反射する光の度合いを調整し、被写体を明瞭に描写できるPLフィルター(偏光フィルター)。コントラストを高められるため、ポートレート・風景・夜景などさまざまな被写体の撮影で活躍します。しかし、商品によって反射率の数値が違い、口径の種類も多いため、どれを選べばよいか迷いますよね。
そこで今回は、PLフィルターのおすすめ人気ランキングと、その選び方をご紹介。PLフィルターの効果やNDフィルターとの違いも詳しく解説します。人物の顔のテカリを抑えたい人や、風景をより美しく撮影したい人は、ぜひ参考にしてください。
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PLフィルターとは、反射光の度合いを調節しコントラストを高められるフィルターです。青空をより青く美しく、直射日光の反射で白っぽくなった植物や水辺をより鮮やかに写し出せます。ポートレートにはいらないという意見もありますが、顔のテカリを抑えたいときや青空の下で被写体を強調したいときには有効です。
ほかにも、展望台からの夜景や、動物園・水族館など、ガラス越しで撮影するときに反射光の写り込みを防止できます。30〜40度の角度から撮影すれば、反射光だけでなく内側にいる人の写り込みも除去できるので便利です。
PLフィルターは、レンズに装着したあと、反射を取り除きたい平面に対して30〜40度斜めの位置から撮影することで効果を発揮します。反射除去効果の度合いは、前枠を回転させて調整しましょう。効果がわからないときは、レンズから取り外したPLフィルターをかざして確認してください。
PLフィルターは、反射を取り除きたい平面に対して、真正面から撮影した場合には効果がありません。ショーウィンドウに反射している自分の姿は取り除けないため注意しましょう。ガラスに対して斜めに立ち、ガラスの奥にいる被写体をしっかり撮影したいときなどに活躍します。
水面やガラス面の反射には有効ですが、鏡面や金属面の反射には効果がないなど素材によっても効果が異なります。PLフィルターを使いこなすためにも、事前に設定や性質を理解しましょう。
PLフィルターとNDフィルターの違いは、得られる効果と使用目的です。PLフィルターは反射した光をカットするのに対し、NDフィルターはレンズを通る光量自体を低減します。NDフィルターは光量を減らしてシャッタースピードを遅くできるため、滝や川などの水流を糸状に表現できるのが特徴です。
PLフィルターとNDフィルターは併用も可能。PLフィルターとNDフィルターを重ねづけすると、はっきりとしたコントラストとスローシャッターを両立した表現が可能です。紅葉と滝を一緒に撮影したいときや、森を流れる川の撮影などで活躍します。撮影シーンに応じて賢く活用しましょう。
PLフィルターを選ぶ際に必ずチェックしておきたい「5つのポイント」をご紹介します。
オートフォーカス(AF)つきのデジタルカメラには、C-PLフィルターを選びましょう。PLフィルターは、PL・C-PLの2種類に分けられます。どちらのフィルターも反射除去効果は同じですが、PLはオートフォーカスなどが正常に動作しない可能性があるため注意が必要です。
C-PLは、通常のPLに1/4λ位相差板を組み合わせたフィルターのこと。サーキュラーPLとも呼ばれます。一眼レフのオートフォーカスに必要なハーフミラーや、ローパスフィルターの機能に干渉しないことが強みです。一方で、PLフィルターに比べると構造が複雑なため、価格はやや高くなります。
PLは1,000円以下でも手に入るため、安さ重視なら候補に入れるのもありです。しかし、古いフィルムカメラ用に作られたものが多く、画質面・透過度は劣るものがほとんど。基本的にはC-PLを選択するのがおすすめです。なお、本コンテンツではC-PL・PLを総称してPLフィルターと呼んでいます。
画質と反射防止効果を両立させたいなら、反射率0.6%前後を目安に選びましょう。反射率が高すぎると本来届くべき光がレンズに届かず、画質の劣化を招くことも。反射率が低いほど光を通しやすく、高画質で写真を撮れます。画質重視の人は、反射率を確認しておきましょう。
光の影響で写真全体が白っぽく写るフレアや、逆光で光の像が写り込むゴーストを軽減するためには、反射防止コートや墨塗り加工を施したものも要チェック。反射防止コートは光がフィルターガラス面で反射を起こす現象を防ぎ、墨塗り加工ではフィルターフレームの反射を極限まで防止します。
撮影する環境をふまえて、偏光膜の仕様にも注目しましょう。偏光膜とは、一定方向の光波のみを通す特殊な膜のこと。PLフィルターは、2枚のガラスの間に偏光膜を挟んだつくりで、薄いグレーの色がついているのが特徴です。通常の偏光膜であれば、シャッタースピードが約2段分暗くなります。
撮影のたびに取り外さずつけっぱなしで撮影したいなら、高透過偏光膜採用のフィルターがおすすめです。高透過フィルターなら、暗くなるのがシャッタースピード約1段分で済みます。つけっぱなしで、明るい場所から暗い場所まで撮影できて便利です。
フィルターの口径は、手持ちのレンズと同じものを選びましょう。レンズの口径は、前面・側面・キャップの裏側で確認可能です。58mm・Φ77mmなどと記載されており、Φ95の場合は口径95mmを表します。
複数のレンズで使い回すなら、手持ちのレンズのなかで最も大きい口径に合わせるとよいでしょう。別売りのステップアップリングを使えば、口径が小さいレンズでも使用可能です。反対の用途のステップダウンリングは、装着時にケラレが出る可能性があるため注意してください。
使用する環境に合わせてPLフィルターのコーティングもチェックしましょう。
フィルターをつけっぱなしにする人は、撥水・撥油コーティングのフィルターがおすすめです。水や油を強力に弾くため、水滴が飛び散る可能性のある水辺での撮影で活躍します。
フィルター交換時につきがちな指紋の汚れを、拭き筋を残さずに拭き取れる点も魅力のひとつです。撥水・撥油コーティングのPLフィルターを使用し、撮影時のストレスを軽減しましょう。
フィルターのお手入れを楽にしたい人は、帯電防止コーティングも要チェックです。帯電防止コーティングとは静電気の発生を抑制するためのもので、ゴミやほこりの付着を防止します。
フィルターにゴミやほこりがついたときも、ブロアーなどで簡単に吹き飛ばせるので、メンテナンスが楽です。ゴミやほこりによる写り込みを軽減し、より快適に撮影できます。
一部の商品データはAIで自動入力しており、現在のデータ正解率は平均約90%です。ご購入の際は必ず事前に各商品の公式サイトで内容をご確認ください。
商品 | 画像 | 最安価格 | ポイント | 詳細情報 | |||||
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フィルター口径 | 取り付け方法 | 厚さ | 撥水コーティング | 撥油コーティング | |||||
1 | マルミ光機 マルミ|PRIME PLASMA SPUTTERING C-P.L | ![]() | 機能性・操作性に優れ、傷に強い。低反射率のフィルター | 82mm | ネジ式 | 不明 | |||
2 | ケンコー・トキナー ZX C-PL|542828 | ![]() | 優れたカラーバランスで光量が少ない場所でも使いやすい | 82mm | ネジ式 | 薄枠 | |||
3 | KANI プレミアムサーキュラーPL|K12085 | ![]() | 風景撮影におすすめ。新型偏光膜により色鮮やかに | 82mm | ネジ式 | 通常枠 | |||
4 | マルミ光機 EXUS サーキュラーP.L|092098 | ![]() | レンズの描写力を活かして青空・草花を鮮やかに撮影 | 58mm | ネジ式 | 薄枠 | 不明 | ||
5 | ケンコー・トキナー Kenko|C-PL(W)|462140 | ![]() | 薄枠設計で広角レンズのケラレを低減 | 62mm | ネジ式 | 薄枠 | |||
6 | ハクバ写真産業 HAKUBA|ハクバ S(スクリュー)ワイドサーキュラーPLフィルター|CF-SWCP77 | ![]() | 望遠から広角まで、幅広いレンズに対応可能 | 77mm | ネジ式 | 薄枠 | |||
7 | ハクバ写真産業 HAKUBA|ハクバ XC-PRO エクストリーム サーキュラーPLフィルター|CF-XCPRCPL55 | ![]() | 高品質ガラス素材を採用。反射率が低くて高性能 | 55mm | ネジ式 | 薄枠 | |||
8 | ケンコー・トキナー Kenko|PRO1D WIDEBAND サーキュラーPL(W)|517628 | ![]() | 新開発した仕様でファインダー画像の色ズレを防ぐ | 67mm | ネジ式 | 薄枠 | |||
9 | ケンコー・トキナー Kenko|PRO1D Lotus C-PL|027721 | ![]() | 硬質アルマイト加工で耐久性を向上。撥水・撥油機能も搭載 | 77mm | ネジ式 | 薄枠 | |||
10 | ソニー SONY|円偏光フィルター|VF-67CPAM2 | ![]() | Gマスターレンズを活かす高解像度を実現 | 67mm | ネジ式 | 薄枠 |
高透過偏光膜を採用し、絶妙なカラーバランスで写真が撮れるZX C-PL。片面反射率は0.3%以下と低く、装着時の画質変化を気にすることなく撮影に集中できますよ。耐久性のある撥水・撥油コーティングが施されているため、毎日のメンテナンスも簡単で、水辺での撮影や雨天時もストレスなく撮影可能です。
フィルター口径 | 82mm |
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取り付け方法 | ネジ式 |
厚さ | 薄枠 |
撥水コーティング | |
撥油コーティング |
高品質のSCHOTT製ガラス材を使用し、撮影画像に悪影響を与えない0.6%の超低反射率が魅力のアイテム。水滴や汚れが付着しにくい撥水・防汚機能を兼ね備えているのも特徴です。エクストリームコーティングを施すことにより、過酷な環境下での風景撮影などで、高い光学性能を発揮します。
フィルター口径 | 55mm |
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取り付け方法 | ネジ式 |
厚さ | 薄枠 |
撥水コーティング | |
撥油コーティング |
一眼レフカメラのハーフミラーとの干渉による、ファインダー画像の色ズレを防ぐため新開発した、ワイドバンド1/4ラムダ位相差板を採用。薄枠設計により、ワイドレンズでの使用も問題ありません。フィルター部が回転する回転枠を採用しているため、ファインダーで効果を確認しながら撮影できます。
フィルター口径 | 67mm |
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取り付け方法 | ネジ式 |
厚さ | 薄枠 |
撥水コーティング | |
撥油コーティング |
フィルター口径 | 37mm |
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取り付け方法 | ネジ式 |
厚さ | 不明 |
撥水コーティング | 不明 |
撥油コーティング | 不明 |
PLフィルターには寿命があり、7~8年程度が目安。劣化スピードは使用頻度や紫外線にさらされる時間によっても異なるため、定期的に確認が必要です。一般的には7〜8年程使用すると、偏光膜の劣化が原因でフィルターが黄色っぽく変色し寿命を迎えます。
寿命を迎えたPLフィルターのまま撮影すると、色味に影響が出るため買い替えを検討しましょう。白い紙の上にPLフィルターを置き、ガラス面がグレーなら正常、黄色っぽいなら寿命です。
保管場所に注意して定期的なメンテナンスを行えば劣化を軽減できます。PLフィルターを保管する際は、直射日光や高温になる場所を避けましょう。定期的にブロアーでホコリを飛ばしたり、クリーニングクロスで拭き取ったりすることで、きれいな状態を保ちやすくなります。
さらに表現の幅を広げるほかのレンズフィルターは、以下のコンテンツで紹介しています。PLフィルターとあわせて確認してみてください。
PLフィルターを持ち運ぶのに便利なレンズフィルターケースは、以下のコンテンツで紹介しています。複数枚収納可能なケースや、持ち運びに便利な折りたたみ型のケースなどがあるので、チェックしてください。
1位: マルミ光機|マルミ|PRIME PLASMA SPUTTERING C-P.L
2位: ケンコー・トキナー|ZX C-PL|542828
3位: KANI|プレミアムサーキュラーPL|K12085
4位: マルミ光機|EXUS サーキュラーP.L|092098
5位: ケンコー・トキナー|Kenko|C-PL(W)|462140
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