硬めの寝心地が好みの人におすすめと謳う、アイリスオーヤマ 圧縮ロールボンネルコイルマットレス。高評価な口コミが多い一方、「硬すぎて寝にくい」「コイルの輪郭を感じるほど、クッション層が薄い」と気になる評判もあり、実際のところどうなのか気になりますよね。
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のニトリやIKEAなどのボンネルコイルマットレスとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、ボンネルコイルマットレス選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ビューティ系の編集・ライターとして編集プロダクションで7年間従事。マイベスト入社後は薬事法管理者の資格を活かし、医薬品や介護用品をはじめレディースインナーや寝具にいたるまで、1000商品以上に及ぶヘルスケア系の商材の検証に携わっている。
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目次
アイリスオーヤマ 圧縮ロールボンネルコイルマットレスは、低価格で通気性が高いものを選びたい人に候補となる商品です。「湿気がこもらずムレにくい」と謳うとおり、通気性は優秀。モニターが10分間寝転んだあとの温度の上昇幅を9.8℃に抑え、比較したなかでもトップクラスの低さでした。暑くて眠れないことがある人にぴったりでしょう。
一方で、理想の寝姿勢をキープしにくいのはネックです。寝姿勢をチェックしたスリープトレーナーは、体重45kg程度の人について「仰向け時のフィット感が低い」と指摘。ニトリの「シングル ボンネルコイルマットレスGC」は50kg以下の人でも仰向け・横向きともに理想の寝姿勢を保てたのに対し、本品は特に横向きの際に体型問わず背骨が曲がりやすい点が気になりました。
「硬すぎて寝にくい」との口コミに反し、ほどよい硬さで寝心地は良好。ただ、寝返りの打ちづらさが足を引っ張りました。「高密度なコイルで沈み込みを抑える」との謳い文句に反し、体重が重い人は動くと大きく沈み込み寝返りしにくいのが難点です。
体圧分散性は、ボンネルコイルマットレスとしては十分。体重別にモニターの体圧分布面積を測定すると、55~60kgのモニターは301.33と、比較した全商品の平均値約298.5(※執筆時点)を超えました。とはいえ体を面で支える仕組みなので、体の一部分に圧力がかかりやすく、腰や肩への負担を軽減したい人にはあまり向きません。
価格は税込6,980円と比較したなかでは手頃ですが(※執筆時点・公式サイト参照)、動くと深く沈み込み心地よく寝られない可能性があります。寝姿勢の崩れにくさと快適な寝心地にこだわるなら、ほかの商品もチェックしてみてください。
そもそもボンネルコイルマットレスとは、基盤となるコイル同士がつながっているアイテム。コイルが独立しているポケットコイルマットレスとは異なり、面で体を支えて硬めの寝心地になるのが特徴です。体圧が局所的にかかりやすいため腰への負担軽減には不向きですが、柔らかいマットレスでは体が沈み込む人にはフィットしやすいでしょう。
今回ご紹介するアイリスオーヤマ 圧縮ロールボンネルコイルマットレスは、「翌朝の目覚めが変わる」と謳う商品です。コイルの硬さを感じにくいよう、表面には厚みのある柔らかなキルティング生地とウレタンを2層採用。しっかり体を支えるため、マットレスの厚さは約16.5cmとボリュームを出しています。
1971年に設立したアイリスオーヤマは、「アイラブアイデア」をキャッチコピーに、毎日の暮らしを豊かにする生活用品や家電などを開発・販売しているメーカー。マットレスは、コンパクトに収納できる三つ折りのタイプのボンネルコイルタイプや、柔らかな寝心地のポケットコイルタイプも取り扱っています。
内部には約2.1mmと太めのコイルを352個設置。沈み込みを抑えて寝返りを打ちやすくする高密度な設計です。強度・耐久性を高めるため、コイルには焼き入れ加工が施されています。
コイルは通気性がよくムレにくいつくりに。税込6,980円(※執筆時点・公式サイト参照)と手に取りやすい価格帯なのも魅力ですよ。
カラーは、ホワイト・ブラックの2色を展開。どちらもシンプルでインテリアに馴染みやすいデザインです。
サイズは3種類を用意しており、シングル(97×195×16.5cm)・セミダブル(120×195×16.5cm)・ダブル(140×195×16.5cm)から選べます。いずれのサイズもロール状に圧縮されて届くため、搬入経路に悩む心配はないでしょう。
今回はアイリスオーヤマ 圧縮ロールボンネルコイルマットレスを含む、ボンネルコイルマットレス全8商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
はじめに、寝姿勢保持のしやすさを検証しました。体重45±5kg・60±5kg・80±5kgの各3人ずつのモニターが、商品の上で仰向け寝・横向き寝をし、スリープトレーナー・睡眠健康指導士のヒラノマリさんが寝姿勢をチェック。正しい寝姿勢を保持できる商品を高評価としました。
次に、体圧分散性の高さの検証です。身長152.5±2.5cm/体重42.5±2.5kg・身長157.5±2.5cm/体重57.5±2.5kg・身長167.5±2.5cm/体重77.5±2.5kg各3人ずつのモニターが、各商品の上に敷いた体圧分散計の上に寝転び、体圧分布面積を測定。面積が広いものほど分散性が高い商品として評価しています。
理想的な寝姿勢は保持しにくく、評価はいまひとつです。仰向けの寝姿勢について、スリープトレーナー・睡眠健康指導士のヒラノマリさんは「フィット感に欠ける」「腰や肩が浮いている」と指摘しました。
比較したなかでも詰め物が厚い商品は、仰向けで寝た際に体とマットレスの間の隙間を埋めて、背骨のS字ラインをキープできる傾向が。本品は「コイルの輪郭を感じるほどクッション層が薄い」との口コミどおり、薄くてクッション性が物足りず、仰向けの際に背骨のカーブにフィットしにくいのがネックです。
横向きで寝た際も、背骨が曲がりやすい点が気がかり。ヒラノさんは横向き寝について、「下側の肩が潰れている」ともコメントしています。仰向き寝と同様に、どの体重の人も体への負担を軽減する姿勢を保持できているとはいえません。
比較したなかでも「ムスタリング ボンネルスプリング マットレス」は、詰め物が厚くて体型問わず体にフィットしました。「ニトリ シングル ボンネルコイルマットレスGC」も厚手のため、45±5kgの人には候補となるでしょう。寝姿勢が気になる人は、あわせてチェックしてみてください。
<体圧分布面積>
全体平均値はいずれも執筆時点
比較したところ、ボンネルコイルマットレスは体を面で支えるため、局所的に圧力が集中しやすいことがわかりました。実際に、比較した多くの商品で体圧分散性はそれほど優れていません。ボンネルコイルマットレスは、腰への負担を軽減する目的ではなく、硬い寝心地を好む人向きといえるでしょう。
続いて、寝心地のよさの検証です。体重45±5kg・60±5kg・80±5kg各3人ずつのモニターが、商品の上に寝転がり、適度な硬さか・沈み込みすぎないかの観点から評価しています。
あわせて、寝返りのしやすさも検証しました。先の検証と同じモニターが、仰向けから横向き・横向きから仰向けの寝返りを各5回ずつ実施。マットレスが反発し、寝返りが打ちやすい商品を高評価としました。
寝心地は良好です。モニターからは「コイルが沈み込みすぎない」「快適な寝心地」とプラスなコメントが集まりました。体重が軽い人からは、「若干腰が浮いていた」との声もありましたが、違和感を覚えるほどではなさそうです。
比較したなかには、マットが硬すぎてフィット感がない商品もあったのに対し、こちらは適度な硬さが好評。口コミのように「硬すぎて寝にくい」と感じることは少ないでしょう。
<寝心地のよさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
「高密度なコイルで沈み込みを抑え、寝返りを打ちやすい」と謳っていますが、寝返りを打つ動作をすると大きく体が沈み込むのが難点。コイルの反発が寝返りをサポートする感覚を得られた商品には、及ばない結果です。寝返りがスムーズにいかず、寝にくさを感じる場合もあるでしょう。
<マットレスが反発して、寝返りをサポートしてくれているかについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
最後は、熱のこもりにくさの検証です。
室温20℃・湿度50%の環境下で、マットレスの上に仰向けで寝転び掛け布団をかけます。10分後、マットレスの表面温度を計測し、温度が低いものほど高評価としました。
熱のこもりにくさは申し分ありません。10分後の温度は29.8℃と、比較した全商品の平均値30.25℃(※執筆時点)を下回りました。
比較した結果、ボンネルコイルマットレスは内部の通気性がよく、大半の商品が高評価を獲得。なかでも本商品はとくに通気性が高く、同じ29.8℃を記録した「IKEA VADSO ボンネルコイルマットレス」とともに、比較したなかでもトップクラスの評価でした。
「湿気がこもらずムレにくい」と謳うとおり、熱や湿気がこもりにくいため、暑がりの人でも使いやすいでしょう。通気性のよい素材を使用したボックスシーツや冷感仕様のアイテムを併用すれば、夏場もより心地よく寝られますよ。
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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アイリスオーヤマ 圧縮ロールボンネルコイルマットレスは、公式サイトで販売中。値段は税込6,980円(※執筆時点・公式サイト参照)です。送料無料で購入できるので、気になる人はぜひチェックしてみましょう。
また、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングといったECサイトにも、公式の取扱店舗が確認できました。クーポン・ポイントを利用したい人は、ぜひそれぞれのサイトで検索してみてくださいね。
アイリスオーヤマ 圧縮ロールボンネルコイルマットレスを長持ちさせるには、3か月を目安に頭側と足側を入れ替えて使うとよいでしょう。入れ替えることで特定の箇所にばかり圧がかかるのを予防し、より長く使えるようになりますよ。
(参照:公式サイト)
最後に、寝姿勢が崩れにくかった商品をご紹介します。
ムスタリング ボンネルスプリング マットレスは、フィット感のある快適な寝心地が特徴。詰め物の厚みが4.36cmあり、体とマットレスの間の隙間をしっかり埋めました。体型を問わず理想的な寝姿勢を保ちやすいのも魅力。通気性が高いので、暑がりの人にもぴったりですよ。
体重が50kg以下の人には、ニトリ シングル ボンネルコイルマットレスGCがおすすめ。45±5kgのモニターが使用すると、体にほどよくフィットして寝姿勢が崩れませんでした。体圧分散性が高いので、腰や肩に負担が集中しません。コイルの反発力も高く、寝返りをしっかりサポートします。
厚さ | 20~25cm |
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コイルの太さ | 2.3mm |
奥行 | 195cm |
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マットレスの硬さ | 硬め |
コイルの数 | 384個 |
詰め物素材 | フェルト(ポリエステル)、硬質綿、インシュレーター、ネット、ウレタンフォーム、樹脂綿、不織布 |
ムスタリング ボンネルスプリング マットレス MR318A2がおすすめの人は?実際に使ってメリット・デメリットを徹底レビュー!
厚さ | 22cm |
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コイルの太さ | 2.5mm |
奥行 | 195cm |
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マットレスの硬さ | 不明 |
コイルの数 | 225個 |
詰め物素材 | 防ダニ抗菌防臭わた、ウレタンフォーム、不織布、フェルト |
ニトリ シングル ボンネルコイルマットレスGCの口コミ・評判は??実際に使ってメリット・デメリットを徹底レビュー!
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