時間をおいても温かい飲み物を楽しめると評判の卓上ポット、ハリオ V60 保温ステンレスサーバーPLUS。「注ぎやすい」と高く評価される一方で、口コミには「保温力が弱い」「パーツが多くて洗うのが大変」といった気になる声もあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の3つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気の象印マホービンや3COINSなどの卓上ポットとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、卓上ポット選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
製菓・コーヒーの専門学校卒業後、スペシャルティコーヒー専門店にてバリスタとして7年間勤務。店舗ではハンドドリップやラテアートの講師も務め、味や香りへの繊細な感覚を磨く。マイベスト入社後はカフェで勤務していたこれまでの経験を活かし、コーヒー器具をはじめ、調理器具やキッチン雑貨、食品・ドリンク、ギフトアイテムなど、食まわり全般の商材の比較検証を担当。「ユーザーの立場に立って考える」をモットーに、日々の業務に取り組んでいる。また、焙煎士・バリスタとして現在も現場に立ち、実体験に基づいたリアルなレビューを届けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
ハリオのV60 保温ステンレスサーバーPLUSは、使いやすさ重視の人に候補となるアイテムです。実際にモニター6人が使用したところ、全員が「注ぎやすい」と回答。比較したほかの商品には、ハンドルが手になじみにくいものがあったなか、ウェーブ状の持ち手が指にピタッとフィットしました。注ぐ量はレバーやアタッチメントで調節でき、狙ったところにスムーズに注げます。
保冷力も十分です。冷水を入れると、6時間後の温度は13℃をキープ。冷水をおいしく飲める温度として設定した15℃を下回っており、冷えた状態を保てていました。冷たい飲み物を長く楽しみたいときに役立ちます。
一方保温性能は、「保温力は弱い」との口コミどおりいまひとつです。ポットに入れた熱湯は、6時間経過すると56.1℃まで低下。比較した全商品の平均65℃(※執筆時点)を大きく下回りました。ただ、スタートから5時間後までは60℃以上の高温を維持できていたため、短時間で飲み切るならよいでしょう。
手入れに手間がかかるのも気になります。フタはワンタッチで取り外せますが、「パーツが多くて洗うのが大変」という口コミ同様にパーツは12個と多め。本体の口部分も狭く、モニターからは「手が大きな人は窮屈」との声が寄せられました。底まで洗うにはボトルブラシを使う必要があります。
片手でスムーズに注げるうえに、容量600mLとコンパクトなサイズで取り回しやすいのは魅力。しかし上位商品には、保温力が高く手入れを簡単に済ませられるものもありました。熱々の飲み物をより手軽に楽しみたいなら、ほかの商品もチェックしてみてください。
そもそも卓上ポットとは、電気代をかけずに飲みごろの温度を保てるアイテム。3〜4時間程度は温かさや冷たさが持続するため、好きなタイミングで飲み物を楽しめます。
今回ご紹介するV60 保温ステンレスサーバーPLUSは、力を入れなくとも持てるよう、ハンドルをウェーブ状に設計しているのが特徴です。注ぐ量を調節できるアタッチメントが3種類付属しており、コップの大きさにあわせて使い分けられます。
販売元は、1921年に創業した老舗耐熱ガラスメーカーのハリオ(HARIO)。ドリッパーやサーバーなど、コーヒー・紅茶関連グッズを数多く手がけています。
本体サイズは幅182×奥行135×高さ155mmで、重量は約600g。外気の影響を受けにくいよう魔法瓶構造を採用しており、内びんはステンレス製です。
飲み物を直接入れるほか、上部にドリッパーをセットしてコーヒーを抽出することも可能。内部には磨き加工を施しており、着色汚れが付着しにくいのも魅力です。
カラー展開は、ホワイト・ブラックの2色。シンプルなデザインで、インテリア問わずなじむでしょう。
容量も600mL・800mLの2種類から選べます。どちらも一人暮らしにちょうどよい大きさです。検証で使用した600mLタイプはマグカップ2杯程度、800mLタイプは3杯程度楽しめます。飲みたい量にあわせて選択できるのがうれしいですね。
今回は、ハリオ V60 保温ステンレスサーバーPLUSを含む卓上ポット全27商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、保温力・保冷力の検証です。
各商品に電気ケトルで沸騰させた熱湯・冷蔵庫で一晩冷やした冷水をそれぞれ1Lずつ入れ、1時間経過ごとに100mLずつコップに出して温度を計測します。同じ工程を6時間行い、温度変化が少ないものほど高評価としました。
今回の検証結果は、mybestで実際に測定した数値であり、メーカー公表値などとは異なります。
また、温かい飲み物は60℃以上・冷たい飲み物は15℃以下をおいしく飲める温度として設定しました。
実際に熱湯の温度を計測すると、6時間後には56.1℃まで低下。比較した全商品の平均温度が約65℃(※執筆時点)だったことをふまえると、口コミどおり保温力はいまひとつです。
しかしスタート時点から5時間後までは、おいしい温度と設定した60℃を上回っていました。容量も600mLと一人暮らし用に適したコンパクトサイズのため、熱々の飲み物を楽しみたい人は早めに飲み切るとよいでしょう。
保冷力はまずまずの評価です。6時間後の冷水の温度は13℃と、冷たさをある程度キープできました。
比較した全商品の平均温度12℃(※執筆時点)には一歩およばないものの、おいしく飲める温度と設定した15℃は下回っています。氷も入れられるため、冷たい飲み物を長く楽しみたい人にはおすすめです。
次は、注ぎやすさの検証です。
卓上ポットをよく使うモニター6人が水を入れた各商品を使用し、片手でも扱えるか・注ぎやすいかなどの使い勝手をチェックしました。
実際に使用したモニター6人全員が「注ぎやすい」と回答し、評価はトップクラス。容量は600mLとコンパクトで、重量は約600gと片手でも難なく持てる重さです。
比較したほかの商品には、ハンドルがストレートで手にフィットしづらいものもあったなか、指に沿うウェーブ状で握りながら楽に傾けられました。モニターからは「ハンドルが手になじむ」「水を入れても軽くて操作しやすい」と満足の声が寄せられています。
注ぐ際は本体を傾け、上部にあるレバーを押すと水が出てきます。注ぎ口から出る水の勢いはモニターによって好みがわかれたものの、レバーの押し具合で量を調節でき、狙った場所に注げました。出てくる量を調整できる3種類のアタッチメントを使い分けられるのもメリットです。
注ぎ口には少し水滴が付着したものの、水切れがよく液だれもみられません。周囲を濡らさず快適に飲み物を注げるため、使いやすさ重視の人にぴったりでしょう。
<注ぎやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
最後は、洗いやすさの検証です。
先ほど同じく、卓上ポットをよく使うモニター6人が実際に各商品を洗います。スポンジやボトルブラシで内部まで洗えるか・パーツの取り外しや組み立てがしやすいかを確認しました。
一方で、本体の口径は7cmと広めですが、口部分にくぼみがありスポンジを動かしづらいのがネック。比較した商品内では、口径が7cm以上だと内部まで洗いやすい傾向があったのに対し、「口部分が狭い」「手が大きい人には窮屈」との声が多数寄せられました。内部の洗浄には、ボトルブラシを使うのがおすすめです。
「パーツが多くて洗うのが大変」との口コミどおり、お手入れするパーツ数が12個と多いのも気になるところ。フタは内部まで分解できるものの、すべてを洗うには手間がかかります。手入れ後の組み立てもスムーズとはいえませんでした。
細かい部分まで洗えて清潔さを保ちやすいのは利点ですが、手入れを簡単に済ませたい人には向かないでしょう。
<洗いやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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ハリオのV60 保温ステンレスサーバーPLUSは、公式ネットショップのほか、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングといったECサイトにて購入できます。
公式ネットショップでの販売価格は、容量600mLタイプが税込4,950円・容量800mLタイプが税込5,500円(※執筆時点)です。検証結果を参考にぜひ検討してみてくださいね。
ハリオのV60 保温ステンレスサーバーPLUSは洗う際には、お湯で薄めた食器用洗剤を用意します。柔らかい布に洗剤を含ませて本体の汚れを落としたあと、水気をしっかり拭き取ってください。
内部はボトルブラシ・フタは柔らかいスポンジに、それぞれ洗剤をつけて洗います。洗浄後は洗剤が残らないようきれいな水でしっかりすすぎ、乾いた布で拭きましょう。
なお、食器洗浄機・食器乾燥機には対応していません。つけ置き洗いもNGのため、洗浄後はしっかり乾燥させてくださいね。
最後に、ほかの魅力的な商品をご紹介します。
おいしい温度で長く楽しみたい人には、象印マホービンのステンレスポット SH-HC10がおすすめです。保温力・保冷力の両方に優れており、6時間経過後も熱湯は69.6℃・冷水は10℃と温度変化を抑えられていました。レバーを押さないと中身が出ないため、倒してもこぼれる心配は少ないですよ。
3COINSの卓上ポットは、手入れに手間がかかりません。フタは凸状をしており、パッキンは簡単に取り外せます。口径は6cmと広すぎないものの、水筒用のスポンジであれば隅々まできれいに洗えました。容量900mLと大きめながら重量は520gと非常に軽いため、手軽に使えます。
サイズ | 横幅13×奥行き16.5×高さ20cm |
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容量(検証使用商品) | 1L |
重量 | 約700g |
口径 | 6.5cm |
6時間後の熱湯温度 | 70.1℃ |
6時間後の冷水温度 | 9.9℃ |
内びん素材 | ステンレス鋼 |
表面素材 | ステンレス鋼(アクリル樹脂塗装) |
ワンタッチでフタ開閉可能 | |
魔法瓶構造 | |
氷の使用可能 | |
特徴 | 不明 |
象印 ステンレスポット SH-HC10をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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