キヤノン モバイルプリンター BP-F400をレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証
どんな場所へも持ち運んで使えるよう、小型かつ軽量に設計されたCanon （キヤノン） モバイルプリンター BP-F400。インターネット上では「印字が速い」「コンパクトで持ち運びやすい」などと評判ですが、実際のところ口コミどおりなのか気になりますよね。
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証・レビューを行いました。
- 使いやすさ
- 機能性
- 印刷のきれいさ
- 印刷スピード
- 持ち運びやすさ
さらに、人気のエプソン・ブラザーなどのモバイルプリンターとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、モバイルプリンター選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
筑波大学芸術専門学群卒業後、芸術制作で使用していたPCをはじめとする多くのデジタルデバイスやソフトウェアに関する知識を活かそうと大手家電量販店に入社。販売員としてPCだけでなくプリンター・ルーターなどPC周辺機器の販売や、インターネット・格安SIMなど通信サービスの提案など、PCに関する販売・契約を総合的に担当、自身の担当顧客に合ったPC環境を真摯に考え、販売ノルマや利益にとらわれず提案してきた。 その後2022年にマイベストへ入社し、PCや周辺機器の専門ガイドを担当。富士通やDellのような大手メーカー製PCだけでなく様々なデジタルデバイスに関する経験・知識を活かし、PCや周辺機器選びに困ったユーザーに寄り添う企画・記事制作を心がけている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
- はじめに結論！外出先で使うことが多いならコレ！接続方法が豊富で、文書印刷もきれい
- キヤノン モバイルプリンター BP-F400とは？
- 2020年発売の感熱式A4サイズ対応モデル。あらゆる端末と接続可能
- 持ち運びやすさへのこだわりが光る。感熱紙100枚が付属
- 実際に使ってみてわかったキヤノン モバイルプリンター BP-F400の本当の実力！
- 白黒印刷のみのシンプルなつくり。接続方法の豊富さが魅力
- 文字・写真ともにきれいな仕上がりに。待ち時間が発生するのはネック
- コンパクトかつ軽量。折りたたみ傘感覚で持ち運べる
- キヤノン モバイルプリンター BP-F400の詳細情報
- キヤノン モバイルプリンター BP-F400の価格比較
- キヤノン モバイルプリンター BP-F400はどこで売っている？
- 印刷の待ち時間が気になる人は、こちらをチェック
はじめに結論！外出先で使うことが多いならコレ！接続方法が豊富で、文書印刷もきれい
良い
- ・Wi-FiダイレクトとAirPrintに対応しており、ネットワークがない外出先でも印刷可能
- ・折りたたみ傘サイズのコンパクトさで、外出先でも利用しやすい
- ・写真を印刷した際も十分きれいで見やすい
気になる
- ・印刷スピードが遅く、1枚あたり約29秒かかる
- ・給紙トレーがなく、複数枚印刷する際には1枚ずつ用紙をセットする必要がある
- ・かなり細かい文字を印刷した場合ややにじむ箇所がある
キヤノン モバイルプリンター BP-F400は、外出先で文書を印刷することが多い人におすすめです。比較したインクジェット式商品のなかにはビジネスバッグに入るかギリギリサイズのものもありましたが、感熱式のこちらは419.1cm3・約620gと軽量かつコンパクト。「持ち運びやすい」との口コミどおり、どこでも気軽に持っていけるでしょう。
Wi-Fiダイレクト・AirPrintに対応しているのもメリットです。ネットワーク環境が整っていない場所で印刷したいときや、iPhone・iPadなどから直接印刷したいときに役立ちますよ。Androidからも、専用アプリを使って印刷が可能。「スマートフォンやタブレットからストレスなく印刷できる」との謳い文句にも納得です。
実際にA4サイズの書類を印刷した結果、仕上がりのきれいさも十分。3～5ptの細かな文字はやや滲みましたが、A4サイズの書類で使うことが多い10pt程度の文字サイズであればしっかり印刷できました。写真は多少ざらっとしており、上位商品に比べると鮮明さに欠けたものの、それほど気にならないレベルです。
ただし、印刷スピードは1枚あたり約27秒と遅め。比較したなかには10秒弱で完了した商品もあったことを思うと、待ち時間の長さが気になりました。給紙トレーがないので、複数枚印刷するときには用紙を1枚ずつセットする手間もかかります。
一度にたくさん印刷したい人には向かないものの、コンパクトでサッと使えるプリンターを探している人にはぴったりな一品です。折りたたみ傘のようにスリムで、カバンに入れて持ち運ぶにも、引き出しにしまっておくにも便利ですよ。感熱式でランニングコストを抑えやすいので、ぜひチェックしてみてください。
キヤノン モバイルプリンター BP-F400とは？
そもそもモバイルプリンターとは、家庭用プリンターに比べて軽量かつコンパクトなのが特徴。外出先で印刷できるのはもちろん、自宅用として場所を取らないプリンターを探している人にも向いています。
今回ご紹介するBP-F400は、モバイルワークの生産性向上を目指して小型・軽量にこだわったA4サイズ対応プリンター。スマートフォン・タブレットからの印刷しやすさや、耐久性にも配慮した一品です。
販売元は、スキャナー・医療関連機器など幅広い製品を扱うキヤノン電子株式会社。モバイルビジネスの効率化をサポートするべく、モバイルプリンターや周辺機器の開発にも力を入れています。
2020年発売の感熱式A4サイズ対応モデル。あらゆる端末と接続可能
PC・スマホ・タブレットなど、さまざまな端末で使用可能。WindowsであればBluetooth・Wi-Fi・USB接続に対応しており、印刷はプリンタードライバーアプリから行なえます。iOSならWi-Fi接続で接続し、AirPrint・開発キット（SKD）での印刷が可能。Androidの場合はBluetooth・Wi-Fi接続に対応し、Canon BP Print Service・開発キット（SDK）で印刷できます。
用紙はA4感熱紙（普通紙）・A4感熱紙（高保存紙）の2タイプに対応。感熱紙を利用したサーマル方式で印刷するため、インクカートリッジの交換が必要ありません。
バッテリーを内蔵しており、2時間の充電で約600枚の連続印字ができると謳っています。メーカーによると、印刷速度は約5.7秒／枚または52.1mm／秒です。
印刷はそれぞれ25℃環境下において、満充電状態の新品充電池でUSBからJEITA 標準パターンJ1（印字率2％）を印字した場合
- 価格｜税込99,000円（執筆時点・公式オンラインショップ参照）
- 発売日｜2020年11月
- 印刷方式｜ラインサーマルヘッドによるダイレクトサーマル印刷方式（感熱式）
- 解像度｜300×300dpi
- インターフェース｜Wi-Fi：IEEE802.11 a／b／g／n／ac、Bluetooth：Ver.4.2 BLE非搭載、USB：USB2.0 Full Speed 準拠（コネクタ：TypeC）
持ち運びやすさへのこだわりが光る。感熱紙100枚が付属
給紙ガイドを含まない状態の本体サイズは幅254×奥行55×高さ30mmで、重量は約580g。持ち運びやすさへのこだわりが詰まっています。
印刷に必要なバッテリー・アダプタなどのほか、クリーニングシート・A4感熱紙（高保存紙）100枚などが付属するのも便利です。
＜付属品＞
- BA-40 バッテリーパック
- ACアダプター
- 電源コード
- USBケーブル（Type-C）
- ユーザーズガイド
- クリーニングシート
- KS-A4021 A4感熱紙（高保存紙）100枚
- 給紙ガイド（取付穴カバー含む）
実際に使ってみてわかったキヤノン モバイルプリンター BP-F400の本当の実力！
今回は、キヤノン モバイルプリンター BP-F400を含むモバイルプリンター全6商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
- 使いやすさ
- 機能性
- 印刷のきれいさ
- 印刷スピード
- 持ち運びやすさ
白黒印刷のみのシンプルなつくり。接続方法の豊富さが魅力
まずは、使いやすさ・機能性の検証です。
使いやすさは、自宅でも外出先でも簡単に印刷できるかという観点で、利便性を高める機能をチェック。本体ディスプレイの有無・操作性・給紙トレーの有無・接続方式などを確認し、簡単に使えるものほど高評価としています。
機能性については、家庭用プリンターと同等の機能を持つものを高評価としてチェック。スキャン機能の有無・カラー印刷が可能か・バッテリーを搭載しているかなどを確認しました。
ディスプレイ・給紙トレーはなし。1枚ごとに紙をセットする必要がある
ディスプレイや給紙トレーがなく、使いやすさはまずまずの評価に。比較した上位商品にはディスプレイで直感的にタッチパネル操作ができたものもあったのに対し、こちらはシンプルなつくりです。
複数枚印刷する際には、1枚ごとに紙をセットする手間もかかります。
Wi-Fiダイレクト・AirPrintに対応。スムーズに接続できる
感熱式で、スキャンやカラー印刷には非対応です。とはいえ、機能性は十分。比較したほかの商品には有線接続のみでしか使えないものもあったのに対し、こちらはWi-Fi・Bluetoothの両方に対応しています。
Wi-Fiダイレクト・AirPrintに対応しているのも魅力。Androidスマホからは、専用アプリの「Canon BP Print Service」を使って印刷が可能です。「スマートフォンやタブレットからストレスなく印刷できる」と謳うとおり、ネットワーク環境や端末を選ばずに使えて便利ですよ。
バッテリーつきでPCと本品だけを外出先に持っていけば使えるので、ビジネス用として使いたい人にぴったりです。詳細は以下をご参照ください。
- スキャン機能｜✕
- カラー印刷可能｜✕
- バッテリーの有無｜◯
- Wi-Fiダイレクト対応｜◯
- AirPrint対応｜◯
- Bluetooth｜◯（Windows・Android）
- USB｜◯（Windowsのみ）
- スマホアプリ対応｜◯
文字・写真ともにきれいな仕上がりに。待ち時間が発生するのはネック
続いて、印刷のきれいさ・印刷スピードを検証しました。
濃淡やサイズの異なる文字・写真が挿入された資料を用意し、実際に100枚ずつ印刷。文字・写真のきれいさや、紙詰まり・インク詰まりといった印刷ミスの少なさなどを確認しました。1枚目と100枚目の仕上がりの比較も行ったうえで総合的に評価しました。
印刷スピードを調べるため、商品とノートPCと接続してPDFファイルを印刷。PCで印刷ボタンを押してから印刷が完了するまでの時間を調べました。
文字・写真ともに見やすい。細かな文字はやや滲んだ
3ptまで小さいと文字がやや滲んだり、5pt程度だと潰れ気味だったりすることもありましたが、細かい文字を印刷しなければ気になりません。用紙内で濃く出る部分・薄く出る部分がやや分かれたものの、目立つほどではないでしょう。
メーカーは「グラフィック・写真の印刷には適さない」と説明していますが、写真も十分きれいに印刷できました。やや線が濃く、ピクセルが浮いてざらっとした感じに見える程度。比較したなかには写真がほぼ真っ黒になってしまう商品もありましたが、こちらは資料に写真が含まれていても問題ないでしょう。
比較したほとんどの商品は印刷ミスが少なく、こちらも100枚印刷したなかでトラブルは一度もありませんでした。
印刷時間は1枚あたり約27秒と遅め。1枚ずつ紙をセットする手間もかかる
印刷スピードは1枚あたり約27秒。比較した全商品の平均19秒（※執筆時点）よりゆっくりめでした。給紙トレーがついていないので、複数枚印刷する場合には用紙を1枚ずつセットする手間もかかります。
比較したなかで、Wi-Fiダイレクトに対応しているものは印刷スピードが速い傾向がありました。こちらはWi-Fiダイレクト対応機種ですが、スピードには期待できません。一度にたくさん印刷したい人は、使いづらく感じる可能性があります。
コンパクトかつ軽量。折りたたみ傘感覚で持ち運べる
最後に、持ち運びやすさを検証しました。
実際に商品の縦・横・奥行きを計測してかけ合わせ、体積を算出。重量も実際に計測し、コンパクトで軽いものを高評価としました。
体積は419.1cm3・重量は約620gと、コンパクトかつ軽量。比較したなかで感熱式の商品は小さめ・500g前後と軽いものが多く、こちらも同様の結果です。インクジェット式は大きめなうえ2kgをオーバーするものもあり、持ち運びにはあまり向きませんでした。
本品は折りたたみ傘のようにスリムなので、カバンにすっぽり収まり荷物になりません。外出先で印刷することが多い人も快適に使えるでしょう。デスクに置きっぱなしにしても場所を取らないので、自宅用としても便利ですよ。
キヤノン モバイルプリンター BP-F400の詳細情報
キヤノンモバイルプリンター BP-F400 ｜ BP-F400
| スマホ対応 |
|---|
- 幅
- 245mm
- 奥行
- 55mm
- 高さ
- 30mm
- インターフェース
- Bluetooth、USB、Wi-Fi
- 重量
- 約0.58kg
良い
- ・Wi-FiダイレクトとAirPrintに対応しており、ネットワークがない外出先でも印刷可能
- ・折りたたみ傘サイズのコンパクトさで、外出先でも利用しやすい
- ・写真を印刷した際も十分きれいで見やすい
気になる
- ・印刷スピードが遅く、1枚あたり約29秒かかる
- ・給紙トレーがなく、複数枚印刷する際には1枚ずつ用紙をセットする必要がある
- ・かなり細かい文字を印刷した場合ややにじむ箇所がある
| コピー機能 | |
|---|---|
| 自動原稿送り装置付き | |
| インクの色数 | 1色 |
| タッチパネル搭載 | |
| インクの種類 | |
| 最大給紙枚数 | 手差し |
| 解像度 | 300×300dpi |
| 液晶モニタ付き | |
| スキャナー機能 |
キヤノン モバイルプリンター BP-F400の価格比較
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キヤノン モバイルプリンター BP-F400はどこで売っている？
キヤノン モバイルプリンター BP-F400は、公式オンラインショップで購入できます。値段は税込99,000円（執筆時点・公式オンラインショップ参照）。送料はかかりません。会員登録をすれば、すぐに使えるクーポンプレゼント・購入金額に応じたポイントの付与といった特典があります。
ほかに、楽天市場・Yahoo!ショッピング・AmazonといったECサイトでも取扱店舗が確認できました。お得に買えるところをリサーチしてみてくださいね。
印刷の待ち時間が気になる人は、こちらをチェック
最後に、印刷の待ち時間が気になる人におすすめの商品をご紹介します。
エプソンのビジネスプリンター PX-S06Bは、用紙トレーつき。印刷時間は1枚あたり25秒と遅めですが、紙をセットしておけば自動で印刷できます。インクジェット式でカラー印刷にも対応しており、小さな文字まではっきり表現できました。インクジェット式としてはコンパクトな設計です。
ブラザーのモバイルプリンター PJ-823は、1分あたり約9秒と素早く印刷できました。約500gと軽量なうえコンパクトで、バッテリーも搭載。Wi-Fi接続に対応していなのはネックですが、持ち運びには便利ですよ。文字をくっきりきれいに表現できたので、文書印刷に使いたいなら必見です。
エプソン販売ビジネスプリンター ｜ PX-S06B
| スマホ対応 |
|---|
- 幅
- 309mm
- 奥行
- 収納時：159mm、使用時：232mm
- 高さ
- 収納時：61mm、使用時：217mm
- インターフェース
- USB、Wi-Fi
- 重量
- 約1.70kg
良い
- ・5GHz帯のWi-Fiに対応し、スマホやレンジなどの2.4GHz帯の影響を受けない
- ・他のインクジェット式より一回り小さく、収納が容易
- ・Wi-Fiダイレクト対応で、Wi-Fi環境がない場所でも印刷可能
気になる
- ・印刷スピードが1枚あたり約25秒とやや時間がかかる
| コピー機能 | |
|---|---|
| 自動原稿送り装置付き | |
| インクの色数 | 4色 |
| タッチパネル搭載 | |
| インクの種類 | 顔料 |
| 最大給紙枚数 | 20枚 |
| 解像度 | 5760×1440dpi |
| 液晶モニタ付き | |
| スキャナー機能 |
エプソン ビジネスプリンター PX-S06Bをレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証
ブラザー工業brother ｜ モバイルプリンター ｜ PJ-823
| スマホ対応 |
|---|
- 幅
- 255mm
- 奥行
- 55mm
- 高さ
- 30mm
- インターフェース
- USB
- 重量
- 約0.61kg
良い
- ・重さ約500gなうえ折りたたみみ傘サイズのコンパクトさをもつ
- ・文字の印刷がきれいで細かいグラデーションも表現可能
- ・バッテリーを搭載
気になる
- ・Wi-Fi接続に対応しておらずUSBケーブルが必須
- ・写真の印刷では明度が低い部分が真っ黒になる
- ・給紙トレーがなく1枚ずつ手で紙をセットする必要がある
| コピー機能 | |
|---|---|
| 自動原稿送り装置付き | |
| インクの色数 | 1色 |
| タッチパネル搭載 | |
| インクの種類 | |
| 最大給紙枚数 | 手差し |
| 解像度 | 300×300dpi |
| 液晶モニタ付き | |
| スキャナー機能 |
ブラザー工業 モバイルプリンター PJ-823をレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証
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掲載されている情報は、マイベストが独自にリサーチした時点の情報、または各商品のJANコードをもとにECサイトが提供するAPIを使用し自動で生成しています。掲載価格に変動がある場合や、登録ミス等の理由により情報が異なる場合がありますので、最新の価格や商品の詳細等については、各ECサイト・販売店・メーカーよりご確認ください。