EcoFlow GLACIER ポータブル冷蔵庫は、冷蔵・冷凍の両方で使えたっぷり入る商品をお探しの人におすすめです。38Lの大容量を謳っているだけあり、収納力は優秀。比較したなかには高さのない商品も多かったのに対し、2Lのペットボトルを縦に6本入れられました。内部にはバスケットや仕切りがあり、食材を分けて入れられるのもメリットです。冷却機能もおおむね良好。稼働して6時間後の庫内の温度を測定したところ8.6℃で、比較した商品お平均値8.2℃(※執筆時点)と大差ありませんでした。表示温度が4℃に到達してから常温のビールを入れ冷やすと、6時間でビールの温度は6.8℃に。5.1℃まで下がったマキタの充電式保冷温庫には敵いませんが、ジュースならおいしく飲める温度になりました。ただし、表示温度は正確さにやや欠けるため注意が必要。稼働して1時間半ほどで表示は4℃になったものの、実際に庫内の温度を計測したところ15℃で、11℃の差がありました。同じコンプレッサー式を採用したドン・キホーテの持ち運べる冷凍冷蔵庫は温度差がわずか0.3℃でしたが、こちらは「冷えるまでに時間がかかる」との口コミを払拭できませんでした。飲食物の管理は難しいでしょう。快適にキャンプするための機能は充実しています。なかでも特徴的なのは比較したなかで唯一、冷蔵・冷凍の使い分け機能がある点(※執筆時点)。食料とアイスを一緒に持ち運べるのが便利です。庫内を照らすLEDライトも搭載。給電方法は4種類から選べるうえ、スマホアプリとの連携で離れたところからの温度管理・設定もできますよ。バッテリー持ちは、比較した商品のなかでは短め。大半の商品が0%になるまで10時間かかったのに対し、9時間15分でした。長時間の使用には別売りの専用バッテリーを装着したほうが無難です。加えて、稼働音も少々気になります。設定温度の4℃に落ち着いた際の音を計測したところ47.5dBと、比較した商品の平均値45.15dB(※執筆時点)を上回りました。執筆時の価格は税込131,560円と高価格帯なだけあって、役立つ機能が豊富な商品です。大容量で収納もしやすく、長期間の旅行やキャンプでも活躍するでしょう。とはいえ、比較したなかには、リーズナブルながら温度管理がしやすい商品もありました。気になる人はそちらもチェックしてみてください。価格は執筆時、公式サイト参照
ドメティック 冷蔵庫 ACX 35Gは、運転音が静かなものがほしい人におすすめです。実際に稼動音を計測したところ、騒音値は37.6dBを記録。比較した全商品の平均である45.15dB(※執筆時点)を大きく下回りました。睡眠の妨げにならない音量のため、寝床の近くにも設置できます。眠りの浅い人にもうってつけですよ。容量は31Lあり、収納力にも優れています。実際に飲料を入れると、2Lペットボトル・1Lパックの飲料ともに立てた状態で収納できました。飲料を飲み切らなくとも持ち帰れるのが便利です。庫内は無駄なスペースが少なく、内寸と外寸から算出した容量利用率も33%と高め。飲食物の入れ方にも迷わないでしょう。また、設定温度と庫内温度の差が少なかったのも高評価に。設定温度4℃に対し、冷却モード7で稼動させた際の庫内温度は3.6℃と差はわずか0.4℃に抑えられていました。モニターがついていないため温度管理は難しいですが、庫内の温度をチェックする頻度を少なく済ませられます。機能は多いとはいえない結果に。キャンプに役立つLEDライト・栓抜きに加えて、比較した商品の7割にあったUSBポートはありませんでした。とはいえ給電方式は3種類に対応し、AC・DC電源のほか、カセットガスを接続しても使えます。ポータブル電源がなくても稼動させられますよ。冷却性能はいま一歩。実際に常温のビールを6時間入れたところ、21.2℃までしか冷やせませんでした。比較したほかの商品には飲み頃の6℃台まで冷やせたものがあったことから、「冷やすのに時間がかかる」との口コミ同様、飲食物がしっかり冷えるまでにはある程度の時間が必要です。「あっという間に電力を消費する」との口コミどおり消費電力も大きく、ポータブル電源接続時の使用可能時間は7時間と短め。比較したなかには、10時間以上も稼動できた商品が多くありました。静音性や収納力はメリットですが、長時間使えるものを選びたい人はほかの商品も検討してみてください。
F40C4TMP ポータブル冷蔵庫は、庫内温度を管理しやすい省エネのものをお探しの人におすすめ。ポータブル電源から給電し4℃設定で稼働すると、計14時間15分以上使えました。比較したなかで15時間以上使えた、マキタの商品にはおよばなかったものの、「電池の減りが少ない」との口コミどおり。36Wで稼働するECOモードを利用すれば、より長く利用できますよ。表示温度が4℃になったとき、実際の庫内の温度は5.9℃と温度差も少なめです。また、設定した4℃になるまで、表示温度と庫内温度を30分おきにチェックすると、差の平均はわずか0.9℃。比較したほとんどの商品が、30分おきの差の平均3℃を切れなかったのに対し、「設定温度まで正確に冷えない」という口コミとは異なりました。冷却性能も優秀。4℃の設定温度で稼働してから6時間後、庫内の温度は26.8℃から6.1℃まで低下。比較したほとんどの商品が、7℃を下回れなかったのに対し、スピーディに庫内を冷やせました。庫内に入れたビールも6時間で6.2℃まで冷却。装備した冷却機能を利用すれば、「25℃から0℃まで15分の急速冷却ができる」との謳い文句にも納得できそうです。さらに、内寸と外寸の体積から容量利用率を算出すると、37%もの収納力。比較したマキタの商品は同じ本数のペットボトルが入っても容量率27%だったのに対し、車に乗せた際のスペースをとりにくいといえます。内寸の高さが24.6cmあり、500mLのペットボトルや1Lパックなら立てて収納可能。ただし、2Lのペットボトルは横向きで4本しか入らないと覚えておきましょう。AタイプのUSBポートを使えば、スマホの充電が可能。給電は、AC・DCコードのほか、別売りのソーラーパネルやバッテリーから行えますが、使用時間が未定の場合はポータブル電源を持参するのが無難でしょう。また、比較したドン・キホーテなどの商品のようなLED機能は非搭載。夜間使用には不向きです。庫内もわかれておらず、冷凍物と冷蔵物を1台で管理できる機能はありません。冷却時の稼働音は46.3dBと大きく、「音がほとんどしない」という口コミには懸念が残りました。とはいえ、設定温度に落ちついている際は35.7dBと静か。音が気になる人は、事前に冷却しておきましょう。冷却性能にも優れ、消費エネルギーも少なめ。-22~10℃に温度設定でき、製氷を行える点も魅力です。気になる人はぜひ購入してみてくださいね。
ドンキホーテ 持ち運べる冷凍冷蔵庫 26Lは、ポータブル冷蔵庫がほしいすべての人におすすめ。目を惹いたのは冷却するスピード。稼働してから6時間で、庫内の温度が4.3℃まで下がっていました。比較した商品は6時間で平均8.2℃(※執筆時点)までしか冷やせていないなか、冷却性能の高さはトップレベルです。常温のビールを入れてから6時間後に温度を確かめてみると、4.5℃まで低下。比較した商品の平均8.17℃(※執筆時点)よりはるかに冷たくなっています。買ったばかりのビールも昼ごろに入れておけば、夕食時にはキンキンに冷えた状態で飲めますよ。検証では、すべての商品に表示温度と庫内の実際の温度の差異が発生。しかし、本商品は表示温度が4℃のとき庫内は4.3℃と、わずか0.3℃の差にとどめています。見たままに近い温度を保てるので、食材の管理が簡単でしょう。容量は26Lで、外寸・内寸から算出した容量利用率は32%。比較の容量利用率の平均30.9%(※執筆時点)よりも高く、内部のスペースを有効活用できているといえます。同じ外寸のポータブル冷蔵庫よりもたくさん収納できるので、食べもの・飲みものを買い込んでいきたい人におすすめです。内寸の高さは28cm。1Lの紙パックなら立てて収納できますが、2Lのペットボトルは寝かせて入れる必要がありました。コンプレッサーの稼働音はそこまで大きくありませんが、周りが静かだと少し気になる可能性も。できるだけ静かに寝たい人は、寝床から離して置きましょう。設定温度4℃で稼働すると、7時間半ほど稼働してもポータブル電源のバッテリーが40%残っていました。仮に0%まで使い切るとすると、12時間半も連続で使用可能。庫内が4℃に達するとコンプレッサーが自動で稼働・停止を繰り返すので、電力を節約しつつ使えるのもメリットです。AC・DC電源の2Way仕様のため、電源プラグを挿せる場所でしか使えないのはデメリット。しかし、冷却性能が高いうえに1泊にも耐えられる消費電力の少なさは見逃せません。飲みたいときに冷たいドリンクが飲める便利さを、ぜひ体感してみてはいかがでしょうか。
マキタ 充電式保冷温庫 CW180DZは、泊りがけのキャンプなどで長時間使用したい人におすすめです。実際にポータブル冷蔵庫を稼動させて算出した使用可能時間は15時間45分と、比較した全商品のなかでトップクラス。1泊のキャンプなら夜まで食材や飲み物をしっかり保冷できるでしょう。冷却性能も優秀です。冷却開始から6時間後の温度を計測したところ、比較した全商品の平均値は庫内・ビールともに8℃ほど(執筆時点)でした。対してこちらは庫内温度を6.3℃・缶ビールを5.1℃まで冷やし、口コミどおりの冷却性能を発揮。また、表示温度と実際の庫内温度との差も少なく、食品の温度管理もしやすいですよ。また、キャンプで使いやすい機能も充実。スマホアプリとの連携などには対応していなかったものの、夜間の出し入れにも見やすいLEDライトや、比較したなかでは2割ほどにしか見られなかった栓抜きもついていました。さらに、USBポートでスマホなどの電子機器の充電も可能。不測の事態に役立つ機能といえるでしょう。一方で2Lペットボトルを縦に収納できず、口コミどおり容量も20Lと小さめだったこともあり、収納力の評価はいまひとつ。容量利用率も26%と低めですが、1L紙パックを縦に収納できるなど、1人で使うには十分な収納力です。2人以上で使用する場合には容量30L以上のものがおすすめです。さらに、「稼働音が気になる」との口コミもあったように、稼働音は44dBと静かとはいえません。比較した全商品の平均値45.15dBを下回ったものの、コンプレッサー式のため稼働音や振動が静かな環境では音が気になる可能性がありそうです。とはいえ、消費電力が少なく、スピーディに冷える冷却性能の高さは魅力。ポータブル冷蔵庫選びで迷っている人は、購入を検討してみてくださいね。
AVEST 冷蔵庫は、鏡面仕様の天板が特徴のスタイリッシュなデザインが魅力。26Lと大容量で、550mLのペットボトルを立てて29本収納できます。走行中でも温度を一定に維持でき、まずまずの冷却性能があります。屋内のAC電源で使用した際は、冷却スピードは遅いものの、比較した商品のなかで最も温度を下げることができました。また、設定温度・現在の温度の両方が表示される点は好評でしたが、ボタン操作はややわかりづらい印象。本体が重いわりに取っ手が小さく、持ち運びにくいのも残念でした。収納力の高い商品を探している人にはおすすめですが、より高い冷却性能と使い勝手のよさを重視する人は、ほかの商品も検討してみてはいかがでしょうか。