無線機・トランシーバーのおすすめ人気ランキング【2025年12月】

小規模なアウトドアなど簡易用途で使用するなら特定小電力タイプがおすすめです。免許取得や登録が不要なのですぐに使えるのが大きなメリット。購入・レンタルに必要なコストも比較的安価なため、気軽に導入できるでしょう。

ただし、通信可能な距離の短さには注意が必要です。出力が0.01Wと小さく最大でも500m程度の通信距離しか期待できません。また、屋内使用の場合は壁を隔てると通信が安定しなくなる可能性があります。あくまでも簡易なモデルとして用途を限定しましょう。

デジタル簡易無線タイプは簡易業務用無線機と呼ばれることからも、業務用トランシーバーに好適です。最大出力が5Wと特定小電力タイプよりはるかに高く、広範囲で安定した通信が可能な点が特徴でしょう。通信距離目安は最大5km程度で、屋内外問わず使用できます。

一方、出力が大きいため本体サイズも大きくなる点には気をつけましょう。また、バッテリーの持続時間も半日程度のモデルがほとんどです。特定小電力タイプとは違い、使用するためには免許や登録が必要になる点にも注意しましょう。

通信距離を気にせず携帯電話のように使いたい人にはLTE無線機が便利です。携帯電話のサービスエリア範囲内ならどこでも通信できるのが特徴。各社の回線を利用するLTE無線機は価格が安く、デジタル簡易無線タイプよりもバッテリーが長持ちします。また、軽量かつコンパクトであることなどもメリットです。免許は不要なので誰でもすぐに使えますよ。

しかし、サービスエリア外では携帯電話同様に圏外となり使用できない点は大きなデメリット。災害発生時においても、回線の混雑などの影響を受けます。

また、3G回線を利用している無線機の場合は、各社順次提供終了にともない、使用できなくなります。回線状態に頼らず通信できるというトランシーバーの利点がないため、それならスマホを使うほうがよい場合もあるでしょう。

キャンプなどのレジャーシーンで使うなら通信距離が数100m程度でも十分使えるでしょう。屋外で使う場合は電波を遮るものがないため、それほど通信性能に余裕をもたなくても安定して通信できることが多いです。特定小電力タイプなら本体もコンパクトなので持ち運びにもおすすめです。

レジャーと同じ屋外での使用でもツーリングで使うなら通信距離が1km以上に設定されているモデルを選びましょう。ツーリングは高速で移動するため数km程度の差が開いてしまうこともあります。高低差による電波への影響も考慮して1〜3km程度の通信距離を備えたデジタル無線タイプがおすすめです。

業務用トランシーバーの通信距離は、現場の広さによって検討する必要があります。目安として通信相手が目視できるかどうかを確認してみましょう。目視確認できるなら数100m程度、見えない場合は数kmの通信距離を備えたモデルがベターです。汎用性で選ぶならデジタル無線機タイプを選ぶとよいでしょう。

災害時に離れた場所と通信するために用意するなら通信距離は数kmと設定されているモデルが必要でしょう。街から離れた場所に居住している人などはとくに遠めの通信距離が必要なので、デジタル無線機タイプを選ぶことをおすすめします。いざというときのために訓練は欠かさないようにしましょう。

災害発生時や数日間連続で使う場合などは電池式トランシーバーが便利です。電池さえあればいつでもすぐに使えるので、充電できない環境下でも困りません。電池式を使う場合は本体と一緒に予備電池も用意しておきましょう。

一方、毎日使用する業務用のトランシーバーの場合は、電池購入コストが高くなるためおすすめしません。業務時間外に充電する時間があるなら、充電式を選んだほうが経済的に使えるでしょう。

電池よりも低コストで使用できる充電式は、使用頻度が高い業務用途に好適です。業務時間外に充電しておけば、半日〜1日程度は持続して使用できるでしょう。飲食店や工事現場などでは充電式トランシーバーをチェックしてみましょう。

ただし、充電できない環境下においては使用を継続できなくなる点には注意が必要です。また、出力が大きいモデルだとバッテリーの持続時間も短くなります。予備のバッテリーを準備するなど、使用時間を長くする工夫が必要です。

将来的にトランシーバーを買い足すことを考えているなら、チャンネルの互換性に注目しましょう。トランシーバーはモデルごとにチャンネルが割り振られており、これに互換性のあるモデル同士が通話可能です。互換性の有無は機種やメーカーによっても異なるためチェックが必要。

なお、特定小電力タイプとデジタル無線機タイプの間に互換性はありません。

また、

・免許を取っている人が自身で用意したトランシーバー（免許局）

・免許がない人が業者からレンタルして使うトランシーバー（登録局）

にも互換性がないので注意しましょう。

屋外レジャーなどのアウトドアで使用する場合は、防水・防塵性能が高いモデルを選ぶとよいでしょう。急な雨や砂埃にさらされるリスクがあるため、それらによって故障しないモデルが便利です。

なお、防水・防塵性能は「IP◯◯」のように表示され、左側の数字が防塵機能、右側の数字が防水機能を示しているので確認しましょう。

防塵機能の保護等級は0～6、防水機能の保護等級の数字が0～8の間で表記されており、数字が大きいほど高い防水・防塵性を備えています。