ヤマハ ユニファイドコミュニケーションスピーカーフォン YVC-200をレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証
エコーやハウリングがなく、快適に通話できると評判のヤマハ ユニファイドコミュニケーションスピーカーフォン YVC-200。操作方法がわかりやすい点も好評ですが、「マイク性能がよくない」「音がこもって聞き取りづらい」といった口コミもあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか？
そこで今回は、ヤマハ ユニファイドコミュニケーションスピーカーフォン YVC-200を含むスピーカーフォン11商品を実際に使用して、マイクの集音性・マイクの音質・スピーカーの音質・使い勝手を比較してレビューします。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね！
オーディオ専門店「e☆イヤホン」の販売員として3年間勤務。オーダーメイドや高級機種なども含め、これまでに試聴したイヤホン・ヘッドホンは、のべ500種類を超える。また、音楽や環境に合わせて11種類のイヤホン・ヘッドホンを使い分けるほど、音には並々ならぬ情熱を持っている。 その後、2023年にmybestへ入社し、豊富な知識を活かしてオーディオ・ビジュアル機器のガイドを担当。「顧客のニーズを真摯に考えて提案する」をモットーに、ユーザーに寄り添った企画・コンテンツ制作を日々行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
- はじめに結論！自分の声が明瞭に届けられる！持ち運びしやすく、4人以下の小規模会議に好適
- ヤマハ ユニファイドコミュニケーションスピーカーフォン YVC-200とは？
- ヤマハのなかではリーズナブルなポータブルモデル。小型ながらパワフルなスピーカーを搭載
- ヤマハ独自の技術でノイズやエコーを低減。スムーズな遠隔コミュニケーションをサポート
- 使用場所を問わないバッテリー内蔵タイプ。ドライブのダウンロードも不要
- 実際に使ってみてわかったヤマハ ユニファイドコミュニケーションスピーカーフォン YVC-200の本当の実力！
- 複数人の会議には物足りない集音性。どちらかというと個人利用向き
- 高音域もしっかり強調されており、声が明るくハキハキとしている
- 高音域が弱く、スピーカーの音質はいまひとつ。
- Zoomと連動していないところが惜しい。タッチ式で操作音は気にならない
- ヤマハ ユニファイドコミュニケーションスピーカーフォン YVC-200の価格比較
- 遠くの声や小さな声をしっかりキャッチしたいなら、こちらがおすすめ
はじめに結論！自分の声が明瞭に届けられる！持ち運びしやすく、4人以下の小規模会議に好適
ヤマハユニファイドコミュニケーションスピーカーフォン｜YVC-200
28,416円
ヤマハ ユニファイドコミュニケーションスピーカーフォン YVC-200は、自分の声をクリアな音質で相手に届けられる、持ち運びしやすい商品がほしい人におすすめです。マイクの音質の高さは、今回比較した商品のなかでもトップクラス。日本語の子音の周波数である2000〜4000Hzの音域が強調されており、発話者の言葉がはっきりと相手に伝わります。軽量コンパクトなポータブルタイプなので、自宅や職場、外出先などさまざまな場所でWEB会議に参加できますよ。
しかし、集音性はそれほど高くなく、遠くから聞こえる声やボソボソとした声はよく聞こえませんでした。4人以内の少人数であれば問題ありませんが、5人以上の中・大規模会議で使うには不向きです。スピーカーから聞こえる声も明瞭さに欠けており、音質がよいとはいえませんでした。
操作はタッチ式なので、通話相手に操作音が伝わりにくいのはうれしいポイント。バッテリー内蔵型のため場所を問わず使える点も魅力ですが、連続通話時間は10時間とやや短めです。連動しているWEB会議ソフトはMicrosoft Teamsのみで、Zoomと連動できない点がネックでした。
同じヤマハの製品でも、予算をあげれば集音性・音質が格段にアップします。他社製品も含めて、ぜひほかの商品もチェックしてみてくださいね。
ヤマハ ユニファイドコミュニケーションスピーカーフォン YVC-200とは？
そもそもヤマハ ユニファイドコミュニケーションスピーカーフォン YVC-200とは、どのような商品なのでしょうか？あらためて魅力を解説します。
ヤマハのなかではリーズナブルなポータブルモデル。小型ながらパワフルなスピーカーを搭載
楽器や音響機器のメーカーとして、世界的に有名なヤマハ。2006年からは、Web会議システムの分野にも参入しています。
今回ご紹介するYVC-200は、2018年に発売されたポータブルタイプのスピーカーフォンです。手のひらにおさまるコンパクトでありながら、最大88dBまで出力できるパワフルなスピーカーを搭載。広い周波数帯域に対応しており、音質を劣化させることなくそのままの音声を伝えられると謳っています。
ヤマハ独自の技術でノイズやエコーを低減。スムーズな遠隔コミュニケーションをサポート
スピーカーフォンとは、スピーカーと集音マイクが一体化した機器のこと。PCの内蔵マイクよりも集音性が高く、小さな声や遠くの声をしっかり拾えるのがメリットです。
また、ヘッドセットのように耳を圧迫しないので、長時間の会議でも耳が疲れにくいのもポイント。WEB会議を快適に進めるための必須アイテムといえるでしょう。
本製品は、人の声とノイズを自動判別する 「HVAD」や、エコーの発生を抑える「適応型エコーキャンセラー」など、ヤマハ独自の音声信号処理技術を多数搭載。会話を妨げるノイズやエコーを取り除くことで、トラブルのない快適なコミュニケーションを追求します。
使用場所を問わないバッテリー内蔵タイプ。ドライブのダウンロードも不要
最大10時間の連続通話が可能なバッテリーを内蔵しており、ケーブルなしで使用可能。また専用の収納ポーチが付属しているので、カバンに入れてどこにでも持ち出せますよ。
本体サイズは幅14×高さ4.3×奥行14cm、重さは280g。空間に溶け込むシンプルなデザインで、カラーはホワイト・ブラックの2色から選べます。
接続方式はUSBとBluetoothの2種類に対応しており、専用ドライブのインストールは不要。さらにNFC接続機能を搭載しているため、NFCに対応したスマートフォンやタブレットを使えば、本製品にかざすだけで簡単にBluetoothに接続できますよ。
実際に使ってみてわかったヤマハ ユニファイドコミュニケーションスピーカーフォン YVC-200の本当の実力！
今回はヤマハ ユニファイドコミュニケーションスピーカーフォン YVC-200を含むスピーカーフォン11商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
- マイクの集音性
- マイクの音質
- スピーカーの音質
- 使い勝手
複数人の会議には物足りない集音性。どちらかというと個人利用向き
まずは、マイクの集音性を検証します。スピーカーで男女の音声を流し、マイクを経由して流れてくる音の大きさを確認。スピーカーとの距離を変えたり音量を変えたりして、遠くの声や小さい声までしっかり拾えるかどうかチェックしました。
使用した機材やツールは以下のとおりです。
＜スピーカー＞
- SONY「SRS-XB13」
＜ソフト＞
- Apple「Garage Band」
- Waves Audio「PAZ Analyzer」
複数人での会議には物足りない集音性。距離が離れるほどに音が小さくなる
集音性はいまひとつの評価に。100cm離れた位置から音声を流したところ、小さな話し声はもちろん通常の話し声も大きくは聞こえず、PCの内蔵マイクとあまり大差がない印象です。
さらに、スピーカーと本体の距離が大きくなるにつれて、声も小さくなってしまいました。ボソボソとした小さな声は、ほとんど拾えません。
個人で利用するなら問題ないものの、複数人が参加する会議では集音性が物足りません。2人以上で使うときは、できるだけ本体に近づき、大きな声で話すようにしましょう。
高音域もしっかり強調されており、声が明るくハキハキとしている
次に、マイクの音質を検証します。スピーカーから男女の声を流し、マイクを経由した音声を音楽制作ソフトウェアで分析。PCの内蔵マイクと比べて、声がはっきりと伝わる周波数特性かどうかチェックしました。
使用した機材やツールは以下のとおりです。
＜スピーカー＞
- SONY「SRS-XB13」
＜PC＞
- Macbook Pro
＜ソフト＞
- Apple「Garage Band」
- Waves Audio「PAZ Analyzer」
音の芯がはっきりしていて聞き心地は良好。特に女性の声は聞き取りやすい
マイクの音質は高評価です。音の芯の部分を担う中音域がしっかり出ており、安定した聴き心地でした。
女性の声は2000〜4000Hzの高音域もしっかりと強調されているため、子音一つひとつまでよく聞き取れます。男性の声は高音域がやや弱めでしたが、聞き取りづらいということはありませんでした。
高音域が弱く、スピーカーの音質はいまひとつ。
続いては、スピーカーの音質の検証です。ピンクノイズを再生してマイクで録音し、音楽制作ソフトウェアに入れて音の周波数特性を分析。声がハキハキとしていて、聞き取りやすいかどうかチェックしました。
使用した機材とツールは以下のとおりです。
＜機材＞
- Dayton Audio EMM-6 コンデンサーマイク
- FabFilter Pro-Q 3
＜使用ソフト＞
- Apple「Garage Band」
- Waves Audio「PAZ Analyzer」
高音域になると音量が弱まり、明瞭さには欠ける
スピーカーの音質は惜しい評価に。高音域になると音量が弱まる傾向があるため、クリアな音声とはいえません。
高音域が弱いと話している内容がわかりづらくなり、聞き間違いにもつながります。相手の声をはっきりと聞き取りたいなら、高音域まで強く出るスピーカーフォンを選びましょう。
Zoomと連動していないところが惜しい。タッチ式で操作音は気にならない
最後は、使い勝手の検証です。あると便利な機能の有無をチェックしたところ、結果は以下のとおりでした。
- WEB会議ソフトと連動するか｜○（Microsoft Teams）
- ランプで現状がわかるか｜○（マイクの設定状態を示すインジケーターあり）
- Bluetooth接続できるか｜○
- 内蔵バッテリーの連続通話時間の長さ｜10時間
- 充電時間の長さ｜4～6時間
- 通話ボタンはあるか｜○
- タッチ式か｜○
- 連結機能はあるか｜×
連動しているWEB会議ソフトはMicrosoft Teamsのみ。Teamsと並んでユーザの多いZoomとは、現状連動していないのが惜しいポイントです。内蔵バッテリーの連続通話時間も10時間と、今回比較した商品のなかではやや短めでした。
基本操作はタッチ式なので、相手にカチカチとした操作音が伝わりにくいのはうれしいポイント。複数台での連結はできないので、個人または数人で利用するのがおすすめです。
ヤマハ ユニファイドコミュニケーションスピーカーフォン YVC-200の価格比較
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遠くの声や小さな声をしっかりキャッチしたいなら、こちらがおすすめ
最後に、集音性が高いおすすめのスピーカーフォンをご紹介します。
ヤマハのYVC-330は、150cm先の声やボソボソとした小さな声をしっかり拾えるのが魅力です。10人程度が参加する中規模会議で活躍するでしょう。双方の声も聞き取りやすいうえ、ZoomやMicrosoft Teamsとも連動可能。携帯性にこだわらないなら、ぜひ候補に入れてほしい1台です。
eMeetのOfficeCore M2は、持ち運びに適したタイプでありながら優れた集音性を発揮。通常の声量で話していれば、本体からある程度の距離が離れていても十分に声を拾えます。マイク・スピーカーどちらも音質がよく、クリアな音を実感できました。
ヤマハユニファイドコミュニケーションスピーカーフォン ｜ YVC-330
| 操作方法 | ボタン式 |
|---|---|
| 連結可能 |
- マイクの指向特性
- 単一指向性×3
- 集音範囲
- 推奨1.5m以内、最大3m（360度）
- 対応人数
- 4～10人
- Web会議ソフトウェアとの連携
良い
- ・広範囲でも音声を明瞭に拾ってくれる
- ・中高音域の再現性が高いスピーカー
気になる
- ・他商品に比べて価格が高い
| 重量 | 800g |
|---|---|
| 幅 | 23.5cm |
| 奥行 | 22.6cm |
| 高さ | 4.6cm |
| エコーキャンセリング機能 | |
| Bluetooth接続 | |
| バッテリー内蔵 | |
| 接続端子 | USB Type-A、EXT |
ヤマハ YVC-330を徹底レビュー！実際に使ってわかったよい点・気になった点は？
| マイクの指向特性 | 全指向性 |
|---|---|
| 再生最大周波数 | 20Hz |
| 再生最小周波数 | 20,000Hz |
| 集音範囲 | 3m |
| 重量 | 290g |
| 対応人数 | 不明 |
| 幅 | 12.5cm |
| 奥行 | 12.5cm |
| 高さ | 3.5cm |
| ノイズキャンセリング機能 | |
| オートゲインコントロール | |
| エコーキャンセリング機能 | |
| マイク自動ミュート | 不明 |
| 位置検出機能 | |
| Web会議ソフトウェアとの連携 | |
| Bluetooth接続 | |
| NFC接続 | 不明 |
| バッテリー内蔵 | |
| 充電時間 | 不明 |
| 連続通話時間 | 12時間 |
| 接続端子 | USB-Cケーブル |
| 連結可能 | |
| その他の機能 | 不明 |
| 付属品 | USBケーブル、3.5mmオーディオケーブル、USBドングル、説明書、専用ポーチ |
eMeet OfficeCore M2をレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証
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