.25kg) |
コア数 | 8コア |
解像度 | 1920×1080(フルHD) |
2in1タイプ | |
ワイド画面 | |
メモリ規格 | DDR4-3200 |
ビデオメモリ | 6GB |
Office搭載 | |
ドライブあり | |
バッテリー持続時間 | 4時間1分 |
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