中綿と上層のフォームによる高いクッション性を謳う、IKEA VADSO ボンネルコイルマットレスかため90×200cm(404.535.89)。スウェーデン生まれの大手家具メーカー、IKEAから販売されている商品です。「柔らかさもあり適度な硬さ」と評判ですが、「腰が痛くなる」「コイルが背中に響く」という口コミもあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のニトリやLOWYAなどのボンネルコイルマットレスとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、ボンネルコイルマットレス選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ビューティ系の編集・ライターとして編集プロダクションで7年間従事。マイベスト入社後は薬事法管理者の資格を活かし、医薬品や介護用品をはじめレディースインナーや寝具にいたるまで、1000商品以上に及ぶヘルスケア系の商材の検証に携わっている。
すべての検証は
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目次
IKEA ボンネルコイルマットレスは、蒸れにくさを重視する人におすすめです。掛布団を敷いて10分後の表面温度を計測したところ、29.8℃とかなり熱のこもりを抑えられていました。今回比較した商品の平均は30.25℃で、なかには31.3℃まで温度があがったものもあったので、蒸れにくくカビにくいでしょう。
寝返りのしやすさを体重45±5・60±5・80±5kg各3人のモニターに評価してもらうと、とくに80±5kgのモニターが「沈み込みがないので寝返りが自然と打ちやすい」と高評価。体格のよい人ほど寝返りがしやすく、反発力が強すぎたLOWYA ボンネルコイルマットレスに比べて適度な表面のクッション性でした。
一方で、45±5kgのモニターのように、小柄な人にとっては反発力が足りず自力での寝返りが必要です。仰向けから横向きに体勢を変えようとすると「腰に負担がかかる」という声も。安定した反発力で寝返りできたニトリ シングル ボンネルコイルマットレスGCに比べて、体が浮きあがるようなサポート力には欠けます。
寝姿勢保持も同じモニターに評価してもらいましたが、横向きで寝るときの肩への圧迫感が気になり、「体の重みによって腰が沈んでしまっている」という80±5kgのモニターも。全体的にフィット感に欠けるので、体への負担が気になりました。ムスタリング ボンネルスプリング マットレスのようなリラックス状態では使えなさそうです。
また、体重45±5・60±5・80±5kgごとの体圧分散力も測定しましたが、こちらも比較の平均値4.9・3.9・4.5に対して4.2・3.2・4.3と低め。部分的な負荷がかかりやすいので、腰痛持ちの人には45±5・60±5kgの体重で、5.97だったニトリ シングル ボンネルコイルマットレスGCや5.3のLOWYA ボンネルコイルマットレスを検討してみましょう。
寝心地もあまりよいとはいえず、大きな動きをすると反動が腰に伝わりやすく、モニターからも「沈み込みが弱く全体的に硬い」という厳しい意見が多数。クッション性も不十分で中のコイルが感じられるほど。比較した商品のなかには、体を包み込むような寝心地のニトリ シングル ボンネルコイルマットレスGCもあったのでチェックしてみてくださいね。
そもそもボンネルコイルマットレスとは、基盤となるコイル同士が連結しているマットレスをいいます。コイルが一つひとつ独立しているポケットコイルに比べて硬めの寝心地が特徴です。
IKEA ボンネルコイルマットレスは、スウェーデン生まれのIKEAが販売する寝具商品の一つ。質のよい素材にこだわり、デザイン性と機能性を併せ持つマットレスです。
元々は小規模な通販会社から始まったIKEAですが、現在ではその取り扱い商品の豊富さと手頃な価格から大手家具メーカーに名を連ねています。長い歴史のなかで培ってきた、品質の高さに対する自信から10年間の保証がついているところもうれしいポイントです。
ただし、保証はコイルなどの材質や加工に関する不良に限定され、譲渡には適用されないので注意しましょう。
今回はIKEA ボンネルコイルマットレス 404.535.89を含む、ボンネルコイルマットレス全8商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
複数のボンネルコイルマットレスとIKEA ボンネルコイルマットレスを比較しところ、2つのメリットがありました。
比較した商品全体の平均を算出したところ、30.25℃という結果に。平均だけ見ても本商品の熱のこもりにくさが伺えますが、最高温度を記録したタンスのゲン ボンネルコイルマットレスの31.3℃と比べると一層通気性のよさが際立ちました。寝汗をかきやすい人におすすめのマットレスといえます。
80±5kgのモニターでも「沈み込みがないので寝返りが自然と打ちやすい」と、柔らかな反発力が寝返りをサポートしてくれました。
コメントは一部抜粋
熱のこもりにくさが、比較したほかの商品と一線を画す結果となったIKEA ボンネルコイルマットレスですが、実は4つデメリットがあります。
また、「背中と腰・膝・肩も浮いていて、寝姿勢すごく悪いわけではないがフィット性にかける」というモニターコメントからもわかるように、肩が浮いてしまい体圧分散が不十分。全体的に沈み込みがあり、体への負担が懸念されます。
加えて、80±5kgのモニターだと「体の重みによって腰が沈んでしまっている」という声が多く、仰向け寝時も腰への負担を感じました。体に負担の少ない寝姿勢を求める人には向かないかもしれません。
コメントは一部抜粋
比較した商品の平均が、体重45±5・60±5・80±5kgでそれぞれ4.9・3.9・4.5だったのに対して、本商品は4.2・3.2・4.3とすべての体重で平均を下回る結果に。体への負荷が偏りやすく、腰痛や肩こりを抱える人には不向きでしょう。
それに比べると、本商品には部分的な負担のかかりやすさを感じます。
80±5kgのモニターからは「沈み込みが弱く全体的に硬い。クッション性も弱いので寝ているときにコイルの当たる感触をやや感じる」という声も。コイル自体の反発性に物足りなさを感じました。
クッション性も不十分で、マットレスの中のコイルを感じやすい状態だったところも評価を下げる要因に。体にやさしい寝心地を求めている人には不向きでしょう。
コメントは一部抜粋
「コイルの反発がないので、自力で寝返りを打っているような感覚」というモニターコメントが多く見られ、とくに仰向けから横向きに体勢を変えるとき、「腰に負担がかかる」という声も。寝返りがスムーズに打てない人や、自力で寝返りを打つのが困難な人は使いにくいかもしれません。
ほかの商品と比較しても反発性の弱さが目立ち、安定した反発力でスムーズな寝返りが可能だったニトリ シングル ボンネルコイルマットレスGCと比べると、よりサポート力のなさが気になりました。
コメントは一部抜粋
反発性に欠け、寝返りがしにくいというIKEA ボンネルコイルマットレスのデメリットが気になる人は、以下の商品も検討してみてくださいね。
また、コイルの反発力もほどよく体を支え、寝返りのしやすさについても高評価を獲得。柔らかさと硬さの絶妙なバランスもモニターから好評で、快適な眠りをサポートします。
比較した商品のなかにあった、LOWYA ボンネルコイルマットレスも同程度の体圧分散力が確認できたので、併せてチェックしてみてくださいね。
サイズは90×200cm・140×200cmから選択可能で、サイズによって以下のように価格が変動します。
<税込価格>
価格は執筆時点・公式サイト参照
ソファまたはマットレス購入時に配送サービスを利用した場合に、同等商品に限り引き取ってもらえます。別途配送サービスと部屋への搬入料金はかかりますが、引き取り手数料は無料。ただし、一部店舗やシティショップ(都市型店舗)・オンラインショップでの購入は対象外なので注意が必要です。
また、配送エリアがサービスエリア内であることも条件。配送エリアによって利用可能な曜日などの異なるので、公式サイトで自分が住んでいる地域を確認しておきましょう。
ボンネルコイルマットレスの検証で上位を獲得した商品をご紹介します。IKEAのVADSO ボンネルコイルマットレス以外にも、ぜひ以下のおすすめ商品も検討してみてくださいね。
厚さ | 20~25cm |
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コイルの太さ | 2.3mm |
奥行 | 195cm |
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マットレスの硬さ | 硬め |
コイルの数 | 384個 |
詰め物素材 | フェルト(ポリエステル)、硬質綿、インシュレーター、ネット、ウレタンフォーム、樹脂綿、不織布 |
ムスタリング ボンネルスプリング マットレス MR318A2がおすすめの人は?実際に使ってメリット・デメリットを徹底レビュー!
厚さ | 22cm |
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コイルの太さ | 2.5mm |
奥行 | 195cm |
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マットレスの硬さ | 不明 |
コイルの数 | 225個 |
詰め物素材 | 防ダニ抗菌防臭わた、ウレタンフォーム、不織布、フェルト |
ニトリ シングル ボンネルコイルマットレスGCの口コミ・評判は??実際に使ってメリット・デメリットを徹底レビュー!
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