来店不要でWeb契約ができる、横浜銀行 教育ローン。「気軽に簡単に借入できた」「返済にコンビニが使える」と評判です。しかし「変動金利がちょっと怖い」などの気になるクチコミも存在し、利用を迷っている人も多いのではないでしょうか。
大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
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横浜銀行 教育ローンは、授業料・家賃など定期的な支払いに備えて都度借入をしたい人におすすめ。カードローン型なら、コンビニATMでの借入・返済手数料がかかりません。比較したなかにはATM手数料がかかる教育ローンもあったのに対し、「気軽に借入できる」「返済にコンビニが使える」という口コミどおりの使いやすさでした。
金利の低さもトップクラス。下限金利が年0.9%とかなり低く設定されていました。上限金利も年3.05%と、比較した各教育ローンの上限金利の平均である3.3%以下。審査結果次第では、かなり金利を抑えて借入できるでしょう。
繰上返済を考えている人にもおすすめです。比較したほとんどの商品と同様に、インターネットバンキング経由であれば繰上返済手数料が無料に。加えて、在学中の元金据置も可能です。なにかとお金がかかる在学中の返済負担を軽くできる点はうれしいポイントですね。
なお、地方銀行であるため、利用可能エリアは限定的。申込対象者は、自宅か勤務地の住所が神奈川県・東京都・群馬県の一部地域の人に限られています。関西圏の人は、京都銀行の京銀教育ローンを検討するとよいでしょう。
横浜銀行 教育ローンの魅力は、下限金利の低さと返済の手軽さです。対象エリアの人はぜひ検討してみてくださいね。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
横浜銀行 教育ローンは、カードローン型と一括借入型の2種類。入学金・授業料・就学関連の諸費用などの教育資金に利用でき、カードローン型のみ海外進学や留学費用にも使用できます。
公式サイトでは、以下の4点が選ばれる理由だとアピールしていますよ。
教育資金を借りる方法は主に、奨学金・民間ローン・国のローンの3つ。今回検証したのは民間ローンです。それぞれの金利や申込条件の違いはコンテンツの後半で解説するので、気になる人は最後までチェックしてくださいね。
今回は横浜銀行 教育ローンを含む教育ローンを比較検証しました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
人気の教育ローンを比較検証したところ、横浜銀行 教育ローンには4つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、利用を検討している人はぜひチェックしてみてくださいね。
横浜銀行の教育ローンは、比較したなかで下限金利の低さがトップクラス。金利タイプは変動金利で、下限金利は年0.9%に設定されています。上限金利も年3.05%と、比較した教育ローンの平均(年3.3%)以下。審査次第ではかなりの低金利を実現できそうです。
金利は変動タイプ。一定期間ごとに金利が見直されるため、返済中に適用金利が変わる可能性があります。とはいえ、固定金利よりも金利が低い傾向があるうえ、金利が借入時より低くなる可能性も0ではありません。極力返済負担を抑えたい人に向いていますよ。
申込手続きはWebで完結。さらに、横浜銀行に口座を持っていなくても申込できる点が好印象です。比較したなかではWeb完結・口座なしで申込可の両方を満たす商品は半数以下であり、契約しやすさが光りました。
<契約と借入のしやすさ>
カードローン型の利便性も高く、「気軽に簡単に借入できた」「返済にコンビニが使える」との口コミどおり。コンビニATMでの借入・返済手数料が無料である点も見逃せないポイントです。
また、一括借入型は最長1学年分をまとめて借り入れるのに対し、カードローン型は借入限度額内で何度でも借入可能。借入限度額はどちらも10万円以上1,000万円以内であり、差はありません。
ちなみに、カードローン型はいつでも自由に借りられますが、一括借入型は借入のたびに審査が必要。家賃や授業料など定期的な支払いに対応するならカードローン型がよいでしょう。
横浜銀行の教育ローンは申込や繰上返済をWeb完結で行えます。平日に支店に向かう時間が作れない場合でも、契約や返済の手続きは行いやすいでしょう。
カードローン型の魅力は、返済しやすさにも表れています。在学中の元金据置が可能で、何かと出費が多い在学中の返済負担を軽くできます。ただし、元金据置は利息の総支払額が大きくなるので、据置期間は最小限に抑えましょうね。
ローンの返済方法には、元利均等返済と元金均等返済がありますが、横浜銀行 教育ローンは元利均等返済方式。元利均等返済方式は、毎月の支払い金額が一定なので、返済計画を立てやすいでしょう。
一方、元金均等返済は返済が進むにつれ、返済額(元金+利息)が少なくなる点が特徴。定年後の支払いが気になる人や、返済開始時点で資金に余裕がある人向きです。借入期間が同じ場合、元利均等返済のほうが総返済額が多くなる点に留意して利用しましょう。
<返済のしやすさ>
繰上返済の際、スマホアプリ「はまぎん365」またはインターネットバンキング(〈はまぎん〉マイダイレクト)で手続きすると、一部繰上返済手数料5,500円や全額繰上返済手数料11,000円が無料になります。
最長借入期間は、カードローン型が18年・一括借入型が10年ですが、早く返せば利息負担の軽減効果があるので、可能な限り繰上返済を利用しましょう。
繰上返済手数料は、比較したほとんどの商品が無料でした。しかし、なかには毎回5,500円もかかる教育ローンも。手数料がかかると、繰上返済のメリットである利息負担の軽減効果が薄れます。総返済額を抑えたい人は、繰上返済の手数料にも注目してくださいね。
横浜銀行 教育ローンにはたくさんのよい点がある反面、気になった点もありました。利用を考えている人は、しっかりチェックしておきましょう。
横浜銀行の教育ローンは、固定金利を選べません。固定金利は、変動金利より高金利な傾向がありますが、返済終了まで金利が変わらない点がメリット。返済額が明確であるため、家計を管理しやすいといえます。
一方、変動金利は将来金利が上昇するリスクがあるため、「ちょっと怖い」との口コミにもうなずけます。比較したなかで固定金利タイプを選べるのは一部のみですが、金利上昇リスクを避けたい人はそちらを検討してもよいでしょう。
横浜銀行の教育ローンは、関東圏以外の人は利用できません。自宅または勤務先が神奈川県全域・東京都全域(一部地域を除く)・群馬県の一部(前橋市、高崎市、桐生市、みどり市)の人限定です。
エリア対象外の人は、自分の地域の地方銀行をチェックするのがおすすめ。検証では、地方銀行の上限金利はほとんどが年2.0%台だったのに対し、メガバンクやネット銀行では年3.0%以上が一般的でした。地元の金融機関のほうが、低金利で借りられる可能性が高いでしょう。
一括借入タイプ・変動金利 | 年0.90~3.30% |
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一括借入タイプ・固定金利 | |
カードローンタイプ・変動金利 | 年0.90~3.30% |
良い
気になる
借入タイプ | 一括借入タイプ、カードローンタイプ |
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金利タイプ | 変動金利 |
融資対象となる学生の条件 | 教育機関全般、大学院生、大学生、高校生、専門学校生、中学生、小学生、幼稚園生、保育園生 |
資金使途 | 教育機関に支払う学納金、学習塾代や教科書代などの就学に関する諸費用、※カードローンタイプのみ、海外進学・留学費用にも利用可能 |
金利の引き下げ条件 | |
申し込み方法 | Web |
借入方法 | 一括借入タイプ:指定口座に直接入金、カードローンタイプ:自社ATM、提携ATM、コンビニATM、インターネットバンキング、指定口座に直接入金 |
返済方法 | 口座振替 |
手数料が無料となるATMの種類 | 自社ATM、コンビニATMで無料 |
繰上返済手数料 | 一部繰上返済:5,500円、全額繰上返済:11,000円(スマホアプリ「はまぎん365」・〈はまぎん〉マイダイレクトで手続きする場合は無料) |
借入できる地域 | 群馬県、東京都、神奈川県 |
返済方式 | 元利均等返済 |
100万円借入時の月の返済額 | |
パート・アルバイト申し込み可能 | 不明 |
医学部・航空系学校の借入金額増額可能 | |
団信の加入可能 | |
最長借入期間 | 一括借入タイプ:10年、カードローンタイプ:18年 |
元金の据え置き可能 | |
ボーナス返済可能 | |
担保・保証人不要 | |
借入できる年齢 | 満18歳〜完済時年齢満69歳以下の方 |
必要書類 | 身分証明書、収入確認資料、使途確認資料 |
変動金利の見直し期間 | 6か月ごと |
土日の営業窓口 | 一部土日営業の店舗あり |
増額申請可能 | |
口座開設なしで申し込み可能 |
ここでは、横浜銀行 教育ローンの気になる点をカバーできる商品をご紹介します。
京都銀行の京銀教育ローンは、京都・大阪近辺に住む一括借入タイプを検討する人におすすめ。
カードローン型はありませんが、満22歳以下の子どもがいれば年2.825%の低金利が適用されます。検証した商品の上限金利の平均年3.3%を下回る、魅力的な金利設定です。さらに、借入金額が100万円以上なら年2.125%まで引き下げられます。
ただし、京都銀行の普通預金口座を持っていないと、京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・滋賀県でしか利用できません。口座開設には来店が必要なので注意しましょう。
一括借入タイプのみの扱いなので、家賃や授業料用の定期的な借入には不向きですが、金利の低さは非常に魅力的。京都・大阪近辺に住む人で、一括借入タイプの教育ローンを検討中の方なら、有力な候補になるでしょう。
千葉銀行のスーパー教育ローンは、進学先が医学部でなくても最大3,000万円まで借入可能。私立中・高、海外留学など幅広い教育資金に利用できます。Web契約時の上限金利は年2.55%で、比較的低い金利で借りられる点が魅力です。
さらに、千葉銀行の住宅ローンを利用していると金利が年2.35%になるため、すでに同銀行で住宅ローンを利用している人には最有力候補に。利用条件は、千葉県・東京都・茨城県・埼玉県・神奈川県内の教育機関に子どもが通う・または住んでいる保護者であることです。
繰上返済手数料も、インターネットバンキング経由なら無料。計画的な返済で負担を減らしたいなら、ぜひ検討してはいかがでしょうか。
横浜銀行 教育ローンを利用する前に知っておくと役立つ情報を、Q&A形式で紹介します。
まず、Webサイトで仮審査を申し込みましょう。次に横浜銀行のウェブサービス「審査マイページ」にアクセスし、申込情報の入力と本人確認書類を提出。仮審査結果の連絡後、再び審査マイページから本審査に必要な書類を提出します。
提出書類をもとに本審査が行われるので、審査マイページの表示に従って必要な情報入力。追加資料の提出を求められることもあります。本審査通過後、インターネットバンキング「〈はまぎん〉マイダイレクト」で契約手続きを進めましょう。
一括借入型の場合、借入資金は指定口座に入金されます。カードローン型は、借入専用カードが自宅に届き、横浜銀行のATM・コンビニATM・スマホアプリ「はまぎん365」で必要な金額を借入できます。
横浜銀行 教育ローンはWebで手続きが完結し、来店不要で申込から借入までできる点が特徴です。忙しい人でも時間を有効活用しながら手続きを進められるでしょう。
借入までの期間は審査状況によりますが、1~2週間を見ておきましょう。なお、横浜銀行 教育ローンの仮審査結果は、最短で翌日に通知されます。
本審査が完了するとメールまたはSMS(ショートメッセージサービス)で結果が届くので、見逃さないようにしましょう。
横浜銀行 教育ローンの申込条件は、以下のとおりです。
外国籍の場合、永住権を持っている人
審査基準は非公開ですが、ほかの民間教育ローンと同程度の厳しさだと考えられます。ただし、個人の信用情報や収入、借入額などによって判断されるため、一概に難易度の断定はできません。
借入残高や利息額は、専用通帳に記帳することで確認できます。専用通帳は借入時に発行されるため、いつでも気軽に残高を把握できるでしょう。
さらに、〈はまぎん〉マイダイレクト(インターネットバンキング)なら、パソコンやスマートフォンからも残高確認が可能。外出先でも手軽にチェックできるため、返済状況を常に把握しておきたい人におすすめです。
横浜銀行の教育ローンと、国の教育ローン・奨学金にはさまざまな違いがあります。まずは、それぞれの特徴を見比べてみましょう。なお、下記の表の横浜銀行 教育ローンはカードローン型、奨学金は日本学生支援機構の第二種奨学金のことを指します。
1.令和6年5月時点
2.令和6年4月に貸与が終了した場合
3.子ども1人につき上限額に100万円ずつ加算
4.給与所得者・4人世帯・大学進学予約採用の場合の目安
借入までの期間にも差が。横浜銀行 教育ローンは最短1週間で借入できるのに対し、国の教育ローンは申込から20日程度要します。
3つのなかで最も低金利なのは奨学金。しかし、世帯年収の上限や学力の条件が設けられており、誰もが利用できるわけではありません。また、奨学金の申込者は学生本人であり、卒業後に自力で返済する点が教育ローンとの大きな違いです。
民間の教育ローンは、収入の安定性が重視されます。借入額に対して十分な返済能力があるかどうかを審査するためです。一方、低所得者でも融資を受けやすくするために国の教育ローンには世帯年収の上限が設けられていますが、一定水準を超えると借入できないので注意しましょう。
また、信用情報も審査の対象に。クレジットカードやローン契約などの取引情報が確認され、過去に返済延滞や債務整理をした履歴があると、審査で不利に働く可能性があります。
借入件数や借入残高も考慮され、他社からの借入が多いと審査が通りにくくなるケースも。審査に通過したい人は、できる限り返済を進めるとよいでしょう。
教育ローンの審査に落ちても希望を失う必要はありません。奨学金制度や社会福祉協議会の教育支援資金、カードローンなど、いくつかの選択肢から自分に合った方法を見つけましょう。
まずは低金利なものが多い奨学金制度から検討を。本コンテンツで紹介した日本学生支援機構のほか、地方自治体・民間団体が提供するものもあります。社会福祉協議会の教育支援資金は、低所得世帯向け支援制度。社会福祉協議会は各都道府県にあり、申込人の居住地で手続き可能です。
カードローンを使う場合は、銀行のものがおすすめ。消費者金融のカードローンよりも上限金利が低い傾向があり、返済負担を少なくできます。以下のコンテンツでカードローンの審査のポイントを解説しているので、利用を検討している人はぜひ参考にしてみてください。
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